NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン15 14話「探偵フォーネル/Keep Your Friends Close」

2018/04/27

NCISネイビー犯罪捜査班 NCISネイビー犯罪捜査班 シーズン15 クライム ジェーン洞

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あらすじ

NCIS 15x14 Sneak Peek 1 "Keep Your Friends Close" Season 15 Episode 14


2018年1月25日(木)~FOXジャパンでシーズン15 日本最速放送(全24話)

登場人物はこちら

前回:13話 「悩める少女たち/Family Ties」へ


ドラム缶の中の遺体


盗難車を追跡して捕まえると、ドラム缶に隠した遺体を運んでいた。

1週間前に失踪していた、海軍中佐ジェームス・ウィリス38歳の遺体だった。
頭に残された銃創が死因と見られる。

運転手を調べると、確かに盗んではいたが実際の盗難は10日前に届け出が出ていた。
盗難車とは知らずに、盗難していたのだった。
だから遺体についても知らない。

リーヴスが妻に話しを聞く。
失踪当時のウィリスは義母の見舞いに行ってそのまま戻らなかった。
義母はホスピスに入っていて、話しを聞ける状態ではない上その2日後に亡くなっていた。

リーブスはショックを受ける妻にカウンセリングを勧める。

気になる情報といえば、すでに探偵が動いていたという事だけだった。


探偵フォーネル


その私立探偵とは、フォーネルだった。

フォーネルは、オコンネル大尉誘拐・強盗殺人事件の証人を意図的に隠していた事を、ギブスが証言した事によってFBIをクビになっていたのだった。

だが、その結果真犯人ヒックスを無罪放免にしてしまったと後からギブスとスローンだけが気づいた。
フォーネルが証人を隠していたのは、犯人はヒックスでそれが偽証だと信じていたからだった。

まだ何も知らないフォーネルは、罪を認め立ち直り今では明るくギブスにガレージのオフィスを見せている。
「人生って最高だな」

フォーネルからの連絡を避け続けていたギブスは、初めて知って驚いた。


合同? 捜査


失踪していたウィリスを捜していたフォーネルは、NCISを訪ね局長に情報提供を申し出た。
局長はギブスが断ってくれと頼んでいたのに、あっさり引き受けた。


フォーネルのガレージ・オフィスに、マクギー、ビショップ、トーレスの3人が集まる。
ギブスは後から行くと伝えて姿を現さなかった。


国防総省に勤務していたウィリス。
業務は電話応答や設備管理で機密情報の扱いはなかった。

目立つのは借金でそれ以外はまじめに見えた。
消費者金融の利用が数回あり、返済も遅れていた。

フォーネルは、昔ながらのコルクボードの裏に隠していたハイテク・モニターを披露して3人を圧倒した。自身の探偵ロゴがどーんと表示されていた。

それだけでも「美しい」とため息をつくマクギーは、即座にフォーネルが手に装着したスカイ・グラブ4800にも気づいて、ビショップによだれが出てるとからかわれる。

スムーズに手でモニターを操作し、ウィリス中佐とショーン・エヴァンス中佐が喧嘩する動画を見せた。

このエヴァンスの話しを聞きたいのだが、それにはFBIのIDが必要だった。
しかしギブスに頼んでも、避けられ続けていた。
関わるのを嫌がっている事にももちろん気づいていた。

トーレスが、証言に罪悪感があるのかもしれない、というとフォーネルは今はもう吹っ切れているから罪悪感は必要ない、と言った。
そしてギブスの証言は正しい事だと、何も責めていなかった。
「あいつは正義を貫いたんだ」
避ける必要はないはずなのに何故避けるのか?

だから3人に調べて欲しいと頼むが、ギブスがダメなものを引き受けられない。
即答で「それはできない」と同時に断った。


理由

スローンはヒックスの動きを追っていたが、まだ何も掴めてはいなかった。
弁護士ジェシカと会う約束をしたので、何か口を滑らせるかもしれないと期待した。

のんびりしていられないから圧力をかけろというギブスに、急ぐ理由を聞くと、フォーネルの事を直視できないからと答えた。
「ウソをついている気分だ」

フォーネルの事を守りたいが為に、ヒックスを捕まえるまではヒックスが犯人だとは言えない。
それにはスローンも賛成した。
フォーネルの犠牲が無駄だと分かれば、フォーネルはヒックスを葬る為に無茶をするだろう。
でもスローンが同時に話すべきだ、とも考えている事はギブスにも分かっていた。



ギブスは検死中のパーマーに呼ばれた。
ウィリスのプロフィールにあった養蜂の趣味から、遺体に蜂の話しを語りかけていた。
でも、マラード博士のように知識がないから、死者と話せないと弱音を吐いた。
「無理するなら自信を持て」
ギブスに言われると、自信を持って無理しますと答えた。

死因は頭部の銃創で間違いなかったが、ウィリスの足元は消えていた。
ドラム缶の底に4リットル弱の塩基が入っていたのだった。
厳密には水酸化ナトリウム。
アルカリによって死体を溶かして証拠隠滅するつもりだったにしても、量が少なすぎるのが気になった。
だからパーマーは、ダッキーのように遺体に話しかける。
それを見てギブスはこっそり笑った。


ショーン・エヴァンス中佐


結局、ビショップとトーレスがエヴァンスに会いに行った。
エヴァンスとウィリスは兄弟同然だったといい、失踪と殺された事に驚いていた。

喧嘩の原因は借金。
母親のガンの治療費が必要なウィリスに、8000ドル貸していたのだがその時返せないと言われて揉めたという。

しかしその後返金されていて、何より友達だ。
殺すはずがない、と主張した。


容疑者


アビーの調べで、施条痕が同じ弾を2発見つけていた。
1年以内に同じ銃で2人が撃たれていたのだった。

しかし事件に関連性が無い事から、共通するのは嘱託殺人だと分かる。


フォーネルがNCISに顔を出すとギブスは野暮用だと席を外した。

ビショップが「プロの殺し屋」から手がかりを見つける。

ウィリスはネズミ講の詐欺師アルバート・ハサウェイの裁判で陪審員長をしていたのだった。
有罪にされた恨みで殺し屋を雇った可能性がある。


アルバート・ハサウェイに面会すると、ウィリスの顔には記憶がないという。
裁判がトラウマでPTSDだと。
もちろん、詐欺師の言う事などビショップとトーレスは信用しなかった。
刑務所からの通話記録を確認する、と脅したがハッタリなのか平然としていた。


バレット兄弟


遺体と一緒にドラム缶の中に入っていたタオルから、「現場クリーニング」の会社を突き止めた。事件現場に特化して清掃をする会社だった。
そこからマイケルとジョーイのバレット兄弟の存在を突き止めた。

ウィリス失踪の日に、2人は欠勤していて在庫も盗んでいた。
すでにクビにしていたが、2人が通うピザとポテトフライの店を教えてもらう。


確かに、通うというだけあってその店には行列ができていた。
トーレスが行列に並び、ビショップとギブスが車で待機していた。

トーレスはただ並んでいるだけなのに、馴染んでいる俺を見てくれ、と無線を使う。
トーレスが言いたいのは、引き締まった身体で客としては不自然なはずなのに浮いていない、という事が言いたいのだった。

ギブスは、トーレスを無視してビショップにフォーネルの様子を聞いた。
すると絶好調だ、と無線からフォーネルの声がする。

ギブスが驚くと、フォーネルは店の前のテーブル席に居る事を明かした。
「NCISには電話に出てくれる奴もいる」
フォーネルも情報を聞いてバレット兄弟を捕まえに来ていたのだった。

ギブスは、フォーネルには逮捕する資格はない、という。
「銃も持てない」
「民間人でも持てる」
「持ってるのか!?」
フォーネルははっきりとは認めなかったが、何かしらは持ってると仄めかした。

最後にギブスは、何故無線の周波数を知ってるのかとわめく。
「15年君らと組んでれば分かるさ」

そこへ、バレット兄弟が現れた。
「トバイアス、ステイ!」
「私は犬じゃない」

トーレスが1人を抑え、フォーネルがもう1人を追った。
ビショップとギブスの車で先回りをし、逃げ道を塞ぐとフォーネルはスタンガンで倒した。
「悪くない!」
嬉しそうに笑った。


取り調べ


署に戻ると、フォーネルは局長に活躍を褒められた。
「ギブスにも一言褒めて欲しかった」
気にいったスタンガンはギブスに叩き落されていた。

さすがにフォーネルが、つれないままのギブスの態度に不満を訴え出すが局長に夫婦喧嘩を持ち込むな、と怒られる。

取り調べが始まると、ギブスは兄弟を分けるのではなく同じ部屋に並べた。
それは2人が揉めて勝手にしゃべるという目論みで、見事成功しているのを隣の部屋から見たフォーネルは、ギブスには怒れないな、と感心した。


2人は、金の為に殺し屋から遺体の始末の依頼を受けた事を認めた。

2人のとぼけ具合から、水酸化ナトリウムが少なかった理由も分かった。
初めての作業にただ単に量が足りなかっただけだった。

捨てるべき遺体が車に残っていたのは、捨てる担当の弟が次の依頼とまとめればいいや、とサボっていたせいだった。
それは兄も知らず兄弟喧嘩が続いた。


次の依頼はそろそろだと知り、連絡先にしているモーテルにギブスとビショップが待機する事にした。


モーテル


2人の様子から汚い部屋を想像していたら、モーテルが綺麗に使われていて驚いた。
するとフォーネルがバスルームから出てきた。
ギブスは冗談だろ、と叫ぶ。
局長の許可を得てフォーネルは先に来ていたのだった。

2人はそこから口論になり、居たたまれなくなったビショップは買い出しに出た。

その後もだんまりを決めるギブスにフォーネルが核心に迫った。
「証言は正しかった。私は吹っ切れてる」
「でもしつこいぞ」
「避けるからだ」
「違う」
「ギブズ、相手は私なんだぞ。この私だ。
他の人間ならともかく、私を無視するな」

ギブスは真正面にフォーネルの目を見たせいか、君の言うとおりだったと認め出す。
そして隠していた事を打ち明けた。
「俺がやった事は無駄だった。
ヒックスが犯人なんだ」

フォーネルは一瞬で表情を硬化させた。
先ほどまでのギブスへの怒りとは全く違う怒りに見えた。

何故黙ってた? と聞いてもギブスにはすぐに返事が出来なかったが、フォーネルにとってはそれより何よりヒックス逮捕が優先だった。

それこそがギブスが避けたい事で、スローンと俺に任せろと言う。
守りたいから、と言うギブスに失うものはない、と逮捕に躍起になる。

フォーネルの気がかりは娘のエミリーからどう見られているか、だけだった。

俺が捕まえてやるから、というギブスに信用できないのか、と聞く。
何も答えないギブスに、捨て台詞を吐いてモーテルから出て行った。
「構わないさ。私も君が信用できない」


犯人からの電話


犯人からの電話を受け取ると清掃の依頼先は、パトリス・ジャンセンという女性の家だった。
彼女もハサウェイ裁判の陪審だった。やはり、陪審全員に復讐しているのか?

ギブスとビショップは殺人に間に合うよう、ジャンセンの家に向かっていた。

すると家は留守のようで暗い部屋の中を捜索していると、ビショップが背後から襲われ、ギブスが犯人を撃って助けた。

帰宅したジャンセンに説明していると、ギブスはジャンセンの胸元にある蜂のネックレスに気づいた。
そしてウィリスの死を知りショックを受ける姿は、ただの陪審で一緒だった人物の死を悲しんでいるようには思えなかった。

ジャンセンはウィリスとの不倫を認めた。


殺し屋の残した車から、身元が判明した。
ドミニク・マレッキー。前科はなし。
ハサウェイとの接点もなし。


依頼主


ギブスはウィリスの妻を呼び出した。
もう、妻が殺しの依頼をした証拠は揃っていた。

妻は認めた。
手遅れだった病気の義母に、有り金をはたき、その上不倫をされた。
私には、生命保険金をもらう権利がある。

妻は夫が悪いと、後悔の振りすら見せなかった。


和解


ギブスはフォーネルのガレージに侵入して、フォーネルに電話して呼び出した。

ヒックスに関する資料を、最初の一歩だとデスクに音を立てて置いた。
「私の人生を壊し、避けておいて今更手を組もうと?」
「そうだ」
「乗った」
不穏な雰囲気が一瞬で消える。

早速資料を広げ出すと、ギブスは名前を呼んで何かを言い掛けるが、フォーネルが止めた。
「自分のルールを破るな」


スローン


スローンは、ヒックスの弁護士ジェシカとランチをするが、ヒックスの話題を出して嫌がられていた。
それが目的で近づいてきたというのがバレバレだったが、その時は話しを変えて引き留めた。

しかし、その後ヒックスの家の前で張っている所を、ジェシカに見つかってしまう。
言い訳は出来ず、正直にヒックスが危険な男で、両利きである事を伝えた。
ジェシカには右利きで通しているはずだ。
それでも利用されたショックでジェシカはスローンを突き放した。


改めてスローンはジェシカに呼ばれて会いに行った。

車で出かける所だといい、家の前で立ち話をした。
あれから気になって調べた結果、ヒックスの弁護を降りたという。
理由は守秘義務が残っているのでまだ言えないが。
「ジャック、とにかく捜査を続けて」

仲直りをして、合流する予定のギブスに連絡を入れた。

するとその背後でジェシカの乗った車が爆発した。

爆風に吹き飛ばされたスローンは、電話の呼びかけに答える事が出来なかった。



つづく



かんそう


待ちに待ったフォーネルとヒックスの進展に、とっても濃い回でした!

まず、フォーネルはちょっとびっくりもしましたが、あっさりとFBIをクビになって私立探偵になってましたー、からのスタートでした。

「私立探偵案」は頂いたコメントにもありまして、いいな~と思っていたのでビンゴで嬉しかったです。(お名前は勝手に出していいかわからないので省略させていただきます)

あっさり加減はさておき、この重い展開をどう処理するんだろうとびくびくしていた所に、かなりカラっと明るくスタートしたので、それもまた良かったです。

フォーネルの探偵スタイルも素敵でしたしw 何よりハイテクを使いこなしてるのにウケましたw

ギブスとの関係も2人の絆ならではで、ぎくしゃくは今回限りでまた元に戻れたのも、ホッとしました。
フォーネルを避け続けるギブスを長く見たくはないですもんね。


同時にヒックスにもやっと動きがありましたが、いきなりジェシカ死亡という。
フォーネルも捜査に加わり、本格的始動になりそうですがこの先まだまだヒックスがやらかしそうにも思えて、まだまだ引きずりそうな予感。

あ、ジェシカ爆発はもうスローンが振り向いた時点で「爆発するな」と思いましたw
あのアングルにシチュエイションですもんねw


メインの事件の内容は、フォーネル参加の賑やかさに釣られるように、容疑者にドタバタ系が多くて軽めに楽しめました。
盗難車を盗難する窃盗犯に、捨てるはずの遺体を面倒だからってまとめて捨てようとして見つかる奴……。

ブラフの詐欺師も、詐欺師ならではのはぐらかしが効いていました。
ジャンセンが出てくるまでは、雑魚だな、と思っていたのですが一瞬、真犯人だったの? と思っちゃいましたもん。

でも、ハチからすべてを結びつけるギブスはさすがの一言。

今回は、伏線が見事に回収されていてすべてにおいて見応えのある回でした。

トーレスの見てみてアピールや明るい言動は本当に見てて元気をもらえるし、マクギーのカフパウ・ドーピング事件というのもありましたw
(コーヒーと見せかけて、カフパウ飲んで子育てと仕事の両立してたw)

そうそう、フォーネルが言った「ルール」はルール6の「謝るな。謝罪は弱さの表れだ」の事だろうなと思いましたが、他にも深読みすれば複数のルールが該当しそうなので、あえて明言はしてないのかな、とも思いました。


ともあれフォーネルが出てくるとやっぱりギブスの面白さ? 魅力が増すように感じました。

このままフォーネルの出番が増えてくれるといいな~!
これからますます楽しみになりました!!


ヒックス事件の回:7話「冤罪/Burden of Proof 」

登場人物はこちら

前回:13話 「悩める少女たち/Family Ties」へ

(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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