【最終回】シカゴ・ファイア/CHICAGO FIRE シーズン4 23話「愛する人へ/Superhero」【シーズン・ファイナル】

2018/04/13

ジェーン洞 シカゴファイア シカゴファイア シーズン4 消防士

t f B! P L

あらすじ

Elizabeth Morris/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


2017年11月2日(木)~AXNでシーズン4日本初放送(全23話)




ドーソンとケイシー


ジミーの兄、ダニーの殉職を受けて大隊長は、隊員達に「愛する人」への手紙を書くように命じていた。
以前は伝統でもあったという。

シフトの終わりまでに、という期限が過ぎてもドーソンには書く事が出来なかった。


里親準備を進める中、児童福祉局で懇意にしてくれているキャントレルさんから住居問題について警告を受けた。
協力はしたいが、いつまでも待つ事は出来ないから2日しか猶予がない、と。
他にもルイの里親希望者はいるのだ。

慌てて家探しをするドーソンを見て、ハーマンが自宅のガレージの上に空き部屋があると声を掛けた。
だが、すぐ住める所じゃないとと、ドーソンは即答で断っていた。

するとケイシーが、自分の部屋に戻ってくれば解決する、と声を掛けるがこれもまたドーソンは即答で断った。
「無理しないで」

運よく気に入った物件が見つかり、契約を進める。


その後、ドーソンは進捗をケイシーに報告する中で言い争いっぽくなってしまう。
ケイシーが、ドーソンに協力する為に努力してると言うと、努力なんてしなくていい、というドーソン。

するとケイシーは、当てつけのようにスーザンとの泊りがけの出張がある事を伝えた。

ケイシーは、スーザンの勧めで州の歳出委員会が開く公安フォーラムへ参加する事にしていたのだった。

そこには危機管理のトップも来ると言う事で、緊急通報システムを新しくしたい大隊長の希望でもあった。

スーザンの名を出されたドーソンは、面白くはなかったが議員としての仕事でもあるので止める事は出来なかった。


その夜、不動産担当者から契約が無効になった事を聞かされる。
家主の気が代わり、賃貸に出すのを止めたというのだった。
翌日には、福祉局の調査が来るというのに。


結局ドーソンは、最初に声を掛けてくれたハーマンを頼った。
しかし、その部屋を見るとさすがに使っていないだけあって物置化しており、水道設備なども壊れていた。
午後6時には調査が来るというのにどうしようかと迷っていると、埃を被ったサルのぬいぐるみが目に入った。

それはハーマン家の子供達が代々何故か夢中になるというサルだった。
ドーソンは、突然サルを抱いて「完璧な部屋よ。ありがとう」と態度を変えた。

ハーマンは喜んで、掃除部隊を呼び出した。

Elizabeth Morris/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


オーチス、キッド、マウチ、シルビー、クルースが呼び出され慌てて大掃除をする事に。

夢中になっていると、約束の時間になっていてノックが響いた。
まだ作業は続いていたが、慌てて取り繕い仲間達は去っていく。
去り際にシルビーは、ドーソンを素晴らしい人だと褒めた。

調査員がくまなくチェックをするとすぐにボロがバレた。
キッチンの戸棚は開けたら扉が取れた。
水道は水が出るものの、物凄い音と共に振動した。
塗り立てのペンキの臭い、窓を開けようとしたら取っ手が取れた。

ドーソンは、正直にいきさつを打ち明けた。
限られた時間で友人達がここをきれいにしてくれた。
消防署の仲間が起こした奇跡、その愛情をルイにも味あわせたい。

伝えたい事を伝え、あとは結果を待つだけだった。


その後、ドーソンはビル火災の現場で逃げ場を失くしかけて九死に一生を得る体験をしていた。
出張からまだ戻らないケイシーに、思わず電話をかけようとする。

そこへ、キャントレルさんがルイを連れて来た。
ドーソンの熱意や恵まれた環境が理解されたようだった。

ドーソンに抱き上げられたルイを、仲間達は拍手で迎えた。


新しい家に案内されたルイは、すぐにサルのぬいぐるみを気に入った。

リラックスしているルイを見て、ドーソンはやっと課題の手紙を書き始めた。
「愛する人」ルイを待っていた為、書く事が出来なかったのだ。

ドーソンはその為に、多くを手放したと記す。
それにはケイシーが含まれている覚悟もしていたようだ。
でもルイを見て、それだけの価値をすでに実感していた。


その頃、ケイシーは出張が上手くいき、スーザンと祝杯を挙げていた。
スーザンはケイシーにキスをして自分の部屋番号を渡した。


ケイシーはドアをノックする。
ドアが開いて、突然現れたケイシーに驚いていたのはドーソンだった。


ジミー


ジミーは、仕事に復帰したがその態度は以前のジミーではなく、兄の死のショックを引きずっていた。

現場でもジミーは脈がなく、心臓発作を起こした隊員に向きになって心臓マッサージをして、周囲を心配させた。
明らかに落ち着きを失くしていた。
シルビーに喝を入れられ、なんとか冷静になり適切な処置をして隊員の命を救った。


その後、兄の署へ行ってロッカーの荷物を回収した。
帰り際に、兄の仲間達からダニーの弟は家族同然だ、と声を掛けられる。
ジミーは見送ってくれた隊員に、あの日の大隊長の判断について意見を聞いた。
大隊長が与えた1分間の猶予について。
その隊員は、建物崩壊は明らかだった、殴りかかりたいのを必死にこらえている、と答えた。
「あいつの下から逃げ出したければいつでもここへ」


署に戻り、ジミーは大隊長に呼ばれた。
ジミーを心配して声を掛ける大隊長に、ジミーの態度は硬く心を閉ざしたままだった。
それどころか反抗心も隠さず、大隊長は指示を出すが自分では何もしないと面と向かって言い出した。

何も言えなくなった大隊長はジミーを解放した後で、タイバーグ地区次長に電話をし、ジミーがダニーのバッジ番号を引き継げるよう手配をした。
それを追悼式で授与する、とジミーに伝えてもジミーは無反応だった。

さすがの大隊長もジミーに、言い訳めいたことを言わざるを得なくなる。
「俺もあの日の事を考え続けてる。
そうやって俺たちは学び将来に生かす」
それでも「あなたが1分だけ、と言った」とジミーは責める。
「ダニーは誰かいると思い、助けに戻る事を選んだ。
俺はそれを許可する選択を。
君を助けに行く選択もした」
ジミーは、何を聞いても納得のいかない態度を続ける。
「ダニーは信念に基づいて自分の身を捧げ、英雄として死んだ」

ジミーは「そうか」とだけ言って立ち去った。


ジミーは、義理の姉にダニーの荷物を引き渡した。
車に同乗していた子供達もまだ立ち直れず、沈んでいた。
義姉は、ダニーの職場で流れる噂を耳にして気にしていた。
51分署の大隊長のせいで夫は死んだのか? と。

ジミーは、義姉には「ただの噂だ。兄貴は英雄として死んだ」と伝えた。


ダニーの追悼式直前――。
ジミーは姿を見せていなかった。

Elizabeth Morris/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC

セブライド&キッド


キッドの元には相変わらず元夫のグラントからメールが届いていた。
ドラッグのせいで情緒不安になっている事がわかる内容だった。

心配して俺が話そうかと言うセブライドに、存在が加わるともっと荒れると断った。
その代りにシフト後に家に来てマッサージをして欲しい、とキッドは甘えた。
そのまま2人がいい雰囲気になると、キャップがカッターを作動させて邪魔をした。


夜、2人がモリーズへ行くとそこにはグラントがキッドを待っていた。
しかし、セブライドと現れた雰囲気を見てすぐにその関係を見抜いた。
そしてキッドに悪態をつき、捨て台詞を吐いて出て行った。


だがその後も、グラントからの着信やメール攻撃は続いた。
しかも、その様子がいつにも増しておかしいと思ったキッドは、仲間と共にグラントを捜す。

するとラリって公園で倒れているグラントを発見する。
泡を吹いて呼吸が浅くなっているグラントの応急処置をして、シカゴ医療センターに搬送した。

目覚めたグラントは、ドラッグを止めないとと言うキッドに「俺のつらさを分かっていない」と言って、懲りてないようだった。
言い訳を聞くのはうんざりとキッドが言うと、じゃあ行っちまえと、大声を出して追い出した。
だが実際に病室を出ると、ステラ、ステラと呼び出す。

廊下に居合わせたチャールズ医師は、キッドを安心させるよう声を掛ける。
「今は我々に任せろ」


ダニーの追悼式が終わると、キッドはセブライドを連れて部屋に戻った。
2人は制服を脱ぎながらベッドに向かう。

明かりを消したままの部屋の中には、ナイフを持ったグラントが潜んでいるとは知らずに。

グラントの脱走を伝えるチャールズ医師からの着信は、サイレントになっていて気づかなかった――。


シーズン5 1話「波乱の幕開け/The Hose or the Animal」へつづく


かんそう


シーズン4のファイナルでした。

全体的にジミーが荒れていたので、ファイナル的話題はやっぱりジミーなのかしら? と思いながら見ていたら最後に、ジミーは尻切れトンボ的な感じでフェードアウトして終わり。

終始大隊長が許せず悪態ついていた感じの中、最後に義姉には「大隊長のせいではない」といつものジミーのように言っていたので、明るい兆しが見えたように思ったんですが。
追悼式そのものはまるっとカットだったので、実際に現れないままだったのかどうかは曖昧なままとなっています。
この真相は、シーズン5にお預けって感じなのかな?
このままスルーって事はない……はず。

ただ、あれだけ病気で騒いだオーチスが何の説明もなく職場に復帰していましたからw
ビタミンがどうこうって言っていたので、ヘルシーライフは続けていて治療もしているのかもしれませんが。
とにかく、戻ったってだけで詳細はわからずw
それがファイアって事で!

騒ぎといえば、ドーソンの里親ストーリーはてっきり「ありませんでした!」になるかと思ってたんですが、あっさりなってしまいましたよ。
でも、これこそ1つの通過フラグにすぎなくて、次は恐らく何等かの事情でルイと離れる事になるんだろうな。
ってことは、ルイが死んじゃうとか(やめて)、本当の親が捜してるとか、その辺?

ケイシーのドーソン・ラブは、もう完全ファンタジー、少女マンガになってきました。
里親に関する暴走ドーソンは、ケイシーが離れて行っても誰も責めなかったと思うんだけどな。
ルイ込みで愛せるのかしら?
それとも障害と感じたケイシーが政治パワーでルイを遠ざける、とかそんな面白い事はケイシーには出来ないかw

とにかく、またしてもハーマンを含め仲間をこきつかって自分の欲しい物を手に入れたドーソンですが、それも時間の問題である事は間違いないと思いました!
絶対何か起きる!w


そしてシーズン・ファイナルのクリフハンガーが、いきなりのサスペンス劇場で終ったとわかった時には、リアルに噴き出してしまいました。

ほんと、キッドもグラントも拒否感でいっぱいなのですが、シナリオのせいなのかセブライドの多重人格なみの態度の変わり用も怖いです。
前回は、テンション低く終わったからセブライド的にはキッドとは1回の遊び程度だったのかな~と思いきや、今回は割と彼氏状態。
しかも、もう周囲にも隠さないぞみたいな感じだし。

とりあえず2人の職場でのいちゃつきをわざと邪魔したキャップは、今回のMVPです。

グラントは公園で倒れていても誰も通報してくれないという悲惨な存在ですが、そもそも単なるストーカーなので、キッドが野放しにし過ぎですね。
しかも薬中ってわかっていながら。
ある意味自業自得ではあるのですが、それでもまさかこの2人がクリフハンガーになるとは思っていませんでしたよ。

でもあまりの状況の面白さに、驚きよりも笑いが勝ってしまいましたw

見方を変えればシーズン5では早々に、今の関係になんらかの決着がつくのかなーと思うと、すごく楽しみです!

シーズン5は、来週から!


シーズン5 1話「波乱の幕開け/The Hose or the Animal」へつづく

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(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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