あらすじ
ベック伍長の死
退役軍人を無料でDCに招待する団体、オナー・フライトのツアー中、ベック伍長が急に泡を吹いて倒れて死んだ。
付添人をしていたヘンリーに声を掛けた時だった。
目撃者は退役軍人のヘンリー・ロジャースただ1人。
海兵隊の元三等軍曹でかなりの曲者。
誰とも馴染まず、単独行動をしていた石頭の面倒をずっと見ていていたのがベック伍長だった。
NCISの若手三人掛かりでも手間取っているところに、ギブスが来てなんとか協力を得る事に。
ダッキーの検死の結果、泡を吹いている事からただの心臓発作ではなく、毒物によるものだと判明。
腕から極小の毒針を発見していた。
アビーの調べで、ボツリヌス毒素だと分かる。
中毒症状を隠すものも入っていて即死となった。
どれも闇サイトで手に入るものなので、購入者の特定は厳しいようだ。
ベック伍長について調べると、小児病院やホットライン等のボランティアに熱心だったとわかる。
恋人の証言で、ある男から行き先を聞かれて教えた事があるというが、発信元は不明だった。
犯人だろうか?
針を刺した時刻の特定は絞り込めず、早くて死亡の2時間前だろう。
その頃はツアー中で人も多い。
ベック伍長と行動していたヘンリーがその2時間の情報を持っているはず。
だが、偏屈で素直に協力しないヘンリーに手こずっていた。
やっと聞きだしたのは、カフェの店員がぶつかってきたと言う事。
確かに服にはコーヒーの染みがついていた。
トーレスとクインがコーヒーショップへ行くと、ぶつかった店員は胸に大きな染みを作っていたのですぐ分かった。
何度も謝ったのに、ヘンリーに悪態をつかれ雨が降っているのに2人は出て行ったと言われる。
アビーの調べで、雨の成分を調べると針の外側からも検出された。
時系列としては、針が上着の雨に触れている事からコーヒーショップを出た後だった。
ホットライン・トラブル
マクギーがホットラインでセキュリティ侵害があったと報告をする。
昨夜の通話記録だけハッキングされて削除されたのだ。
ベック伍長の受けた相談内容に何か問題があり、口封じをされたのかもしれない。
ハッキング元を調べると、フロリダのケーブル会社で規模が大きくハッカーの特定が難しかった。
ホットラインへ出向き、当日の発信者番号を調べてもらう事に。
ベック伍長が受けた3件のうち、1件が初めての通話で非通知、しかも48分も話していたという。
3人目の相談者
誰もが手を焼くヘンリーを、さすがのアビーは「楽しい人」と好意的だった。
ヘンリーの身の上話を聞き、アビーは出迎える為の玄関マットに鋲を打ってデコレーションしていた。
さらにオナー・フライトで活動する事も決めていた。
そして、電話会社とやりとりして3人目の相談者を突き止めていた事を報告する。
マヤ・デイヴィス、33歳。床材メーカーの開発部に勤務している。
すぐに住所に向かい、ギブスとトーレスが車を見つけて中を覗くとすでに死んでいた。
側には「ホルム」と書かれたメモがあったが、意味はわからなかった。
死因は同じく毒殺。
毒が注入されたとする時間帯には、携帯が家の周辺にあった事から家周辺を調べる。
マクギーとトーレスで家宅捜査をすると、トーレスが違和感のあるピルボトルに気づく。
ラベルは「抗アレルギー薬」だが中身は鉛筆の削りカスのようなものが入っていた。
また、管理人からマヤが出勤前には散歩していた事を知る。
監視映像
マヤの散歩を監視映像で追うと、知り合いが多くハグ好きで、6人に針を刺すこと可能だとわかった。
その6人の画像を解析する。
その6人の画像を解析する。
そこにヘンリーがやって来ると、アビーは大歓迎のハグをした。
NCISの販売機の品揃えにも文句を言うヘンリーに、一段落したらクッキーに焼くというアビー。
ヘンリーも悪くないね、とアビーには素直だった。
削りカスの調査結果を報告すると、床材に使用されるラミネートで、人体に悪影響のある大量のホルムアルデヒドを含んでいた。
ホルムのメモは書きかけだったと分かる。
ホルムのメモは書きかけだったと分かる。
そんな中、ヘンリーが画像を見て叫んだ。
「タクシーを横取りした、薄汚い泥棒猫だ!」
ブリジット・オリアリー
監視映像から車両管理局の顔認識と照合し、ブリジット・オリアリーと判明した。
マヤの勤務先の購買責任者だった。
1500万ドルのラミネートの輸入にサインをしている。
それにホルムアルデビドが含まれるのだろう。
気付いたマヤは新聞社にメールをし内部告発をするアポを取っていた。
もし公になれば、会社は存続危機となりオリアリーは首になる。
その前に2人を殺した。
会社にいるオリアリーを追い確保する。
タクシー支払履歴から言い逃れは出来なかった。
また、ハッキングをしていたのは、オリアリーのいとこだと判り、身柄を拘束した。
リーヴスとヘンリー
リーヴスは局長に呼び出され、MI6から戻るよう要請があったというが、断ったと言われていた。
その際に、できればハイリスクな任務をと要望を出し、更にそれに備えて単発の単独行動の仕事をしたいともいい、指図するのかと局長にキレられてもいた。
ギブスはヘンリーを記念碑につれていくだけの仕事があるといって、面倒を押し付ける。
リーヴスは簡単な仕事で助かりますと言うが……。
ヘンリーはリーヴスと顔を合わせると独立戦争の相手だと、容赦なく毒を吐いた。
それでも淡々としているリーヴスに、親の顔が見たいとまで言い出す。
すると無言の反応から、ヘンリーは素直に謝るがその後助手席から逃走を図る。
すぐにギブスに泣きつく事になったリーヴス。
1時間で4回逃走され、とうとう会議室の椅子に手錠で拘束した。
しかしギブスはぶつかり合う2人を見ながらも、一晩中監視しろとリーヴスに命令した。
ヘンリーのホテルの部屋に泊まる準備をしながら、リーヴスは帰りの出迎えを確認すると、誰も居ないと知る。
通常は賑やかにやるのだが、ベトナム戦争後もなかったという。
何か言いたげなリーヴスにヘンリーは、「誰かに同情したけりゃ鏡を見ろ。みじめな孤児め」と吐き捨てる。
俺は選んで1人でいるんだ、と酒を取り出した。
その後ヘンリーは、またしてもリーヴスの目を盗んで姿を消した。
思わずギブスがグルなのではないかと押しかけるが、2日も側に居たんだから勘を利かせればわかるだろ、と2人でヘンリーを捜す。
するとヘンリーが記念碑で仲間の名前を捜し、写真を供えているのを車中から見つけた。
ヘンリーは記念碑を避けていたのではなく、1人で来たかっただけだった。
ギブスは、リーヴスがハイリスクな任務に志願して人を遠ざけている事から、2人は似た者同士だと言う。
リーヴスは3歳の時に両親を亡くしていて、家族の思い出がない事をギブス知っていた。
それでも同情するなと突っぱねるリーヴスに、自分とヘンリーは人々を受け入れ新たな家族を作ったりして、その後の人生を自分で選択している、と話す。
そして、お前はどうするんだ? と問いかけた。
事件解決後、ヘンリーを見送るリーヴスとギブス。
空港に到着すると、ヘンリーに盛大な出迎えが待っていた。
リーヴスが手配していたのだった。
それには素直に応じ、嬉しそうに出迎えの中に入っていくヘンリー。
リーヴスは、ギブスのお陰だと言った。
そして、局長から言い渡されていたシリア行きの任務を辞退する、とも言うとギブスは良い選択だ、と言った。
トーレスとクインの「トップガン」
マクギーはとんでもないゴシップを仕入れたとビショップに打ち明けていた。
トーレスとクインの過去に、短いが関係があったらしい、と。
まるでトップガンの新米パイロットと教官だと興奮するマクギーに、ビショップはしっくり来ていなかった。
トーレスが、ジーンズで砂浜を走り回るのを想像できなかったようだ。
その後ビショップも独自で情報を集め、きっかけがトーレスのカラオケだと突き止める。
さらにマクギーがその動画を発掘。
トーレスがステージで白いTシャツにデニム姿で「Puppy Love」を歌っている。
手前にはクインらしき女性の後頭部が。
ビショップは、「これでその気に!?」と大ウケしながら、これでは状況証拠だと納得しなかった。
確信を得る為に男女それぞれ、直接聞く事にする。
だが、どちらも関係を否定した。
クインはトーレスとベッドに入ったら彼のエゴに押しつぶされると言い、トーレスは噂であっても箔がつくからラッキーといった感じで。
その後、カラオケの動画を見てクインは「この頃は髪短いし」と言って完全否定し、ビショップはデマで終った事にがっかりする。
だが、2人が居なくなるとトーレスはクインに「髪短かったか?」と聞く。
クインの返事は「いいえ」だった。
つづく
かんそう
今回は最終的に、ほっこりするエピソードでした。
ヘンリーの悪態っぷりは、ブレがなく清々しかったw
そして頑固オヤジキラーのアビーは、凄かった!
そんな、アビーには簡単に手なずけられていた? 所も、ヘンリーが根っからの嫌な奴ではないと分かったので、嫌いにはなれなかったです。
リーヴスの自殺志願のようなハイリスクな仕事を求める姿勢の理由がわかりました。
でも同時に、リーヴスは孤独な生き方を改める事にしたようで何より。
またしてもギブスはなんでも知っている的な、決して派手ではないけど意のままに操るような働きをしていましたw
ちなみにリーヴスに押しかけられた時、ギブスはアイロンをかけていましたw
トーレスとクインのトップガンは、カラオケするトーレスが見ものでしたw
ちゃんとトップガン・スタイル(白T、デニム)でウケましたw
トーレスのカラオケシーン
(文:ジェーン洞)
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