あらすじ
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ミスター・キャプラン
共存をきっぱりと断った通り、ケイトのレッド攻撃の手は緩まなかった。
残っていた銀行も次々に空にされ、取り引きが滞る事から長年のつきあいの相手であっても、いよいよ危険に巻き込まれないようレッドから離れて行く。
レッドはケイトの新しい運転手の情報から、ケイトの居場所をつきとめようとし、マリオ・ディクソンという名を入手し、リズに連絡をした。
その経緯で、ついさっきまで信用して側においていた会計士のエイブの裏切りを知り、処分していた。
FBIでは、レスラーがゲールにすべてバレた事を報告していた。
ゲールは、尾行して森でのすべてを見ていたと告げ、レスラーを責めた。
キーンが渡していたのではない、レディントンがFBIに情報を渡してた。
その代りに大悪党をFBIは守っているんだ、と。
ゲールはレッドだけではなくチームの存在を嫌悪し、全員逮捕するという脅しではなく、約束をした。
ざわめくチームに、免責契約を証明できなければ訴追できないと、クーパーが落ち着かせるように言った。
そこへレッドからの連絡を受けたリズも参加し、冷静に言う。
誇りも懺悔もあるが、今はチームを守る為にキャプランを止めるのが先だ、と。
レディントンとチームはすでに運命共同体になっている。
ゲールの追及を逃れるためにはレディントンの助けが必要。
今のままでは彼の力は借りられない。
クーパーも納得し、キャプランを追う事に。
マリオ・ディクソン
レッドからもらった手がかりとしてディクソンを調べると、高額商品が専門の窃盗犯だと判明。
メクレンバーグ矯正センターにいる弟にリズとサマルが会いに行く。
兄弟を守るかと思って好条件をつきつけたが、兄のせいで人生をダメにされたと恨む弟は、無条件でも兄を売るつもりだったと、すぐに情報を漏らした。
Virginia Sherwood/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
ボルティモアのセレクトショップに盗品を隠している。
レッドはリズから令状を手配したと報告を受けると、それよりも住所をと言いすぐに向かった。
そこで、ディクソンがフィラデルフィアで仕事をしていると掴む。
その頃、ケイトはディクソンに仕事をさせる為に、1人の男を拉致していた。
ストーン・キャニオン保管庫
表向きは、完全予約制の古書店。
実際は、網膜スキャンのロックがかかっている政府の機密倉庫、であるストーン・キャニオン保管庫。
ケイトの狙いは、ここに納められているレッドと司法省の免責契約の証だ。
ケイトは拉致した男から非常にも眼球を取り出し、男の服を着せたディクソンに持たせて盗みに入らせた。
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ディクソンが保管庫から出てきたところを、リズとサマルが追うが、待機していたバンからバイクで飛び出して逃走した。
車では追えない事をFBIに報告すると、保管庫破りにFBI、ATF、DEA、移民局も出動したから大丈夫だとクーパーに言われる。
すぐにディクソンは確保され、クーパーの指示通り盗んだ物もそのまま、リズとサマルが引き取った。
だが、書類の中身を知っているディクソンは、余裕だった。
起訴すればその書類が証拠Aとなるのだから、起訴は出来ないだろう、と。
しかし、起訴もしないけど釈放もしない、とリズもまた余裕だった。
ディクソンはレッドに引き渡された。
ディクソンは、どうせ殺されるだろう、と開き直り口を閉ざすそぶりを見せるも、あっさりと交渉の余地がある事を認めた。
ケイトの居場所と引き換えに、レッドは取り引きをした。
ドム
レッドとデンベは取り引き材料である物を取りに、ドム(カタリーナの父親)の家を訪ねた。
これからレッドがやろうとしている事をデンベが間違いだ、と言う。
「リズを守る事が、あなたの使命。あなたを守ることが俺の使命。
だが最悪の場合それが出来ない事もある」
レッドは、ドムの住む家のガレージの地中に、緊急時の最後の手段をボックスに入れて隠していた。
それを今、掘り起こそうとしているレッドを見てドムは文句を言い続ける。
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するとレッドは、「マーシャの為だ」といい、リズが生きている事を告げた。
途端に、ドムはウソをついたと怒り出す。
レッドも騙されていたのだからウソはついていないと、ドムにとっての空白の出来事を話した。
ケイトがマーシャの人生から、レッドを消そうとしている事を。
レッドの周囲の人間を殺していくケイト。
危険に巻き込まないよう、ドムの存在を隠し通したかったから、ウソのままにしておいたんだ、と。
それでもドムはレッドに当たり散らすとレッドは言った。
「別に無理に好きにならなくていい。今までと同じだ。
大事なのは私ではない、マーシャだ」
レッドは、もしかしたらこれが最後になるかもしれないとの覚悟を込めて言う。
「その時はマーシャを見つけ、自分が何者かを言え」
そして、謝罪の言葉を述べる。
「すまなかった。
すべて。
あなたが望む人間になりたかった」
ディクソンとの取り引き
レッドは約束通りドムの家から引き揚げてきたボックスを片手に、ディクソンと落ち合った。
疑り深いディクソンに、このボックスがあればブルネイ沖の島で一生安全に暮らせると説明した。
信用したディクソンは、契約書を渡す為のケイトとの待ち合わせ場所を伝える。
その瞬間、レッドとデンベはディクソン達を射殺した。
「この箱を渡す相手は他にいるんだ」
召喚
任務を優先するクーパーをやっと捕まえて、大陪審に召喚されたことを伝えたアラム。
ゲールの告発により、チーム全員が狙われている。
当の本人ゲールと部下のジョージは、アラムの召喚実現に握手をして喜びあっていた。
アラムを知らないゲールは、寡黙で屈強ではない事を祈っていた。
ジョージは浮かれた調子のまま、ゲールにランチが届けられた事を告げる。
その瞬間、ゲールは疑いの表情に変わる。
ランチの入った紙袋には、携帯電話が入っていた。
いよいよ、ケイトがゲールに携帯を鳴らし接触をする。
「私が証言する」
対峙
ケイトの居場所を掴んだレッドは、直前にリズに、2人だけで会うと、FBIに流した情報がウソである事を正直に告げた。
リズは、殺さないでと念を押すが、その約束はできないと言ってレッドは電話を切った。
これまでなら、レッドの好きにさせまいとFBIに報告していただろうに、リズは今回ばかりは何か感じる事があるのか、「レッドが見つからない」と仲間にウソを言って作戦の中断を伝えた。
Scott Gries/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
そしてケイトの待つ劇場へ、レッドとデンベが向かった。
すぐにボディガード2人を撃ち殺してケイトを1人にする。
「もう残っているのは帽子だけだ」
とレッドは、あくまでも普段の調子を見せてから、そしてこれだ、とボックスを差し出した。
長年のつきあいであるケイトには、見ただけでその箱が何を意味するのかわかる。
「殺し過ぎだ、お互いに。これ以上殺したくない、君もだろう。
終わりにしたい。
君もだろう?
島を君にやる」
「生涯の監獄に?」
「そうだ。楽園のな」
あくまで、この戦争の終結を穏便に済ませようとするレッド。
エリザベスはもうマーシャではない、と彼女の意志でキーン特別捜査官になっている事を、レッドはケイトに諭すように言う。
距離を置いたとしても、それは変わらない。
彼女は彼女であり続けるし、レッドは見守り続けるから、ケイトが身を引いてくれと頼むが、やはりケイトはそれを拒んだ。
そして今度こそきちんと、お互いの為に殺せと言う。
だが、それはこの場に及んでもケイトの本心ではないようだった。
それが合図のように、突然ゲールとジョージが参入し、発砲する。
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ケイトがゲールと取り引きしたんだとすぐに気づき、なんとか無傷でレッドとデンベは脱出した。
ケイトはそのまま劇場に残っていた。
逃げなかった事を驚きつつも、書類がないと一網打尽にできないと嘆くゲールに、ケイトは私がいる、という。
「レッドは私の覚悟を甘く見てるだろう。
30年側にいてすべてを見聞きしてきた」
ケイトは、免責と引き換えに法廷で何でも話すとはっきりと言った。
そして、ゲールに自分を逮捕するように言った。
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つづく
かんそう
いよいよシーズン・ファイナル、1話を残すだけとなりました。
まあ、ここまで来たらもうそうなのかなと思いつつもショックだったのが、最後の最後まで、レッドの差し出す手を振り払って、あくまでもレッドを封じ込めようとするケイトです。
この回だけ見たら、完全にケイトが悪人だわ。
特に、無実の人の目ん玉を平然とくり抜く姿には、製作サイドも悪役に仕立て上げようとしているんじゃないかと思える程。
これまでのブラックリストは、スケールの大きさが常に感じられたけど、まさかこんな身内問題でシーズン4が終わろうとしているとは。
離婚する夫婦が、財産を取り合い、親権で争っているって説明した方が、理解が早そうなくらい。
けど、それが一軒家の屋根の下で収まる戦いではないんだから、ある意味スケールは大きいんだけど、なんていうか何度も繰り返しになってしまうけど、この2人の戦いは見たくなかった、に尽きます。
それどころか、ある意味自分と同じ立場であるチームをも巻き込んでいたりして、とても印象が悪い。
一番恐れているのは、「だったらあの時止めを刺していればよかったのに」と少しでも過らせてしまう事。
世間的な悪者はレッドだけで済んだから。
しかもゲールは、チーム全体をターゲットにしているのだから、リズの事も当然。
そこに、ケイトはどう対処するつもりなのか。
せっかく恩赦で戻れたFBIを再び取り上げる事にならないのかな。
それとも、元々守る事に拘っていたから、本人の意志は無視しても犯罪らしきものから遠ざけたいのか……。
最終回にむけてのおさらいは、また別記事でまとめたいと思っています。
今はとにかく、私の希望が打ち砕かれて、そしてレッドが帽子を残すだけの資産になっちゃって、ワインも人のを横取りして飲むしかできないなんて! (んなことはないw)、この先の事を考えてもまだ一悶着ありそうで、とにかく凹まされました……。
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(文:ジェーン洞)
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