あらすじ
2017年3月31日~FOXjapanにてシーズン5日本初放送(全21話)
カルデロンの死
これまでの捜査により、死者の中で改めて浮彫になったドワイトの公選弁護士カルデロン。
彼が殺された理由は何だったのだろう。
シムズ保安官代理以外に、ドワイト・ダーネルと常に接触していた人物。
何が理由で邪魔扱いされたのか。
カルデロンが担当になったのは、ドワイトが父親の生存を話したタイミングだったらしい。
弁護士は鑑定記録を見ることができた。
タオがカルデロンの元依頼人を調べて共通点を探す。
シャロンは、乱射時の映像をカルデロンに注目して再度確認する。
すると、自分に銃が向けられるまでは手で目を覆っていた事が分かった。
カルデロンも、シムズ同様、銃に弾が入ってると知っていたのだろう。
自分を撃つとは思いもせずに。
10分の1のパトリック
10人のナチスも次々と取り調べが行われていた。
長年潜入捜査していたノーラン刑事も別室でモニタリングしていた。
パトリックという男の番になると、かなり親しかったと言う。
それを聞いたシャロンは、友好的な顔が効くかも、とノーランを取り調べに参加させようとする。
だがノーランが顔を出すという事は、6年の潜入捜査の終わりでもある。
ハワード本部長補佐がもう十分だ、ZBは自滅するから必要ないと判断。
シャロンも、グラフ関与の供述を狙えれば、6年は無駄にならないと説得した。
そして作戦は見事成功。
ノーランの正体を知ると、パトリックはすぐさま観念し、ZBの終わりを悟った。
毒殺にも関与していないといい、法廷での乱射についてもバカの極みと言った。
グラフにも何の想い入れもないようで、免責と引き換えにZBについてなんでも書くと約束する。
ハイ・サン殺害を命じたのはグラフ。
乱射の命令もおそらくグラフ。
前のボスならありえない、グラフはマジの白人至上主義者だと否定的に言った。
ようやく大きな進展が見えた。
ブルフット運送
カルデロンの元依頼人から、ブルフット運送という会社が浮上した。
年に5,6回無料で違法取引によるトラック運転手の弁護をしていたのだ。
その運転手が働いているのが、ブルフット運送だった。
しかも、ドワイトの母親、ウィルドレッドが18年もの間役員会に名を連ねていて、最高執行責任者は、ジョーダン・グラフ弁護士だった。
前のボス、シュルツが死んだ2年前に交代していたのだった。
やはりウィルドレッドも絡んでいるのだろうか。
ブルフット運送の輸送ルートなどは、もともとFBIが調査をしていた事からすぐに入手できた。
サービス拠点は、ZBが薬物を売ってる街と重なる。
合法的な積み荷は、主に建築資材だった。
ドライバーの国籍は多様。
記録上ZBとの共通点はグラフと前任のシュルツだけ。
パトリックの供述から、全トラックに対して捜索令状を取る事に。
シャロンは、フリンに作戦を調整させた。
そして、乱射事件はZBにとって、何も良い作用をしていない事がはっきりとなった。
全ロス市警に睨まれ、所有地を収用され稼業もバレた。
誰かがZBを潰そうとしているようでもある。
シャロンは言った。
「ZBが不利益だと考える者か、多くを失う者か。
カルデロンに繋がる何者かよ」
グラフ弁護士
騙された形で呼び出されたグラフ。
容疑は、薬物流通、武器取り引き、殺人共謀。
ブルフッドのトラックからも現物が出た。
言い逃れはできない。
乱射については、ハイ・サンが銃を、シムズがベルトを操作したが首謀は?
と聞くとこの場に及んで否定する。
ZBを率いて日が浅い事からそれは真実かも、とタオが言うと、確かにZBの犠牲を考えると知らなかったのかもしれないと、チームは考え出す。
ウィルドレッドの役割を確認すると、顧客サービスと取引先関係くらいだと言う。
ふんぞり返って札束を集めてる、と否定的だった。
運送会社など欲しくもなかったが、シュルツの死後シムズに命じられた。
私の計画とは無関係だ。
だがシムズはパートナーではなくその代理だと言う。
グラフは会った事もないし、シムズが居ない今連絡も取れないという。
これではっきりとわかった。
シムズとグラフとZBは、問題だったから取り除かれた。
ウィルドレッド
グラフに、ウィルドレッドの会社での配置について尋ねると、本人に聞けと言われたのでブルフット運送に乗り込み、薬物、武器密輸などの容疑で逮捕した。
グラフがドワイトに与えた影響によって、殺人が起きた。
それを知った実の父はギャングに嫌気が差した。
シムズは役立たず、グラフが密輸をやめたら弁護士は不要になる。
乱射を企てて、ZBのテロに見せかけたのは仲間たちを切る為だろう。
父親が誰か知っていたシムズは死んだ。
カルデロンも同じく。
父親の存在を知ったジョー先生、じきに知るローゼン検事。
そしてZBも終わった。
ウィルドレッド以外は切り捨てられた。
シャロンは、ウィルドレッドにこれまでの出来事を説明した後に、切り込んだ。
「なぜ?
彼はまだあなたを愛してる?
あなたが彼を?
まだ会ってるの?」
その人物を知ってるといったら話してくれる? とシャロンが言い出す、と別室がはったりか? とざわついた。
はったりではなく、心当たりはすでにあるようだ。
ZBが再開発を招き、仕事を受注するのは?
一番得をするのは?
ドワイトが父親を知ってたら? 一度でも会っていたら白人至上主義にはならなかったかも、とシャロンが言うと、ウィルドレッドは「マーティンは」と思わず名前を言っていた。
ボルハ
マーティン・ボルハ。
契約を取りつけるのに、時間を掛け契約後も一度は、ZBが騒ぐから降りると言い出して、あたかも無関係を装っていた。
それが、今では再開発は公園で、テイラー副本部長の名前をつけるらしい。
ボルハ産業に、隠しカメラをつけたウィルドレッドを向かわせる。
ボルハに証言をさせたら踏み込んで逮捕する手はずだった。
結局ウィルドレッドは何も知らなかったらしい。
ボルハに乱射についての黒幕なのかと問い詰めると、最初こそ誤魔化していたが、次第にドワイトを死んだほうがマシだ、と言い出した。
そして逮捕する前に、ウィルドレッドが子を失った悲しみをボルハにぶつける事で幕を閉じた。
デスクにあった銃でボルハを撃ったのだった。
マーク
突然祖父母が見つかったと言う事で、サンチェスから引き渡される事になったマーク。
すでにマークはサンチェスになついているし、マークの部屋もあるし、自転車用のヘルメットも買ってやっていた。
緊急的な措置であった事が、母親の死ですっかり消えていた所への急な別れだった。
別れは翌日だった。
マークは自分が捨てられるとお冠だった。
どんなに生意気な事を言ってても、まだ子供だから状況を理解できていない。
サンチェスにすっかり懐いている為、別れを受け入れられない。
迎えが来ると、涙ながらにこれまでの悪態を謝り出すマーク。
そういう問題ではないと言っても、やはり理解できなくて、小さいながらにもがく姿が痛ましい。
すっかり父親の顔になってなだめるサンチェス。
お気に入りのかもさんおとおりを「忘れないで」とサンチェスに渡してマークは連れて行かれた。
ビリー・ジョーンズ捜し
捜査の合間を縫って、約束通りプロベンザはビリー・ジョーンズ捜しを手伝っていた。
年齢投影ソフトを使って、現在のビリー・ジョーンズを見つけたとテンションが上がるラスティに、バズは「証拠にはならない」といつもの如く冷静だった。
そして、フェイスブックも見つける。
公開されているのはプロフィールだけだったが、アイコンから子供がいることを伺い、トップ画像からは中古車ディーラーである事も。
ラスティが、ディーラーを当たって出頭させれば? と簡単に言うと、またしてもプロベンザにそんな事をしたら姿を消される、と言われる。
まずは、ヘクトのアルバムのビリーと指紋を照合しないと。
そこまで話した所で、2人はZB捜査に戻らなくてはならなくなり、ラスティだけが取り残された。
ラスティは、また何か独りで動こうとしているようで、「中古車ディーラー」と検索を始めた。
夜遅くに帰宅したラスティは、まだシャロンとフリンが起きていた事に驚き、思わず手に持っていた荷物を隠した。
もちろん現役警部が見逃すわけがなく、すかさずシャロンが指摘する。
ラスティが、言い訳をしながらビリー・ジョーンズ特定について考えていたと言うと、軽く褒めるフリンに対してシャロンは殺人犯を追い回すなんて、と怖い顔をした。
ラスティは、追い回してはいない、といいながら戦利品の指紋付きペットボトルを取り出した。
勤め先へ客の振りをして、接客を受けてノベルティと名刺を受け取っていたのだった。
「認めろよ、でかした」
とフリンは言うが、シャロンはまだ怖い顔のままで、ラスティの思い立ったらどこにでも飛び込んでしまう身を心配した。
記者になったら常に安全とは限らない、とこれからもやる時はやる、と静かにラスティは主張する。
シャロンは、テーブルを指先で叩くだけで、無言でペットボトルを置かせると、仕方ないという感じで「OK」と言った。
フリンにも「使えるわね」と声を掛けて認めたが、「ラスティ・ベック探偵はこれで最後よ」と念を押した。
ラスティの入手した指紋を照合すると、ジョーンズ本人だと判明した。
ここからは引き継ぐと、プロベンザがシャロンに宣言した。
指紋だけでは証拠にならないが、ヘクトの供述があるから十分だろう。
シャロンが、心配そうに気にしているバズも連れて行ってと頼むと、プロベンザもオブザーバーを追加したい、とラスティも仲間に入れようと頼んだ。
疑問
ビリー・ジョーンズの家の前で、ラスティとガスは車中からビデオを回していた。
プロベンザとバズが訪ねると、幼い娘と奥さんが出迎え、本人は裏庭で息子とバッティングの練習をしていた。
幸せを絵に描いたような家庭だった。
ジョーンズは、すっかり改心していたようで、逮捕にも逃げる素振りも見せず冷静に従った。
最後に子供達に別れを言いたいと言うと、バズは思わず「ジェイを射殺する前に別れを言わせたか?」と厳しく言うが、許可を出した。
バズは複雑な気持ちになっていたが、そんな事を知らないラスティは逮捕出来た事にただ興奮していた。
バズの仕事終わりを待っていたラスティとガス。
取り引きして仮釈放なしの終身刑に決まったとバズが2人に報告する。
素直に顔を見合わせて喜ぶ2人。
連行シーンを公開したいと言うが、疑問が残っているとバズは止める。
まだ終わっていない。
11歳の少年と妹に父親を奪った。
ずっと考える、あの子たちの将来は?
僕がしたことは何だったのか?
フリン
長かった事件が片付きホッとする仲間達。
ウィルドレッドはFBIに引き渡し、ノーラン刑事はチームに残す事になった。
やっと息をついて、笑顔が戻っている中、フリンの不調に気づいたシャロンが声を掛けた。
その時は、ノーランに突き飛ばされたせいかな、といつものように軽口を叩くが、その直後ふらつくと、痛みに耐えられないのかしゃがみ込んでしまう。
チームが駆け寄り、救急隊を呼ぶが……。
つづく
かんそう
ウィルドレッドの見事なミスリードにまんまと引っかかっていた私です。
ま、凡人の想像通りで終るワケがないですよネw
長かったZB事件が、意外な形で終りました。
黒幕は、ボルハ!
蓋を開けてみれば、製作側はめっちゃ騙す気マンマンでしたねw
まったく想像してませんでした。見事に騙されました~。
これだから、面白い!
ウィルドレッドの思わせぶりは、一応そんな黒幕に近い人間だったから、という事でもあったのかな?
でも、ウィルドレッド本人もまったく想像していなかったんですね。
この辺を素直に信じられませんでしたね~。
仲間の死という大きな重い出来事がありましたが、ストーリーとしてはパート3に分けるだけあって、面白かったです。
でも、メジャークライムはいつもの1話完結のライトなノリの方がいいな~と思っていて、やっと通常運転再開かな、と結末を迎える頃には私もホッとしていたのですが……。
これ、シーズン中休み前のクリフハンガーだったんですね!!
なんとフリンが倒れてしまうという!
この状態で、本国では約5か月放置してたんですね……。
耐えられない!!
その点、遅れているとはいえ、日本放送でまとまって見れるのは精神的にはありがたいわ。一週間でも待ち遠しいけど!
次回にはすでに元気になっていると信じています。
そしていつもの笑い溢れる重犯課に戻って欲しい……。
あ、ノーラン刑事、歓迎します。
重犯課っぽくはないけどw
ガス、ほんとにイイ奴だな……。何あの笑顔。
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