あらすじ
2017年3月31日~FOXjapanにてシーズン5日本初放送(全21話)
書記官ハイ・サンの死
収用をしたZBの集合住宅、「ナチスの国」で見つかった女性の遺体は、捜していた書記官ハイ・サンだった。
殺されたシムズの不倫相手であり、ドワイト・ダーネルが使った証拠品の銃の署名をねつ造した人物。
間違いなく共謀者で、恐らく報酬を受け取りに来たのだろう。
荷造りをし、飼い猫を連れていた事からそのまま逃亡するつもりだった。
だが、殺された。
この共謀に関わった者は皆死ぬ。
おう吐物が口についている様子から毒殺だと思われたが、モラレスの検死結果もそうだった。
だが、検死で分かったのはそれだけではなく、ハイ・サンの身体にあった小さなハートに囲まれた鍵十字のタトゥーも見つけていた。
それは1年以上前から彫られているらしく、不倫相手のシムズも当然目にしていただろう。
共犯を裏付けるが、何故若い女性が白人至上主義者に?
バズ:ヘクト聴取2
当時の彼女の供述を元にヘクトの聴取を行った。
バズとプロベンザはアリバイが嘘である事を突きつける。
そしてさらに条件が厳しくなった事を告げる。
ペリカン・ベイに移るだけでは不十分だから、サン・クエンティンに死刑囚として移送する、と。
死刑囚という言葉にヘクトは驚く。
「相棒が見つからないから、あなたで手を打ちます」
あくまでもバズは手を抜く気などない、と見せつける。
ヘクトは往生際が悪く、時計は自分で買ったとウソの言い訳をし始めるが、腕時計は当時はまだ国内で発売していないものだと冷静に指摘し、そして最終確認をする。
「正直に答えなければ検事に渡す。誰と居た?」
すると、相棒に不利な証言をするという陳述書を作る事を約束した上で、戻す事と引き換えに名前を言った。
ビリー・ジョーンズ。
その瞬間、別室で見ていたラスティ以外のメンバーも含め嫌な雰囲気になった。
1人だけ疑問を浮かべるラスティに、フリンが教える。
「ビリー・ジョーンズは英語圏で最も一般的な名前だ」
ジョーンズ氏が見つかって今の話を認めるまで引き続き隔離をする事で、聴取は終了。
ヘクトは、バズの常にイラついている態度を疑問に感じると、プロベンザが「父親と叔父」が犠牲者である事を種明かしをする。
世界一ついていないとヘクトは嘆いた。
その後、バズは仕事の合間にビリー・ジョーンズの目星を付けた事をプロベンザに報告した。
ヘクトの後輩に「ビリー・ジョーンズ」が居て、少年犯罪歴もあった。
プロベンザはバズが卒業アルバムをチェックした事に感心をし、手が空いたら手伝う事を約束した。
しかし、バズの浮かない顔にも気づく。
ヘクトはなぜジョーンズを未だに守っているのか。
その答えはもう出そうだと、プロベンザはアルバムが映るモニターを指さした。
暴徒
ヘクトの聴取と入れ替えに、シャロンとフリンが呼び出されて会議室に行くと、そこに居たのは、フリンを殴った暴徒だった。
「ナチスの国」での捜査中に、集合住宅の前は弁護士グラフの煽りによって住民達が騒ぎ出していた。
その時、黙らせようとするフリンに興奮したZBの1人が瓶を投げつけ、殴りかかっていたのだった。
何故ここに、と驚くと特捜班のウェス・ノーランだという。
実は、ZBにはほぼ6年になるという潜入捜査官が居たのだった。
戻れてうれしいといいつつも、また戻って捜査を続けたいと希望するが、法廷での一件もあるので考え直そうと、クーパー達がシャロンの意見を求めてきた。
ノーランの調べでは、リーダーは20年間はブライアン・シュルツだった。
2年前に心臓発作で死ぬまでは。
白人至上主義運動より商売に力を入れていた。
その後、グラフがコルソンを押しのけて、のし上がるように見えた。
主義を改めて強調し、全員に刑法と自己弁護の仕方を教えた。
グラフは金には無関心のようだ。
それは、ノーランにも影響した。
コルソンの下で昇進できそうだったのに、今回の件で振り出しに戻った。
もともとドワイトは、シュルツの雑用の1人だった。
ZBにはまったのは、グラフが全員を真の信者にしてからだ。
グラフはボスに見えたが、表には出ない相棒がいると感じたという。
するとフリンがその相棒がシムズという可能性は? と聞くが、分からないと言われる。
クーパーは何も知らなかったようでシムズの名前が出た事に驚きを見せた。
ラスティとガス
2人でDVDを見ようと約束したのに、ビリー・ジョーンズ捜しに夢中なラスティに、ガスがイラつきを見せた。
それだけではない、ジョー先生が死んだと思わされているガスにとっては、ラスティの無関心っぷりも気になり責めだす。
だが、ラスティは「ジョー先生は死んでいない」と本当の事が言えないのだから仕方ない。
僕を信じて、というラスティに、人を気遣ってる時の君は信じるが今は勝手だ、とはっきり言うガス。
正直で愛のある関係になっている。
シャロンが落ち着いたらちゃんと話すから、というとガスはシャロンの事も気遣った。
そしてラスティがDVDを見ようというと、ガスは何もなかったかのように目をキラキラさせ始めた。
タイトルは「ダイ・ハード」。
暴力映画は嫌いだというラスティに、むしろクリスマス映画だよ、と言ってあっさりと機嫌を直した。
ネズミの死
死体が増えたと言いながら、現場に向かうとゴミ捨て場で見つかったのは数匹のネズミの死骸だった。
ハイ・サンの最後の食事と思える、タイ・パレスの包みに入ったデリバリーの中にも死骸が見つかった。
すぐに防犯カメラを確認する事に。
店内映像から、調査の結果10人がハイ・サンが食べたのと同じものを注文していた。
ノーランに顔をチェックさせると、並んでる全員がZBだった。
シャロンは、この件で質問出来る人は3人しか生き残っていない、と言う。
それを受けてプロベンザが「グラフは弁護士だから難しい」といい、ZBの使いパシリ、ジュリー・ヴォーゲルを取り調べる事にし、サンチェスとサイクスに指示を出す。
ノーランはシャロンに後の1人は? と聞く。
黙って見つめるシャロンの視線の先には、ダーネルの母親、ウィルドレッドの写真があった。
ジュリー・ヴォーゲル
ヴォーゲルを取り調べるが、しらばっくれつつも、釈放と犯罪歴などの取り消しを引き換えに出してきた。
しかし、それはシャロンがキッパリと許さなかった。
有力な情報を持っていると威張り出すヴォーゲルを別室で見ながら、シャロンはノーランに持ちかける。
「もう1晩、彼と過ごさない?」
ノーランは望むところですと、即答で引き受けた。
ウィルドレッド
懺悔の中で葛藤を見せつつも、ウィルドレッドの取り調べをする事にしたシャロン。
最初に、お悔やみを伝えると、先に進む前に事実の確認をし始めた。
すぐに「白人至上主義」という言葉が出ると、反応を見せるウィルドレッド。
うんざりしながら涙を流し始め、そんな風に育てていないと言う。
私の一番の親友は黒人よ、とも。
ブライアン・シュルツの事は、バイト先のボスとして知っていた。
面識を尋ねられると、合わなかったら悪い母親だとでも? と少し興奮を見せた。
ヴォーゲルについては面会時の録画データが一部残っていて、暗号らしいやりとりには見えないと判断していたが、あえて訪ねると、
「面会を禁じたシムズ保安官代理が、息子と他の被告人が時々話をしてると言ってたの」
と言った後、父親がいなくても貧しくはなかったなどと話を脱線させた。
シムズの名前が出た事に、別室のプロベンザはシムズをDNA鑑定すべきだ、と言っていた。
シャロンが父親について尋ねると、ウィルドレッドは過剰に反応し、誤魔化すように息子を愛してると、結果的に話を逸らしていた。
決して生きているはずはない、と。
その時、ヴォーゲルへの脅しが効いたようでサイクスの元に「話す事に承諾をした」と連絡が入った。
すぐにシャロンにイヤホンで知らせると、シャロンは後1つ聞かせてと父親の名前を確認した。
だが、ウィルドレッドは「これ以上話せない、父親は何も関係ない」とだけ言って出て行った。
ヴォーゲルとグラフ
ノーランの脅しが効いて、話す事にしたヴォーゲル。
ダーネル親子の間に入るよう命じたのは、シムズだった。
ナチスどもはシムズに従っていた、という。
だが、自分殺しを命じる訳はないので、それを命令したのは? と聞くと、確かではないが、グラフだろう、と言った。
自分を拘置所内のパシリに仕立てたのと同じ男かも、と。
そこでヴォーゲルを使ってグラフを呼び出した。
困ってるとグラフに話すヴォーゲルだが、そもそも頭は良くないようでベラベラと喋り出し、グラフにまんまと狙いを気づかれてしまった。
この作戦が失敗である事は、別室で監視していた全員がすぐに感じていた。
グラフは黙って荷物をまとめると、「知ってる事を全部言うぞ」と慌てて言い出すヴォーゲルに冷たく言った。
「何を?
意味がわからないな。他の弁護士を捜せ」
もう完全にヴォーゲルに見切りをつけていた。
帰りがけのグラフとシャロンを先頭に重犯課が顔を合わせる。
「書記官のハイ・サンが殺されオタクのビルで発見された。
全容疑者を集めました」
廊下には、タイ・パレスに居た10人のZBを容疑者として集めていた。
グラフは余裕を崩すことなく、
「おめでとう。後は運ですね」
とふてぶてしく言った。
廊下の10人のナチスの前に出ると、見回して「やあ、諸君」と声を掛けた。
すると空気が一転。
ビシっと廊下の左右の壁に別れて並び、姿勢を正して整列をした。
まるで、独裁者のお通りそのものだ。
グラフはシャロンに言った。
「手に負えないんでしょう。かなり前から」
そして歩きはじめると、訓練済みなのか10人が規則正しく足を踏んで音を立て始めた。
その中を当然のように、堂々と歩きエレベータ―の中にグラフは消えて行った。
それでも足音は鳴り続けていた。
異様な光景だった。
シャロンとフリン
夜、自宅で眠れずにいたシャロン。
フリンは、寝返りをしたらいないからとシャロンを捜しに来て、手を取り隣に座った。
そして、労わるように優しくその甲にキスをする。
久しぶりの笑顔を見せた後に、シャロンは言った。
「今も母親は信じないけど、ノーラン刑事の考えではグラフには相棒がいる。
この一連の殺人には重みがある。
今日まで感じるのが難しかった重みよ。
そんなに重いのは誰なのか。
この件の関係者全員にのしかかるのは誰?」
かんそう
パート2で終るなんて簡単な事件ではありませんでした><
まだ続いていますよー!
今回はシャロンの懺悔から始まり、要所要所にその懺悔シーンが挟まるというのが大きな流れとしてありました。
重要な情報も沢山出ていたように思います!
ていうか、グラフの相棒、裏のボス? ってウィルドレッドでしょ!!
あの母親、怪しすぎだもん!
すぐ泣くのも、若干演技かなーって感じするし、都合が悪くなると「話せない」で居なくなるというパターン。
だいたい、表に出ないで権力持ってる場合は、「女」っていうセオリーにぴったり!
(男はどこかで誇示したくなるから影の存在ってのは珍しいって、ジェーン君@The Mentalistが言ってた)
シャロンがずいぶん母親に引っかかっているというのも、落ちへの伏線かなぁ、と。
ていうかいきなりパート3で知らない人が出て来ても……だしね!
もう出ている人だと思いますし。
ただ、だとしても何が狙いなのか、父親をひた隠しに隠すのは何故か。誰なのか。
等々まだまだ謎はいっぱい!
そういえば、パート1ではその内容のショックですっかり忘れていましたがサブタイトルが「罪のないウソ」なんですよね。
誰かがウソをついていると言う事?
でもこの中で完全なウソつきは、母親なんですけどね。
ま、ボスだったらという前提ではありますが。
もしくは、父親についてのウソがトリガーになったとか?
事件解決が気になります!
重犯課としては、まだシリアスが続いてはいますが、それでも少しずつ? 日常を感じさせるようなやりとりも増えて居たと思います。
ガスとラスティは、癒しポジションをしっかり担っていましたし!
そして、ここしばらく緊張を強いられているファン(特にシャンディ派w)にとって、大ボーナスとも言えるのがラストのフリンに見せたシャロンの笑顔だったなーと思います。
あとキスねw
やっぱりシャロンについては心配はいらないと思いました。
懺悔でも言われていたのですが、シャロンにはすでに許しを得ているから、求めないのだろう、と。
周囲が全員、許し、受け入れ、ついてきているんですから!!
何気に裏テーマとして母親対決になって来ています。
絶対シャロンが勝つ!
次回はこちら
登場人物はこちら
前回はこちら
(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)
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