あらすじ
ジョン・リース
カーターとリースはHRのボスであるクインをFBI連邦庁舎に連行するのに、地下鉄でマンハッタンに向かっていた。
フィンチからの通信で、またマシンが新たな複数の番号を吐きだした事を聞く。
調べるとそれは、すべて偽名で1人の人間を指していたと言う。
リースだった。
HRが賞金首にした為、ニューヨーク中の犯罪者がリースを狙い出した。
早速、車内にチンピラ・グループが現れるが、大した事はなく下車するホームに放り投げる。
そこへ全車運転中止のアナウンスが。
もちろん、偶然ではない。
HRの足止め作戦だ。
脱出口まで誘導してもらおうとフィンチに通信しようとすると、クインに携帯電話を奪われて壊されてしまう。
それをフィンチから聞いたショウが、だったらリースの居場所はマシンに聞けばいい、と言う。
フィンチに出来なくとも、ルートには出来る、と。
だが、ルートの協力条件は解放する事。
マシンからの情報よりも、ルートを危険視する事を重視し、フィンチはルートを無視した。
ファスコ
ショウに駆り出されたフィンチがHRの検問を監視していた。
パトカーがずらりと並ぶ中、カーター達は救急車を乗っ取って通過しようとしていた。
だが、救急車のドアに血痕の手形がついているのを見つけられ、止められてしまい銃撃戦に。
ファスコも影から加勢し、救急車はなんとか走り抜けるがほっとしたのもつかの間、ファスコはシモンズに見つかり、拉致されてしまう。
連絡が途絶えたファスコを案じて、フィンチはショウにファスコ探しを頼む。
ファスコはフォーチュンクッキー工場に拉致される。
所持していたカーターから預かっていた貸金庫の鍵を見つけられ、ピーターソンの拷問に合う。
指の骨を折られても口を割らないファスコに、シモンズは家に居る息子を人質に持ち出す。
すると、さすがのファスコも銀行の名前を言ってしまう。
だが、HRが確認するとそれはファスコの出まかせだとわかる。
その瞬間、シモンズはウソをついた代償に息子共々殺せと命ずる。
ピーターソンは家に電話を掛け、息子の最期だ、とファスコに聞かせる。
電話口から聞こえる銃声に、悲嘆するファスコ。
だが、その直後電話から聞こえてきたのはショウの声だった。
ショウが駆けつけ、息子を助けていたのだった。
しかし、はっきりと言うショウ。
「選んだ結果、ファスコの望みを叶えた。だからそっちには行けない(助けられない)」
目の前にはファスコに銃口を向けているピーターソン。
ところが、ファスコは指を折られていた為、手錠を外し反撃に出る。
なんとかピーターソンを羽交い締めにし、絞殺した。
カーター
救急車を降り、運転手から携帯を入手したリース達。
目的地まであと4ブロック。歩くしかない。
だが、歩き出すとすぐにリースを追うチンピラに気づかれる。
鍵を壊して近くのビルに入ると、そこは死体安置所だった。
夜間はチンピラ達もやりたい放題だろうから、と夜明けを待つことにするが、壊した鍵が落ちていた事からすぐに居場所がばれてしまう。
フィンチからその連絡があった時には、すでにHRに包囲されていた。
リースは、カーターの隙を見て1人囮になる為に外に出た。
あの世で会おう、と言い残し覚悟を決めたようだった。
フィンチもまた、仲間を助ける為に安置所まで来ていた。
スタンガンで侵入し、落とされていた電力を復帰させ、警報を鳴らす。
リースの囮もあって、館内にHRが居なくなるとフィンチがカーターに館内放送で安全を知らせる。
リースは、追っ手には追いつかれなかったが、大通りに出た所で警官に囲まれてしまう。
だが、それはフィンチの差し金で、HRと無関係な真面目な警官に銃所持でわざと逮捕させたのだった。これでリースの安全は確保できた。
そして、仲間の助けがあってカーターはクインを国土安全保障省まで連行する事が出来た。
その直前にも「ここは私の街だから逮捕はできない」と虚勢を張るクインだが、数時間後には大ニュースになっていた。
マシンもHR98%無効化を告げる。
あとは、行方不明になっているシモンズだけだった。
カーターは刑事に戻っていた。
フィンチはそんなカーターに祝いの言葉を贈る。
そして名無しのジョンを釈放してくれと頼むと、それはコンピューターが言ってるの? と聞かれ驚く。
カーターはマシンの仕組みになんとなく気づいていたようだった。
ファスコも銃弾を受けていたが、復帰。
息子を救ったお礼を言われたショウは、いつになくドヤ顔をしている。
リースを釈放し、カーターと2人で警察を出る。
出迎えのフィンチが近づくと、また公衆電話が鳴りだした。
嫌な予感がするのかフィンチはすぐに近づこうとはしなかった。
そこへ突然、シモンズが現れて2人を撃った。
撃たれながらもリースは無事のようで、すぐカーターに駆けつけるが、カーターは致命傷のようだった。
電話が鳴り響く中、茫然として立ちすくむフィンチ。
リースの腕の中で、カーターは息子への言葉を残し、最期を迎えた。
つづく
かんそう
なんとびっくり、カーター死す。
そして、エンパイアにクッキーとしてリボーンする訳ですね。
確かに、本シーズンは女子密度が高く、特にショウとは役割が被っていますよね。
ただ、フェイドアウトよりは、HRというストーリーにも絡んでいますし、ドラマチックに撤退させたのかもしれませんね。
でも、ピンチをチャンスにじゃないですけど、本当にここからさらにエンパイアでセレブとしての地位を確立してますからね~。
民放で今見ているからこそ、納得できる展開にも感じました。
個人的には、リースとの恋愛ちっくな展開はノーサンキューなので(硬派な関係だからこそ良かった!)ちょっとラストとなる今回はドキドキしました。
戦友って感じがありがちな恋愛展開ではなくて良かったので。
HRについては、シモンズがまだしぶとく生き延びていますから、まだ続くんですよね。
カーターの弔い合戦。
あともう一息盛り上げないと、ですね。
それにしても、ファスコ関連ではいくつか突っ込んでしまいました。
まず、カーターから預かった大事な鍵。
これみよがしに、ネックレスにして首にぶら下げるとはw
もう、盗ってくださいと言ってるようなもので、笑ってしまいました。
案の定、すぐHRに取り上げられるしw
それと、手錠で拘束している時は指の骨を折ってはいけないって、常識じゃないんですかねw
素人の私ですら、クライム・ドラマの教育によってそれくらい知ってるんですけどw
すぐに手錠を抜け出せますから。
と、相変わらずシリアスの中にもちょっとしたユーモア? が感じられるのも、本作の魅力。
カーターの最期の前に、仲間達が全員で協力してカーターを助けているのが、感動的でした。
(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)