あらすじ
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嘘
フィリップはハンス長官に追求されていた。
マークとジムとも知り合いだったのか？
犯人がマークと知りつつ、隠していたのか？
フィリップは確実に嘘をついていた。
マークもジムも知っていた。
だが、犯人がマークだとは思ってはいなかった。
何故ならマークは死んだはずだったから。
実は、マークとジムは、フィリップより先に同じアマッド達の人質になっていた。
フィリップはB8部隊、マークとジムはK7部隊として６か月一緒に居た。
フィリップは出会ってすぐに、隊長のサミーの話で2人が死んだ事になっている、と伝えた。
だから救出の為の交渉はされていない。
でもフィリップはまだ死んだとは思われていない。
一緒に助かる、と励ました。
ハンス長官はフィリップの言う事に半信半疑だった。
そもそも信用していいのかどうかも分からなくなっていた。
それなのにフィリップはまだ「これ以上は話せない」と何かを隠していた。
ルイーセもフィリップに対して失望を隠さなかった。
一時的にフィリップは任務から外され、ハンスが指揮を執る事になった。
アルファ
アルファの素顔を見ていたマリエは、人質仲間に伝えていた。
「アルファはデンマーク人よ」
驚いたレオンは直接アルファに確かめた。
するとアルファは、マスクを取って人質達に素顔をさらした。
その上、謝罪を始めたのだった。
「もうすぐ身代金が集まる。
そしたら家に帰っていい。
こんなことになって悪かった」
そこへ他の2人が飛んできて、仲間割れを始めた。
アルファの行動が気に入らないのだ。
顔を見られた事で、全員が捕まるリスクが高まる。
約束が違うぞ。
2人はアルファから50万ユーロを受け取る約束をしていたようだ。
金を渡さないなら、アルファを生かしておく理由がない、とも言った。
2人とアルファには表立った繋がりはないようだった。
だがアルファが顔を見せた事で、2人のうち1人が人質達に舐められないよう銃を向けて脅し始めた。
そして連射する銃声が響いた。
被害者は出なかったが、その騒ぎは本部にも響いていた。
さすがに突入されたくないようで、ルイーセのかけた電話にマークが出た。
人質は無事だとは分かったが、ハンスは突入を決心した。
真実
ハンスは突入計画を立てるように指示を出すと、再びフィリップから事情聴取を始めた。
なぜ、2人はフィリップと一緒に逃げなかったのか？
マークがケガをしているジムを置いていくのを拒んだから。
その後、2人はドローン攻撃で死んだと聞かされていた。
そこへパレ・ヴルフ国防軍事司令官がやってきて2人を連れ出した。
フィリップの答えられない、事情説明をオフレコですると教会に向かった。
何故フィリップ1人が人質という事になっていたのか？
それはヴルフの指示だった。
「ジムとマークは殺されたと思ってた。
彼らがまだ生きていることを初めて知ったのは、帰国したフィリップから話を聞いた時だ。
それから通常通り犯人と交渉した。すべてを秘密にしメディアに漏れないよう注意を払った。
メディアの注目によって犯人が身代金を上げる事がないように、慎重になってた。
その後、人質の拘束場所がドローンによる攻撃を受けたんだ。
現地の情報源からその場にいた全員が攻撃で死亡したという報告があった。
彼らを助ける事ができないと分かった時、我々はその事をメディアに知らせて新聞の一面に載せる必要はないと考えた」
それでフィリップにも他言無用を命令していたのだった。
フィリップはただ命令に従っているだけ。
ハンスは納得し、フィリップへの信頼を取り戻し次のミーティングから戻るよう伝えた。
「なるほど。これは私の範疇を超えている」
フィリップはヴルフと2人きりになった。
「さっき現地の情報源といいました？」
「ああ」
「俺にはアメリカだと言った。嘘だったんですね。ドローン攻撃も。
生きてるのを知ってた」
ヴルフは否定も肯定もしなかった。
フィリップは父親の元に飛んで行き、父親を責めた。
「知ってたの？ ジムとマークが生きてるって」
当時ヴルフと親しかったのだから、知っているのだろう、と。
フィリップはその頃、毎日ヴルフに電話をして交渉の進展状況を聞いていた。
挙句、メディアに話すとまで言っていた。
それが負担となっていた。
情報局と軍はあらゆる手を尽くして交渉していた。
それでヴルフはフィリップに2人を死んだと告げて、この件から遠ざける事にしたのだった。
だが結果は金を作る事が出来なかった。
見捨てる事は簡単な決断ではない。
「仕方がなかったんだよ」
フィリップには納得できなかった。
「分かってる」
フィリップは「さようなら」といって家を出た。
ナヤ
ナヤは対策本部に軟禁状態になっていた。
目の届くところにいれば、犯人との交渉に役立つから。
そんなナヤに元上司のニルスから戻ってくるよう連絡が入っていた。
役員を説得するから、と。
しかしナヤは、キャスターの仕事を取り戻す事よりもテロ事件への協力を選んだ。
実はナヤがキャスターになったのには、きっかけがあった。
まだジャーナリストを目指していた時、家出少女が無理やり売春させられている事を掴んだ。
それをニュースで取り上げれば、少女を助ける事が出来る。
だが、上司がナヤに求めるのはキャスターになる事だった。
一度はそれを断り、確固たる証拠の映像を入手すると息巻いていた。
しかし実際に現場を覗き見るとあまりの悲惨さに、ナヤは映像を撮る事も出来ず、目を背けてしまっていたのだった。
そしてその事件の事を葬り、キャスターになっていた。
今のナヤは、そんな過去の過ちを繰り返さないと決心しているようだった。
突入作戦
フィリップが現場に戻った。
隊長のサミーは行方をくらましていた。
ナヤは突入計画をしているのなら、私を行かせて、とフィリップに頼んだ。
募金を目標額に達成させるには、地下へ行って直接人質全員にインタビューするのが効果的。
それは犯人も分かっているから、拒まないだろう、と。
「とにかく私は力になりたいの。それだけ」
リスクは承知だというと、フィリップはナヤを利用する事にした。
その頃、地下ではアルファ以外の2人がもう金は集まったから引き上げよう、と言い出していた。
対するアルファは計画通りにやる、とそれを認めず2対1で緊張が走っていた。
そこへナヤからの連絡が入り、直接インタビューの提案を受けた。
このインタビューで募金が加速すれば目標額に達するだろう。
最後のインタビューという事に、アルファは断りはしなかった。
ただし、1人で来る事。
警察の影がちらついたら人質は死ぬ。
懐中電灯を持ったナヤは地下トンネルを歩いて人質のいる駅に向かった。
もちろん、特殊部隊もしっかり後ろについていた。
暗闇の中、犯人達に気づかれないように。
駅に近づくのを阻んでいた地雷は、ナヤが通る際に解除され、また場所が明らかになった。
それを利用して知られぬうちに、完全に解除していた。
フィリップは、完全に内部に入り込んだナヤに指示を出すから床に伏せてと伝えた。
仕掛けられていた地雷、2つの解除が済んだ事を確認すると、フィリップは突入の指示を出した。
銃撃戦が始まると、混乱の中なんとかアルファ以外の2人は、狙撃した。
その隙に、大勢の人質はゲージから飛び出してトンネルに向かって走っていた。
アルファは、逃げ遅れた3人、リコ、デニース、ヨアキムを人質にとって手りゅう弾を手にしていた。
アルファと3人を残して、撤退を余儀なくされてしまった。
そこへマークからルイーセに電話が掛かってきた。
「集まった額だけでいい。
最後の要求だ。
フィリップを来させろ。
フィリップが来なきゃ人質は死ぬ」
フィリップは電話に出てマークに直接言った。
「俺が行く」
かんそう
7日目にして、やっとマークの正体がはっきりとしました。
死んだと思われていたK7部隊のメンバーというだけではなく、なんとフィリップと同じ人質だった！
こうして明らかになると、勘の良い人ならK7部隊のエピソードで気づきそう！！ って納得感がありますけど、私にはまったく予測はできませんでしたｗ
なるほど～って感じ。
だから、「よう相棒」ってセリフも出てくるんですね。
そして、フィリップが何か加担しているんじゃないか？ という疑惑はさすがにこれで潔白となりました。
マークは死んだと思い込まされていたから、フィリップ自信もピンとくることはなかった。
これだけでも驚きでしたが、ドローン攻撃が嘘だったと判明すると当然アマッドの死についても疑問が再浮上するんですけど！
それは考え過ぎなのか、それとも……。
最終回が楽しみ！！
それにしてもフィリップも、権力に騙されていたとは。
人質のトラウマだけじゃなく、父親に対する信頼も失ったようで踏んだり蹴ったり……。
パレ・ヴルフ国防軍事司令官はいかにも怪しげだったけど。
一気に真実が明らかになりましたが、それでもまだ謎も残ります。
フィリップが人質から逃走した時の詳細や、その時は残っていたマークはどう逃げていたのか。
ジムは生きているのか？
ブラヴォとチャーリーの正体は？
そしてアルファは何が目的だったのか？
いよいよ次回最終回、楽しみすぎる！
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