あらすじ
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ガレージ
ガレージで見つけたのは、フィリップの事を調べていた痕跡だった。
新聞記事から盗撮まで、壁一面がフィリップの情報で埋め尽くされていた。
だが上司のハンスは、フィリップは有名人で対テロ特殊部隊の責任者だから事前に調べただけだろう、と問題視しなかった。
そして残されていた指紋やDNAを調べたが、データベースには登録されておらず、手がかりは見つけられなかった。
ナヤとヨナス
ナヤは、ヨナスとの出会いですっかりやる気を取り戻し、今ではアルファからの連絡を待つようになっていた。
そこへアルファから連絡が入り、夜8時にインタビューする事が決まった。
人質の名前は事前に教えられなかった。
ナヤは、ヨナスにインタビューに同席するよう提案した。
相手がレオンの可能性があるし、レオンじゃなくてもヨナスも一緒に顔を出したら励みになるんじゃないかと思って。
ところがヨナスは乗り気ではないようで、興奮させたくないと提案を断っていた。
脱出計画
ヨアキムが脱出の計画を持ち掛けた。
強く反対したのはボーディルだけだったが、ヨアキムは聞き入れなかった。
ヨアキムは今夜インタビューがある事を聞きつけ、チャンスだと主張した。
インタビューが始まったら、犯人の1人に襲い掛かって武器を奪う。
その後、もう1人に対処する。
その為、マジックの得意なリコに、デニースが見たトイレに落ちていた工具を拾ってきてもらった。
ブラヴォはリコのマジックを気に入っていたから、トイレを使わせてもらうよう頼む事が出来た。
リコはあたかもスカーフに工具を隠しているように持っていた。
ブラヴォはスカーフを怪しんでチェックした。
だがそこには何もなく、工具は背中に隠していた為、気づかれずにゲージの中に持ち込めた。
ボーディル
ボーディルが、反抗的な計画に強く反対するには理由があった。
実は、もともとは権力に抵抗をするヒッピー的な思想を持っていた。
軍の施設を占領して、クリスチャニアを設立したのが自慢だった。
娘はそんなボーディルの教育の影響を受けなかったが、孫のカールはボーディルを慕っていた。
ある日、カールは仲間と利用していた空き家から、警察に追い出されていた。
カールは母親の言いつけを聞かず、警察に抵抗するつもりだった。
ボーディルはそんな孫を誇りに思い、協力をすると背中を押した。
そして空き家までカールを車で送っていった。
そこへパトカーで警官がやってきた。
カールの仲間は、パトカーに石を投げてフロントガラスを割り、空き家に逃げた。
警官達に追われたカールは逃げる中で、倉庫の上の階からボーディルの目の前に落下してしまった。
カールは病院で昏睡状態になった。
ボーディルはそれ以来、娘から縁を切られていた。
「もう二度とうちには来ないでちょうだい。
もう絶対カールに近づいたりしないで。
それがうちのルールよ」
ナヤとの交渉
ナヤの携帯の傍受から、インタビューを知ったフィリップは、ナヤに協力を仰ぐ事にした。
その交渉をルイーセに頼んだ。
ところがルイーセがナヤの家を訪ねると、ナヤは交渉人だという若いルイーセを見てがっかりした。
「なるほど、もっと経験豊かな人かと思ってた」
そしてインタビューへの同席も断った。
ナヤは自分以外が知るはずのないインタビューの事を知っている事から、盗聴に気づいた。
ルイーセは正直に最初のインタビューから盗聴していると伝えたが、門前払いを食った。
寄付はすでに1400万クローネに達していた。
ルイーセは、ナヤは自分が人質を救おうとしているとフィリップに報告しつつ、それを否定はできなかった。
「私達は犯人と話しもできない」
だが、ナヤ自身も犯人にとっては利用しやすい駒にすぎない。
ルイーセは主導権を取り戻す気がある事も伝えた。
「彼女を味方にするの」
フィリップはルイーセに、自分がナヤを説得する気にさせられた。
フィリップはナヤの家を訪ねた。
インタビューの15分前だった。
頭ごなしに断るナヤに、犯人がルールを変えたら？ と切り込んだ。
「いきなり人質を3人殺されたらどうするんです？ 身代金を値下げしてもらう？」
「交渉してるんじゃないのよ」
「あなたは交渉してる。奴らはあなたを利用してるだけです。
目的が何かまだ不明だが、3000万クローネや南の島へのチケットなんかじゃない。
俺には人質になった経験がある。
だからカメラが回ってる時に、あなたが気付けない人質の合図や態度を読み取れます。
同席させてください」
ナヤは、インタビューには口出ししない事を条件として同席を許可した。
インタビュー
インタビューに選ばれたのはリコだった。
インタビューの為に犯人の2人はカメラの側についている。
ゲージを見張っているのは1人。
だが手先の器用なリコが連れて行かれてしまった。
ヨアキムは工具を隠し持ち、トイレに行きたいと見張りを呼んだ。
インタビューが終わるまで待てと言われたが、漏らしたと嘘までついた。
そしてトイレの前に背中を向けて警護をする男を、後ろから工具で殴りつけて襲った。
ヨアキムは倒れた男から武器を奪い、両手を後ろ手に縛って拘束した。
計画通り、1人は制圧できた。
ナヤはインタビューの直前、リコに「レオンの息子さんがお父さんによろしく」と伝言を頼んだ。
リコはレオンの友人だった。
「レオンに息子はいない」
「いますよ。ヨナスって名前です」
「レオンとは15年前からの知り合いだ。息子じゃなく娘が2人いる」
「娘さん？」
「2人共成人している」
そこでアルファが話を遮り、インタビューが始まった。
しかし、すぐに物音で中断された。
ヨアキムは外からケージを開けて、人質達をケージの外に出し、拉致した男の背に銃をつきつけていた。
物音でアルファ達が気付き、リコを人質に銃を向け合う形になった。
ヨアキムは解放しなければ、テロリストの1人を殺すといい、アルファはだったらリコを殺すと、睨み合いになった。
その様子にフィリップが思わず声を掛けていた。
配信は中止されたが、ナヤのパソコンの映像はつながっていた。
「皆さん、落ち着いてください」
フィリップは自己紹介をし、まずアルファにナヤの携帯に電話するよう頼んだ。
その通話で何を話したのかは分からなかったが、その後すぐにヨアキムに携帯が渡された。
ヨアキムはデニースに別の銃を持たせると、携帯を拾った。
「脱出しようとすれば全員、またはほとんどの人が死にます。
今は助けに行けないんです。
それにまだ2人が銃を持ってる。
あなたたちがいなければ、交渉材料がなくなる事は犯人も分かってます」
それでも2人やっつければ終わる、と息巻くヨアキムにフィリップは諭すように言った。
相手はレベルの高いプロの兵士。
対するヨアキムは自動小銃を持つのが初めて。
勇気は認めるが、他の人質の方を道連れにして死ぬことになる、と。
何週間も待てないというヨアキムに、そんなに長くはかからない、とも伝えた。
「だったらなんで何もしない？」
「やることはやってます。お約束します。
ヨアキム、信じてください」
ヨアキムはフィリップに説得され、銃を置いて降参した。
結局、全員がゲージに戻った。
ボーディルは、ヨアキムを慰めた。
ヨアキムはボーディルの胸で、できなかった、と呟いて泣いた。
フィリップ達は騒ぎの合間に、一瞬見えた犯人達の顔を認証にかけたが、やはり何も出てこなかった。
犠牲
ヨアキムはゲージの中で、見せしめに制裁を受けた。
アルファ達は最初に言った通り、抵抗者には容赦しないという姿勢を見せつけた。
見かねたデニースは、1人に飛び掛かった。
「ヨアキムを放しなさいよ！」
デニースは突き倒され、銃を向けられた。
フィリップ達がエレベーターが上がってきているのに気づいた。
見に行くと、そこには遺体が乗せられていた。
それは、デニースの身代わりになっていたボーディルだった。
かんそう
まずは、お恥ずかしい事に前回までデニースを「モニカ」だと勘違いしていました＞＜
現在は過去記事すべて修正済です。
なぜだろう、うまい具合に誰も名前を呼ばなかったのと、私には「モニカ顔」のイメージだったからｗ
失礼しました。
さて、今回はそんなデニースへのフォーカスが来るかな～と思いきや、ボーディルでした。
そしてあっけなくボーディルが犠牲となりました。
人質は12人になりました。
ボーディルの重い過去を知った途端にそのボーディルが死んでしまうなんて。
感情のゆさぶりが激しい！
北欧系のこのとことん追い詰める感じ、重いんですけどドラマちっくで病みつきになるんですよね。
なんとなくSVUとも共通するような、毒っ気というか。
前回張り倒されたレオンは、すごい痣になってましたけど今のところは大丈夫でした。
あとヨナスのウソがナヤにバレバレなのですが、ナヤはインタビューを優先していたので、この後どうヨナスに対応するのか。
あの辺ドキドキしたな～。
ていうか、アルファが側についててレオンの息子が～って話になった時にすぐ止めないんだもん。
結構抜けてる！
むしろ最初からナヤにヨナスの事は言わないでと口止めしておかないと！
それかレオンの事ちゃんと調べて対応しないと。
そして気になるのは、アルファとフィリップの通話の内容が一切伏せられていた事。
これは視聴者へのブラフでもあるんでしょうね。
やっぱりパートナーなの？ って疑えるように。
あーー面白い！
それにしてももう5日目が過ぎました。
残り3日で、人質全員救えるのかしら？
ほんとに、ヨアキムじゃないけど「何にもしてないじゃん！」と感じてしまうほど、なかなか犯人が突き止められません。
フィリップのストーカーの目的は？！
あれを見て「深い意味はない」と、言っちゃうハンスが怪しいとも思えるんですけどｗ
どうみても意味ある……。
か、あるいはやっぱりフィリップを無関係に見せる演出……？
私は、しっかりと引っ掻き回されまくっています。
あー次回が待ち遠しい！！
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