あらすじ
Scott Gries/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
(アメリカ放送 2017年9月27日~)
・【登場人物】
レイプされた妹
公園で黒人少女のレイプ事件が発生した。
ロリンズとフィンが駆けつけると、被害者の16歳のティアナの兄だというマリクという男もやってきた。
そもそもマリクが友人ジェロームと共に通報しようとして、コンビニに電話を借りに行った所を強盗に間違われて警察に捕まって話していたのだった。
マリクは、妹と公園に居たら6人の黒人が銃を見せつけて「妹を置いていけ」と脅されていたと言った。
マリクは倒れていたティアナに駆け寄った。
「お前をレイプした奴らを殺してやる!」
ティアナはヘロインとアルコールで朦朧としていたが、その言葉を聞くと急に叫び出した。
「助けて、レイプされたのよ!」
マリクとティアナに父親はおらず、母親は刑務所に入っていた。
その為兄のマリクが、ティアナの法廷後見人でもあった。
フィンがマリクから事情を聞いた。
公園では、妹と祝杯を挙げていたからアルコールを飲んでいたという。
16歳だから普段は飲ませていないが、特別だった。
6人の男達は、若い黒人で恐らくギャングだろう。
マリクと同じくらいで、銃を見せて脅してきた。
仕方なく妹を置いて逃げて、助けを呼んだ。
フィンは、妹を置いて逃げたと言う事に少し呆れて驚いた。
男達の詳細は、暗くて覚えていないというが、フィンは「奴らを殺す」と言っていた言葉を覚えていた。
「妹を助けたいなら、今のうちに本当の事を言え」
友人のジェロームは、公園にはいなかったが助けを求めるマリクと偶然道で会っていた。
マリクは倒れていたティアナに駆け寄った。
「お前をレイプした奴らを殺してやる!」
ティアナはヘロインとアルコールで朦朧としていたが、その言葉を聞くと急に叫び出した。
「助けて、レイプされたのよ!」
マリク事情聴取
マリクとティアナに父親はおらず、母親は刑務所に入っていた。
その為兄のマリクが、ティアナの法廷後見人でもあった。
フィンがマリクから事情を聞いた。
公園では、妹と祝杯を挙げていたからアルコールを飲んでいたという。
16歳だから普段は飲ませていないが、特別だった。
6人の男達は、若い黒人で恐らくギャングだろう。
マリクと同じくらいで、銃を見せて脅してきた。
仕方なく妹を置いて逃げて、助けを呼んだ。
フィンは、妹を置いて逃げたと言う事に少し呆れて驚いた。
男達の詳細は、暗くて覚えていないというが、フィンは「奴らを殺す」と言っていた言葉を覚えていた。
「妹を助けたいなら、今のうちに本当の事を言え」
友人のジェロームは、公園にはいなかったが助けを求めるマリクと偶然道で会っていた。
手掛かり
オリビアとロリンズは、病室にいるティアナに話しを聞いた。
するといきなりマリクの証言との食い違いが発生した。
ティアナは相手の男は3人だと言った。
ティアナのバッグが盗まれていた事も分かった。
配給カードが入っていた事から、犯人を捜す手掛かりとした。
配給カード
すぐに105丁目のリーの酒店で、配給カードの使用が確認された。
フィンの知る店だったので、すぐに防犯カメラの映像を入手した。
防犯カメラの映像から、使用した男が4ストローク別名レイ・ウォリスだと分かった。
4人いる女の家すべてで待機し、4ストロークを連行した。
しかし、4ストロークのDNAはティアナから検出された3人のDNAと一致しなかった。
女と居たというアリバイもあった。
4ストロークに協力をさせると、配給カードは少年達から入手したという。
彼らには年齢制限があってカードが使えないから。
その時、公園で少女とヤったと自慢していた。
3人の少年
ドロシーという祖母に育てられている、14歳の双子のダリルとデショーン、15歳のいとこレナードに行き着いた。
3人は家の前のバスケットコートで遊んでいた。
フィンとカリシの姿を見ると警察だ! と言って逃げた。
だがあっという間に捕まって連行された。
Scott Gries/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
3人を連行すると、ドロシーが弁護士カーターを呼んでいた。元検察で敏腕、有名のようだった。
DNAも一致したが、あくまでも合意の上だと言った。
なぜなら、ちゃんとお金を払った売春だったから。
Scott Gries/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
少年に話しを聞くと、驚いた事にその売春を斡旋してきたのは、マリクだと言った。
200ドルでヤらせる。
その為に少年達は母親の指輪を質に入れていた。防犯カメラで証明もされた。
恥ずべき行為ではあるが、レイプではない。
また、少年達がティアナと話した時は意識はしっかりしていたらしい。
マリク達は警察に捕まりたくないが為に、レイプだと嘘を言っていたのだろうか?
ティアナは、それに話しを合わせたのかもしれない……。
マリクのアパート
連行する為にマリクのアパートを訪ねると、ティアナはコカインの過剰摂取で意識を失っていた。
マリクは、未成年者虐待と薬物所持、売春斡旋で手続きとなったが、本人は認めなかった。
病院から戻ったティアナも、未だにレイプ被害者だと主張していた。
ティアナにとっては幼い頃からマリクが父親代わりだったらしい。
「兄の力になれるなら何だってする」
ティアナに証言させる事も難しかった。
ティアナを児童保護局に迎えにきてもらうしかない、と告げると今度は「レイプじゃない」と言い出した。
兄の釈放がムリなら、レイプを無かった事にしようとし始めたのだった。
「犯罪はなかったの。マリクじゃなくて私の考えだったのよ」
起訴
オリビアは、ティアナの意識がもうろうとしていたのだからレイプだとストーンに主張した。
「合意できなければレイプよ」
しかしそうティアナが証言するとは思えない。
ストーンは起訴を取り下げるしかないと言った。
マリクの弁護には、カーターの娘のレジーナが付いた。
レイプ騒動で始まってはいたが、マリクとティアナの望みは兄妹が離ればなれにならない事。
今となってはレイプもなく、兄妹に問題はなかったと認めさせたい。
だがオリビアは、兄に強要された売春はレイプだと認めさせたかった。
ティアナがマリクと暮らす環境自体が、虐待だと。
その証拠を掴むために、マリクの資産状況を調べた。
すると収入が352ドル分の配給カードだけなのにもかかわらず、携帯に大画面のテレビも持っていた。
その稼ぎが売春斡旋だと証明できれば……と相談していると、フィンがある男を連行してきた。
ボビー・ジャクソン
フィンが連行してきた男は、4キロのコカイン所持で麻薬課に捕まっていたという。
マリクとティアナの運転手だった。
タイミングが良すぎてオリビアは、フィンが仕組んだのではないかと疑ったが、フィンは否定した。
「備える者に運は向く。麻薬課に話しておいた」
ボビーは、マリクは妹には手を出してはいないと言った。
ティアナに車で仕事をさせている間、見張りもしていた。
売春の記録は紙に残していた。
分け前を誤魔化されないように。
売春の証人が見つかった。
裁判
裁判が始まると、ティアナは施設を抜け出して裁判所に現れた。
「兄は悪くない! 私の考えよ」
オリビアは慌ててティアナを廊下に連れ出した。
ティアナは完全に兄に洗脳されているような状態だった。
施設に送り帰そうとすると助けるなんて嘘ね、とオリビアに悪態をついたがオリビアは何も言わなかった。
2人の「助ける」が相容れなかったから。
ボビーが売春の事実を証言した。
だが、ティアナが兄に対して不満を感じたり無理やりではないと言う所を突かれた。
ティアナの兄に対する愛を認めさせれた。
本当の犯罪者は、ティアナを買った客、そう主張されてしまった。
ティアナの証言
ティアナも証言台に上がった。
レイプは嘘だった。
私の考えで、兄は悪くない。
マリクがレイプだと言ったのも、自分に合わせてくれただけ。
売春斡旋もしていない。
売春はお金のために、自分がしていた。
生活の為に。
ティアナはこれまで我慢の連続だった。
子犬を飼うのも、映画にも行けない。
200ドルの家賃を払えるかどうかで眠れなかった。
そんな時、ドラッグが少しの間つらい現実を忘れさせてくれた。
母親の証言
刑務所にいる母親も証言台に上がった。
不意打ちだった為、ストーンは休廷を挟ませた。
母親もマリクが親代わりだと認め、2人には問題がないと証言した。
ストーンは休廷中に新たな証人を手配していた。
母親が刑務所に入るきっかけとなった、暴行相手のスネルという男だった。
母親の証人としての信用性を問うのが目的だった。
2年前、スネルは剃刀で顔を切りつけられていた。
母親は急に黙秘を始めた。
理由は、母親の売春の斡旋人と揉めたから。
その斡旋人とは、マリクだった。
マリクはもともとは母親の売春を斡旋していたのだった。
ティアナは母親の代わりに売られている。
ティアナはそれを初めて知った。
さすがのティアナもショックで外に出て行った。
「兄に借りがあると思うだろうが、それは違う」
フィンは優しくティアナに声を掛けた。
ティアナは再び施設に連れ戻されるが、今度は大人しく従った。
フィンはその時、マリクの友人のジェロームの姿を確認した。
説得
Scott Gries/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
オリビアの元に、ティアナがまた過剰摂取で運ばれたという連絡が入った。
いつの間にか自宅に戻っていたようだった。
一度は心停止したものの、無事だった。
ティアナはうっかり大量にやってしまった、と言ったがオリビア達には信じられなかった。大量に買うお金もないはず。
オリビアは反抗的な態度を取るティアナになんとか訴えた。
「売春婦や麻薬中毒があなたの望み? 違うでしょ?」
「何も知らないくせに!」
実はオリビアは先生から聞いていた。
「あなたはワンダーウーマンに憧れる、優秀な生徒だった。
国語の先生は、今まで読んだ中で最高の作文だと評価していた。
ワンダーウーマンのように、人を助けたいのよね」
「私には無理。バカだったの」
「今も昔もバカじゃない。
あなたは自分がなりたい人間になれる。
確かにマリクは家族よ。
でも家族だからってあなたにとっていい人とは限らない」
オリビアの必死の訴えが、ティアナの心を動かしたようだった。
真実
フィンはジェロームを見つけていた。
ジェロームは、マリクにティアナを過剰摂取で殺すように頼まれていたと自白した。
「妹が証言したら全部終わりだって」
ティアナはその様子を隣の部屋から見ていた。
ロリンズがつらいわね、と声をかけると「同情しないで」と言った。
「しないわ。あなたは強いもの。あなたは大丈夫」
オリビアはティアナに証言をさせた。
ドラッグの為に、売春をさせられていた事をマリクの前ではっきりと言った。
ストーンは取り引きを提案した。
話し合いの前にティアナを帰宅させた。
去り際、マリクは「愛している」と声をかけたが、ティアナは振り返っただけで何も言わなかった。
もう洗脳は解かれていたようだった。
マリクは15年の刑期となった。
オリビアはマリクもある意味被害者だった、とフィンに言った。
「何が起きたかより、どう対処するかだ」
そうフィンが返事をすると、今日は帰宅するようにと念を押した。
「インコにえさをやれって?」
「そんなとこ」
フィンは一度は、デスクに座りペンを手にしたがすぐに携帯に持ち替えた。
ケンに電話をすると、孫のジェイデンが映し出された。
フィンは、ピザを買ってすぐに向かう事を約束した。
かんそう
今回は、作中で「セントラルパークの5人」という1989年に起きた古い事件名が引用されていました。
レイプの冤罪で、レイプで訴えるのなら3人の少年がそうなってしまう、というような使われ方をしていました。
調べてかなり古い事件だと言う事に違和感があったのですが、2012年の映画化や来年にはドラマ化が予定されていたり(Netflix)、風化させないようにしているのかもしれません。
とはいえ、ドラマの今回の事件の軸は、レイプ冤罪ではありませんでした。
もともと、レイプというのがでっち上げで、兄が未成年の妹に売春を斡旋していたという、家庭内虐待でした。
でも妹は、唯一の家族である兄を恨むどころか、家族として愛している。
兄が何らかの罪に問われてしまえば、自分は孤独になり施設に送られてしまう。
そうならない為には、嘘でも売春でもなんでもする、という状態でした。
家族であっても、いい人とは限らないというのは、前回の事件とほぼ被っていました。
SVUの扱う事件は弱者が被害者になるパターンが多く、どれも不快には変わりませんが、あえて選ぶ事のできない家族が加害者というのは、なんとも言えない厳しさがあります。
2話同じようなテーマという事もあって、今回はかなりテンションが下がりました。
何より、前回はまだエスター自身が「逃げ出す」という意思表示を出していましたが、今回は盲目的に兄を信頼しているというのが厄介でしたし。
最初はティアナに同情するよりも、イライラしてしまいました。
最後は、オリビアが最後まで諦めなかった事もありつつ、ティアナの意識を変えたのは兄自身のうかつな行動だったんですけどね。
自爆したのはいい気味でした。
兄にとっては、口で言うほどティアナに愛情は感じていなかったという。
ほんとマリクが最初から最後まで、平気な顔で嘘をつく悪人でイラつきました。
15年でも短い!! もう出て来なくていいのに!
と、事件は本当に吐き気のする嫌なものでしたが、その合間に今回はフィンの活躍がちょいちょい見られたので、私には癒しでしたw
流れ的にシーズン・ファイナルに向けてフィンのドラマが絡むのかな? とちょっと期待しちゃいました!
でもSVUである以上、フィンの家族が危険にさらされる可能性が高いとも言うw
つかの間のほのぼのが見たいですw
(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)
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