THE BRIDGE/ブリッジ シーズン3 1話~5話(前半)

2020/03/11

THEBRIDGE/ブリッジ THEBRIDGE/ブリッジ シーズン3 サスペンス ジェーン洞 ミステリー 北欧

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THE BRIDGE/ブリッジ シーズン3 1話~5話(前半)あらすじ

TVドラマ「THE BRIDGE/ブリッジ シーズン3」予告


2016年 4月~ スーパー!ドラマTV 日本初放送 全10話
(2015年9月~ デンマーク&スウェーデン放送開始)


シーズン3の登場人物はこちら

シーズン2のあらすじへ:THE BRIDGE/ブリッジ シーズン2 1話~5話

ブリッジ、シーズン3の駆け足まとめです。


■各タイトルへ■


第1話「家族の破壊者」

マネキンの家族

建設中のビルの中で、マネキンで作られた家族の食卓風景が作られていた。
ライトで照らされ、顔にはピエロのようなメイクが施されていて、どこか団らんとは程遠く不気味であった。両親と子供2人。周辺にはおもちゃなども置かれていた。

良く見ると母親は死んだ女性だった――。

被害者は、デンマーク国籍のヘル・アンカー。

1988年開設の人工授精クリニック、アンカーフェアトの創設者でLGBTに関する議論を活発に行っていた。
妻ナタリー・アンカーとの間には4歳の息子が1人。
すでに亡くなっている元夫ビリー・バータアムとの間にできた27歳の息子はモーテン・アンカー。

現場に行ったサーガは、すぐに殺害現場と発見現場は別にあると考えた。


サーガは、マーティンの面会には行っていなかった。
10年の刑だが、罪を償うまでは会えないと思っていた。

新しいパートナー

被害者がデンマーク人である事からデンマークの刑事と組む事に。

リリアンが指名した新しい女性パートナー、ハンネ・トムセンは、サーガの噂にいい印象を持っていなかった。
同じ警察の仲間であるマーティンを告発した事でも恨んでいるようだった。

ただでさえコミュニケーションが上手に取れないサーガに、嫌悪感丸出しのハンネという組み合わせは、上手くいきそうになかった。

ナタリー

ハンネとサーガは、ヘルの妻ナタリーの聴取を取る。

性別に中立なプリ・スクールを開校したばかりで、脅迫は少なからずあった。
手元に残っていた脅迫状を受け取った。

息子モーテンはアフガンからの帰国後誰とも関わりを持たなかったという。
トレーラーの住所を教えてもらった。

心臓

鑑識からの連絡で、ヘル・アンカーの遺体には心臓がなかった。
同性愛に偏見を持つハンネは、被害者には文字通り「心が無い」と言いたかったのかも、と言った。

リーセ・フリース・アナセン

「リーセのL」というブログで、動画でメッセージを配信している主婦のリーセ。

四角いパーツのついたシルバーのネックレスが見当たらず、清掃派遣の青年リカルドに見つけたら取っておくよう頼んでおいた。

リーセの娘カアンは学校でいじめられていた。
母親にちくった事が理由で、いじめはエスカレートした。
泣き寝入りしようとする娘を、リーセはクッションを殴らせて、仕返しするよう追い立てた。

リーセは、ヘル・アンカーの死も動画で取り上げた。

ヘル・アンカーを過激なレズビアンだと批判する。
「ヘル・アンカーは社会の脅威だった」
リーセはヘルが死んでせいせいしたとでも言いたげだった。
「これで脅威は去った。彼女は死んだ」

リカルド

リカルドは、ヘビや蜘蛛の爬虫類などを家で飼っていた。
リーセが失くしたネックレスはリカルドが盗んでいた。
自分の首に巻いて嬉しそうにしていた。

アレクサンダー・ドーヴァー(アルックス)

釈放されたばかりのアレクサンダー・ドーヴァーは社会復帰用アパートまで見送られたが、部屋には入らずにいた。

アルックスは、ムショでハンスに妻や子供をダシに脅されて密告していたのだった。
恐らくマンションにも密告者アルックスを始末しようと男が潜んでいたようだった。

アルックスはマンションには入らず、何処かに消えた。

アルックスは夜、埋めた金を掘り返してた。
ところがそこには何もなかった。
友人のヨニーが横取りしたのかと思い、追及するが知らないと言われる。

妻サミラのマンションに忍び込んで、最後の別れを告げる。
本当ならそこで金を渡したかったのだが、それももうない。

命だけは助かる為に、スウェーデンに逃げる事にした。

殺害現場発見

発見された殺害現場はアナセン運送のコンテナの中だった。
デンマークの会社だがマルメに支店がある。
CEOはラース・アナセン。

コンテナには盗まれるものがない事から、施錠は適当だったらしい。
警備も社屋以外にはカメラもなく、夜間巡回が何回かあるくらいだった。
フェンスの鍵は従業員17人全員が持っていた。

サーガは、この場所を選んだ事に意味があると思った。
発見現場で殺しても良かったはず。その方が面倒もないはず。
サーガは署に戻り、ハンネは帰宅した。

ハンネに嫌われている事は、サーガは自覚していた。

モーテン・アンカー

昼間、サーガとハンネはモーテンの家に行っていた。
モーテンは挙動がおかしく、家の中にも入れなかったので、ハンネは捜査令状の手配をして帰っていた。

モーテンはそれが気に入らなかったようで、ナタリーの家に押しかけ文句を言った。
「俺は傷つけていない。
俺のせいだと思ってるけど。殺してない。
他のやつだ」

ナタリーは、モーテンが来た事をサーガに伝えた。

タイプされた脅迫状

サーガが徹夜で調べた結果、脅迫状の中に異質な手紙を見つけていた。
「家族がどういうものでどうあるべきか分かっていない」
「私は道を示す」
「それでも続けるならお前は結果を受け入れるしかない」

遺体発見現場にあった核家族の光景。
それと結びつく。

ハンネ

ハンネは1日ですでにサーガの相棒にうんざりしたようで、電話で担当を降りた事を伝えた。
それと同時にモーテンの捜索令状が出たというと、サーガは後釜がまだいないから、トレーラーで合流しようと言った。


モーテンのトレーラーには、鍵がかかっていた。
令状があるからとハンネが鍵を開ける。

サーガは直前に何かに気づき、待ってと止めた。
だが遅かった。
部屋の中に爆弾が仕掛けてあり、ハンネはふっとばされて足を失っていた。

サーガの母親

ハンネの事故で、ハンスに早退させられたサーガは、マンションの入り口で母親が待っているのを見つけ、あからさまに避けた。

母親は、父親が危篤だと言いい、サーガが犯した罪はもう時効だからと父に会うよう言った。

しかしサーガはドアを閉め、母親を部屋に入れなかった。
サーガは取り乱していた。

もう1人の刑事

2人の子供が食卓で話している。
父親は、支度をして出かけて行く。
妻が楽しんでと送り出す。

向かった先は美術館での独身クラブのパーティーだった。
旨に「私を見つけて」と書かれたシールを貼った者同士、声を掛け合う。
妻子がいるのに何故?
妻は知ってて送り出したのか?

男が女性に話しかけると、美術館の職員エーミルが絵の説明に割り込んできた。
絵に興味などないのに。

男は女性の家に寄ってから帰宅をした。
もう子供達は寝ていた。

薬を飲んでベッドに入ると、隣にいる妻に今日あった女の話しをする。
妻はそれについては何も言わず、もういいから少しでも寝てと言った。


朝、家を出ると、車のサイドボードに入れて置いたドラッグを飲んだ。
向かった先はコペンハーゲン警察。
男は刑事だった。
ハンネの代わりを自分が優秀だから、と立候補する。
リリアンは許可を出した。


第2話「心ある被害者」

リーセ

リーセの動画はTVでインタビューを受ける程、話題になっていた。
リーセのブログがヘル殺害の後押しをしていると遠回しに聞かれるが、リーセは動じなかった。
それどころか、そんな理由で表現の自由を無くされては困るといった態度だった。

別の動画では、同性愛者が教会で結婚式を挙げる必要はないというような訴えをしていた。
同姓婚の支持者、牧師ファビアン・クリステンセンを名指しで。
何故教会は解雇しないのか。理解できないわ。
聖書を読めばわかるはずよ。
もしもあなたが本当にキリスト教徒であり、聖書が描かれた当時牧師の職にあったなら石打ちの刑にされてる。

自分の発言に違法性は一切ない。
リーセは口がたつので司会者もタジタジにしていた。

モーテン・アンカー

ヨーンの調べで、モーテンは国際治安支援部隊の一員としてアフガニスタンに3度行っていた事が分かる。
最後はひどい目に遭っていた。
モーテンは村の女性をレイプしたと告発されたうちの1人だった。
他の2人と攫われ、かなりひどい拷問を受けていた。
そしてPTSDに。

今は年金暮らしで、ここ数年の情報はほとんどなかった。

ヘンリック・セアボー

サーガの新しい相棒のヘンリック・セアボーがマルメ署にやってきた。
初めて見たサーガは、母親の事で心配したハンスにハグをされていた。

セアボーは事前にアナセン運送に立ち寄り、CEOのアナセンと会っていた。
最初に出勤してきた従業員がシェル・セーデルと報告を受け、シェルから聞いた話しをサーガ達に伝えた。
朝5時過ぎの出勤時、施錠はされていなかった。

犯人が出入りした時間が絞り込まれていく。

道化殺人

建築作業員が写真をマスコミに売った為、現場写真が新聞で報じられた。

モーテンのトレーラー

サーガとセアボーは初めて揃って捜査へ行く。
ポルシェの中で、マーティンを刑務所送りにしたのは君? と聞かれてさすがのサーガも若干戸惑っていた。
セアボーはマーティンと顔見知りだったと言うが、決して嫌味っぽくはなかった。

モーテンのトレーラーにつくと立ち止まり、頭に全体像を描く。
セアボーもサーガ程ではないが、何処か変わっているようだった。

サーガは口では平気だと言ったものの、トレーラーの中に入るのを躊躇していた。
セアボーはつらいなら無理して入る事はない、自分に任せて大丈夫だから、というとまだ初対面のセアボーを信用しきれなかった。

セアボーには自信があるようだが、結局サーガも中に入った。


冷蔵庫で心臓が見つかるが、大きさからシカのではないかと思われた。
アルファベットが欠けたタイプライターもあった。
冷蔵庫には「L362G42」と、シリアル番号のようなメモが貼ってあった。
はがして、ヨーンに調べさせる。

抗鬱剤に、抗不安薬。処方した医師の名前はマリアヌ・ギュスコウ。

マリアヌ

モーテンは薬を求めてマリアヌの病院に押しかけてた。
錯乱して「俺はやってない」と言う。
PTSDが酷くなっているようだった。

薬を受け取って病院から出ようとした時、サーガとセアボーが到着したのに気付く。
逃げるモーテンを2人は追ったが逃げられてしまった。

サーガの母親

マルメ署の前で、サーガの母親が待っていた。
母親は、妹の死を母親のせいだと言うサーガにイェニファーのカルテを渡した。
これを読めば、あなたの勘違いだってわかる。
そしたらお父さんを見舞って、仲直りできる。

サーガは仲直りを望んでいないというと、母親はサーガを脅した。
同僚に見せたらどうなるか。
すぐに謝り、カルテを渡した。

新しい遺体

牧師ファビアン・クリステンセンは、車に乗り込んだ所を、潜んでいた何者かに襲われた。

発見された時は、ブランコに座らされて、顔には道化のメイクが施されていた。

サーガはすぐに心臓が残っているのを調べた。
セアボーは別の部位がないのかもしれないと言った。

道化のメイクを見て、何故笑っているんだ? とセアボーが言うとサーガは「顔文字」のスマイリーの説明をした。
「ありがとうウィキペディア」

ファビアン妻の話を聞くと、脅迫はあったが、残っているものは今朝来た1通だけだと言う。
妻はリーセを恨んでいた。
セアボーは、今夜夫と行くはずだったという有名レストラン「ゲラニウム」の予約キャンセルを引き受けた。

アルックス

ヨニーからアルックスに電話が入った。
サミラから電話番号を聞いたという。

金は盗っていないが、気になるし、わだかまりを残したくないから会いたいと言われ、街中で会う事に。

しかしそれは罠だったようで、アルックスは待ち合わせ場所で命を狙われ逃げていた。

リカルド

盗んでいたネックレスを戻した。

リーセの夫

マルメ署でもリーセのブログを確認し、聞き込みに行く。
ファビアンの死は初耳のようだった。

フォロワーの行動にまでは責任は追えないと、相変わらず他人事だった。

特に手掛かりも得られず帰るとセアボーはリーセの夫は、アナセン運送のCEOだと言い出す。
家にあった結婚式の写真を見ていたのだった。
夫妻をもっと調べる事に。

今から? というサーガをセアボーは「ゲラニウム」での夕食に誘った。
なかなか予約がとれないから、実はキャンセルせずにいたのだった。

しかし、サーガは予定があると断った。
またの機会に、というと「社交的なつきあいは嫌いよ」とはっきり言った。


セアボーは、帰宅すると妻にサーガの話しをした。
正直で、ユーモアのセンスがない。
でも話してみたい。俺のことを助けてくれるかも。
それには、彼女の事を知るのが先。

結局、セアボーもゲラニウムには行かず、家で夕食を摂っていた。

検視結果

サーガは1人で検視官に会いに行った。

ヘル・アンカーの死因は出血による心停止。
クロロホルムも見つかった。
心臓を取りだすのに解剖学知識はなくても出来る方法を取っていた。

ファビアンは、窒息死だった。
欠けた部位もない。
サーガは同一犯に思えなかった。

顔のメイクは、公表されていたから真似は出来た。

それから妹のカルテの話しに移る。
サーガはカルテを検視官に送って見てもらっていた。

カルテを見る限り気になる事はなく、妹が代理ミュンヒハウゼン症候群の餌食になった証拠はないと言われる。

リーセとラース

リーセとラースは、リーセが刑事の皮のパンツを見て履きたくなったという話題から、お互いの事件が絡んでいる事を認識した。

リーセは無くしていたネックレスがベッドの上に置いてあるのを見つけた。
娘が見つけたのだろうと、特に気にしなかった。

ハンス

ハンスが何者かに襲われる。


ハンスと連絡が取れないというリリアンからの電話で、サーガは駐車場を見に行く。
すると、血痕のついたハンスの携帯を見つける。

リン・ビョルクマン

行方不明になったハンスの代わりにリン・ビョルクマンが責任者となった。

ハンスのゴミ箱からアレクサンダー・ドーヴァーの書類が見つかっていた。
昨日出所したばかり。武装強盗で8年。
服役中ハンスへの脅し文句を口にしていた。

社会復帰用アパートには帰っていない。
アルックスを疑い、サーガとセアボーが思い当たる住所を訪ねた。

アルックスは何も知らないと言うが、実はアルックスがハンスを拉致していた。

身代金を家族に残すつもりで。

その後、もう1人恨みを持つヨニーの家に忍び込んだ。
しかしヨニーを撃とうとすると、そこへカミラや子供達が慣れた様子でやってくるのを見て、撃つのを止めた。

ヨニーにすべてを奪われたと知ると同時に、もう家族に金を残す意味も失っていた。

脅迫メール

その頃、マルメ署はハンス誘拐の身代金請求メールを確認していた。

セアボーはハンスと一緒に映っていた新聞が、アルックスの家で見たのと同じだと気づく。
コーヒーカップの染みがついていたから。

だがハンスはもはやアルックスにとって用無しになってしまった。
アルックスが、ハンスを殺そうとした時、物音がしてアルックスはためらう。

その頃、警察はアルックスの住所を再び捜索していた。
だが、ハンスは違う場所にいたのだった。
捜索は空振りとなり、アルックスが居た場所に現れた人物は、アルックスを撃ち殺していた。

ハンスはその男に背後から薬品を嗅がされていた――。


第3話「殺人兄弟」

モーテン

モーテンは、誰かの留守電に残した後、その電話の主に突然撃たれてしまう。

銃声を聞いたホームレスが駆けつけていた。

カミラ

ハンス誘拐の情報提供を求めると、カミラが出頭した。

アルックスがお金を何とかする、考えがあるといっていたといい、良く行く場所の情報を提供した。
そこで発見したのは、アルックスの遺体とハンスが拉致されていた痕跡だった。
クロロホルムの染み込んだ布が落ちていた。

ハンスが別の人物に誘拐されたと分かる。

鑑識結果

ヘルとファビアンの現場の鑑識結果が出た。
ほとんどDNAや指紋はなかったが、牧師の車に謎の指紋が残されていた。

セアボーは口紅のブランド、フェリシティが気になった。
調べると、フェリシティの役員にラースを見つけた。

セアボーはそもそも事件に興味を持たないラースを怪しむが、本人は好奇心が薄いだけだと言った。

モーテンの遺体

モーテンのポケットにサーガの名刺があった事からサーガが遺体の確認に呼ばれた。

3つの胸の銃痕からアルックスとモーテンを撃った犯人は同一人物だと考える。

ヘル、ハンス、モーテン、すべては繋がっている。
サーガは再び、セアボーと組む事に。

ピータ・コウ

2人は撃たれたモーテンの発見者、ホームレスのピーター・コウを訪ねた。
モーテンは最後に、「兄弟に撃たれた」と言っていたというが、記録上兄妹はいなかった。

ナタリーに聞いても、心当たりはなかった。

セアボーがモーテンのトレーラーに小さな写真箱があった事を思い出し、2人は保管庫から捜し出した。
小箱の中に入っていた写真を見つける。

アフガニスタンで撮影した仲間との写真の裏に「殺人兄弟(KILLBROTHERS)」と書かれていた。
仲間は、ケヴィン・ラーセン、ルカス・ステンスロップだった。

レイプ事件で拷問を受けた3人で、ケヴィンは自殺していたが、ルカスは生きている。

ルカス・ステンスロップ

地域プロジェクトを運営しているルカスを訪ねた。

最後に会った時、モーテンは変わっていた。
朝8時のアリバイはある。

ルカスはセアボーに見覚えがあると言う。
セアボーにはなかった。

マーク・スコウ

妊娠している彼女シャネット・ニルセンがいるというのに、賭けポーカーで家の金を使い込み、大負けしたダメ男マーク・スコウ。

そのポーカーの元締めは、ルカスだった。
マークはルカスに脅され、ロシアンルーレットで2日だけ返済猶予をもらった。

マークが帰宅して、シャネットに打ち明けるとマークよりもしっかりして度胸のあるシャネットは、ルカスに直談判しに行く。
返済プランを考えて、と。

するとルカスもマークよりも肝が据わってると気に入り、手伝いをさせる事に。



アナ・エークダール

住宅メーカー「エークダールスヒュース」の三代目になったアナは、夫ホーカンと娘が居たが、実は友達の17歳の息子ベーンヤミンと不倫をしていた。

サーガの母親

サーガの母親がまたマルメ署に来た。
カルテの件はどうだった? とサーガに聞く。
証拠はないけど可能性は否定できないと言うサーガ。
母親は、サーガに自分の過ちを認めて前に進むように言う。
「もう手遅れの事も多いけど。
父親が死んだ」
サーガは父親の葬式に出るよう言われるが、ショックを受けつつもそのつもりはなかった。

ハンス

ヘルの車が発見されたと、遊園地に向かった。

車の中にはヘルの心臓とゴーストトレイン(お化け屋敷)のチケットが残されていた。

ゴーストトレインの中に入ると、張り付けにされたハンスを見つける。
まだ脈はあったが、右腕が切断されていた。
何故か服の中に藁が詰め込まれていた。

ハンスはそのまま昏睡状態となってしまう。

サーガ

父親の訃報とハンスの件が重なり、サーガは取り乱した。


リンに捜査を続けられそう? と心配される。

セアボー

古い事件を掘り返し出す。
その事件の事をサーガに話すつもりだと妻に言う。



リーセ

リカルドが帰り際手紙を見つけて、リーセに渡していた。

それは、ファビアンの遺体写真が同封された、リーセのファンが犯行を起こしたと認める内容だった。



リーセは関連を疑われるのがいやで警察には通報していなかった。
夫にも被害者なんだから通報しろと言われるが、自分の評判が気になって出来なかった。

しかし、ヨーンがヘル、ハンス、ファビアンの3人を繋ぐのがリーセだと気づき聴取をすると、サーガ達に手紙の事を打ち明ける。

手紙の内容は、タイプで
「あなたのためにやっているが見返りは求めない。
ただ行動を評価しているというサインを出してもらえればとてもうれしい。
導いて欲しい。
次は誰を狙う?」


とあったので利用する事に。


わざと軍人ベンテ・クヌーセンを批判させて、犯人が狙うよう待ち構えた。
リンはその現場から個人的感情が強いサーガを外した。


サーガはしょぼんとした。

手掛かり

ヨーンはリーセが受け取った手紙とブログのコメントを照らし合わせ、ナイトライダーというアカウントが怪しい事に気づいた。
98回のコメントのうち、21で「導く」という言葉を使っている。

ナイトライダーの正体は、リカルド・ヨンソンだった。
サーガはセアボーに連絡してコペンハーゲンのリカルドの家に向かった。

現場にはセアボーが先に着き、1人で侵入する。

部屋の中には爬虫類が沢山いた。

PCには、ナタリーがヘルの活動を引き継いだというニュース動画が表示されていた。

セアボーは次の標的はナタリーだと気づき、サーガに連絡を入れる。


ナタリーの家にはサーガが先に到着した。
リカルドは、ナタリーの顔にビニールを被せて窒息させようとしていた。
サーガはナタリーを助ける為、リカルドを取り逃がしてしまった――。


第4話「欠けた遺体」
クラーエス・サンドバリ

「幸福の選択」の著者であるクラーエス・サンドバリは、ホスピスにいる父親を窒息死させて殺していた。

クラーエスのファンのアンニカ・メランデルは、クラーエスの父親の訃報を知りクラーエスの家に押しかけていた。

クラーエスにとってはよく講演会に来るファンの1人でしかなかったが、押しの強さと父の死によるショックで、部屋に入れて1晩泊めてしまう。

アンニカは葬儀社を運営している事から、なんで父親の葬儀で電話くれないの、と言う。
アンニカの仕事すら記憶にはなかったが、アンニカにとってはサイン会の時に話したんだから知ってて当然なのだった。

リカルド

リカルドの周辺を調査すると、孤独だったと分かった。

リーセを崇拝しているなら、リーセの所へ行ったのでは? というサーガの推測で2人で向かう。
買い物帰りのリーセを捕まえて説明しながら家に入れてもらう。

リーセは写真を見てすぐにリカルドだと言う。
リカルドは合い鍵も持っている。
その瞬間、家のドアが閉まり、先に部屋に入った娘を人質にリカルドが立てこもる。

セアボーが説得している間に、サーガが別の入り口から中に入った。
ナイフでサーガを襲うが、反撃して捕り押さえた。

サーガは、ハンスの恨みをぶつけるのを堪えた。

署に戻るとリンに、中に入った事を軽率だと責められる。


リカルドは取り調べをしても、だんまりを続けていた。
被害者の中のハンスの写真には驚いているようだった。

マークとシャネット

ルカスからの手伝いは、スウェーデンへ行って鞄を回収してくるという仕事だった。
担保として1人残れと言われ、シャネットが行く事に。

駅のロッカーに入っていたバッグを回収して戻るが、途中で車を停めた隙に、バッグは見知らぬ車に盗まれてしまった。

それを指示していたのは、ホルストだった。

部下のコルベアトから、それがマークの借金返済の一環だろうと報告を受ける。


シャネットはルカスにバッグを失くしたと告げた。
ルカスは怒ったが、マークを解放しすべてチャラにすると言った。

ところが、2人が帰った後、手下がバッグを持ってきた。
ホルストはバッグを返す代わりに、2人の解放を指示していたようだった。

マークはそれでも、まだ掛けポーカーを止めようとしなかった。

アナとベーンヤミン

コペンハーゲンに出張するアナをベーンヤミンが追っていた。
ここでならバレないと2人は堂々とデートをしてホテルに泊まった。

しかし、アナが帰宅するとその様子が写真に撮られていてゴシップになっていた。

ラーシュ=オヴェ・アブラハムソン

ハンスの失われた手がフェンスに括りつけられた状態で発見された。

その手が指さす方向に、新たな遺体が置かれていた。

道化殺人同様、演出が施されている。
被害者の男性はデッキチェアに座らされ、股間に本が置かれていた。
あった本をどかすと、股間は血まみれになっていた。
すぐに今回切断されたものが何なのか分かった。


遺体は、72歳のウクシー出身の体育教師、ラーシュ=オヴェ・アブラハムソン。

ヘルの心臓がハンスを導き、ハンスの手がこの遺体に導いた。

欠落した部分もなかったファビアンの遺体だけが明らかに浮いている。

サーガはリカルドはファビアンだけを殺害した模倣犯だと主張した。
ファビアンの車にあった指紋はリカルドのものだった。

リーセは、ラーシュについての発言はしていなかった。

リンとサーガ

リンはハンスと違い、サーガに甘くはなかった。
これまでハンスが隠していた捜査関係者からのクレームなどを打ち明ける。
落ち着いたら、感受性プログラムやコーチングなどの訓練を受けて欲しいと言われる。
必要ないというサーガは断るが、サーガをありのままに理解する人間は少ない。

リンは別の日には、サーガを無理やり父親の葬儀に連れて行った。
サーガはトンボ帰りをして、ハンスの病室へ行っていた。
ハンスに戻ってきてほしいと、切に願う。

セアボーとサーガ

セアボーは独身クラブのパーティー会場で、同じシールを貼ったサーガを見つける。
サーガもセアボーの話しを聞いて会員になっていたのだった。
だが、真剣なつきあいを求めるクラブでサーガの一晩だけのつきあいは歓迎されなかった。
セアボーは簡単に相手が見つかるといっていたのに嘘だったとしょんぼりするサーガに、セアボーは声を掛けた。
するとサーガはセアボーを誘う。

サーガの家の方が職場に近いと言う理由で、セアボーはサーガの家に泊まった。

白いバン

ヨーンがヘルが死んだ夜に監視カメラの前を通った白いバンの登録者を調べた。

ルカス・ステンスロップが働いている若者支援センターだった。
セアボーはナンバーを覚えていた。

ルカスを訪ねると、車の事は認めた。
だが運転手は、誰でも使えるようになっていて不明だった。
使ったら記入するというノートを確認すると何も書かれていなかった。
バンを押収する事に。

その後、ルカスがバンの運転手メハメット・ラミンを連れてマルメ署に来た。
ノートに記録しなかったのは、彼女に会いに行くという私用だったから。
彼女のマヤ・ニレーンに確認して裏も取れた。

だがサーガはそれだけでは弱い、とオーレスン橋に連絡して運転手判別の写真がないか確認するようヨーンにいう。

その勘の通り、メハメットはルカスに言わされていただけだった。

未解決事件

セアボーは、サーガに頼みがあると未解決事件の捜査記録を渡した。
すでに打ち切られたデンマークの2009年の行方不明事件。
サーガなら誰も気づかない事に気づくかもしれないというのが狙いだった。


セアボーが帰宅すると妻が居たが、その姿は一瞬で消えた。

サーガが受け取った未解決事件のファイル。
それはセアボーの、行方不明になっている家族の事件だった。

今まで見えていた家族の姿は、セアボーの幻想だった。

第5話「焼印」

ルカス

支援センターで電話を受けたルカスは、何者かに狙われて建物の外から撃たれる。

命には別条はなかった。
命を狙われる心当たりはないのか、とセアボーが責めると、ルカスはセアボーの事を思い出したと脅す。
セアボーの弱味を握ったから、いつか役に立ってもらう。

ラーシュの正体

ラーシュの妹で耳の不自由なマルガレータがマルメ署に来て、ラーシュが子供への性的虐待者であった事がわかった。

焼印

ハンスの世話をしていたリリアンは、ハンスの口の中に焼印のようなものを見つける。
それを聞いたサーガとセアボーは検視官に会いに行った。

ラーシュの口の中も調べると焼印が見つかった。

ファビアンにはなかったが、埋葬直前のヘルを調べるとやはりあった。

見えない位置の刻印は罰する為だとサーガは言った。

アンニカ

アンニカはクラーエスの父親の葬儀を引き受ける事になった。
もうすっかりつきあっているつもりになっている。

運転手

オーレスン橋の防犯カメラの映像を入手した。
バンに乗る男は、映ってはいたがキャップとサングラスで変装状態だった。
メハメットを怪しみ、もう1度会いに行きその日何を着ていたか確認した。

メハメットはトイレからルカスに電話を掛けて確認をした。
そして思い出したといって、写真の格好を説明した。

わざとらしすぎて、誰かに聞いたのはバレバレだった。

メハメットは自分が連続殺人犯に疑われていると気づくと、ルカスの名を出した。

セアボーがルカスの病室を確認させるとすでにルカスは消えていた。


しかし、バンから血痕が見つかる事はなかった。
ヘルアンカーを運んでいるのなら血痕があるはずなのに。

マークとシャネット

新しい生活の為に、2人は古い一軒家を手に入れた。

その家からの帰り道、夜の暗さでシカの遺体に驚き、車が事故ってしまう。
すると後をつけていたようで、すぐにコルベアトが乗った車が追い付き、シャネットだけ連れて去って行った。

フレディ・ホルストと妻オーサ

ホルストは、美術館へ寄付をした上、自信のコレクションも提供した記念のパーティーを開いていた。
妻オーサは妊娠していた。

会場には、クラーエスも来ていてホルストに声をかけるが、2人は仲が良い雰囲気ではなかった。

それもそのはず、クラーエスはオーサの元夫だった。

そこに誘ってもいないのに、アンニカが押しかけてきた。
「遅れてごめんなさい」
1回泊まっただけのクラーエスの家で招待状を見ただけで、アンニカにとっては自分は一緒に行くべき存在のようだった。

その時クラーエスは、ヤバイ女に手を出してしまったという事に気づく。

偽装妊娠

オーサの妊娠は偽装だった。
実はシャネットの子供を自分達の子供にする事になっていたのだった。

シャネットはホルストのゲストハウスに連れて来られていた。
シャネットが危ない事ばかりするので、子供が無事生まれるまで側で面倒を見る事にしたのだった。

オーサは、自分が産めない子供を産むシャネットの存在が妬ましく、ホルストとぶつかるようになる。

セアボーとルカス

セアボーは、もうルカスと白いバンがスウェーデンで何をしていたのか分かっていた。
ドラッグ取り引きで、ヘルの殺害とは無関係だと。

だがそれを知っている事を言えなかった。
自分がドラッグを買いに行った事がバレてしまうから。
ルカスから買ってはいないが、ルカスはセアボーを見て覚えていたのだろう。

セアボーは帰宅後、サーガの家を訪ねて泊まっていた。
そこへルカスからドラッグを買うセアボーの写真が送られてきた。
家に帰れというメッセージと共に。

サーガには何も言わず家に戻ると、案の定ルカスが逃げる手助けをしろと脅して来た。
セアボーの読み通り、ドラッグ絡みでトラブルになっていて撃たれていたのだった。
しばらく他所へ行く必要があるが、指名手配されているので身動きが取れない。
セアボーが一緒ならどこでも通れるだろう、という事だった。

一度は断るが、写真で脅され仕方なく従う事に。
しかし家の外に出ると、ルカスは銃撃にあい今度こそ命は助からなかった。
セアボーはルカスの携帯を盗んでから、警察に通報した。

セアボーは、ルカスは出頭したいと、ドラッグのことを自供しに来た事にして周囲を納得させた。

サーガの母親

相変わらずリンはサーガをいびり、セアボーが味方をして励ますようになっていた。

そんな中サーガが出勤するとリンと母親が話していた。

母親はリンを味方に引き込んだようだった。
サーガのせいで妹が死んだ、と。

リンに母はウソつきだと訴えるが、効果はなさそうだった。

リンはサーガの両親のファイルを調べ出す。


リンが過去の事件を調べる手伝いを頼んだのは、サーガとは犬猿の仲のラスムスだった。

焼印

検視の結果、焼印の詳細が分かった。
それぞれの刻印は別の文字になっていた。

サーガはそれらがすぐにバビロニアの数字9、2、3だと気づく。

アナ

アナの浮気を知ったホーカンは、それでも娘や会社の為に君をサポートすると言った。


ベーンヤミンは相変わらずアナに連絡をしていたが、アナは事の収束に追われてなかなか出られないでいた。

母親に言われて、気は乗らなかったがインタビュ―を受け、はっきりと過ちだと認めた。


ベーンヤミンからの鳴り続ける電話にホーカンが出ていた。
アナには話す気はないと伝えていた。
遊びはバレたら終わりだ。
そしてインタビューを見るように言う。

動画のアナがベーンヤミンとは過ちだったと話しているのを見てショックを受ける。


しかしそれはアナの本心ではない。
アナは、ホーカンの留守中にベーンヤミンに電話をした。
インタビューの事を詫び、あなたと居る時が一番幸せと留守電に残した。

だが時すでに遅く、ベーンヤミンは自殺していた……。

アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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