アメリカン・ホラー・ストーリー:カルト/American Horror Story: Cult シーズン7 6話「暗殺/Mid-Western Assassin」

2018/05/29

Simoom アメリカンホラーストーリー アメリカンホラーストーリー:カルト ジェーン洞 ホラー

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あらすじ


2018年4月23日~FOXジャパンで放送!(全11話)
(アメリカ放送2017年9月~)


・シーズン7登場人物

5話 「野望の動機/Holes」へ

市議会長選挙演説乱射事件


市議会長候補が演説をしている広場で銃の乱射事件が発生した。
その場に居合わせたアイビーは、なんとか銃弾を受けずに済んでいたが相当なショックを受けていた。

駆けつけた警官が銃を持つ犯人を囲むと、それはアリーだった。
檀上ではカイが横たわっていた……。




アリーとメドー


メドーからカルトの存在を聞かされた夜。
アリーは、アイビーとの電話を切った後ヴィンセント医師からの電話を受けていた。
アイビーがヴィンセントに頼んで、心配してかけたという。

アリーは、改めて自分は正気だとヴィンセントに主張した。
「何かが怒って私は狙われている。
アイビーもグルだわ」
しかし、ヴィンセントは簡単には信用せず、このままではアリーが子供の親権を失うと心配をした。
何もせずにゆっくり休んで、と言われるとアリーは分かったと嘘をついて電話を切り、すぐにハリソンの家にナイフと催涙スプレーを持って乗り込んだ。

アリーは、トイレの窓から家の中に侵入した。
ハリソンとサミュエルズが性行為に夢中で気づかない間に、脱ぎ捨てたズボンからカギの束を盗んだ。

そしてメドーが拘束されていたガレージのドアを開け、助け出そうとした時メドーが大きな音を立ててしまい、ハリソンとサミュエルズに気づかれてしまった。

立ちはだかるハリソンに催涙スプレーをかけ、車に乗り込んで2人はなんとかブッチャリーまで逃げた。


カルト


改めてアリーはメドーにカルトについて聞き出した。

アリーの家には何度か侵入している。
例えばネズミの時。
密通していたアイビーが鍵をかけないでいたから入れた。

アリーがジル・スタインに投票した事をアイビーは怒っていたというと、そんな理由で!? とアリーは信じられなかった。
「だったら単に憎んでたのかもね。
標的はあなただけじゃない」

メドーは、薬剤散布のトラックの件も自分達の仕業だと白状した。
しかし実際に撒いていたのはただの水で、毒入りの餌で殺した鳥の死骸を置いていたという。

すべては恐怖を煽って、人々に誰かを頼らせる為。
その先にある世界征服を目指して。

アイビーは集団を嫌う、とアリーが到底信じられないでいると、メドーは言った。
「そうやって始まる。
何も信じてなかったから彼を信じたの」

その時TVでは、ビバリーが市議選に立候補したカイの演説をレポートしていた。
カイは、最有力候補となっていた。

「彼」というのがカイだとアリーは知った。

カイがデモ隊をどかしたのは、金を払っていたからだとも分かった。


メドーとカイ


2016年12月――。
カイと出会ったメドーは、カイに恋をするようになっていた。
カイはメドーの描いたマスクのデッサンやメドー自身を褒めた。
「誰よりも輝くんだ」

おかげでメドーは、自分がこの世で一番の特別な存在に思えるようになっていた。

これまでは、テレビに没頭する事で嫌な事から目を逸らしていた。
でも心細かった。
「女性のあるべき姿」に捕らわれていて嫌だった。
挫折の日々。
仕事でも成功していない。かといって家庭もゲイとの結婚では一般的な幸せは望めない。
理想の女性とは程遠い現実に、怒りがどんどん増していた。

それがカイと出会って自由を感じるようになっていた。

しかしある日、後から加入してきたアイビーにカイが同じセリフを吐いているのを聞いてしまう。
「アイビー。君は誰よりも輝くんだ」


カイの言う「俺たちの夢」は、「カイの夢」。
カイに利用されているだけだと目を覚ましたメドーは、カイとの決別を選んだ。
「本当に最低な男。愛してたの。さようなら」

去り際にメドーは研ぎ澄まされたように、仲間達に正論をぶつける。
「目を覚まして。カイは大バカ者でしょ。
彼を信じた私達もバカだわ。
今までに市議が世界征服をしたことある?
この田舎町を出たら誰もあなたなんか知らない」

カイはその場で警察に電話をさせて、メドーの偽装誘拐を実行していた。

ハリソンとサミュエルズにメドーを縄で縛らせた。

その後、アリーが発見した穴に投げ込まれていたのだった。

これまでのいきさつをアリーに話し、メドーは言う。
「分かってるでしょ。
カイを止めたいなら殺すしかない」


アリーはメドーを連れてヴィンセント医師のオフィスを訪ねた。
2時間で戻るといい、メドーを置いてすぐに出かけた。


アイビーとカイ


2016年11月9日。選挙の翌日。
アイビーは投票所で腕を切断してまで投票していたゲイリーを見て、動揺していた。
ゲイリーが警察に通報したら、刑務所行きになると焦るアイビーに対してウィンターは落ち着き払っていた。
「捕まらないわ。私の兄がなんとかする」

その後ウィンターがアイビーにカイを紹介したのが、2人の初対面だった。
カイはいきなりアイビーと2人きりになり、指切りをさせた。


最初は半信半疑のアイビーだったが、カイがゲイリーをコントロールしていると分かると指切りに従った。

これまでの他のメンバーと同様、カイはアイビーの「残酷な真実」を吐き出させる。
アイビーの真実の恐怖は「妻の横で眠る事」だった。

実は、アイビーは子宮内膜症で妊娠を諦めていた。
だからアリーがオズを出産していたのだが、それに嫉妬していた。
授乳も出来ず、自分はのけ者。

他にも腹が立つ。
「恐怖症は大目に見て」という態度。
ジル・スタインに投票した事。

カイが「アリーに全ての幸せを奪われてきたんだね」と慰めると、アイビーの目から一筋の涙が流れ落ちた。

離婚しないのはオズの為。
別れても単独親権が取れないから。
オズを悲しませたくないからアリーを殺す事も出来ない。
「裁判所が彼女の親権を認めないようにしよう」

そしてカイ達は、アリーを追い詰めて行く――。


市議選の討論会


2017年4月3日。
カイは市議選の討論会に出ていた。

そこでいつものように恐怖を煽っていると、サリー・ケフラーという婦人が反対意見を言い始めた。
「あなたはペテン師よ」
保守派だと言うカイを、恐怖を利用しデタラメな話しを作り上げる反動主義者だと、確信をついた。
さらに突然市議選に立候補をした。

もう立候補の締め切りは終わっているとカイが指摘すると、明日郡の書記官に記入候補者になる為の趣意書を提出すると言った。
カイはなす術がなく口を開けて茫然としてしまうが、すぐに笑顔になって握手をした。


サリー・ケフラー


夜サリーが自宅にいると、何者かがドアを叩いた。
銃を持って声を掛けると、ドアを叩いていたのはアリーだった。
他に頼れる人がいない、ブッチャリーの店主だというと、サリーはブッチャリーを知っていたようで、ドアを開けた。

アリーはカルトの存在をサリーに伝えた。
指導者は対立候補者。
「現代のチャールズ・マンソンよ」

アリーはメドーが証人だと伝えて信用してもらおうと必死になったが、サリーは驚きもせず受け入れた。
「カイは善人じゃないわ。
恐怖で操る指導者を選んだ社会は必ず崩壊する。
彼を打ち負かし屈辱を与えなきゃ」
アリーはやっと話しの通じる人と出会えてホッとしたと同時に、すぐにメドーと会わせようとした。
しかし、そこにカイのカルトが押し入って来た。
アリーはすぐに家の奥のバスルームに逃げ込んだ。

サリーは銃を手に、ピエロ達に囲まれた。
銃があるから強気になっていたが、もう1人隠れていたピエロに背後から羽交い締めにされ、あっけなく拘束されてしまった。

カイは殺す前にマスクを外してサリーに顔を見せた。
そしてサリーのデスクトップにフェイスブックが立ち上がっているのを見つける。
ちょうどいい、とサリーの遺書を投稿してからサリーを銃で撃ち殺した。

帰る前にカイはマスク姿のアイビーに奥の部屋を調べさせた。
アリーが隠れているバスルームのドアを開けた時、アリーは怯えながらもゾウのマスクがアイビーだと気づいた。
アイビーは何も言わずドアを閉めて去って行った。


真相


アリーがサリーの家からヴィンセント医師のオフィスに戻ると、メドーはすでに居なくなっていた。
ヴィンセント医師の話しでは、メドーから話しを聞こうとしたら何も言わずに出て行ったという。
その時、メドーにはカイから電話が掛かって来ていた。

ヴィンセントは、アリーにちゃんと病院で検査を受けた方がいいと勧めた。
ストレスのせいで妄想が本物に見えるのも当然だが、取り返しがつかなくなる前に。

ヴィンセントには信じてもらえないと分かったアリーは、「最低だわ」と捨て台詞を吐いて出て行った。


――そして翌日、カイの選挙演説が始まっていた。
いつものようにビバリーが、サリーの自殺と共にレポートしていた。

そこでアリーはメドーを見つけて追いかけた。
メドーは最前列の方に向うと、バックから銃を出して目の前の女性を撃った。
次はカイ。
その後は、無差別に広場に居た人に発砲した。

アリーはメドーの手を押さえて止めた。
「これが真実の愛よ」
メドーは銃を持った手を口に当てると、自ら命を絶った。

その場に残されたのはメドーの銃を持っていたアリーだった。

アリーは犯人ではなかったのだが、誤解されて警官に包囲されていたのだった。


更に真相がある。
メドーをハリソンとサミュエルズに縛らせた後、カイはその拘束を解いていた。
そしてメドーに囁く。
「俺を恐れることなく真実を口にする唯一の人だ。
君が言った事は正しい。
国中から注目を集めなきゃダメだ。
俺を国政の舞台へ導いてくれ」

君にしかできないと言われると、メドーは再びカイの洗脳に流されてしまい暗殺未遂の実行犯にならざるを得なかった。
「復活は民衆の好物だろ」

その前に、アリーに真実を伝えるのもカイの命令の内だった。
「彼女の口から出れば真実も嘘に聞こえる。
誰もイカれた女を信じない」


担架で運ばれるカイは、作戦の成功にこぼれる笑みを抑えきれなかった。


7話「女の報復/Valerie Solanas Died For Your Sins: Scumbag」へつづく


かんそう


今回もいい感じのテンポで真実が明らかになっていきました。

一番怖かったのはアイビーがアリーを憎んでいたという事!
1話で見ていたアリーを暖かく見守るアイビーは、幻想に過ぎなかった!

確かに、問題が山積みのアリーに愛情をキープし続けるのは大変かもしれないけど……。
オズの為にウソをつき続けなくてはいけない。
でもストレスが溜まるからカルトで解消! ってのも、ほんとに怖いわ~。

ただアイビーは、レズビアンと言う事もあってカイに恋愛感情を抱く事もないし、もともと常識人ではあったと思われるので、かなり揺らいでいるように見えます。

今回の乱射事件も相当ショックを受けていたので、今後カイの足を引っ張る役目になるのではないかと予想が出来ます。
ってことはアイビーも死ぬ……の? 


アリーについては、カイが目をつけた指導者候補などではなく、単にアイビーが親権を持てるように追い詰めていただけ、だと判明しました。
これはちょっと考えすぎていたようですが、アリーは主役でもありますから他の人間とは違ってカイの予測を超えた行動を起こす……はず。

アリーのパワーアップがその1つで、アリーは恐怖症は何処へ行ったの? ってくらい、逞しく行動しています。
メドーの救出ミッションなんて、アリーよりも恐怖症が少ない私でも絶対しないわw
というか出来まへん。
銃を乱射するメドーを説得するってのもすごいヒーロー行動だったし。


メドーの行動がすべてカルトの意向というのは、想像通りでしたがそれが暗殺計画にまで発展するとはさすがに予想出来ず、面白かったです!
確かに、カルト的なイベントとしては相応しく、派手でスキャンダラス。

この暗殺計画はカイとメドーだけの秘密と言っていたので、だからアイビーのショックは本物だと思います。
いつかは消されるだろうメドーの使い道としては、綺麗な終わり方だったと思います。
でもメドー好きだったから寂しいけど。


今回曖昧なままだったのはヴィンセント医師。
カルトと何か絡んでいるのは確かはなずですが、まだその真相は明らかにされません。

治療を受けようとしないアリーに「クソ!」って言っていたので、ヴィンセント医師はアリーを病人のままで居させたいようですが。
棺殺人の流れと何か関係があるのかな。
(カルトの餌食でもありつつ、ヴィンセントは病人を治療しつつも、完治すると殺したくなる?)
なんて、さっぱりわかりませんがw

両親の墓場を自宅に作るようなサイコ医師ですから、ヴィンセント医師もこの先まだ何か明らかになる事があるんじゃないかな~と期待!

今回は癒しのオズ君が出番なしでした。

次回、アリーは多分疑いが晴れて無罪放免になっていると思いますが……。
いよいよカルトVSアリーの対立が表面化しそう!
アリーもカルトで対抗したりしてw


7話「女の報復/Valerie Solanas Died For Your Sins: Scumbag」へつづく

・シーズン7登場人物

5話 「野望の動機/Holes」へ

(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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