ホワイト・ロータス 諸事情だらけのリゾート/THE WHITE LOTUS シーズン1 まとめ【全6話】

2025/05/10

コメディ ジェーン洞 ホワイト・ロータス ホワイト・ロータス シーズン1

t f B! P L
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あらすじ&登場人物

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(2021年7月~ HBO放送、日本ではU-NEXT他で配信)

登場人物

アーモンド(ホテル支配人)

Murray Bartlett/マーレイ・バートレット

元依存症でゲイ。
支配人という立場からニコニコしているがストレスがハンパなく、わがままな客の扱いは雑。

モスバッカー・ファミリー

Connie Britton/コニー・ブリットン

ニコル 母親

サーチエンジン会社のCFO
休暇中も仕事をするマイペースさ。子供たちについては放任、夫のガンの疑いにも「大丈夫大丈夫」と楽観的というか気にしてない?

Fred Hechinger/フレッド・ヘッキンジャーとSteve Zahn/スティーヴ・ザーン

マーク 父

ニコルに頭が上がらない
ガンの疑いを持ったまま旅行に。そのため、浮き沈みが激しくなる

クイン 弟

スマホ、タブレット、スイッチが手離せないオタク
姉のオリビアに嫌われている

Sydney Sweeney/シドニー・スウィーニーとBrittany O'Grady/ブリタニー・オグレイディ

オリビア 姉

大学生、皮肉ばかり言っていて反抗的
友人のパウラに執着している

パウラ 友人

オリビアに誘われてモスバッカー家の家族旅行に同行している
実は白人の金持ち一家を引いた目で見ている

パットン夫妻(新婚旅行)

Alexandra Daddario/アレクサンドラ・ダダリオ

レイチェル

職業はあまりぱっとしないライター
リッチな夫と結婚したものの、新婚旅行でいろんな悩みが浮上していく

Jake Lacy/ジェイク・レイシー

シェーン

金持ちのわがままボンボン。レイチェルはトロフィーワイフ。
ホテルが予約ミスをしたことから到着以来ずっと文句を言い続けている

タニア関連


Jennifer Coolidge/ジェニファー・クーリッジ

タニア・マックワッド

裕福な女性。母親の遺灰を撒くためにやってきたが、何かと不安定

Natasha Rothwell/ナターシャ・ロスウェル

ベリンダ

ホテルのスパのマネージャー。ホスピタリティに長けていてエステティシャンではないが、タニアのわがままで施術したことがきっかけでタニアのお気に入りになる。


Jon Gries/ジョン・グリース

グレッグ

タニアの部屋と自分の部屋を間違えて鍵をあけようとしていたことがきっかけでタニアと知り合いいい感じに……。


ホワイトロータスってどんな話?

よくあるある期間のホテルで繰り広げられる様々なドラマ、なんですけど「誰かが死んでいる」とわかる始まりにまずフックがあります。

ホテルの従業員と客、客同士、同じ時期に滞在していたというだけの関係から少しずつ絡んでいく中で、大きく人生を変える出来事が起きていきます。

区分はブラック・コメディですが、誰が死ぬんだろう? という別軸の謎を抱えながら見られるのと、あくまでブラックなので日常サスペンス作品としても楽しめると思います!
もちろんブラック・コメディとしても面白いです!!

以下、ネタバレを含むシーズン1のまとめになります

ネタバレあらすじまとめ

1話 ホワイト・ロータスへようこそ

遺体は誰のものなのか?

ショーンは空港にいた。バカンスを終えてハワイを出るところだが、新婚旅行だというのに隣には新妻の姿はない。
搭乗する予定の飛行機には「遺体」が詰め込まれている。

1週間前

ホワイトロータスに、新たな裕福な客たちを乗せた船が到着した。
検索エンジンで財を成してるモスバッカー一家とその娘の友人。遺灰を抱え、いかにも情緒不安定な中年女性タニア。リッチな美男美女の新婚パットン夫婦。

アーモンド

だが支配人のアーモンドに災難が続く。
新人のラニは妊娠を隠して就職し、初日に破水してホテルで出産をする。
新婚のパットン夫妻の部屋はダブルブッキングで、パイナップル・スイートから格下のパーム・スイートに案内したところ、夫のシェーンにばれてクレームを受ける。

モスバッカー家

モスバッカー家では、父親のマークが精巣ガンの検査結果を待っていた。自分の父親の死因もガンだった。
せっかくのバカンスなのに、結果が気になって落ち着かないが妻以外には内緒にしている。
姉のオリビアは弟のクインを毛嫌いしてキッチンに押しやり、オタクのクインはハワイに来てもデジタル機器を手離さない。

タニアとベリンダ

タニアは到着早々スパを受けたいが、予約でいっぱいだと言われて、無理やりマネージャーのベリンダの施術を受ける。それが気に入り、ベリンダに執着を始める。

パットン夫妻

予約した部屋が違うことを延々愚痴るシェーンの子供っぽさに、レイチェルは苦言をするが聞き入れられない。それでも新婚なのですぐにベッドで仲直りをした。


2話 新たな一日

モスバッカー家

娘たちは、退屈から親に隠れてドラッグ三昧だが、朝方、パイプや薬瓶を見つけても父親も母親も大事にしなかった。

マークは検査結果を聞き、ガンではないことがわかりテンションが上がるが、父親にガンの疑いがあったことを聞いても子供たちは無関心だった。

パウラは現地従業員のカイと仲良くなっていくが、そのことをオリビアには内緒にした。

キッチンで寝ていたクインが可哀想だと、ニコルがベッドをキッチンから出す。だがオリビアに拒絶されたクインは、ビーチで寝ることにした。
ところがそのおかげで朝日の中でクジラを見たり、自然に衝撃を受ける。

パットン夫妻

レイチェルに仕事のオファーが来たことで、シェーンと口論になる。結婚したことで働く必要はないと言われるが、どちらかというと貧困家庭で育ったレイチェルはそれに甘んじることに不安を覚えた。

シェーンは延々とホテルのミスを認めさせようとアーモンドにクレームを続けるが、アーモンドはアーモンドで意地になってシェーンの思い通りにすまいと躍起になる。

タニアとベリンダ

ベリンダの施術が気に入ったタニアは、ベリンダを食事に誘う。初めはルールがあると断るがタニアは引き下がらない。仕方なく、食事をすると出資するから企業しないか、と言い出す。

レイチェルとニコル

ニコルが有名CFOだと気づいたレイチェルは、結婚と仕事について悩みがあると声をかける。ニコルは働く女性を応援する、とキャリアを大事にするようにとアドバイスをするが、最後にレイチェルが以前ニコルを記事にしたことがあると話すと態度を一転させた。
「あの記事はひどすぎた。悪意に満ちている」
元々既存の紹介記事をアレンジしただけで悪意はない、と弁解をするが尚更悪いと言われる。
「それでもジャーナリストなの?」
以降、二人はお互いに「変な人」と避け合う。

タニアと娘たち

オリビアとパウラがビーチでらりっていると、タニアがやってきて遺灰の話などをしてくるのでバッドトリップしそうでその場から逃げ出す。
その際に、ドラッグがたんまり入ったパウラのバッグを置き忘れてしまう。
バッグはタニアが従業員に渡し、従業員がアーモンドに渡したが、バッグの中身を見たアーモンドはそのままバッグを自分のデスクにしまい込み、薬を盗み飲んだ。

衝撃の事実

ガンの疑いは晴れたものの、親戚と連絡を取ったマークは自分の父親の死因がガンではなかったことを知る。
「お前ももう知ってるかと思ってた。本当の死因はエイズだよ」
父親が知らない間に二重生活をして、ゲイとして生きていたことを知りショックを受ける。

3話 悩める猿たち

モスバッカー家

クインは朝ビーチで目覚めると満ち潮で電子機器が流されたり、浸水していることに気づき、ショックを受ける。スマホはすぐにニコルが注文したが届くのは自宅だった。

マークは父親のことでガン疑惑以上にテンションを下げるが、オリビアはゲイだからと男らしくないわけではないと父親が落ち込むことを批判する。
だんだん家族の空気が悪くなっていく。

パウラのバッグのことをアーモンドに尋ねるも、具体的な中身を確認と言われると言えずただ待つしかないが、アーモンドは知っててとぼけているのだから戻る気配はない。

パウラはオリビアに夜抜け出していることを聞かれるが、カイのことは黙っていた。
だが別の夜にオリビアがパウラの後をつけて、カイと関係を持っている現場をこっそり押さえる。

タニアとベリンダ

タニアからの提案を真に受け、企業する気になるベリンダ。

タニアは遺灰を撒くためにアーモンドに船を予約してもらう。当然ベリンダに付き添わせる。

タニアの散灰

アーモンドはクレームばかり言うシェーンに仕返しをしたくて、わざと遺灰を撒くことを伏せて船でのディナーを提案する。
ただでさえロマンチックなムードを台無しにするのに、タニアは遺灰を撒きながら「やっぱりむりー!」と大声を出して取り乱した。
シェーンはアーモンドに騙されたとぶちぎれ、その様子を聞いたアーモンドは喜んだ。


4話 それぞれの進展

パウラとカイ

パウラはカイからホテルのあった土地がカイたちから奪われたと教えられる。国を訴えるにもいい弁護士を雇えない。カイは略奪者の下で働いていることで家族からも肩身が狭かった。でも生きていくためには仕方がない。
夜明け前に帰るパウラはその理由を、オリビアにバレると横取りされる、と打ち明けた。
「あの家族は変なの」

モスバッカー家

ビーチで目覚めたクインは、カヌーの練習をする男たちを見て興味を持つ。

娘たちは朝、タニア「バッグは戻った?」と声をかけられ、初めてバッグが届けられていたことを知り、アーモンドに返すよう訴える。

マークはクインと父と息子の水入らずのダイビング教習で、これまでも深い話していたが、突然過去の浮気を打ち明けた。
離婚寸前まで行く騒ぎになったが、7万5千ドルの腕輪で償ったという。
「人は猿の部分も持ち合わせてる。でも後で後悔する」

クインはその夜のディナーでニコルの腕輪に「7万5千ドル?」と言ってしまい、雰囲気が悪くなる。

パウラは、ショーで踊るカイの姿を見ていられず席を立つ。
「土地を略奪した白人の為に踊るなんて」

パウラがいない隙に、オリビアはショーが終わったカイに話かけた。

パットン夫妻

シェーンはとうとうアーモンドに責任者と話をさせろ、と電話番号を要求する。
追い詰められたアーモンドは、パウラのバッグを一度はそのまま返そうとしたがストレスで薬を抜いて返した。

シェーンの母親がやってきた。部屋のことでもめているのが心配で、旅行のついでに寄ったというが、レイチェルはどん引き。部屋は別だというが、滞在していればディナーなど同席は免れない。ただでさえシェーンと話が合わないと思っていたところに母が加わり、何を話しても2対1で追い詰められていく。

シェーンはアーモンドから総支配人の偽の電話番号を教えられキレる。

タニアとベリンダとグレッグ

タニアは、船で取り乱した後も介抱してくれたベリンダに感謝をし、起業の話を進めるディナーの約束をする。ところが隣の宿泊客グレッグが部屋を間違え、タニアの部屋をあけようとしていた。そこからグレッグに声をかけられると、ベリンダとの約束をキャンセルしてグレッグとのディナーを選ぶ。
タニアはグレッグを部屋に招いた。

アーモンド

すっかりドラッグと飲酒に溺れ、寝坊をするなど仕事にも影響が出始める。
理性も利かなくなり、以前から夢中だった部下を夜のオフィスで誘った。
ところがそこへ、うその番号を教えられたと分かったシェーンが文句を言いにやってきた。案内したのはベリンダだったが、ドアを開けると全裸で部下の尻にキスをするアーモンドの姿を見られてしまう。
シェーンはアーモンドの弱味を握り、大笑いをして喜んだ。

5話 波乱の予感

タニアとベリンダとグレッグ

グレッグは朝までタニアの部屋にはいなかった。
「また連絡するよ」
タニアはベリンダから起業の提案書を受け取るが、グレッグのことでそれどころではなくなる。

グレッグは飄々とマイペースでタニアを避けているのか、受け入れているのかわからない。
タニアが自分をさらけ出してヒステリックになると、意外にもグレッグはそれを受け入れた。
「私はとても愛情に飢えてて、大きな不安を抱えてるの。両親に精神的苦痛を与えられ、母は死んでもまだ私を苦しめる。いまだに母の遺灰を持ち歩いてるの」

パウラとカイ

カイからオリビアが誘惑してきた報告を受けるが驚かない。
カイはパウラに手づくりのネックレスをプレゼントして、ずっと一緒にいたいと告白するが旅先の関係だとパウラは返事をする。
「でも、あなたやあなたの家族には同情する。力になれるかも」

パウラは自分のネックレスを家族の金庫に入れてもらうことで暗証番号を手に入れ、家族がスキューバに出る間に、7万5千ドルの腕輪を盗むようにカイに教えた。
カイは盗みなんて、と拒否するがパウラは説得する。
「あの家族もあなたみたいな人から奪ってきた白人と変わらない。金の使い道を知らず、ただ苦しめる。許せない」
そしてオリビアは友達じゃないと言いい、やるかやらないかはカイに任せた。

パットン夫妻

とうとうアーモンドはシェーンに負けた。シェーンはずっと望んでいたパイナップル・スイートを無料で手に入れ上機嫌になる。

レイチェルはシェーンの母親に「なんでトロフィーワイフじゃダメなの?」と言われて、価値観が全く合わないことに病んでいく。

モスバッカー一家

クインはカヌーの仲間に入れてもらい、海に出た。

ニコルとマークは、クインに浮気の話をしたことで険悪なムードになる。特にニコルが思い出したくもなかったとこれまでになく怒った。

険悪ムードのまま、家族全員で行くスキューバの時間になった。
ボートが出る直前にニコルはマークに切れてボートを降り、マークはニコルを追いかける。
パウラの予想外の出来事が起きた。

部屋に戻ったニコルは、ちょうど盗みに入っていたカイと鉢合わせになる。
カイは顔を隠してニコルを押さえつけ、その場をやり過ごそうとしたが後から来たマークが助けに入る。
が、カイはマークを殴り逃走した。

ニコルはマークが勇敢に自分を助けたことで見直し、喧嘩ムードは一掃された。
子供たちも父親を見直した。

アーモンド

「ロータス・イーターズ(安逸の人々)
憎らしいのは紺青の空
紺青の海を覆っている
死は人生の終わり
なぜ人生は絶えず苦しいのか」
時々客の目をくりぬきたくなる、とベリンダに愚痴り詩を聞かせた。


6話 最後の夜

パットン夫妻

シェーンの母親はチェックアウトしたものの、レイチェルの不安はどんどん増していき情緒不安定になっていく。予約していたスパでも涙が止まらず、ベリンダに何かあったらいつでもと名刺を渡される。

シェーンはモスバッカー夫妻から強盗の話を聞き、またホテルは事件を内緒にしていると大喜びする。そして防犯としてフルーツナイフをベッドサイドに置いた。
そんなシェーンの様子にレイチェルは感極まって、結婚が過ちだったと言い出す。
「トロフィー扱いじゃいやなの」
シェーンはシェーンでレイチェルに失望する。
「君がこんな子供みたいだったとはね」

レイチェルの告白の重みすら伝わらないシェーンのいつもと変わらぬ様子に、レイチェルは別に部屋を借りた。

モスバッカー一家

クインはカヌーで島の魅力を知り、家に帰りたくないと言い出す。
「せっかくスマホを買ってあげたのに」
「そんなものもういらないんだ」

最後に全員で船に乗り、スキューバをした。その直前に、カイが捕まり、盗まれたものは返ってくると知る。
綺麗な海でウミガメも見て、家族は自分たちが恵まれていることを実感する。

反面、パウラは1人船酔いをしていた。
一家が楽しそうにしている裏で、パウラはカイからもらったネックレスを海に捨てた。

オリビアはパウラがカイに手引きをしたことに気づいていた。
それをパウラに伝えると、パウラはもうオリビアへの本音を隠さなかった。
「あなたは反抗してる両親と同じよ。結局は白人なのよ」
すべてが自分のものだと思っている。
「友達ぶるのはやめて。私はあなたの飾りじゃない」
オリビアはショックを受けながらも、パウラの秘密を守った。

タニアとベリンダとグレッグ

グレッグは朝までタニアの部屋にいた。

タニアはグレッグに自宅の近くアスペンに家を買う意志があることを伝える。
「関係を続けたいならね」
グレッグは拒否せず、アスペンはいいところだと受け入れた。

タニアはグレッグとホノルルに行くことにした。アスペン行きはまだ決めてない。
ベリンダに別れの挨拶をする。起業の期待をさせた自覚はあるから、大金の入った封筒を渡した。
「あなたには才能があるけど、誰かにしがみついてお金を使いコントロールする。今私が避けたいのはそういう取り引きみたいな関係なの」
ベリンダは号泣した。

グレッグはタニアに持病があることを打ち明ける。もしかしたら急に死ぬ可能性もある。
「でも何も諦めたくない。人生の閉幕まで楽しみたいんだ」

ベリンダは作成した企業提案書をゴミ箱に捨てた。するとスマホが鳴り、レイチェルからの電話だった。

レイチェルの悩みは、今起業の夢を捨てたベリンダにとってどうでもいいような内容だった。
「金持ちのお飾りとしてこの先を過ごす自分が許せるかわからないの。どう思う?」
「助言を求めてるの? もう何もでない」
ベリンダはその場を去った。

アーモンド

シェーンの密告もあり、アーモンドは解雇になった。
どうせクビになるならとヤケになったアーモンドは、シェーンの部屋に忍び込んで荷物の上に大便をする。(無修正なので視聴注意)
ところがそこへシェーンが戻ってくる。
慌てて隠れて、部屋を出る隙を伺うが、シェーンは異臭に気づき大便を見つける。
そして気配を察して、ベッドサイドのナイフを持ってバスルームを覗こうとした。その時、隠れていたアーモンドと鉢合わせをして持っていたナイフがアーモンドの胸に刺さった。


結末

シェーンは恐らく正当防衛で罪には問われなかった。飛行機に詰めこまれる遺体はアーモンドだった。
シェーンが一人で空港にいたのは、レイチェルと別行動だったからだが、レイチェルは空港に現れた。
「もう大丈夫。私は幸せよ、この先もずっと」

タニアは出発前にビーチに遺灰を撒いた。

クインは島に残り、カヌーに乗った。

そしてまた新たな客を乗せた船がホテルに到着した。

おわり

かんそう

全6話というコンパクトさが、最近はありがたいです。
1シーズン20話~24話が嬉しいっていう時期もあったんですが、配信でとにかくタイトル数が選び放題の今は、なるべくコンパクトで作品数を見たいって気分なんですよね。
話数があれば面白い、というわけでもないですし。

まず最初に「遺体がある」という状況を提示されていますが、事件が起きるのはほぼ結末で、そこまでの間に起きることはなんてことはない、よくある旅先の? 特に派手さもない日常のドラマです。
でも、それがいい。
コメディとしてはある意味、王道といってもいいようなキャラが揃っていて、遺体の不穏さだけが際立ちます。それ以外はむしろ安心感。

そして安心感の多くは、よく見かけるキャストからも得られます。
タニアは言わずもがなでタニア役がはまりすぎるというか、もうあの人が出てるだけで「面白い」ってある意味ハードル上がる?

ニコルはアメホラ、マークはフレンズのダンカン!!  パウラどっかで見たな~あ! STARか!!  グレッグの人も良く見かけますね。曲者なイメージ。
レイチェルはホワイトカラーのケイト!? いたっけ??
と豪華でした!

大きな視点として、高級リゾートを利用する白人の金持ちって嫌だよね? みたいな超偏見? がブラックなところだと思うんですが、だからこそそこに力が入っています。
金持ち白人一家と、アンチ白人な友達たち、いやな金持ちのわがままボンボンと、何がしたいんだかわからない、ただかまってちゃんな嫁。
情緒不安でわがまま放題のタニア。
確かに客と比べるとホテル側は比較的まとも、というかめちゃくちゃまとも。
でも、支配人であるアーモンドが、変な意地? を出してシェーンと揉めてしまったのが運の尽き。

途中、いろんな「これ、こうなるんじゃない?」という予想をしたんですが、いい感じに裏切られ続けたのも面白かったです。
何より、シェーンと遺体という組み合わせの始まりで、レイチェルがどんどん病んでいくのを見て割と序盤から「レイチェルってどうやって死ぬんだろう?」って思いながら見ていたのが、まんまと乗せられた! って感じで。

個人的に一番イラついたのはレイチェル。
シェーンはマジで嫌な奴なんだけどシェーンにもその母親にもブレがないの。
ずっと金持ちのやな奴。
そもそもアーモンドがホテルのダブルブッキングを認めず、なんとかシェーンを丸め込もうとしたのが良くないんですよね。シェーンは確かに意地になったけど、アーモンドが嘘をついているのがバレバレだからなわけで。
そう思うとアーモンドは最初から自分の仕事を「嫌な仕事」って意識でやっていたんですよね。
「わがままな金持ちに嫌がらせしてちょっとスーっとしたい」みたいな。
結果、アーモンドは言い訳もできず解雇に追い込まれ、さらには死んでしまいましたが、ある意味自業自得。
もちろんシェーンをカッコいいとか好き! とはならないけど、でも自分で結婚までした相手を新婚旅行の数日で「嫌な奴」って気づいてるレイチェルも相当おかしい。
レイチェルのキャラそのものはめっちゃ嫌いだけど、そのキャラメイクは好きです。
だってライターなんだけど働く女性を扱った、まるで理想の仕事のような記事をありものの記事の流用で書いて済ませてるんですよw
それを聞いた時点で、レイチェルはシェーンとお似合いなんだなって腑に落ちた。
反面、ニコルは強引なところはあるけど、実際にサーチエンジンで成功しているだけあってガチで女性として表に出てる実績がある。
だから拘りがあって当然で、レイチェルの記事は自分のことを全然理解してないって評価するのも納得できる。何より、本人が嫌だっていってることがレイチェルにはわからず、「変な女」ってなるレイチェルってライターとしてどうなのっていう。
トロフィーワイフじゃいやで、憧れるのはニコルなのに何で一から取材して記事書こうとしないの? っていうレイチェルの本質を実はシェーンの方が見抜いているっていうね。
何か言えばでもでもだって。そして最後、結局一人で大騒ぎをしただけで、セレブな生活が捨てられなかったのか、シェーンの元に戻ることを選んだ。
アホか……。ハピエンなのはシェーンだけで、見てるこっちはやっぱりね……って。
美しいだけで選ばれてるワタシ、先が不安……って、今も不安なベリンダに聞ける残酷さよ。
というわけでいい感じにイライラさせてもらえて特に面白かったです。

全体的には、この一週間で、客たちが全員来た時より幸せになって終わっているのが良かったです。そう、偏見を笑いにしながらも、最後はなんだかんだ勝組だよねって落としどころにしているところに救いを感じました。
もちろん、救われたのは客だけ。ホテル側はボロボロ。なのにホテルのサイクルから抜け出せたのは、アーモンドだけ。しかもその抜け出し方は生きていても解雇という切なさ。まさにブラック・コメディ。

ホワイトロータスはもともとリミテッドシリーズとして作られて、このシーズンきりの作品だったということですが、評判がよくて現在シーズン3まで配信されているんですね。
私もその情報で、そんなに面白いなら見たい! って思ったんですが、見てよかった!

もともと作りっきりの予定だった作品がどんなシリーズ展開をしていくのかも楽しみです。
すぐシーズン2も見まーす!

(ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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