あらすじ
2024年8月16日~日本初放送(全22話)
一家心中
ルゼックは警官仲間のゲリーからある現場に呼び出される。
異臭の通報があり調べると、家族が一つの部屋に倒れて死んでいた。
心中だろうかとルゼックの意見を尋ねるが、ルゼックは遺体と現場の状況から数年前から空きビルだという隣の建物を疑う。
目隠しの新聞が最近のものだと確かめるとそのままドアを破って入った。
するとすでに移動した後だったが、覚せい剤の密造所だったことがわかる。
隣人の家族は隣から漏れたヨウ化水素による窒息だった。
すぐにボイトたち特捜班も駆け付け捜査をすると、近くの防犯カメラに、車に乗り込むサマンサ・ベックの姿が5回残されていた。
以前覚せい剤の売人に誘拐され、父親リチャードが身代金を要求されている。
だが海外口座も所有しているのにその支払いを拒否していた。
その時から怪しんでいたが、恐らく密造所はベックのものだろう。
ただサマンサを連行しても父親がボスでは簡単に口を割らないだろうと、ボイトは徹底的なサマンサの身辺調査を命じた。
サマンサ
サマンサを観察して、彼女が運び屋をしていることが分かった。
表向きは父親の会社で働くシングルマザー。
サマンサが車を乗り換えると、ウエストサイドの売人ジェフ・コラジンが空いた車に乗るのもわかった。
リチャードに怪しい動きは一切なく、自分の手を汚すことはしないのだろう。
前回サマンサと接触をしていないルゼックが、ちんけな売人のフリをして偽装の強盗事件からサマンサを助けて近づく。
最初は警戒していたが、別れ際にはお礼にビールでもどう? とルゼックを家に招いた。
そして仕事が欲しいとサマンサに頼み込んで父親を紹介してもらう。
だが直前に釘を刺される。
「私の父は他人を信用しない。もしあなたを信じたら永遠に手放さない。絶対に逃げられないわよ」
サマンサは息子のカラムとルゼックの娘が同じ学校なの、と言って紹介した。
「仲間にしたい。私が段取りするから。いつもと同じで取り引きの指揮を執る」
リチャードはこれがお前の望みで喜ぶのか? とだけ言うと手下のスタンツにルゼックのテストをさせた。
2人を相手にした取り立ては成功し、ルゼックは合格した。
違和感
ルゼックからの報告にボイトは、取り引きさえ押さえれば現行犯逮捕できると進展を確信した。
だがルゼックは違和感を伝える。
「サマンサはリチャードを恐れている。まだ何かある気がします」
ルゼックは正式に雇われた。表向きは会社の社員。毎朝作業場に出勤する必要がある。
裏の仕事はサマンサからの連絡を待つ。
「父と話さないで」
するとサマンサがカラムの荷物を見てしかりつけるところに遭遇する。
「おじいちゃんからね!」
そのまま車で出ていく2人を尾行すると、父親に文句を言いに行き近くのゴミ箱に荷物を捨てた。
サマンサが去った後、ゴミ箱から捨てたものを回収すると「ターナー日記」だった。
70年代にネオナチが書いた血みどろな人種戦争を描く、ファンタジー小説。
それとヒトラーユーゲント・ナイフ。
刃にはドイツ語で「血と名誉」と刻まれていた。
祖父が孫にナイフをプレゼントしている。
リチャードは白人至上主義者だった。調べると、10年前のSNSの架空アカウントも残っていた。
ルゼックの感じた違和感はこれだった。
だがボイトは「思想は取り締まれない」と言う。
実際に増悪犯罪が起きるまでは何もできない。
恐らく密売は極右組織の資金源なのだろうが、ボイトはあくまでも薬物取り引きでの逮捕を狙う。
「脱線するなよ」
それでもルゼックはサマンサが気になり資料を漁った。
サマンサは学校へも行かず、イリノイ州を出たこともなかった。収入は父親から得ている。
逃げたくても逃げられない。
でも息子を関わらすことは望んでいない。
深入りしていくルゼックをバージェスは心配した。
「ただ、サマンサとカラムに親近感を抱くだけだ」
子育てに違いはなく、カラムもマケイラと同じいい子だというルゼックにバージェスは時間があるうちにマケイラに会ってと頼んだ。
呼び出し
翌日、出勤するとルゼックはすぐにサマンサに父親との間に何があるんだ、と切り出した。
サマンサは職場でそんな話をするわけがないと拒絶をし、仕事が始まる。
ところが、指示されたトラックの荷を調べているとリチャードに呼び出される。
監視しているバージェスはバレたのでは? と落ち着かない。
ルゼックは射撃場に連れていかれた。
リチャードが銃を手に取ると緊張が走るが、リチャードは娘が紹介したのは初めてだという。
「なぜ君を? と疑問に思って尋ねたら俺に似ているそうだ。野心家で賢く、忠実だと」
そして服に隠れていた腕の白人至上主義者(円に囲まれた十字マーク)のタトゥーを見せる。
「確かめたい。俺と同じか? 仲間なのか?」
ルゼックはリチャードに話を合わせる。
「14単語(白人至上主義者のスローガン)こそ僕のすべて」
リチャードは逆にルゼックを利用する。
「娘と孫が俺とは食い違う行動をしていたら教えてくれ」
そして直々にリチャードから仕事を頼まれる。
「明日朝7時、俺と君と娘」
トラックに戻ると行き先の指定のメモが置かれていた。
そこで取り引きが行われれば現行犯逮捕ができる。
ところが車を出す直前にサマンサから連絡が入る。
「カラムがいない」
通報できないから来て、と助けを求められた。
何かのテストの可能性もあると、手分けして尾行を進める。
だがリチャードの車以外にトラック3台が同時に出発をしすべては追いきれない。もともとルゼックが乗るはずだった車を尾行した。
ルゼックがサマンサの家へ行くと、サマンサは取り乱していた。
「きっと父が……あなたが話したの?」
ルゼックは何も言ってないといい冷静に対処する。
カラムのタブレットがないなら一緒だろうとWIFIを調べると接続中になっていた。
「家の中にいるはずだ」
そして地下室の奥に隠れていたカラムをルゼックが見つける。
声をかけるとサマンサにおじいちゃんに会うなと言われたとすねていた。
ルゼックが乗るはずだったトラックを監視していると、乗り換えるはずが何もせず少し停車した後走り出した。
恐らくおとりだったのだろう。ルゼックはまだ試されていた。
取り引きを押さえることには失敗をした。
今のところリチャードを逮捕する理由は何もない。
「唯一の道はサマンサだ。潜入捜査を続けろ。信頼を得ろ」
「了解」
準備
早速ルゼックはサマンサの家に行って、サマンサを心配してみせた。
「あなたに迷惑をかけてしまった」
「大丈夫だ。僕は味方だ。恩人だし何でもするよ」
でも父親の仕事をいきなりすっぽかしてしまっている。
「僕はクビになるかな。何とかできる?」
するとサマンサはまだ挽回の機会はあるという。
「交換品がまだなの」
交換品とはなんなのか。
「現金とは限らない。準備のための物資よ」
「何の?」
「終焉」
かんそう
サマンサ親子登場回はこちら↓
意味あり気な登場をしていたサマンサ親子の再登場。
と同時にルゼックがメインになっています。
今更ですけどルゼックの一人称が字幕だと「僕」なのが、ずっと違和感だったんですけど、今になって特捜班の中でもおぼっちゃんな位置にいるルゼックだと思うと「僕」もおかしくないんだな、と思っています。
特捜班っていう空間から「俺」っていうキャラじゃないの? って先入観があったんですけど、むしろ特捜班の中にいても「僕」って言ってしまう育ちの良さ? で差別化されてるんだなーて。
他のキャラも僕ってなってるかもしれないけど、そうだったらそっちはスルーできてるんですよねw
トレスがしれっと研修?終ってましたw
今回目立った活躍はルゼック以外はないんですけど、でも一言くらいセリフもあったし若手がはりきってる姿が見られるのはいいですね!
トレスがいることで、既存メンバーの成長も感じられますし。
サマンサ親子の意味あり気な雰囲気の正体は、リチャードの白人至上主義だったんですね。
単なる悪党だけではないので、この先どんな展開があるのか気になります。
そしてどんどんサマンサに深入りしていくルゼック。
もともとルゼックとバージェスは家族に近い暮らしをしながらも、表向きの恋愛関係はないままでした。
なのでここでルゼックがサマンサに恋をしてもおかしくはない?
おかしくはないんですけど潜入捜査だし、サマンサの事情も複雑だし、でこの先明るい未来があるとは思いにくい。
どう転んでもPDなのでヘビーな結末を覚悟して見ますw
ルゼックはさておき、サマンサは絶対ルゼックに恋しちゃうよね……。
でも最初から裏切られてたって知ったら……。
にしても潜入あるあるですけど、アダムとかマケイラとか実名をただでさえ危険な相手に知らせちゃっていいの? ってほんとハラハラするw
調べたらすぐバレると思うんだけどw
あと汚めなルゼックが若いオリンスキーみたいに見えて、なんかじーんと来ました。
3 件のコメント:
色々と粗の目立った回でした。
わざわざルゼック呼ばなくても鑑識で死因も隣が怪しいも判るし、
サマンサに取り入る方法がトレスとアトウォーターが襲ってそれを助けるって…
こんなのがすんなり成功する例を初めて見たような気がします(笑)
隙がないといいながら、
ベック父娘はあっさりルゼックを受け入れているし。
ルゼックの一人称が「僕」なのは英語のセリフ言い回しがそんな感じなのか?
訳者の独断なのか?
どうなんでしょう。
前々回トレスが潜入するのにルゼックとわざと揉めて殴っていましたが、
殴られ役はジェイでもアトウォーターでもなくやっぱりルゼックだよな、
と感じるのは字幕のせいかな(笑)
いったいこの話はどうなっていくのか。
これで終わるのか、まだまだ続くのか。
潜入捜査なんだけど、父親って人も、娘の方も、何やらよくわからないし、白人至上主義って逮捕される事ではないでしょうし、全体的にスッキリしない話でした。
ルゼック、肉体的には貫禄つきましたよね。
初期のルゼックは、シュッとしていてナイスガイでした。
「僕」が似合うのは初期ルゼックで、今は見た目「おいら」かな?
冬のボイトは本当に素敵ですね。
ジャケット着てマフラーしてる姿、まさにイケオジ。還暦過ぎには見えない。
続き。
最近、脚本家が変わったのでしょうか。
なんとなくですが、ストーリーがとりとめがなくなってきたように思います。
贔屓のジェイがいないから、そう思うのかな。
前シーズンが面白かったから期待し過ぎてるのかもしれませんが。
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