あらすじ
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フリードマン・レポート
朝の4時にレッドに収集をかけられたチーム。
友人と飲んでいてある重大な情報を仕入れたという。
クーパーも知らない機密性の高い空軍の情報報告書「フリードマン・レポート」が今日、どこかで盗まれる。
レポートの内容は、アメリカの老朽化した核兵器庫に関する情報だった。
中西部と西部には核ミサイルの地下サイロが放置されたまま何百も点在している。
各サイロの安全上の欠陥と弱点を詳細な記録が、悪人の手に渡れば核兵器が米国に対して使われてしまう。
「ここから先は君たちで解明してくれ」
国家情報長官室
レスラーとデンベが国家情報長官室へ行き、副長官にレポートが狙われていると伝えるとフリードマン大将が自宅に持ち出していることがわかった。
任務上、自宅を要塞化しておりそれ自体は問題はなかったが、危険を知らせるため連絡を入れてもらうとすでに不通になっていた。
デンベが機転を利かせ、大将のビデオチャットに直接連絡を入れてギリギリでパニックルームに逃げ込んだ。
だが敵のグループは用意周到でガスバーナーでドアを開けようとする。
しかし黒幕からの指示により撤退し、レスラーたちが到着する前に何の手がかりも残さず姿を消していた。
大将の家の防犯カメラは切られていたが、幸運にも隣人の防犯カメラの映像を入手する。
たまたまクジに当たり2日前に設置したばかりで、犯人の1人がばっちり映っていた。
男は、議事堂勤務のメンテナンスをしているシーモア・ジェイコブソンだった。
自宅はすでにもぬけの殻。すでに逃亡しているのだろう。
昨日は職場にいたという情報から防犯カメラの記録を見ると40分間カメラの死角にいたことがわかった。
417号室
ジェイコブソンが入っていったのは417号室のブレーカー室だった。
死角自体は建物の規模から仕方ないと言っていた議事堂建築監も、この部屋の存在を知らず驚いた。
すぐに解錠させ中を調べると、そこは議事堂ビルや連邦司法ビルなど、DCの政治家の半数以上を監視しているモニタールームになっていた。
史上最大の国家中枢への侵害現場だった。
ファックス
その部屋にあったファックスのメモリーを確認すると、フリードマン・レポートの情報を送信していた。
ここで得た情報をファックス送信でやりとりしていたことを突き止めた。
そしてジェイコブスたちの雇い主だと思われる送信先を追う。
ファックス番号は追跡が難しいが、ハービーの調べで電気機械式交換機の会社に売却された番号だとわかった。所有しているのはイヴリン・ストラテジーズ。
シーヤには聞き覚えがあった。
イヴリン・ストラテジーズ
すでに対処はされているだろうが、唯一の手がかりであるためレスラーたちはイヴリン・ストラテジーズに向かった。
部屋はすでに無人だったが、何台ものファックスが並んでいる。
それぞれのメモリ―を調べると、各国のポイントから「閉鎖完了」という連絡が入っていた。
そしてデンベは気づく。
「世界中に417号室同様の情報拠点がある。アナログで人に気づかれない。このスケール、複雑な仕組み」
まだ気づいていないレスラーに言い聞かせる。
「ドナルド。君が見てるのはレディントンの情報帝国……の残骸かも」
帝国
オフィスに戻ったデンベはクーパーたちに、見たものの情報共有をする。
クーパーも驚き、デンベなら知っていたんじゃないのか? と疑問をぶつける。
「俺が知る情報は限られてた」
デンベが見たのは数年前、リズと一緒にラトビアのセンターを訪ねた時だけ。
それは今思えばほんの一部だった。
ここまで知ると、すべてが仕組まれていたことに気づく。
都合よく隣人の防犯カメラの映像があったこと。
シーヤは聞き覚えのあるイヴリン・ストラテジーズも調べていた。
モルガナ・ロジスティクスのファイルに載っていた名前だった。
チームはモルガナもレッドの仕業だとやっとたどり着く。
デンベは自分が帝国について何も知らなかったことを知った。
ハドソン
ハドソンはジョナサンを利用し、レスラーの携帯に盗聴器をしかける。
その結果、クーパーたちがレッドを12年間情報提供者として守って来た事、その間に犯罪ネットワークを強化し議会議事堂に侵入して機密情報を傍受し続けていたことを知る。
クーパーたちが知らぬ間に反逆の共犯者にされていたことも。
そしてレッドは拠点を潰し、情報収集能力の大部分を手放している。
今レッドは連絡が取れない。姿を消した可能性がある。
ハドソンは想像以上に重大なことを突き止めた事に驚く。
「レディントンは捜査チームを腐らせたんじゃない。最重要指名手配犯の1人を政府が保護していたんだ」
レッド
だがレッドはふらりとクーパーの前に姿を現す。
自宅に潜入されてもクーパーは驚かなかった。
「我々を騙して帝国を解体させた」
その理由は、雇った者たちに幸せに引退してほしかったからだとレッドは言う。
大抵は犯罪組織の構成員はまた別の犯罪組織に行くが、それを避けたかった。
「そのためFBIが追っていると思わせる必要があった」
クーパーが聞きたい答えではない。
「なぜ完全閉鎖したのか?」
それにはレッドは答えをはぐらかした。
「答えられたらいいんだけどね」
物事には終わりがある。だから始まりがある。
ジョナサン
ジョナサンは、レスラーへの恩を感じながらもハドソンに抗えず、また薬に手を出してしまう……。
かんそう
レッドがチームのオフィスからFBIのロゴ入りボールペンをもらっていくのですが、何かの伏線かな~と思っていたら、最後にFBIが拠点の現場から押収しているシーンがちらっとあったんですけどそこでこれ見よがしに「FBI」のロゴのブルゾンが映ったので、「ああ、小道具を揃えて解体した風に見せてまた別に移動するのかな」って思いました。
ファイナルということでキレイに解体して終わる……というのもあり得なくはないんですが、ここは「建築のための破壊」であると信じたい。
レッドは仕切りに「皆に幸せに」って言ってますけど、帝国の存在なしに幸せは難しいのでは??
レッドがしていたこと、その一部にしかすぎないんでしょうがブラックリストは、人々の安全に一役どころか大きく関わっていたはず。
そしてレッドにはアグネスというさらなる未来まで守りたい存在がいるのに、まるで放棄するようにすべてを片付けて引退しますかね?
いよいよ残り数えるだけになってきています。
どんなに難しいパズルでも最後、数ピースはもう見てわかる、ただはめるだけになってしまうのは仕方なく、ブラックリストがここまでどれだけ複雑でも、最後は一本道にならざるを得ないのですが、まだまだどこへ向かっているのかわかりません。
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