あらすじ
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フォー・ガンズ
選挙演説中にパナベイカーが暗殺者に狙われた。
運よく、弾は外れ被弾したのはSPの1人だった。
その場には偶然クーパーも応援に駆け付けていたが、SPが携帯しているはずの銃は奪われ、無線機もなくなっていた。
ありえない事態に恐怖を抱いていると、クーパーはレッドからスリ集団「フォー・ガンズ」が絡んでいると教えられる。
集団で活動し、暴力行為や武器は使わない。老人、若者、男性、女性、集団に馴染む偏りのない編成だった。
恐らく、容疑者はフォー・ガンズを使ってパナベイカーを無防備にし、犯行を実現した。
「暗殺者を捕まえるにはまず泥棒からだ」
SPアイヴスは自分の銃で撃たれていた。
その銃もゴミ箱に捨てられていたが、指紋は拭き取られていた。
唯一、ゴミ箱にあった無線機からデータにない親指の指紋の一部が検出されたが、一部では使えないだろうと途方にくれているとレッドからの連絡が入る。
暗殺者
そのころ暗殺者は、特殊メイクを落として次の手に移ろうをしていた。
フォー・ガンズを利用して入手した携帯のパスコードで、パナベイカーの盗聴データを聞きながら。
それはパナベイカーの選挙活動が不利になる発言だった。
クエンティン・ドッド
レッドは子育て引退中のハービーを呼び出し、簡単に指紋からDNAを採取させ、フォー・ガンズの1人を突き止めた。
クエンティン・ドッド。別名はフック、メカニック、かぎ爪。
逮捕歴はあったが古く、以降うまく逃げ切っている。
だがシーヤがドッドの犯行歴から「高級時計」に目がないと気づき、高級時計のオークション・イベントにおびき出した。
そこでレスラーがつけていた偽物をスラせて実行犯逮捕する。
ドッドは賢く、刑法を熟知しており口も達者で、釈放せざるを得なくなる。
「50ドルの時計じゃ連邦犯罪にならない」
その連絡をクーパーから受けたレッドは「元気出せ、必ず道はある」と他人事のようにはげますが、ドッドはレッドの目の前にいた。
「私の懐刀を殺そうとしたな」
「知らなかったんだ」
「そうか、でも話してしまった。死んでもらうよ」
「誰にも言わない」
「言って欲しいんだ。君を雇った者の名を」
それでもドッドは口は堅かった。だがブリムリーが部屋に入って来て拷問用具の説明を始めるとすぐに話した。
正体
ある現場で話しかけられた男に仕事を撮影されてしまったという。
その男に半ば脅されて今回の計画に協力させられていた。
「イカれた奴は多いが、彼は恐ろしい」
男のオフィスを調べると、ディアス前大統領と一緒に映った写真が飾ってあることに気づく。ディアスは失脚している。
戸棚には変装アイテムが並んでいた。
複数の写真から顔分析にかけて正体を突き止めた。
元SPのルーカス・ロスだった。
勤続3年、2人の大統領を守っている英雄だった。定年の1年前に辞職している。
シーヤは押収したノートの文字がシリアルキラーのようで気になり、内容を調べる。
パナベイカーは討論会の壇上にいた。
ロスの顔を確認させたくとも、すぐには無理だった。そして、ロスは変装してすでに会場に潜入している。
突然、警報がなり会場がロックダウンされた。
パナベイカーはSPだけを連れて脱出口へ向かう。
だがその警報こそロスが鳴らしたもので、SPとして手順を知っているロスにはパナベイカーに接触するのは簡単だった。
そしてロスはSPとパナベイカー2人だけのところへ金属探知機に引っかからないプラスティックで作った銃を向けた。
ロスはSPをウィルと名前で呼んだ。
「なぜ知っている!?」
そこへシーヤから現場に連絡が入る。
「標的のはずなのに、ノートにパナベイカーの名前がありません。出てくるのはウィル・ストリックランド」
ロスの標的はパナベイカーではなく、SPのウィルだった。
2人の前で変装を解くと、ウィルは「ルーカスか?」とロスに気づいた。
その隙に、パナベイカーもロスに銃を向けた。
そしてこのデータを聞いてください、と入手した音声データを再生する。
それはウィルが密に録音していたものだった。
「命を預けた男に裏切られていたんです」
それを伝えるのに方法がなかった、とパナベイカーに謝った。
近くまでたどり着いていたレスラーとクーパーが銃声を聞き、その居場所を突き止めるとロスが腕を撃たれていた。
パナベイカーが撃ったのだった。
「救いの手を待つとでも?」
そしてSPのウィルにも手錠をかけさせた。
ウィルを聴取すると、パナベイカーは議員に不適格だと発言した。
録音データは対立候補に渡すためだった。
結果的にパナベイカーに有利な状況になった。
対立候補はSPとのつながりから消える。
そして、ニュースは女ガンマン・シンシアとパナベイカーを英雄的に報道した。
ロバート・ヴェスコ
レッドは刑務所にいるヴェスコに「表紙にヒ素を使った装飾の貴重な本」を差し入れした。
昔、まだ毒だと認識されていない時代にこの本を所有するとヒステリーになると言われた、いわくつきでかなり希少価値のある本だった。
現代では「ヒ素が肺に入ると死にも至る」危険で貴重な本とされている。
レッドの師匠でもあるヴェスコはレッドからの差し入れという時点で警戒し、突き返そうとしたが見た目も本であることから、仕方なく受け取ってしまう。
そして本を読んでいたヴェスコは苦しくなり病院へ搬送された。
レッドはドッドからフォー・ガンズを使い、ヴェスコの入院している病院に潜入させヴェスコを連れ出させた。
通常1週間は準備にかかるというのを3時間で用意させていた。
病院の外に止めていた車の中にいるレッドを見ると、ヴェスコは拒否した。
「絶対に乗らない」
「毒を盛ったろ!」
「すべては計画のためだ、乗ってくれ」
助かったからいいじゃないか、と悪びれない。
レッドはこれみよがしにしていたロレックスをドッドにすられていた。
だがそれはわざとで、ロレックスには発信機がついている。
これでフォー・ガンズのアジトが分かり、また仕事が頼める。
かんそう
レッドの師匠、ロバート・ヴェスコの登場回はこちら↓
初登場
ヴェスコが逮捕される回
シーズン10になってからのレッドは、手下を連れず地下鉄を利用する質素? なスタイルに変えていますが、別にお金がないわけではなく、今回もNYの名所、いろんな作品に登場する三角のビル、フラットアイアンビルディングにある古書店に1冊で億越えの本を持ち込んでヒ素本と交換してました。
水面下ではいろいろあるんでしょうが、「ブラックリスト」を片付けつつ、レッドの目的も兼ねている、というシンプルな基本セットで分かりやすく、面白かったです。
やっぱりレッドの出番が多いとそれだけで面白い!
そして身軽になったものの、着々とヴェスコ、フォー・ガンズとまた強力な手札を増やしていってますね!
とはいえヴェスコについてはレッドもたびたび裏切られているので、あまり安心できませんが。
それでも詐欺はしてもレッドの命を狙うことはない……のかな?
レッドはひょっとしたら殺していたところでしたがw
逮捕には反対していたレッドとはいえ、ヴェスコをただ出したわけではないと思うので、何を企んでいるのか楽しみ!
ウージン側はお休みです。
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