あらすじ
ブロンクス署
ブロンクス署に、マクグラス刑事局長の指揮下で司法省による公民権捜査が下った。
きっかけはテリー・ブルーノの内部告発による不当解雇の訴訟だった。
ブルーノは訴訟で大金を入手している。
オリビアにとっては正義の告発だったが、刑事局長は金目当ての告発と決めつけていた。
刑事局長からブロンクスに出向して連携するよう指示を受けるがオリビアは断った。
ロリンズもいなくなり忙しい今、そんな余裕はない。
だが、それさえもオリビアが退職を許可したせいだと責められた。
報復
夜、オリビアとノアが帰宅しているとBX9に襲われた。
捕まったサボとリッキー、死んだスリープの敵だとオリビアはバイクではねられ、倒れたところに暴行を受ける。
マチェット(山刀)を振り上げられたので足に発砲すると、少年たちはバイクで逃げて行った。
オリビアの怪我は軽傷で、建物に隠れさせていたノアも無事だった。
以前の逮捕の報復はわかるがなぜ今頃なのか、その理由が気になる。
しばらくノアをマッキャン家に預けることにする。
一石二鳥
BX9のリーダー、オスカー・パパを逮捕したいが、SVUの管轄外だった。
刑事局長はブロンクスのギャング班に任せろ、とすでに手配をしている。
翌朝、ドゥアルテが供述を取りにやって来た。
そこで先月サボとリッキーの2人が刑務所内で殺されていたことを知る。
報復のきっかけが判明した。
オリビアは被害者として、本来の自分を取り戻すことが大事だと供述した。
「つまり俺と組む?」
「ブロンクスの刑事にお手本を見せるわ」
ドゥアルテはどうせ許可が出ない、と本気にしなかったがオリビアには心当たりがある。
「マクグラスのことは任せて」
オリビアは「一度断っただろう」と渋る刑事局長を説得して、ブロンクスの未解決事件に協力する建前を得て襲撃犯捜しを始める。
古巣に戻るマンシーに「ジャケットを脱いで」と声をかけると得意気に車の中に脱ぎ捨てた。
テリー・ブルーノ
ブロンクス署でアヴィタル弁護士と再会すると検事になっていた。現場を知り尽くしているというワイズ連邦検事補を紹介される。
そしてSVUの責任者はおらず、たった一人在籍しているのは例の内部告発者、テリー・ブルーノだった。まだ現場に出ていることにオリビアも驚きを隠せない。
さっそく未解決事件を尋ねると大量の捜査資料が積んであった。
途方にくれているとブルーノがやってきて挨拶をする。
「この状態を問題提起したが無視された」
あまりの量にオリビアはブルーノに助言を求める。
「最も関心があるのは?」
するとブルーノは解決済みだが誤認逮捕だという案件を勧めた。
ろう者連続レイプ事件
ろう学校、聖ジュヌビエーブの女生徒6人が殴られてレイプされていた。もう10年前の事件だった。
「被害者の証言は無視された」
当時、手話の要請も無視され、連続レイプとしても処理されていなかった。
最後の容疑者と接点があったピータースが犯人として逮捕されている。
ブルーノは同じ手口のレイプが続いていたことから再捜査を訴えたが上司に拒まれていた。食い下がらずにいると解雇されたので訴えたのだという。
オリビアは手話通訳を同席の元、再聴取から始める。
手話通訳として呼んだのは、ニューヨーク市警のディクソン警部補(LAW & ORDER)。時間がないことを理解して協力をしてもらった。
するとずさんな捜査が明らかになる。
手話がコミュニケーションだというのに、被害者に手錠をかけていたり、通訳不在で警部補と意思疎通ができないのだから判事に伝わるわけもなかった。レイプ検査を受けてもその結果はいつまでたっても教えられていない。
ブルーノが解雇においやった上司にも話を聞いたが何の役にも立たなかった。
収監されているピータースの話を聞くと、ドラッグを盗むという前歴はあったが子供を傷つけたりしないと無罪を訴える。
逮捕の経緯は、個室に長時間閉じ込められている間にドラッグの禁断症状が出ていたからだった。
「弁護士に上手く処理するからと書類を出され、サインをしたらこのザマだよ」
ところが捜査途中でオリビアが呼び出され、刑事局長と検事と検事補からクレームを受ける。
「未解決事件の捜査だと言ったのに、過去の失態まで捜査してる余裕はない」
別件にしないなら撤退だ、と刑事局長に言われ一度は手を引こうとする。
だがそこへ新たなろう者の被害者が出た。しかも今度は遺体で発見される。
真犯人はまだ犯行を続けていた。
被害者は14歳のレネー。同じろう学校の生徒だった。
捜査を止めるものはいなくなったが、そもそも10年前にしっかり捜査していればとオリビアの怒りは収まらない。
レネーから出たDNAの分析を急がせる。
担当者にオリビアの圧はきかず、ブルーノが腕に巻いていた高級時計が役に立った。
分析結果は10年間前の連続レイプ犯と一致した。分析者が時計のお礼に遺伝子検査サイトで異父兄弟を見つけてくれていたのだった。
しかしその男は異父兄弟の存在を知らなかった。
誤魔化しているのかとも疑ったが、そもそも遺伝子検査は妻からのプレゼントだったと聞いて、妻を聴取する。
すると夫には兄弟がいたという結果を伝えていなかった。
「彼より先にメールを見てしまったの。彼の両親に知らない名前が2つあった。間違いだと思って女性の方に連絡をしたら、不倫で生んで養子に出していたとわかった。夫は自分の出生を知らず、養父母を実の両親だと信じているから……」
家族の秘密は守りますと約束をして、オリビアたちは容疑者の母親を聴取した。
すると母親もろう者だった。
もう1人の息子はロニー。自宅にいたロニーを逮捕する。
動機は「母親を傷つけたかった」。レネーは転んで頭を打っただけで殺してはいないが、レイプはしたとあっさりと自白した。
一件解決したところでまだまだ未解決事件は山積みだった。
オリビアは新しい特捜班が必要だと感じ、メンバー集めをフィンとブルーノに託して、その間にオスカー・パパを狙う。
襲撃犯
ドゥアルテたちがトレモントの隠れ家に放置されていた襲撃犯の1人を発見した。
足に銃弾が入ったままで敗血症になり高熱を出していたが、摘出手術は無事終わった。
「私を覚えてる?」
オリビアは襲撃犯の枕元に顔を近づけた。
つづく(SVUシーズン24 あらすじへ)
かんそう
手話の通訳役はLAW & ORDERのケイト・ディクソン警部補(カムリン・マンハイム)という豪華さでした。
個人的にはパーソン・オブ・インタレストのコントロールが印象的で「いい人ぶってても実は悪党なんだろ!!」みたいな疑いを持ってしまいますw
BX9の事件はこちら↓
先週もBX9がウロついている匂わせ(壁の落書き)はあったんですが、早速始まりました。
ロリンズがいなくなったばかりでブロンクスの尻ぬぐいなんて、まさにドラマならではのバタバタな状態になっています。
ちょいちょいブロンクス署がダメだという匂わせはあったので、何かあるだろうとは思っていましたが、オリビア達が面倒を見ながらほぼ1から再建する? という面白い展開になっています。
そしてこのところSVUで自信を失っていたマンシーが古巣に協力することで生き生きとしている……シーンはほとんどなかったのですが、そんな様子は感じられてかわいかったですw
そういえばぼこぼこにされたオリビアの目の下にずっとあざがついていて、とても痛々しかったです。
ブルーノは噂では金目当てのやな奴?使えなそう?って思わせておいて、実はむしろ荒れたブロンクス署で一人だけまともに戦っていたんだな~とわかるという。
今後、ブロンクスSVUの要になるんでしょうね。
長いシリーズだけあって新たな展開で飽きさせない、という制作側の努力を感じました。
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