あらすじ
合同捜査
オハイオから来た14歳のノラ・ウィットマンが、地下鉄内で家族や乗客の目の前でレイプされ、その父親は山刀(マチェット)で切られていた。
父、母、娘3人で、娘が希望するNYの大学を見学した後、観光の為地下鉄を利用していた。
移動のタクシー代を節約し、地下鉄を選んだのは父親だった……。
犯人はフードとマスク姿の少年4人。
すぐにオリビアたちSVUが現場に呼ばれたが、そこでマクグラスからギャング特捜班のドゥアルテ警部を紹介される。
ドゥアルテは、現場の近くにBX9(ブロンクスのトレモント派閥)のマーキング(落書き)があったため、彼らの仕業だろうと目星をつけていた。
だがオリビアは、急な別部署の介入を歓迎しなかった。
その上、オフィスに戻るとドゥアルテが我が物顔で本部を設置していた。それもマクグラスの指示だった。
ドゥアルテの失礼な態度を女性部下、マンシー刑事がたしなめる。
べラスコはそんなマンシー刑事の上司との対等な態度をうらやましく思った。
その後、マクグラスから正式にドゥアルテを押し付けられる。
「悪い噂もあるが反省していて、実力があるし人員が増えたことを喜べ」
オリビアは作り笑いを返した。
手がかり
ノラを含め、被害者家族から犯人の手がかりを聞き取るが、父親は手術後に亡くなってしまった。
母親はマチェットを持っていた少年が「スリープ」と呼ばれていたことを覚えていた。
そしてAI検索により防犯カメラに残る、逃げる4人の姿を見つけた。
1人はマスクを外して顔が鮮明に映っている。
ノラをレイプした少年は眉の上に特徴的な傷があったため、マスクをしていてもノラは写真で確認できた。
それらの情報からすぐに犯人の身元は判明した。
レイプ犯はリッキー・ピント15歳。
サボ・サンディアゴ15歳は、逃走時にマスクを外しており、指紋も採取している。
スリープは、シーザー・ロドリゲス、殺人の容疑が4件あった。
マティースことマヌエル・リヴェラは娘の1人が顔を覚えていた。
4人とも派閥の中では下っ端だが前歴がある。
ドゥアルテの情報から、「駆逐艦(destroyer house)」と呼ばれるBX9が集まる隠れ家の秘密クラブを捜索することに。
彼らの家族や恋人を使って圧力をかけその隠れ家の情報を得ることになるが、ドゥアルテの目的はBX9のリーダー、オスカー・パパで、オリビアの最優先はあくまでもレイプ犯の逮捕とかみ合ってはいない。
捜査
べラスコとマンシーが、祖母と暮らすサボの自宅に聞き込みに行くと、サボは呑気に風呂に入っていてその場で逮捕した。
祖母はギャングのことを知らず、ショックを受けた。
サボは、実行犯ではないからと罪の意識を持っていないようだった。
サボを脅して取引をし、リッキーの居場所を吐かせた。
しかしそれ以上は血の掟(オメルタ)で口を閉ざした。
残り2人は、マティースの彼女を利用した。彼女が緑の瞳に弱いから、とべラスコに説得させて隠れ家の情報を得る。
その際に、ドゥアルテはべラスコに名刺を渡してヘッドハントしていた。
「ギャング班に戻れ。1年俺と組めばデカい成果を残せる」
隠れ家
オリビアたちを待たずに、ドゥアルテは突入許可を出した。
すぐに銃撃戦となりマティースが撃たれ、搬送後に死亡する。
ドゥアルテは屋上に逃げたスリープを追った。
そしてオリビアとフィンが到着し、スリープを挟み撃ちにしようと移動していると突然すぐ後ろの屋根が大きな音を立てて崩壊する。
スリープが屋上から落ち、即死していた。
オリビアが見上げると、ドゥアルテが下を覗いていた……。
真相
当時、屋上にはドゥアルテしかおらず、オリビアはドゥアルテを疑った。わざと突き落としたのではないかと。
その後の調べで、ドゥアルテはスリープとリッキーに個人的恨みを持っていたことがわかった。高級車が放火被害にあっていたのだった。
オリビアはドゥアルテを呼び出し、彼らの死について確認する。
ドゥアルテは、マティースへの発砲は正当なもので、スリープの死については疑われているとも思っていなかった。
「奴はオスカー・パパの逮捕に利用できる男だ」
執行調査課に委ねることにしたが、オリビアは裏でマンシー刑事を呼び出してもいた。
「知りたいの。ドゥアルテのことを」
マンシーは、決してドゥアルテを悪くは言わなかった。
「尊敬しているから部下に。彼を疑う理由は一切ありません。良い警官です」
無罪
サボとリッキーには弁護士がついたが、2人とも無罪を主張した。
犯罪にかかわったことは確かなのに、彼らが悪い組織に目をつけられ、脅された被害者扱いをしている。
カリシは裁判回避に最善を尽すが、ノラの面通しは不可避になってしまった。
そしてスリープの調査結果も「事故死」と出て、ドゥアルテへの疑いは晴れた。
オリビアはバーにいるドゥアルテを訪ね、一杯おごって疑ったことを詫びる。
そこでドゥアルテからべラスコをヘッドハントしたことを打ち明けられた。
「行儀が悪い人ね」
「バカなのさ」
面通し
ノラと母親を呼び、犯人2人の面通しをした。
しっかりと認めたものの、ノラは気が動転してその場を走り去ってしまう。
すると「任せて」とマンシーが追いかけて、父を失った悲しみに苦しむノラに自分も天国にいる母親と話してるからあなたも話せるわよ、と親身になって落ち着かせる。
オリビアはその様子をそっと見守っていた。
罪状認否
2人は第一級レイプで再拘留となった。
マクグラスは会見を開き、事件が解決した、と勝利宣言をした。
オリビアは満足だったが、ドゥアルテは不満だった。組織の壊滅の機会を逃してしまった。
「2人を利用できなくなった」
マクグラスはカリシに取引させろ、とオリビアに指示を出した。
取引き
犯人の弁護士たちもNY市警の狙いは、オスカー・パパだとわかっていて、それを盾に2人の保護と不起訴を持ち掛けてきた。
マクスウェル課長は、その提案に拒否反応を示した。
「今年最も注目された事件で起訴をすべて取り下げるなんて」
オリビアも当然反対だった。
「形式的な監視だけでレイプ犯を自由に? 市民の半数は女性です。デモが起きる」
だが翌日には、マクスウェル課長の動きにより不起訴を回避し、2人は罪を認めた。
ロリンズ
撃たれた怪我から復帰していたロリンズだが、オリビアは心配していた。
撃たれた記憶は蓄積される。
最初は強がるロリンズだがオリビアに本心を打ち明ける。
「顔に銃を突き付けられた時、とっさに思ったの。2度とカリシに会えなくなるって。私は無茶な生き方をしてた。自分に幸せになることを許した直後、あんな目に遭った。多分、昔の私には……」
ベラスコ
ドゥアルテからのヘッドハントに揺れたのか、ベラスコはフィンに質問をしていた。
「麻薬課からなぜここへ?」
「暴力沙汰じゃない麻薬事件より悪党を逮捕したい」
「でも複雑だ」
「やりがいがある」
フィンはベラスコの手にあった名刺に気づく。
「それが理由か。一生楽な仕事をしたいならベンソンに伝えろ」
事件解決後、ベラスコは改めてオリビアのオフィスを訪ね、SVUに残ると意思表明をした。
オリビアは良かった、とさっそく仕事を押し付ける。
「マンシー刑事の指導員になってもらう。明日からメンバーよ」
つづく(SVUシーズン24 あらすじへ)
かんそう
さらっと新メンバー、マンシー刑事が追加されました。
モリー・バーネットさん、劇団ウルフ? の新人さんかな?w
前回はクロスオーバーの真ん中でわかりにくい回でしたが、今回もロリンズに起きた出来事がおそらくクロスオーバー3話のことかな? って感じでわかりにくかったです。
またロリンズの様子からロリンズいなくなっちゃうの? って思える雰囲気の中、これみよがしにマンシーを気に入るオリビアの様子が差し込まれると、あーこれ新人さんか~ってバレバレw
先にベラスコをスカウトしたのはドゥアルテなので、オリビアがマンシーをスカウトし返した? と思うと面白いんですけどね。
そしてドゥアルテはベラスコも獲得できず、部下を失っただけという踏んだり蹴ったりな落ちはなかなか笑えました。
でもドゥアルテも安定の? ミスリードで悪い人ではなかったです。
今回は、どうもマンシー加入のためのエピソードに感じてしまい、都合の良さが気になっちゃいました。
オメルタ(血の掟)って言ってるのにもう一人分情報流してんじゃん……。みたいな。
全然オメルタじゃないよ!!! 一人言ったらもう同じなんだからそこでなぜ弁護士呼ぶ!? と。
という感じで、いまだSVUの良さが出ていない回が続いていますが、マンシーさんには好感持てるのでどう活躍していくのか楽しみです!
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