あらすじ
武装強盗
ベンチャー運送のトラックが武装強盗に襲われるという事件が発生した。
薬局に配達する薬を積んでいたドライバーが暴行を受け、瀕死の状態だった。
中身は主に鎮痛剤で、末端価格は25万ドルになる。
類似の事件は今月で3件目で、被害を受けていたのはすべてベンチャー運送の車だった。
現場周辺に防犯カメラはなかった。
2人組の犯人は盗難車に乗り、高速を利用して逃走していたので、計画的犯行だと思えた。
容疑者
ベンチャー運送のルートを知っていた可能性が高い事から、ドライバーの関与を疑ったがそれはなかった。
近隣のカメラに容疑者2名が写り込んでいるのを発見した。
容疑者1は、運転手に襲い掛かった男で、高額なスニーカーを着用している。
盗まれていた薬は鎮痛剤だけではなかった。
盗難車
乗り捨てられた盗難車が発見された。
ナイト・ローズの縄張りの麻薬取引場周辺に2日間止まっていた。
アントニオが、ナイト・ローズと繋がりのある麻薬常習者のトミーに探りを入れた。
するとナイト・ローズが大量の鎮痛剤を扱っている事が分かる。
その売人は、通称"時限爆弾"で本名はエリック・ショウ。
武装強盗と加重暴行での服役歴があった。
容疑者1に違いない、とボイトはルゼックに接触するよう命じた。
アントニオが探りたいという希望は、鎮痛剤には近づけないという理由で却下していた。
取引き
ルゼックが取り付けた、ショウとの取引きの日がやって来た。
ジェイとアプトンが取引きを監視した。
するとショウ達が事前の約束とは違う行動に出て、その場で取引きをせず家に来いと言い出した。
ルゼックは、ショウの話に乗るつもりだったが監視していたアプトンは、危険だと判断し勝手にパトロールしていたパトカーを寄こす。
側を走るパトカーを見たショウは、即取り引きを中止しルゼックがハメた可能性もある、とそのまま逃げて行った。
ルゼックは、アプトンの判断を間違っていると責めた上、私情を挟んでいるのではないか、と追及した。
だがアプトンは私情は関係ない、と断言していた。
取り引き場所
ショウとの直接取引きが出来なくなったので、手下を狙う為取引き場所を探る事に。
人の出入りの多いナイト・ローズの縄張りで、所有者がショウの叔父になっている家を張った。
すると、運び屋と思われる男が家から出て来て、待っていた女性と取引きを始めた。
女はその場で逮捕し、男は電車の線路に逃げて、感電して死亡した。
売人のジョー・パウエルだった。
ジーナ・ライリー
逮捕した女はジーナ・ライリーだった。
ジーナを調べると、購入した薬は鎮痛剤ではなくルミシンという肝臓の難病治療薬だった。
1ヶ月4万ドルかかるらしいが、治療薬がないと死に繋がる病気だった。
ジーナの保険は1年前に失い、夫の保険では補償されない。
パウエルを知ったのは、友達の噂だと言うがその名前は言わなかった。
麻薬常習者ではなかったが、ジーナが購入している薬は盗品で、被害者も出ている。
襲われた運転手は一生寝たきりかもしれない、とアプトンが説得するように説明した。
「その話が本当なら誰かが私の命を救う為に罪を犯してる事になる。
彼らナシでは娘の成長を見られない。協力すれば私は死ぬことに」
つながり
ジーナは口を閉ざしていたが、ジーナの夫ロバートがショウといとこだということがSNSで分かった。
ロバートは、34歳で半年前までは逮捕歴ゼロ。
高校の教師だったが、妻の病気をきっかけに休職している。
体格は防犯カメラに映る容疑者2と似ていた。
すぐにロバートを監視すると、3ヶ月前からベンチャー運送の配送部門で働いている事が分かった。
強盗への関与が決定的になった。
立証
立証させる為、アプトンはジーナの携帯に密に盗聴器を仕込んだ。
そして、ジーナを起訴せず帰宅させた。
「一連の強盗に関して心当たりがあるなら、関係者に連絡してやめさせて」
ジーナの携帯を監視していると、ロバートからの着信が入った。
「あまり話せないんだ。デカい仕事が待ってる」
ジーナはアプトンに言われた通り、夫を止めた。
「お願いよ。もうやめて」
「他に方法はない。一緒に乗り越えよう、いいね?」
「分かったわ。愛してる」
アプトンはロバートの言う「デカい仕事」から、彼らが手口を変えた事に気づいた。
ベンチャー運送は、今後配送車に警護をつけている。
それを知って今後は店を襲うのではないか?
薬局
そこへ薬局からの通報が入り、特捜班が現場に向かった。
到着した時には、ロバートが1人で店員の救命処置をしていた。
だが店員はすでに死んでいた。
防犯カメラにはショウが撃ち殺し、ロバートが驚いている様子が残っていた。
悪人ではないロバートに、取引きを持ち掛けるが即答で断られる。
ロバートが気にするのは薬のことだけだった。
ショウが妻を救う薬を持っている限りは、自分が罪を被っても構わない。
盗まれたのは大量の鎮痛剤と半年分のルミシンだった。
現場にはショウの犯行を示す証拠は残っていない。
盗聴器
アプトンがジーナに会い、ロバートが殺人罪で刑務所に行く可能性がある、と伝えた。
ジーナは夫がショウと何かしているという事には気づいていたが、夫からは何も聞いていないという。
「自分に何かあればショウに連絡しろと言われてた」
まだ連絡をしていないのというので、アプトンは盗聴器をつけることを頼んだ。
「ショウと会って射殺の件を聞きだして。そうすればロバートを助けられるかも」
だがショウが逮捕されれば薬は手に入らなくなり、証拠品として押収される。
それでもジーナは協力する事を決めた。
「夫が私ならそうするはず」
ジーナがショウの家に行き、ショウの自白を取った。
いつでも踏み込めたが、アプトンはジーナに薬を受け取らせようと少し待って欲しいとボイトに頼んでいた。
するとショウは異変に気づいたのか、ジーナを人質に取り出す。
ジーナの緊急の合図に、特捜が踏み込みジーナを救った。
救出の際、アプトンは脚に怪我をしていた。
発見された薬も、押収されてしまった。
ジーナは、何よりも夫に会う事を希望した。
薬
ボイトは薬をなんとかしてジーナに渡そうと、麻薬捜査課に問い合わせた。
するとブレナンが管理していると言われ、ブレナンに確認すると薬はすでにブレナンがジーナに渡していた事が分かる。
「母も同じ問題を。薬代を払う為に自宅を売った」
「あんたはいい人だ」
ルゼックとアプトン
事件解決後、アプトンがロッカーにいるとプラットに話し掛けられる。
プラットは、アプトンとルゼックが囮捜査の件で揉めていたことに気づいていた。
「脚以外の調子は?」
「上手くやれると思ってたけど難しい」
「でしょうね。助言してもいい? 2人とも大切だから。
アダムが運命の人だと思うなら頑張りなさい。
でもどちらかが特捜班を外されるかも。その可能性も考えないと」
「どちらも抜けたくなかったら?」
「今の関係はキャリアを危うくするだけ」
プラットのアドバイスはアプトンに響いていた。
その後、アプトンはルゼックに打ち明ける。
「あなたは私にとって大切な人よ。でも……」
「知ってるよ。君の気持ちはね。職場恋愛は難しい」
「そうね。でも難しい理由はそれだけじゃない」
「ああ。そうだな。距離を置こう」
「そうね」
アプトンは涙を堪えた。
かんそう
ルゼックとアプトンは許されたのかと思いきや、一応特捜ルールは生きていたんですね。
ジェイとの三角関係も期待したんですけど、こりゃ無理かw
今回はボイトもブレナンもいい人で、強盗は犯罪だけどその理由を知ると何とも言えない切ない事件でした。
ところで落ち着いたと思われたアントニオの鎮痛剤中毒ですが、ここへきてまた伏線? ボイトに「アントニオを鎮痛剤には近づけない」とあえて言わせていたような。
もしかしてシーズン・ファイナル・ネタってアントニオなのかしら??
早く先が見たい!
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