あらすじ
Virginia Sherwood/NBC | 2020 NBCUniversal Media, LLC
里帰り
レスラーは兄のロバートと実家に帰る。
母親には、FBIの仕事だと嘘をついた。
兄は整備工場を経営しながら、母親の面倒をみつつ実家暮らしをしていた。
母親は兄は成功して羽振りがいい、と喜んでいた。
若い頃のレスラーは、兄よりも親を困らせる存在だった。
子供の頃の兄弟の仲は悪くなかったが、今日まで疎遠になっておりレスラーの態度は何かと兄にキツかった。
そうなってしまった理由が今回の帰省にあった。
理由
実家の近くの空き地に大型モールが建設される事になった。
その為、空き地を掘り起こされると2人の隠していた過去が暴かれてしまう。
2人はそこに遺体を埋めて隠していたのだった。
父親が殉職した時。
レスラーは葬式に来た同僚であり友人のトミーがこっそり電話しているのを偶然聞いてしまった。
「誰も殺りたくなかったが片付いた」
父親は汚職を拒否し、同僚に死に追いやられていたのだった。
レスラーはすぐに兄に伝えたが、兄は親切なトミーがそんなことをするとは信じられなかった。
トミーからは遺品の聖ミカエル(警察官の守護聖人)のネックレスも受け取っていた。
兄に信じてもらえず、レスラーは証拠を見つけようと1人でトミーの家に侵入した。
そこでトミーに見つかり、父親の銃でトミーを撃っていた。
レスラーが兄に連絡をすると、兄はレスラーに全部忘れろといい、空き地に遺体を埋めてレスラーを守った。
そして今日まで、この事は誰にもバレていなかった。
回収
2人は兄の記憶を頼りに、無事遺体を発掘し車のトランクに入れて回収した。
レスラーは改めて遺体を見ても、トミーを殺した事に後悔はなかった。
「このクソ野郎はこうなって当然だ」
だがそんな2人の着けて、様子をうかがっている1台の車があった。
2人は途中、スコップなどの道具を処分する為車を降りた。
レスラーは作業が終わり安心したのか、兄に改めて謝罪した。
「さっきは家でキツくあたってすまなかった。兄貴はここに残った。その方がつらいはずだ。
こうなったのだってあの時俺をかばったからだ」
「当然だろ。兄弟だ」
「礼を言ってなかった。あの夜の事、兄貴のお陰で助かった」
「俺はお前とは大違いだ」
兄にとって父の意思を継いだ弟は自慢のようだった。
だが兄も工場で成功している、とレスラーは明日にでも見学したいと伝えた。
ところが、2人が会話していると、突然車のエンジン音が聞こえ誰かが兄の車を乗り逃げして行ってしまった。
兄の嘘
兄には思い当たりがあった。
バーへ場所を変え、兄はレスラーに事情を打ち明けた。
実は工場が成功しているというのは嘘で、半年前に金策が必要になり地元のアルバニア系ギャングに金を借りていたのだった。
借金返済が出来ていないから、車は担保に取られたのだろう。
そのバーに連絡が入り、2人はヤコブ・ミトコ(マーク・マーゴリス)に会う事になった。
ヤコブ・ミトコ
翌日2人は、ギャングのボス、ミトコに会いに行った。
ミトコはFBIの弟がいる奴に金を貸すとはバカだと言われた、と言いつつ面白い状況になったと笑った。
ミトコは車のトランクの遺体がデトロイト警察のバッジを持っていた事から刑事だと突き止めていた。
「お前の唯一の財産の整備工場を燃やそうと思ってた。でもFBI捜査官の弟が来て考えが変わった」
ミトコは、今日の夕方5時までにデトロイトのFBI支局ビルの第12局へ行き、432番のファイルを持ってこいとレスラーに命令した。
「そうすれば引き換えに、車と遺体を返却し借金もチャラにする」
事実
レスラーは解放されると黙って兄を殴った。
「12局というのはUCの機密書類を保管している。"マイアミ・バイス"で見たろ?
UCはアンダーカバーだ!」
もしミトコの言う通りにすれば、大勢の潜入捜査官が殺される。
兄は兄で、奴の支持に従うな! と怒鳴った。
「やればお前は終わる!」
だがやらなければ事実が明るみに出て2人とも終わり。
兄は俺が責任を取る、とキッパリと言った。
「そんなわけにいくか。俺が殺したんだ」
――だが事実はそうではなかった。
「それは違う。お前だけじゃない」
兄は、あの夜1人で「遺体」を運び始末した。
そう思っていたが、埋める直前にトミーは生きている事に気づいた。
「ロビー、頼む」
命乞いをされたが、トミーに「あれはビジネスだ」と言われ許せなかった。
トミーからも他の奴からも、弟を守らなければ。
そしてとどめを刺した。
「お前の為に。俺と父さんの為に」
「なぜだ。どうしてそんなことを秘密にした?」
「お前を守るためだ。あの夜のことはお前には重すぎる。だから背負った。
願い通りになった。今のお前になった。お前は悪くない。俺が殺したんだ。俺が出頭する」
だがレスラーは止めた。
「行くなら2人だ。あの時は1人で始末させた。もう1人にしない」
「君なら正しい事をする。同意して捜査してくれ」
だがリズはすぐに同意しなかった。
「もちろんあなたを助ける。ただ遺体がFBIに渡った後の結果を背負う覚悟はあるの?」
「ずっと逃げて来た。俺も兄もケリをつけたい」
リズはレスラーの覚悟を確かめて捜査を開始した。
作戦実行直前、レスラーはリズに打ち明けた。
「最初は君を気に入らなかった。だが間違ってた。
君は皆が目標にする捜査官だ。それにいい人間だ。俺よりずっとな。
今日何があろうと君の事は仲間が助ける」
リズは黙って聴いていた。
2人はFBIを待機させ、ミトコにファイル・データを渡しに行った。
だがその中身は空だった。
それをチェックした手下にバレたと同時にリズ達が踏み込んだ。
兄はミトコに捕まり、ナイフを向けられたが寸前でリズがミトコを撃ち、助けられた。
「彼女に救われた」
駆け付けたレスラーに報告するがリズの表情は暗かった。
「どうかしら? 誰も救えてない」
まだ車のトランクには遺体がある。
兄の貧乏ゆすりを見て、レスラーは父の葬儀を思い出していた。
あの時も同じように兄は隣で貧乏ゆすりをしていた。
本来なら兄が挨拶をするはずだった。
だが緊張からか立ち上がろうとしない兄を見て、レスラーが代わりに立ち上がっていた。
ミトコは聴取の中でしっかりと遺体の事を話し、取引き材料にしていた。
「番号は忘れたが確かに警官のバッジだった」
2人にもミトコから重大な告発があったと伝わる。
2人は覚悟していたが、実際に車を調べた捜査官から何もないと報告を受けそのまま釈放され実家に戻った。
不思議がる兄にレスラーは確信して言った。
「俺たちは守られた。過去は忘れて前に進もう」
そこへ母親が帰宅し、レスラーと2人きりになった。
「全部うまくいった? ロビーの問題を助けたんでしょ?」
驚くレスラーに「分かるわよ。母親だもの」と言う。
「ロビーはもう大丈夫」
レスラーは母親を安心させた。
「お父さんがね2人を自慢に思うのはね。助け合うからよ」
レスラーは笑顔を見せた。
自分の部屋に行ったレスラーは、しまってあった父の形見のネックレスを出した。
葬儀の後、兄から俺は警官になれない、と託されていたのだった。
兄は皆の前であいさつもできず、自信を失っていた。
「俺は警官になれない。父さんとは違う。もう自分が分からない」
そして今、再びネックレスを兄に返した。
「また見られるとは」
「今度は兄貴が持ってて」
「警官が持つべきじゃ?」
「父さんも兄貴に持たせる」
遺体を隠したのはリズ。
「俺を守るためか?」
「私、悪い事した?」
レスラーはリスクを犯したリズに理由を尋ねる。
「あなたのためじゃなく私のため。
子供の頃にしたことで人生を棒に振りたいなら、いつかそうして。私が許す」
「許す?」
「そう、勝手にマヌケになって」
「俺は人生を棒に振るマヌケか?」
「マヌケだけど、私が人生を預けてる人よ。仕事でも、なんでもね」
リズの人生は、シングルマザーで高機能の社会病質者に操られたマリオネット。
祖父は母を殺そうとし、その母は伝説の残忍なロシアスパイ。
悪いニュースが集中豪雨みたいに降ってきて、押し流されそうになってる。
「その中にもほんの少しだけ心の休まる島がある。その島がなければ海に流されていた」
自分の人生を嘆くリズをレスラーは抱きしめる。
「俺がここにいる。大丈夫だ。そうはならない。俺がそうさせない」
UCはアンダーカバーだ!」
もしミトコの言う通りにすれば、大勢の潜入捜査官が殺される。
兄は兄で、奴の支持に従うな! と怒鳴った。
「やればお前は終わる!」
だがやらなければ事実が明るみに出て2人とも終わり。
兄は俺が責任を取る、とキッパリと言った。
「そんなわけにいくか。俺が殺したんだ」
――だが事実はそうではなかった。
「それは違う。お前だけじゃない」
兄は、あの夜1人で「遺体」を運び始末した。
そう思っていたが、埋める直前にトミーは生きている事に気づいた。
「ロビー、頼む」
命乞いをされたが、トミーに「あれはビジネスだ」と言われ許せなかった。
トミーからも他の奴からも、弟を守らなければ。
そしてとどめを刺した。
「お前の為に。俺と父さんの為に」
「なぜだ。どうしてそんなことを秘密にした?」
「お前を守るためだ。あの夜のことはお前には重すぎる。だから背負った。
願い通りになった。今のお前になった。お前は悪くない。俺が殺したんだ。俺が出頭する」
だがレスラーは止めた。
「行くなら2人だ。あの時は1人で始末させた。もう1人にしない」
捜査
レスラーはデトロイトにリズを呼び、すべてを打ち明けた。「君なら正しい事をする。同意して捜査してくれ」
だがリズはすぐに同意しなかった。
「もちろんあなたを助ける。ただ遺体がFBIに渡った後の結果を背負う覚悟はあるの?」
「ずっと逃げて来た。俺も兄もケリをつけたい」
リズはレスラーの覚悟を確かめて捜査を開始した。
作戦実行直前、レスラーはリズに打ち明けた。
「最初は君を気に入らなかった。だが間違ってた。
君は皆が目標にする捜査官だ。それにいい人間だ。俺よりずっとな。
今日何があろうと君の事は仲間が助ける」
リズは黙って聴いていた。
2人はFBIを待機させ、ミトコにファイル・データを渡しに行った。
だがその中身は空だった。
それをチェックした手下にバレたと同時にリズ達が踏み込んだ。
兄はミトコに捕まり、ナイフを向けられたが寸前でリズがミトコを撃ち、助けられた。
「彼女に救われた」
駆け付けたレスラーに報告するがリズの表情は暗かった。
「どうかしら? 誰も救えてない」
まだ車のトランクには遺体がある。
結果
レスラーと兄は警察の取り調べを受けていた。兄の貧乏ゆすりを見て、レスラーは父の葬儀を思い出していた。
あの時も同じように兄は隣で貧乏ゆすりをしていた。
本来なら兄が挨拶をするはずだった。
だが緊張からか立ち上がろうとしない兄を見て、レスラーが代わりに立ち上がっていた。
ミトコは聴取の中でしっかりと遺体の事を話し、取引き材料にしていた。
「番号は忘れたが確かに警官のバッジだった」
2人にもミトコから重大な告発があったと伝わる。
2人は覚悟していたが、実際に車を調べた捜査官から何もないと報告を受けそのまま釈放され実家に戻った。
不思議がる兄にレスラーは確信して言った。
「俺たちは守られた。過去は忘れて前に進もう」
そこへ母親が帰宅し、レスラーと2人きりになった。
「全部うまくいった? ロビーの問題を助けたんでしょ?」
驚くレスラーに「分かるわよ。母親だもの」と言う。
「ロビーはもう大丈夫」
レスラーは母親を安心させた。
「お父さんがね2人を自慢に思うのはね。助け合うからよ」
レスラーは笑顔を見せた。
自分の部屋に行ったレスラーは、しまってあった父の形見のネックレスを出した。
葬儀の後、兄から俺は警官になれない、と託されていたのだった。
兄は皆の前であいさつもできず、自信を失っていた。
「俺は警官になれない。父さんとは違う。もう自分が分からない」
そして今、再びネックレスを兄に返した。
「また見られるとは」
「今度は兄貴が持ってて」
「警官が持つべきじゃ?」
「父さんも兄貴に持たせる」
リズとレスラー
ワシントンに戻ったレスラーはリズの家を訪ねた。遺体を隠したのはリズ。
「俺を守るためか?」
「私、悪い事した?」
レスラーはリスクを犯したリズに理由を尋ねる。
「あなたのためじゃなく私のため。
子供の頃にしたことで人生を棒に振りたいなら、いつかそうして。私が許す」
「許す?」
「そう、勝手にマヌケになって」
「俺は人生を棒に振るマヌケか?」
「マヌケだけど、私が人生を預けてる人よ。仕事でも、なんでもね」
リズの人生は、シングルマザーで高機能の社会病質者に操られたマリオネット。
祖父は母を殺そうとし、その母は伝説の残忍なロシアスパイ。
悪いニュースが集中豪雨みたいに降ってきて、押し流されそうになってる。
「その中にもほんの少しだけ心の休まる島がある。その島がなければ海に流されていた」
自分の人生を嘆くリズをレスラーは抱きしめる。
「俺がここにいる。大丈夫だ。そうはならない。俺がそうさせない」
ミトコ役はマーク・マーゴリス(BB、BCSのヘクター等)でした。
今回のストーリー、兄からの電話の前振りや、「家族に悩まされる」といった発言が以前にもあったような気もするのですが……。
そんなの特に必要じゃないっていうか、本当に単に複雑に思わせたいだけっていうか。
(そもそもこのチーム、プライベートで法を犯す人ばっかりじゃんってのはもうスルーするとしてw)
前振りがあったという事は、前から用意する余裕があったはずなのに、なんかストーリーに納得できなかったな~。
今回の「過去の殺人」って後付けなんだろうけど。
まず、レスラーと兄の関係がしっくりこなかった。
レスラーは自分が殺した遺体を始末してくれた兄を何故「トラブル」扱いして避けてたの?
普通なら感謝しかなくない?
ただそういう事があったからお互い距離を置いておこうっていうのなら分かるんだけど。
そういう雰囲気ではなく、厄介者扱いしているように見えた。っていうかそう見せてたよねぇ?
前半はレスラーが身勝手にしか見えなかった。兄を悪者に見せよう見せようとしているような感じ。
で、兄も兄で実はレスラーは未遂で、殺したのは自分でした~と。
それってレスラーにずっと罪の意識を持たせてたって事で、黙ってる事でレスラーを守るって理由が全然分かんなかった。
本当に守りたいなら、「お前は殺してない。俺が殺して俺が埋めた」と早く言ってあげた方が良かったんじゃ?
だいたい今回の発掘もレスラー呼ぶ必要あった? (1人で埋めたなら1人で掘り起こせないのかしら?)
と、いつも以上にかなり都合設定が多かった気がする。
最終的には仲直り? もして遺体もリズが始末? してハッピーエンドでしたけど……。
レッドが一切登場しない、レッドのホリデー回はやっぱり引き締まらなかったな~。
それと前々から予感はあったけど、やっぱりリズとレスラーの恋愛フラグですかねぇ。
トムの例を見ると、それってレスラーの死亡フラグでもあったりしてw
今回のレスラー回も、お別れ前のサービス!? それならそれで納得できるw
18話「ロイ・ケイン/ROY CAIN (NO. 150)」へつづく
今回のストーリー、兄からの電話の前振りや、「家族に悩まされる」といった発言が以前にもあったような気もするのですが……。
そんなの特に必要じゃないっていうか、本当に単に複雑に思わせたいだけっていうか。
(そもそもこのチーム、プライベートで法を犯す人ばっかりじゃんってのはもうスルーするとしてw)
前振りがあったという事は、前から用意する余裕があったはずなのに、なんかストーリーに納得できなかったな~。
今回の「過去の殺人」って後付けなんだろうけど。
まず、レスラーと兄の関係がしっくりこなかった。
レスラーは自分が殺した遺体を始末してくれた兄を何故「トラブル」扱いして避けてたの?
普通なら感謝しかなくない?
ただそういう事があったからお互い距離を置いておこうっていうのなら分かるんだけど。
そういう雰囲気ではなく、厄介者扱いしているように見えた。っていうかそう見せてたよねぇ?
前半はレスラーが身勝手にしか見えなかった。兄を悪者に見せよう見せようとしているような感じ。
で、兄も兄で実はレスラーは未遂で、殺したのは自分でした~と。
それってレスラーにずっと罪の意識を持たせてたって事で、黙ってる事でレスラーを守るって理由が全然分かんなかった。
本当に守りたいなら、「お前は殺してない。俺が殺して俺が埋めた」と早く言ってあげた方が良かったんじゃ?
だいたい今回の発掘もレスラー呼ぶ必要あった? (1人で埋めたなら1人で掘り起こせないのかしら?)
と、いつも以上にかなり都合設定が多かった気がする。
最終的には仲直り? もして遺体もリズが始末? してハッピーエンドでしたけど……。
レッドが一切登場しない、レッドのホリデー回はやっぱり引き締まらなかったな~。
それと前々から予感はあったけど、やっぱりリズとレスラーの恋愛フラグですかねぇ。
トムの例を見ると、それってレスラーの死亡フラグでもあったりしてw
今回のレスラー回も、お別れ前のサービス!? それならそれで納得できるw
18話「ロイ・ケイン/ROY CAIN (NO. 150)」へつづく
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