あらすじ
Michael Parmelee/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
（アメリカ放送 2017年9月27日～）
・【登場人物】
SNSセレブレイプ事件
SNSの人気者ケイティ・ミラーが、総合格闘家のアンディ・マクファーソンことモンスターとの初デートでレイプされてしまった。
ところが、ロリンズとカリシが病院に到着すると、ケイティは「レイプではなかった」と証言を変えて帰ってしまった。
Michael Parmelee/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
翌日、オリビアとロリンズでケイティの自宅を訪ねて話しを聞いた。
ケイティはSNSの稼ぎで部屋代と学費、親の仕送りまでを賄っていた。
部屋でモンスターとの2ショット写真を見つける。
SNSにタトゥーのある腕の男とのデート写真が投稿されていた事から、レイプしたのはモンスターなのではないかと問い詰めると、ケイティは弁護士に話すなと言われたと言い出した。
弁護士の存在にも驚いたが、ケイティは忘れる事にしたからと2人を追い返した。
悪徳弁護士フィリップ・アルトシューラー
ケイティの言う弁護士にカリシとフィンが会いに行くと、弁護士はケイティを知らないと言った。
警察に話すなと言う指示は、民事訴訟でぼろ儲けする為だろう。
だが何故弁護士はケイティの事を知らない振りをしたのか。
そしてケイティはどうやってアルトシュラーを知ったのだろうか？
モンスター
モンスターは、自ら警察を呼び出した。
ジムへ行くと、弁護士のトンプキンスが同席していた。
モンスターはケイティとのデートを認め、性行為は同意の上だったのに脅迫メールが来た、とそのメールを見せた。
「1万ドル払う？ レイプ犯になる？」
ケイティとの始まりは、SNSのコメントから。
気にいったので連絡先を教えてメールをし始めた。
モンスターはケイティの内面、昔は内気でイジメに遭っていた事や、親から自立して生活している面などを知り、惹かれていったという。
見かけのワイルドさとは違い、真面目なようだった。
しかしある時、裸同然の写真を送ってきて、レイプして欲しいと言われていた。
弁護士は関わるなと止めたらしいが、ケイティを信用していたモンスターはそれに乗ってしまったのだった。
何度も本気かと確認をして。
なのに脅迫されてしまった。
ケイティがウソをついているのだろうか？
取り引き
オリビア達は、1万ドルの支払いをさせてその場にケイティが来るかどうか試した。
もしも来なかったら、モンスターをレイプで逮捕する。
そしてモンスターが待つ公園に、ケイティは20分程遅れて現れた。
だが待ち合わせ場所にいるモンスターを見ると、何故か表情を変えて怯えて逃げて行った。
ケイティを追って恐喝で逮捕したが、ケイティは何の事だかわからないと言った。
公園にはモデルの仕事の打ち合わせで呼び出されたという。
不自然な待ち合わせ場所を怪しむが、確かにメールが残っていた。
モンスターへの恐喝についてもハメられたのは自分で、モンスターからは「通報したら殺す」と脅されていたという。
そのメールも残っていた。
モデルの仕事も、弁護士からのメールもすべて偽メールだったのだ。
誰かがケイティとモンスターを、なりすましでハメようとしている――。
ジレンマ
オリビアはバーバに事件を報告した。
なりすましは犯罪だとしても第2級で軽罪で終ってしまう。
レイプの罪を負わせるには、まずはモンスターのレイプ罪が成立しないと共犯に問えない、とバーバは言った。
「プロの格闘家が有罪を認めるか？」
地区検事事務所で、モンスターに真相を明かした。
モンスターはあくまでもケイティの望みでレイプしていたのだが、実はそれには裏で操る人物がいた。
ケイティ自身は望んではいなかった事だった。
第3級レイプ罪で執行猶予1年の取り引きを提示した。
そこへ、ケイティも同席させた。
改めて2人は面と向かって、あの夜の事について整理をする。
ケイティはモンスターに直接、拒否をしたと訴える。
しかもケイティが処女だったと聞いて、モンスターはショックを受けた。
そもそもモンスターはケイティを傷つける気などなかった。
悪いのはなりすまし犯。
だが、罪が成立しないと共犯に問えない。
モンスターは、格闘家としてのキャリアを捨てて取り引きを受け入れた。
なりすまし犯
調査の結果、すぐになりすまし犯ヘザー・パーセルの住所が判明した。
カリシとロリンズが、ウエストバージニアまで車で出張した。
ヘザーは警察だというとすぐに状況を把握して、大人しく逮捕された。
ヘザーが1人で面倒を見ていたという、ガンの母親を家に残す事になってしまったが。
ロリンズとカリシ
Michael Parmelee/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
夜ロリンズとカリシは、ヘザーの情報を聞く為に地元のバーに居た。
ロリンズはヘザーと同級生だというバーテンから話しを聞いたが、大した情報は得られなかった。
その後、酔っぱらった客のいざこざにカリシが巻き込まれてしまい、店で乱闘騒ぎとなってしまう。
ロリンズも加勢する騒ぎとなったが、2人はアクシデントでストレス発散をしたのか笑ってモーテルに戻った。
ロリンズの部屋の前で、カリシは「たまには刑事を忘れるのもいい」と若干口説きモードのようになるが、ロリンズはかわして部屋に入っていった。
だが、翌朝ロリンズの部屋からバーテンが出てくるのを見てしまい、カリシはしばらく不機嫌になってしまう。
ヘザー
Michael Parmelee/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
ヘザーは、NYへ向かう車中で、NYに行けるという事を喜んでいた。
そしてモンスターに会える事も。
犯罪を犯したというのに、どこか現実味を感じていないようだった。
SVUに到着して改めて、取り引きの話しになると自分にレイプ罪が適応される事に驚いた。
減刑で懲役7年、取り引きしないなら第1級レイプ罪の共犯者に。
Bクラスの重罪で、最大で懲役25年。
オリビアは、「銀行強盗の逃走車を運転したのと同じ」と説明した。
するとそこへ突然、アルトシューラー弁護士がやってきた。
ニュースで見て、美味しい話しだと割り込んで来たのだった。
もともとヘザーがアルトシュラーの名を使っていたのは、ネットでNYの一流弁護士だと見たからだった。
ミーハーなヘザーは、何も考えずにそれだけで公選弁護人からアルトシュラーに乗り換えた。
そしてアルトシュラーはその場で司法取引を拒否した。
高位裁判所 第23法定
ケイティとモンスターは、証言台でメールでのやりとり等すべてを告白した。
ロリンズはヘザーについて証言した。
なりすましで6週間の間にケイティに送ったメールは1000通以上、モンスターには600通以上だった。
ヘザーはゲーム感覚だったと証言した。
レイプを願う女性のアイデアは、母親の見ていたドラマから。
そして母親の看病について話した。
ガンと糖尿病とリウマチで歩けず、ヘザーが介護をしている。
3食食べさせ、オムツの交換に風呂代わりの身体拭きまで。
世話をしていない時の楽しみがネットだった。
2人に恨みはない。
証拠
反対尋問を翌日に控えたが、バーバですらヘザーに悪意はなかったと同情していた。
陪審も無罪にすると読まれてオリビアは、慌てた。
そこへカリシが大量のデータの中から有効な情報を見つけてきた。
ヘザーは自分を「友人」としてデートに同伴させるよう打診していたのだった。
そして2人に断られていた。
さらにそれだけではなかった。
反対尋問
バーバは証言台のヘザーに、自分を同伴させようとしたメールを読み上げさせた。
そして母親の世話の話しから、使っているシャンプーの確認をする。
ヘザーが使っているのはケイティがSNSで広告をしている、ブルー・グレイシャーだった。
だが、ヘザーは「ブリンピー89」というハンドルネームで、「クソ女のケイティが広告をするブルー・グレイシャーなんて誰が使う？」と投稿していたのだった。
ケイティは20万人以上、モンスターは500万人のフォロワーがいる。
それに比べてブリンピー89にはたったの6人。
バーバはそこから「不公平」を切り口でヘザーを崩していき、とうとうヘザーの本性を引きずりだした。
「彼女はシャワー姿で稼ぎ、私は下の世話？ 襲われて当然よ！」
ヘザーは、陪審員によって第1級レイプ罪で有罪となった。
無実のモンスターという犠牲を伴ったおかげで。
オリビア
Michael Parmelee/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
シーラは、すっかりノアの良いおばあちゃんになっていたが、ノアの一言でオリビアは不安になった。
ノアにはまだ教えていなかった実の母親エリーの存在を、ノアはシーラに教えられていたのだった。
後日、オリビアは自宅でシーラにその事を注意した。
ノアが大きくなったらすべてを打ち明けるつもりだが、それまではまずは相談をして欲しいと伝えると、シーラは謝罪して納得した。
シーラはオリビアと和解した後、改めてノアに冬用のジャケットを買ってあげてもいいか？ と確認した。
オリビアはノアは喜ぶはず、と快諾した。
Michael Parmelee/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
シーラはノアを連れてデパートに居た。
ノアにダウンジャケットの試着をさせ、鏡の前に立たせた。
ノアは喜びながらも「フードが少し大きい」と言う。
シーラは、他のにしようとノアに背を向けてラックを見た。
そしてもう一度振り返ってノアを見た時。
ノアは何者かに連れさらわれていた――。
9話「ノアの誘拐/Gone, Baby, Gone」へつづく
かんそう
ストレートなレイプ事件かと思いきや、実はSNSが絡むなりすましの「レイプ扇動」という、トリッキーな事件でした。
しかもそのなりすまし犯は、SNSセレブのケイティに嫉妬した辛い境遇の少女だったという。
下手すれば、同情を買い無罪になる所を、境遇だけではない根の腐りが露呈して無事、有罪となりました。
実行犯だけではなく、「扇動役」としてしっかり罰せられるという結果には、スッキリ安心できましたが、ケイティの負った傷やモンスターの犠牲を考えると、SNSの持つ闇の作用の恐ろしさに震えます。
またヘザー役の役者さんのヘザー感が凄い！ｗ
しっかり憎まれ役になっていました。
モンスターが、見た目ワイルドでいかにもレイプしそう……といったら、失礼かもしれませんが、言われても誰も疑わないだろうキャラなのに、実は真面目で良い人、というのもストーリーに深みを出していたと思います。
何より、ケイティの為に自らレイプ犯になる事を選んだその正義感！
格闘家って職業柄スキャンダルな面も多いですけど、こういう真のヒーローみたいな人も本当に居て欲しい！ って強く思います。
またケイティもSNSセレブという派手な見た目の裏で、生活自体は真面目で地に足をつけているという、ある意味モンスターとはお似合いだったんですよね。
なのに、ヘザーの為にその恋も壊されてしまった。
この2人は、最終的にはくっついて欲しいな～と思いました。
次はケイティがモンスターを（精神的に）助ける番だよ！
今回も見応えある事件でした。
そしてチームメンバーのサブストーリーは、カリシがロリンズに嫉妬してたけど、そういう感情があったのかな？ 過去の事はほとんど知らないので、ちょっと驚きました。
できればSVUの今のチームメンバーには、チーム内恋愛はしないで欲しい感じです。
というか、性犯罪を扱っててロリンズはよくワンナイト出来るな～と普通に心配になったｗ
オリビアはまたしても大変な事に。
てかまさかやっとシーラとの関係が落ち着いたのかと思ったら、ノアが誘拐されちゃうなんてびっくり！
ノアを狙ったのか、それともたまたま目をつけられたのがノアだったのか。
オリビア最大の苦難の行く末が気になります！
9話「ノアの誘拐/Gone, Baby, Gone」へつづく
・【登場人物】
(文：ジェーン洞)
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