あらすじ
Michele Short/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
2018年4月12日(水)22:00~ FOX 日本初放送 (全24話予定)
(アメリカ放送 2017年9月27日~)
・【登場人物】
前回:1話「6年前の傷/Gone Fishin」へ
怪しいレイプ
Michele Short/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
SVUにレイプ被害者が駆け込んできた。
サバンナ・ロスという若く美人な女性だった。
その時の状況は、ドイツ語のオペラを流していた。
愛し合う2人が死後に結ばれる内容だと犯人が説明していたという。
犯人の顔は、見ていない。王子様のコスプレのマスクを被っていたから。
去り際に、窓の鍵を直せと言われた。
ロリンズが聴取していると、実はそれが2週間前の出来事だと分かる。
犯人のDNAなどは残っていない。
サバンナは家に戻るのが怖いと、シェルターの利用を希望した。
サバンナの自宅を捜索すると、サバンナが家賃を滞納している事が分かった。
ラップトップには、自分のSNSが表示されたままになっていた。
友達は2000人以上。
充実していると見える写真の中には、レイプの2時間後に笑顔で男に囲まれている写真もあった。
その中で、サバンナの胸に触っている男は、ナンパ・セミナーのTシャツを着ていた。
胸に数字が大きく書かれている。それは関係した女性の数らしい。
その男、ニック・コリンズに会いに行くと、サバンナは妹同様の存在で性的な関係はないと言った。
レイプの心配をするなら勤務先の客が怪しいと言う。
花束を持って押しかける客もいたという。
サバンナの勤務先のランドゥッチ・マーケットを訪ねると、店長から意外な言葉を聞く。
すでにレイプの事は知っていて、サバンナを21分署に連れて行った、と。
サバンナはそんな事を一言も言っていなかった。
Michele Short/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
サバンナの嘘?
21分署の刑事に確認すると、増々怪しくなった。
当時サバンナは二日酔いで、店長がいたら話しにくいだろうと店長を帰したら、途端に証言内容が曖昧になっていた。
追及したら「夢だったかも」と言い出したという。
さらに「店をクビになりたくない」とも言っていた。
オリビアがサバンナに事情を聞くと、店をクビになりかけたので、遅刻はレイプのせいだと伝えた所、店長に通報を勧められていたと認めた。
その時は、心の準備が出来ていなかったから曖昧にしたと言い訳をした。
SNSの写真については、襲われて心細くなり、友達と飲んだらいけないの? と。
サバンナは、麻薬依存症の両親が育児放棄した為、14年間を里親の元で暮らしていたのだった。
常に孤独だと言う。
一番欲しいものは新品の電球。
暗闇が怖くて電気が消せないから。
オリビアは、かわいそうにと自然に呟く。
「もっと怖いのは同情されることよ」
これまでの経験からか、どうせ誰も私を信じない、とも言う。
「私は信じるわ。本当よ」
疑い
サバンナの過去に性的虐待の記録はなかった。
虚偽の報告をしているのではないかという、疑いの空気が流れ始める。
実際に聴取したロリンズは、聞いていない事が次々に出てくる事から、特にそう思うようだった。
オリビアとフィンは、過去の事件から別の可能性を提示した。
ガソリンスタンドのレジ係のトレイシーが、レイプを主張した。
だがその時間のレジの記録は残っていた。
それでも単なるウソとは思えずに調べると、実は3歳の頃から2人のいとこにレイプされていたという事実を突き止めた。
ウソよりも酷い現実があったのだ。
被害者は困難を乗り切る為に空想に逃げ込む事もある。
確信
ロリンズとカリシは、疑いを封じて里親の聴取をした。
しかし、里親の話しでより一層疑いを持ってしまう。
14歳から18歳になる半年前までの3年間、預かっていたが苦労させられたという。
17歳の時、同じ歳の里子とベッドに居る所を見つけたという。
それをきっかけに社会福祉士にサバンナを手放すように言われていた。
最初は、10代の火遊びだと思っていたがサバンナにその話をすると、レイプだと言い出したのだった。
それが、2人の恋愛関係がわかるメールを突きつけたら「夢だったかも」とまた言う事を変えていた。
結局サバンナは「転校が嫌でウソをついた」と白状したのだった。
署に戻ったロリンズはサバンナの偽証を確信すると、オリビアにも意見を主張した。
これまでさんざんウソをついてきたサバンナ。
今回は、解雇を逃れる為、そして家賃滞納で追い出されるから部屋を手に入れる為、レイプをでっちあげたんだろう。
それでもサバンナを信じるというオリビアに、ロリンズはストレートに言う。
「いつもならあなたの直感を信じるけど今回に限っては、あなたはいつもよりさえてない。
ノアの事で疲れてるから。
同じ被害者として、サバンナに同情してるだけ」
オリビアはロリンズの意見を受け入れ、サバンナをシェルターから退去させた。
サバンナは予想してたといい、驚きはしなかった。
やっぱり誰も自分を信じないというだけ。
「でも私の話しは本当よ」
新たなレイプ事件
バーンズという年配の女性から、レイプ被害の訴えを受けた。
事件があったのは2日前。
犯人の手掛かりを確認すると、王子様のマスク、とサバンナと同じ事を言う。
サバンナは嘘をついていなかったのだ。
他にも、ワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルテ」を流していたと、サバンナにはタイトルがわからなかっただろうが、同じ事だった。
エアコン掃除をし、戸締りをしっかりするように、と注意して帰っていた。
その際に、夫の形見のブレスレットを盗んで。
吸入器を使う前にキスをしていたから、犯人の唾液が残っているかもしれない。
DNA
吸入器のDNAが過去の強盗現場のDNAと一致した。
当時の被害者、アン・スピアーに話しを聞くとその日は、たまたま同僚の男性と一緒に帰宅したという。
家のクローゼットに潜んでいた犯人に気づいて、男性が助ける為に犯人の左足をハサミで刺していた。
予想外の男性がいて未遂となったので強盗として処理をされていたのだろう。
しかし、当時は近所でレイプが多発していたという。
アンに気になる事を思い出させると、事件の1週間前中絶関連の署名に協力をしたら、数日後同じ場所で署名運動員に名前を呼ばれていた事を思い出した。
犯人かどうかは分からないが、妙な事に杖をついていたという。
署名
ロリンズはオリビアに了見が狭かった、とサバンナを信じなかった事を謝罪していたが、オリビアは自分で決めた事、とロリンズを責めなかった。
サバンナはクロナッツを見て、クロワッサンでもドーナツでもなく正体不明で自分みたい、と投げやりに言った。
オリビアは気休めは言わないが、犯人逮捕には近づいていると伝える。
署名活動員かもしれない、というとサバンナは頻繁に署名をしている事が分かる。
最近は、動物愛護の署名をしていた。
するとバーンズも貧困地区への学校設立の署名をしていた事が分かる。
それは襲われた当日で、その署名員とはオペラの話しで盛り上がった事を思い出して、ゾっとする。顔までは良く覚えていなかった。
これら3つの署名を扱った団体は数ある団体の中で1つに絞られた。
証拠
犯人が所属しているだろうクーパープライスのオフィスを訪ね、トム・ウィリアムスだと突き止めた。
該当の署名を取る防犯カメラの映像と顔写真が一致した。
フィンとカリシがトムの自宅へ向うと上品な母親が出迎えた。
警察だと言っても事件だとは思わずに、息子の友人として招き入れた。
フィンはトイレを借りる振りをしてトムの部屋を捜索した。
その間、母親のお茶の相手をしたカリシは、勧められたクラッカーを力任せに折ってしまう。
母親は、こぼしたといって強い口調になりテーブルの上を片づけた。
その時腕のブレスレットに気づく。
息子がプレゼントしてくれたと喜んでいるが、バーンズの家から盗まれたものだった。
フィンは部屋から証拠を持ち出して来た。
中には、ターゲットに印がついた署名一覧も。
サバンナとバーンズの名前の他、もう1人印を発見した。
息子の物を勝手に触らないで! と怒鳴る母親に令状を見せてブレスレットを奪った。
次の標的
新たな標的と思われるビビアン・スティーブンスの家に向かう。
オリビアとロリンズが先に到着すると、まさにトムがビビアンを襲う所だった。
トムは、マスクを捨て窓から逃走。
ロリンズが追うが、別のビルに飛び移って行った。
それを待ち構えていたカリシが追うが、トムは逃げる際に不安定なフェンスを上ってしまい、かなりの高さがある位置から落ちそうになり、カリシが腕を掴んで助けた。
だが、手袋から手が抜けてしまいトムは落下して死んでしまった。
最後の言葉は「ママに伝えて……」だった。
ロリンズはサバンナにお詫びとしてハンバーガーをおごっていた。
サバンナにはオリビアの尽力で住居補助金が出る事になった。
オリビアが判断を間違えたのは、自分のせいだと打ち明けた。
「時々私は信じる事を忘れるの」
オリビア
Christopher Saunders/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
オリビアはノア虐待疑惑の件で、地区検事事務所のミッチェルに呼ばれていた。
そこでリンドストロームという精神科医の名前を持ち出され、憤慨した。
危惧されているのは、虐待の有無と同時にオリビアの暴力性について、だったのだ。
過去、ウィリアム・ルイスに対して行った過剰な暴力。
一線を越えた理由はただ逃げるだけではなく、まだ出会う前のノアの為だったと涙ぐみながら訴える。
自分の犯した過ちは、電話に出る為に一瞬ノアから目を離した事。
それだけ。
話しは切り上げたが、まだ捜査は続いていた。
その後、ロリンズからキャシディについての嫌な噂を聞く。
27分署から移って地区検事事務所で調査員をしているというマイク・ラスキーと飲んだ際に、キャシディからオリビアの調査の依頼が来たと聞いていたという。
キャシディとの別れ方に問題はなかったのか、とロリンズはオリビアを心配した。
この話を聞くまでは、問題はないと思っていたが――。
Michele Short/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
オリビアはすぐにキャシディに会いに行き、問い詰めた。
キャシディは働く母親の苦労話しからオリビアの話題が出ただけだ、とあくまで否定した。
「君は立派な人で、捜査対象にはなり得ないと助言した」
でも精神科医の話しやウィリアム・ルイスなど、余計な情報を伝えたはずだというと否定はしなかった。
「これからは構わないで」
オリビアが去って行くと、キャシディはクソッと言った。
かんそう
今回も、決して押し付けられた訳ではないんですけど、いろいろ考えさせられました。
まず被害者サバンナが、たまたま生い立ちが特殊だった為に偽証だと捉えられてしまった事。
ずっと信じていたオリビアまでもが、ロリンズの言うように弱っていたのか、あっさり流されてしまったのは、キツイ流れでした。
サバンナ自身も人との信頼関係を疑っているから、すぐに真実を伝える事を諦めてしまう。
嘘をつきたくてついているのではなく、そうしておけばいいや、という。
知れば知る程、負の連鎖を引き起こし続けているのがつらかったです。
そして、当然マザコン・レイプ犯など悪人以外の何者でもないのですが。
恐らく潔癖で子離れしない母親の支配が影響していたと感じられるようになっていて、トム自身もある意味被害者であったという。
最後、ママに伝えたい言葉とはなんだったのか。
執拗に逃げ回ったのは、あくまでも母親には知られたくないからで、きっと恐ろしい折檻が待っていたんじゃないかな……。
死を覚悟した瞬間救われたような表情にも見えたので、恨み節ではないように思いました。
というか恨めるくらいなら、こんな捻くれた犯罪者にはならずに済んだのかもしれません。
死んで終わるというのは、ある意味最適な事件解決だったように思えました。
ロリンズは、今回はちょっと損な役回りだったと思います。
私が見てる限りの印象では、嫌な人ではないので。
オリビアとロリンズの、ストレートに意見が言えて且つ、冷静に話しが出来るという関係は羨ましいです。
その信頼関係があるから、本音で話せるんでしょうけど。
キャシディの思惑については、ロリンズのチクリで疑惑が浮かびましたが、キャシディについての知識がないので、今の私には想像出来る事がありません。
でも、オリビアに突撃された時の反応を見る限りでは、裏はなさそうな感じでしたが……。
どうなんだろう! 予測出来ない故の面白さもあります。
オリビアの過去の話しが出ていましたが、ノアの誘拐というのがあったというのはわかりましたが、ウィリアム・ルイスについてはなんせ過去シーズン18年分ありますから、きちんとさらうのは諦めましたw
なんとなくニュアンスで、拉致された過去があるんだなと捉えましたw
最後は、ノアとのほっこりムードの中のフィンの着信無視w
この辺のノリも、まだ私には良く分かっていないのですが、これは笑う所だと解釈していますw
3話「因果応報/Contrapasso」へつづく
・【登場人物】
前回:1話「6年前の傷/Gone Fishin」へ
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