あらすじ
Ron Batzdorf/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
2017年10月1日(日)~ NHK 日本初放送 全19話
ジャック
セクシーなダンスで夫のジャックの誕生日を祝うレベッカは、3つ子を妊娠していた。
ジャックは、3つ子をビッグ・スリーと呼んで、広い家に引っ越し6週後の予定日を楽しみにしている。
ところが予想外にレベッカが破水してしまい、急きょ出産する事に。
しかも、運が悪く担当医が急病で、突然カタウスキーという73歳のベテラン医師が担当だと現れる。
ただでさえ三つ子で高リスクだと言われていた出産に、カタウスキーは不安を取り除こうと夫婦に語りかける。
ジャックは、胎児の1人が厄介な姿勢になっているという話しになると、頑なに拒否をした。
今日は、自分の誕生日。いい事しか起きないと分かってくれ。
同じ日に3人が誕生する事を疑わないから、そういうネガティブな話しは止めて欲しい。
しかし、いざお産が始まると1人目の男の子を産んで、レベッカの容体が急変。
ジャックは病室を追い出され、緊迫したムードになってしまう。
結果、残念な事にその後女の子を取り上げて、3人目の男の子は死産となってしまった。
Ron Batzdorf/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
落ち込むジャックにカタウスキーは、それでも3人連れて帰れるとジャックを励ます。
実はカタウスキーにも事情があった。
去年妻をガンで亡くしていたのが、未だリタイアしない理由。
53年連れ添い、子供5人、孫11人に恵まれたが最初の子を死産していた。
未だに1日たりとも忘れた日はない。
今の仕事に就いたのは、あの子が背中を押してくれたおかげ、だと言う。
できれば君も私のように、年老いた時に若者に自分の経験を語ってくれるといいなと思う。
「人生が君と言う人間に与えた、もっとも酸っぱいレモンでなんとかレモネードを作った経験を」
そうすれば、3人も連れ帰ったって事になる。
予定と違う形でも。
ジャックは、気持ちを切り替え子供の様子を見に行ったが、3人並ぶはずだったのに2人しかいない事実は消えなかった。
ケヴィン
マッチョな上半身裸でシッターをする「The Man-ny(シッター・マン)」というシット・コムの主演を務めるケヴィン。
人気番組の主演スターと言う事で、豪邸に人が沢山集まってパーティーをしている。
しかし、ケヴィンはベッドの上で怪訝な顔をしていた。
番組のファンだという女の子2人組が、言い寄ってきてもケヴィンは自分の思考から離れられない。
1986年のチャレンジャー号の爆発事故を見て、世界を変えようと思ったらこうなる、という極論を持っていた。
それで今の自分はシッターマンなのかも、と自問自答する。
そこへ妹からの連絡が入り、しらける女の子達を置いて出て行った。
Ron Batzdorf/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
ケイト
かなり肥満なケイトは、誕生日のケーキですら夜まで待ち切れずに手を出してしまいそうになっていた。
買い込んである食糧には、一応ダイエットを気にした付箋が貼ってある。
気にしていなくはないのだ。
体重計に乗ろうとした時、バランスを崩して倒れてしまう。
そこに呼び出されて駆けつけたのが、ケヴィンだった。
誕生日に何でこうなったの? とバスルームの床に座り込んだまま嘆くケイト。
ケイトはケヴィンに「もう痩せろ」と言わせようとするが、ケヴィンは自分の口で言わせた。
「The Man-ny(シッター・マン)」
「The Man-ny(シッター・マン)」の撮影が行われる。
ケヴィンは、コメディだというのに、半裸で赤ちゃんをあやすシーンに男が乳は出せないと、疑問を訴えた。
当然、これが唯一の主演作なんだから文句を言うな、とスタッフにあしらわれる。
ゲストにアラン・シックを迎え撮影は続く。
ケヴィンは、父親との喧嘩のシーンでシリアスな演技をして、拍手と歓声を受け満足感を得る。
だが、コメディでは採用しがたいのだろう、もっと軽いバージョンをTシャツを脱いで撮ろうと言われて、ブチ切れてしまう。
観客の見ている前で、赤ちゃんの人形を叩きつけ、もげた首を投げて暴れる動画はあっという間にSNSにUPされた。
ランダル
ランダルは立派なオフィスで、部下にサプライズで誕生日を祝われていた。
その時、捜していた実の父親を見つけたというメールが舞い込む。
それは自分を捨てた父親だった。
ドラッグ漬けで生んだと同時に死んだ母親。
そして36年前にランダルを消防署に置き去りにした父親。
Ron Batzdorf/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
ランダルは実の父親ウィリアムの家を突然訪ねて入口で文句を捲し立てた。
ウィリアムの反応は、意外にもいい訳をするでもなく謝るでもなく、しかし拒絶もしなかった。
当時コカイン中毒で、正直ぼんやりとしか記憶がないと正直に言った。
関わるつもりはないと言いながらも、ランダルは気持ちと裏腹の行動をする自分をコントのようだと笑う。「シッターマン」とか「おかしなおかしな大災難」みたいな。
結局ウィリアムの家の中に入り、その後ランダルの家にまで連れて行き、孫と妻を紹介した。
感謝しながらもウィリアムは、今後は関わらないといって帰ろうとする。
実は、病気の時も過ぎすでに死を待つ状態になっていたのだった。
レモネード
ケイトは、誕生日をきっかけに過剰な食糧を捨て、サポートクラスに参加する事に。
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そこで、トビーという裏表のなさそうな気の合う男と出会い、とんとん拍子で食事をし家に招き入れる。
ケイトは、身体に自信のない事を素直に伝え、トビーも受け入れやっといい雰囲気になった所に、シッターマンを捨てた達成感で興奮したケヴィンが顔を出して割り込んだ。
2人は、デートをしていたのでケヴィンの騒ぎを知らなかった。
3人揃って、ニュース映像等を見ていると、ケヴィンのテンションが下がって行く。
興奮が冷めて、キャリアを捨ててしまったという事実に不安を感じ始めたのだった。
カロリーオーバーになっているのに、ケイトとトビーはヤケ酒に付き合った。
Ron Batzdorf/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
そこでケイトはケヴィンに、父親から良く聞かされていた言葉の話しをする。
嫌な事が起きた時、落ち込んだりするときによく言ってた言葉。
それはカタウスキーがジャックに伝えた「レモネード」の話しだった。
ジャックは、ケイトとケヴィンの父親だった。
ジャックが36年前に、産まれた2人を病院で眺めていた時。
隣に居た男から声を掛けられ、ケイトとケヴィンの隣で寝ている赤ん坊が消防署に置き去りになっていたので連れて来たという話しを聞く。
その子がランダルだった。
ジャックは、運命を感じランダルを引き取ってビッグ・スリーとして育てていたのだった。
その頃、ランダルはウィリアムを家に泊めていた。
客室として案内した部屋には、ケヴィンが姪に送ったサイン入りの「シッター・マン」のポスターが貼ってあった。
ケヴィンが酔いつぶれて眠るケイトの部屋にも、3人で写る写真が飾ってあった。
つづく
ゲスト:
アラン・シック(愉快なシーバー家)撮影後、亡くなられています。
かんそう
これはアメリカで人気というのが納得の第1話でした。
第1話に力を入れるのは当然ではありますが、でも実は一番期待が低いのも第1話だったりします。
やっぱり1話だけでその作品の面白さを伝えるのは、難しいですからね。
でもやっぱり本作のように、そんな甘さを蹴散らすような凄い作品があるんですよね。
私は、一番先に「デスパレートな妻たち」の第1話を見た時の衝撃を思い出しました。
1話で完全にその世界に引き込まれ、絶対続き見たいじゃん、と思わせる。
ただ厳密に言うと、本作の魅力は「構成の妙」なんですけどね。
内容的には今のところは、ヒューマンドラマの枠を超えない、36歳という微妙な年齢になった事でいろいろ自分を見つめ直して焦ったり、真実を突き止めたりとあくまで、個人的な出来事が綴られていました。
派手なアクションはもちろん、爆発も殺人もありませんので、デスパの初回を想えばとっても地味ですw
それが、練られた構成でまるで「ミステリー」を見ていたような感覚にさせられたんです!
正直、この初回のお陰で期待のハードル、ガツンと上がりましたよ!
もう大きな種明かしが終わってしまったこの先、一体どんな感じになっていくのか。
ところで、これだけ私が驚かされた理由としては、1回目の視聴で散りばめられたサインにまったく気づけなかったというのもありますw
オープニングの古いコンセント、段ボールに書かれた70年代の年号。
コンセントのデザインはまず、外国なので一瞬でピンと来ないし、来たとしても古い家なのかな、とスルーできる。
段ボールの年号も、段ボールなだけあって「ああ古い写真を入れてるのね」という事でスルー。
ただ、後半の病院のシーンではもう種明かしするぞーって感じで、古いベンダーマシンをわざと映しているんですよね。
そこは「へんなカメラ」とは思いましたが、一瞬の事ですしスルーでしたw
その後は、病院に居る人の服装、TVに映るニュース映像なども気づけば完全に時代が違う事が分かりますが、やっぱり初回はストーリーを追うのにいっぱいで、そこまで気づけず。
これらが2回目にすべてを知って見ると、サインはあったんだな~とわかるので、「最初からわかってたけど?」な人もいるんだろうなとは思いますw
でも、気づけなかったお陰ですごーくドラマを楽しめたのは事実!
またこういう事があると事前の情報ってなければないほど先入観もなく、楽しめるな~と改めて思いました。
そして、ランダルはエミー賞主演男優賞ですからね!!
受賞は1つになってしまいましたが、沢山ノミネートされていたのも納得な第1話でした。
エミー賞2017 ドラマ部門はこちら
ちなみに、私は基本字幕派ですが、吹き替えの高橋一生さん推しが凄いので2回目に少し吹き替えにしてみました。
放送直後にツイッターではかなり評判悪かったみたいですけど、もともと日本のドラマを見ないので高橋一生さんの情報がないせいか、それ程私は気になりませんでした。
ともあれ、どシリアスでもなく、クスっと笑えるシーンもあってさすがのアメリカの人気ドラマの貫録すら感じました。
シッター・マンは超ありそうで面白かったから、ケヴィン復帰してくれないかなw
トビーも嫌な奴かと思ったら、超いい奴で登場人物に悪そうな人がいないのも良かった!
やっぱせっかくケヴィンと記念撮影するなら、Tシャツは脱いで欲しいよね!
Ron Batzdorf/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC
といろいろ思い直して書いていたら、「浜田省吾の歌詞にありそう」なドラマな風にも思えてきました。
この先も「浜田省吾」な感じだといいなぁ。
(文:ジェーン洞:ぼぼち担当ですが諸事情によって今回のみの代打)
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