あらすじ
伍長銃殺事件
パトカーから逃走するバイクをトラックの荷台に乗り込ませて隠す。
だが仲間割れしたのか、トラックの運転手は無事を確認するとバイカーに銃殺された。
殺されたのはキャンベル伍長だった。
道路から少し奥に入った脇道に移動させられていた遺体を、翌日ヒッチハイカーが発見。
その近くのタイヤの痕からトーレスが、すぐにバイクとトラックの関係に気づいた。
昨日発生していた銀行強盗の逃走犯の防犯ビデオを調べると、被害者のキャンベル伍長ではない事が確認できた。
強盗犯が逃走する際に乗ったバイクを見ると、トーレスは顔を強張らせた。
2002年の黄色いスズキRM125、マフラーは特注。
一目見て詳しいのは当然で、トーレスのバイクだった。
ローズウッド・ボーイズ
トーレスによって銀行強盗は、ローズウッド・ボーイズの仕業だと分かった。
バイクを乗り回し、派手に遊び銀行を襲っていたギャング。
軍からメンバーをスカウトしていた為、トーレスがニック・メディナとして1年潜入しててボスのミッチ・モンローを捕まえていた。
その時、証言したのはロイス・レイトン。
根はいい奴だからと、目をつけて正体を明かして説得していた。
ロイスに聞けば何かわかるかもしれなかったが、証人保護を受けている為、そう簡単にNCISが近づく事は出来なかった。
トーレス
本格捜査が始まるが、トーレスは元関係者でもあるから目立った捜査が出来ない事にイラだっていた。
局長に「ベンチじゃ力を発揮できない」と直談判する程に。
すると、NBAのジャック・ヘイリーを例に出される。
デニス・ロッドマンの信頼を得て、ベンチで最大の成功を治めた人物がいる。
君の成功を邪魔しているのは、君自身だ。
ヘイリーになりたい訳ではないという、トーレスに決めるのは君だ、というと局長の想いはトーレスに響いたようだった。
家に隠してある当時の潜入メモを取りに行くと出て行った。
局長は、そんなトーレスの背中に「話せてよかった」と比較的和やかに独り言を言った。
トーレスが家に到着し、ガレージのシャッターを開けると、そこには黄色のスズキが置かれていた。
警戒しながらゆっくり近づくと、目の前で爆発した。
起爆装置は携帯だった。
トーレスを殺そうと思えば殺せた火薬の量だったが、殺す気はなかったようだ。
ミラーズ・モトクロス
キャンベル伍長を調べると、恋人の証言からローズウッド・ボーイズとつるんでいた事がわかった。
ファンタジー・ベースボールにはまった事で借金を背負い、その返済にギャングの一味になるようになっていたのだった。
恋人は、行く先を告げずに行動し始めた時に浮気かと疑ってキャンベル伍長の車にGPSをとりつけていた。
そのおかげで、ローズウッド・ボーイズの集合場所がミラーズ・モトクロスだと判明し、すぐに向かった。
そこでギブス達は、アロンゾという落ち着いていたボス格の男に目をつけた。
バイクにはバラの模様が入っていたから、確かめなくてもローズウッド・ボーイズだとわかった。
すぐにトーレスにも写真を見せて確認するが、トーレスはアロンゾに見覚えがないと言った。
だったらロイスの住所公開の手続きをして進めようとするが、実はトーレスは嘘をついていた。
アロンゾの事もメモに記録していたし、ロイスの住所もすでに知っていた。
ロイス
トーレスは、何か思う事があるのか、単独でロイスに会いに行く。
ロイスは、最初こそ笑顔で出迎えたが、5年ぶりの再会に恨み節になっていた。
結局、監房と同じような身を隠した生活をしているのに、トーレスはNCISとして普通に生活している。
トーレスに乗せられ、仲間を裏切った事を後悔していた。
1人で時間を持て余しているせいか、陶芸を趣味にしていた。
その間は裏切り者である自分を忘れられると言って。
アロンゾの写真を見せると、嫌味混じりに渋りながらも、何か秘密を抱えていたと教えてもらった。
ロイスは「当時の事がNCISにバレたら?」と、何かトーレスの弱味を知っているようだった。
アロンゾ
アビーが起爆に使われた携帯を追跡して、アロンゾの居場所を突き止めた。
トーレスにも連絡をし、家に向かうと確かに強盗時のヘルメットを発見するが、アロンゾ自身がすでに殺された後だった。
銃創は、キャンベル伍長と同じで頭と胸に1発ずつ。
男とベッドに入っている状態で2人共殺されていた事から、アロンゾの秘密というのはゲイである事だったのかもしれない。
トーレスがアロンゾの金庫に気づくと、非通知の電話が掛かって来た。
ボイス・チェンジャーで加工された声で、「強盗犯を始末してやったんだから捜査を止めろ。さもないとNCISにお前の秘密をばらす」と脅す電話だった。
使われた銃はキャンベル伍長殺害のものとは一致しなかったが、アロンゾの靴に付着していた土がキャンベル伍長のツメから採取した土と似ていた。
2件の殺人が結びつく。
ギブスとトーレス
ギブスはトーレスとエレベーターに乗ると、黙って非常ボタンを押した。
エレベーターが急停止し、うす暗くなった閉鎖空間で隠している事を話せと向き合う。
トーレスの傷を覆う絆創膏を剥がす時だ、と言って。
逃げ場がないと観念したトーレスは、モンローを捕まえる為に物証を仕込んでいた事を告白する。
モンローが仲間殺しの犯人で間違いはなかったが、なかなかしっぽを出さないのでしびれを切らして仕込んでしまったという。
邪魔者を次々殺して行くのを見て、やるしかなかった。
告白の後、いつものようにギブスに「実は俺も」と言って欲しかったトーレス。
ギブスの返事は、「お前が思う以上に俺たちは似てる。だが、俺の絆創膏は剥がれない」だった。
泥
アビーが土を分析すると、質量分析計から陶芸用の粘土である事が分かった。
その報告にトーレスはすぐにロイスの家に飛び出して行った。
ロイスの家に入ると、トーレスはアロンゾが銀行から盗んだ金を持たされていた。
元々俺の金だというロイスに、実のボスがロイスである事に気づく。
ロイスは裏切りを悔やんでいるように演じていたが、実際はモンローを裏切った行為が仲間から英雄視され、信頼関係を築いて新たなボスになっていたのだった。
キャンベル伍長はギャンブル癖が厄介で殺した、とその理由も白状する。
組織での邪魔者を消す、モンローとしている事は同じだった。
ロイスが金と引き換えにしたのは、トーレスが物証を仕込んだとロイスに話した時の音声ファイルだった。
それでトーレスを脅して金を持ち出させていたが、金の中には手錠も入っていた。
トーレスがそんな脅しに、あっさり従う訳はない。
外に控えているギブス達を確認すると、ロイスは音声データを置いてトーレスに従う素振りを見せたが、隙を見て殴るとバイクで逃走した。
車で追うギブスとクインだが、車では行き止まりになってしまった。
そこにトーレスがバイクで追い詰め、忘れ物だと手錠を届けた。
音声ファイル
署に戻ると、トーレスはギブスから音声ファイルの報告を受ける。
「良く聞き取れなかったから安心しろ、特定はムリだ」
どうも誤魔化しているようで詳しく追及すると、アビーではなくギブスがチェックしたと言う。
アナログなギブスに単独でデータのスキャンが出来る訳はない。
「不正行為だが理由は正当。
二度とやるな」
と言って、ギブスはトーレスを守った。
つづく
かんそう
ファンには嬉しいトーレス回でしたが、トーレスに秘密があった事からちょっとテンション低めなのが残念でした。
ギブスがトーレスの事を「思っている以上に俺たちは似てる」って認めたのは嬉しかったですv
その時はまだどうなるかわからない不安からか大人しかったトーレスですが、証拠でっち上げの過去がギブスによって封印されて安心したらすぐ調子に乗るでしょうね~。
ギブスと俺は似てるんだぜ~、みたいなw
そんな俺様全開なトーレスがもっと見たいです!
そしてギブスはかなりトーレスの事好きなんですね~w
イケメン・ポジションって事で、「俺と似てる」って言ってるのかもしれませんねw
事件としては、キャンベル伍長はNCISと結びつける為のパーツって感じで、ほとんど関係ない感じでちょっと可哀想ですらありましたがw
トーレスが信頼していたギャングとはいえいい奴なんだ、と庇っていたロイスが結局身も心も悪党だったというのは、ショックだったろうなと思います。
トーレスの潜入捜査の過去ネタはいろいろあると思いますが、今回はちょっとしんみりするストーリーでした。
(文:ジェーン洞)
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