あらすじ
ボイトはチャップマンに呼ばれ、本来無関係の事件を押し付けられる。
ウエストサイドの売人、モラレス。
2018年麻薬取引で起訴されていた。
ところが、検察の証人となった資金洗浄係のトム・ビラーが、突然消えたためモラレスは有罪になっていない。
この件で新情報があるという。
「モラレスの運び屋の可能性があるペドロ・ベロズの恋人が大量のコカイン隠しを証言した」
配達待ちの状態だろうから、特捜班に調べろというが何故、麻薬取締課のすることを押し付けられるのか疑問だった。
「私の証人を殺した」
ペドロ
言われた通りペドロを尾行していると、偶然別件のパトカーがやってきてサイレンの音にペドロが警戒して暴走する。
そして停車中の車に突っ込んでしまう。
特捜班がかけつけると、ペドロも恋人も車内で気を失っていた。
助けようとするが、ボイトが離れろ! と言った後、爆発した。
車にはアセトンが積まれていた。密造所で見慣れていた。
特捜班に怪我はないが、ペドロとその恋人は助からなかった。
令状や調査員が必要なら何とかする、とこの事件への強い拘りを見せるチャップマンを宥めるようにボイトは言った。
「ペドロは死んだが、まだ捜査は続けられる」
新運び屋
モラレスは、特に後ろ盾もなく3年でのし上がっていた。
やり手なことからすぐにペドロの代わりを捜すことに目をつける。
ペドロはモラレスが共同経営するアンブラというバーで働いている時にスカウトされていた。
トレスがペドロの代わりの運び屋になるべく、仮釈放中のダンテとしてバーに潜入する。
すんなりと受け入れられるはずはなかったが、機転を利かせてモラレスの目に止まり、声をかけられた。
トレスは店員のロンゾと言う男と組むことになった。
最初のモラレスの指示に従う。
小箱の中身をスネークカメラで事前に調べると中身は本だったが、テストだろうと言われた通りに運んだ。
すると待ち受けていた男に銃を向けられたので、監視していたボイトとアプトンが乗り込む。
すると男はチャップマンの指示で動いている顔見知りの元警官だった。
指示が行き違ったというが、ボイトはチャップマンを追及する。
「問題はマイクじゃない。何が狙いなんだ? 議員になるためか?」
チャップマンはどう思われてもいい、とその場をごまかした。
「余計なことをせず任せろ」
不正疑惑
トレスがテストに合格し、夜ネイルサロンに呼び出された。一見モラレスとは無縁だが何の利用をしているのか探る。
すると到着したトレスはロンゾにバッドを渡され、その場でサロンの強盗に参加させられた。
サロンから材料のアセトンを盗んだ。
その際にトレスはロンゾからモラレスの情報をなんとか引き出そうとして話題に出した。
するとモラレスの客が警官と付き合っていた、とロンゾが言い出す。
「警官はモラレスの犬さ。そいつはもういないが支配は続いている」
だが誰かまでは教えてもらえなかった。
ロンゾは自分に必要な秘密を探せと続ける。
「例えば、2018年彼が薬物で起訴された時、女の検事補に救われたんだ。とんでもねぇ秘密のおかげでな」
盗聴していたボイトとアプトンはすぐに理解する。
チャップマンは捜査を望んでいながら不正をしていたのだろうか?
チャップマンの秘密
ボイトが、証人トムーの警護をしていたガント巡査に当時のことを尋ねた。
「あの夜は、窓から脱走したまま消えたんです」
調査からチャップマン検事補が保護中のビラーをほぼ毎日のように訪ねていたことがわかった。
「彼女は朝までいました」
脱走の理由もチャップマンに会いに行ったとガントは思っていた。
ボイトはチャップマンの自宅を訪ね、分かったことを突き付ける。
「トムとは親密だったのか?」
チャップマンは驚きながらも否定はせず、しっかりと認めた。
「あの頃はストレスを感じ、孤独だった」
公判のために長い時間を共にするうちに、善人だとわかりひかれていた。
「モラレスと関わったのは弟の薬代を返すためだった」
この仕事は心に蓋をしていないとできない。でもトムにはさらけ出せた。
「辞職するわ」
だがボイトは誰にも言う気はないと辞職を止めると、捜査に戻って行った。
ロンゾ
トレスから次の動きの連絡が入った。
アセトンを持ってロンゾと整備工場へ行くという。
恐らく密造所でモラレスも来るだろう、と待機をするが、モラレスはなかなか姿を現さなかった。
その間にもどんどんドラッグが出来上がっていく。
見逃せない量に、モラレス不在だがロンゾを寝返らせようと踏み込んで、トレス込みで逮捕する。
ボイドはロンゾをケージの中に座らせた。
ロンゾは逮捕をチャップマンの仕業だと決めつけた。
「あの女は証人と寝てた。俺はバカじゃねえ、あの女をクビにできる」
ロンゾはチャップマンの弱みを握っていると強気だった。
「だからあんたもカメラもない、誰もいないここに連れて来たんだろ」
ボイトはロンゾの賢さを認め、モラレスは知っているのか、と尋ねる。
「彼には話してない。俺が身を守るための秘密だ」
ボイトは何故ロンゾが知っているのか、を突いた。
「彼が消えた夜監視してたんだろ。殺人現場にいたな」
そしてゲージの扉を閉めた。
24時間
オフィスに戻るとチャップマンが待っていた。ロンゾが口を割ったか気にしている。
「彼を使う気はない」
なぜ? と追及してもボイトはかわすだけだった。
「知ってるのね。別にいいわ」
ロンゾを使えばチャップマンの秘密も暴露される。資格はく奪は免れない。
チャップマンはここでも退職も辞さない覚悟を見せるが、ボイトはやはり即答はしない。
「24時間くれ。ムリだったら好きにしろ」
ロンゾの寝返りも期待できず、モラレスの逃亡も時間の問題となった。
モラレスをトムの殺害容疑で逮捕する。
ロンゾも関与していることからボイトが仮設を立てる。
2018年モラレスがトムの隠れ家を発見。監視していたロンゾが抜け出したトムを拉致。
ロンゾが殺したか、モラレスに差し出したか。
当時のロンゾの行動を急いで掘り起こす。
手がかり
ロンゾの保釈金を払ったダニエルといういとこが浮上した。
犯罪歴はなく教師で、週末は建設会社に勤務している。
ダニエルは当時、ピルゼンの巨大駐車場の建設に携わっていた。
隠れ家に近い。
ダニエルを呼んで聴取をすると、当時ロンゾに助けを求められて協力していたことがわかった。
「知らなかったんだ。ロンゾが遺体を持ってくるなんて」
5年の月日を経てトムの遺体を発見した。
死因は後頭部の銃創。
腕時計をチャップマンに渡すとトムのだと言い、泣きだした。
モラレスが愛用していた血のついた銃も発見された。
それが証拠となりモラレスを逮捕する。
結末
ロンゾは取り引きに応じ、モラレスを裏切った。
チャップマンの名は出ない、とボイトはトムの墓参りをするチャップマンに伝える。
「これで借りができたわね。辞職させることもできたのにどうして?」
「楽な仕事じゃない。善人ほど潰れる。何人も見た」
チャップマンはボイトに会う前に聞いていた悪い噂を伝える。
「でも違うわ」
「一部は事実だ」
「今もそうなの?」
「考えたこともない」
チャップマンはやっとボイトを理解できたようで、一杯おごらせて、と誘った。
「また今度な」
2人はそれぞれの車に乗り込んだ。
かんそう
オリンスキーの墓から始まり、墓で終わりました。
墓石に酒をかけて、一緒に酒を飲むボイトが渋い!
今回も見応えがありました~!
チャップマンはこれまでの動きから比較的フラットな印象があったので、そう悪い人ではないってわかりながらも、不正をちらつかされるとええーってなったり。
でも不正よりもある意味驚きの人間味のある過去がありました。
そして一時期ただ一緒に過ごしただけの人のために、潔く辞職も覚悟の上で真相を暴き、罪を償わせようとする。
めっちゃまっすぐで熱い! でもそのために特捜班をほぼ個人的に使う……。
やってることほぼボイト??
ボイトがそんなチャップマンだからこそ、最後まで守ろうとしていたのも理解できました。
善と悪は本当に表裏一体で、全てがグレーにならざるを得ないというのがPDの軸のような気がしました。
逆に善だけをアピールしている方が怪しく感じるってのもあるあるですしね。それってリアルでもそういう傾向あるしw
とはいえね、チャップマンが急にボイトに癒しを求めるのはどうなん? ってなったので最後ボイトがさらっとかわしてくれたのも良かったです。
ほんとPDには普通の恋愛要素いらないんだわ。
今回はボイトがメインで、その分? もう最近は派手なアクションやバイオレンスもなくなっているんですが、ただボイトが出ているだけでかっこいいので全く問題ありません!
あとモラレスよりもロンゾの方がキーパーソンでしたねw
8 件のコメント:
すみません^^;
変な投稿してしましました。
特捜班以外が絡んでも面白い展開になりますね。
視聴者としてはアルの墓参りが嬉しいですし、
チャップマンとの最後のシーンは堪らないですね。
アプトンが『FBI:特別捜査官』にゲスト出演している回をアマプラで観ましたが、
アプトンのバディ役に
「シカゴ警察署はよくない意味で有名だ」
と言われていました(笑)
ボイトの正義が一般的になるのはそれはそれでもんだいですね…
チャップマンの人間味!
証人と関係を持つなんて、駄目駄目とわかっていても、トムに癒されることを求めたんですね。
潜入捜査はトレスにお任せですね。
ロンゾの小賢しさ。しゃべる、しゃべる。
最後に従兄弟が出てきて、急展開なんだけど、真実がわかりチャップマンも私怨を晴らし、辞職も厭わないってかっこいい。
チャップマンを守るボイトも、飲みに誘ってもさらりとかわすのが、大人で素敵でした。
SAWAさん
私もその「FBI」観たはず。
シカゴとニューヨーク、特捜班とFBI
何かとバチバチありそうですね。
私怨と言えば、ボイトの息子ジャスティンが殺された時のボイトの火の玉になった捜査がすごい迫力でした。
最後は犯人を自分で射殺して、埋めました。
見ていて力が入りました。
オリンスキー大好きなキャラだったので
忘れられてなくて良かったです
潜入捜査やおとり捜査の多いこの番組
毎回ハラハラするんですが今回もトレス頑張ってましたね
見た目がギャング>警察って感じですからね
違和感ないです
SAWAさん
最初の投稿消しておきました~お気になさらず!
オリンスキーのお墓詣り良かったですよね!
こうして忘れられていないんだってちゃんとわかるシーンがあるとほっとします。
FBIにゲスト出演してるんですね!!
FBI見てないので情報ありがとうございます!
そしてシカゴ署の悪評ww
ていうかシカゴがPDを見る限りめっちゃ治安悪いですよねw
あのドラマ見て「いきたい」って純粋に思う人いない気がしてますw
エリオさん
確かに最後のいとこが出てくる展開はもう時間切れでおせおせの感じありましたねw
わりとPDあるあるで慣れてるせいかスルーしてましたw
ロンゾのキャラ、妙に立ってるからボイトの情報屋になる、とかの展開があってもおかしくないくらいでしたね~
Mjgappaさん
私もオリンスキーお気に入りでした!
今の特捜班にはいわゆる年長者がボイトだけになってしまったので、ボイトの負担が本当に大きいですよね…
でもボイトのキャラ上、心許せるバデイみたいな存在が排除されちゃうんですよねw
トレスが賢さに知識もあって他の先輩よりもより潜入に向いているのは本当に説得力もあるし、利点ですよね!
トレスが活躍すると純粋に嬉しいですw
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