あらすじ
マリア・レシーノス
カウンセリングを受けるオリビアは、理由はわからないが昔助けたマリア・レシーノスを思い出していた。
すると意外なところでマリアと再会をする。
NY市警察学校の卒業式、卒業生名簿の中にその名前を見つけた。
大人になっているがあのマリアに違いない。
小児性愛者殺人事件
オリビアが警察学校の卒業式で留守にしていると、リサ・ミラーという女性が署にやってきた。
フィンとカリーが話を聞くと、離婚裁判中の夫が小児性愛者だという。
パソコンにあった児童ポルノを証拠としてスマホで撮影していた。
異動してきたばかりのカリーにはその証拠写真ですら刺激が強く、目を逸らした。
無断家宅捜査の令状を取り、夫ウェイン・ミラーの滞在場所へ向かう。
するとウェインはビニールに包まれダクトテープで止められたバラバラ遺体になっていた。
カリーは気分を悪くする。
すぐにオリビアに呼び出しがかかり、オリビアはマリアに声をかけられないまま卒業式会場を後にした。
クラッシックカー
ミラーに前歴はなかった。
署に戻るとまず妻を揺さぶった。アリバイ作りのために本人が通報するケースは少なくない。
夫に怒りがあり、お腹の子の親権争いもしている。
だが妻は強く否定した。
しかし、他に恨みを持つような人物にも心当たりはない。
ミラーのパソコンにあった少女の写真から手がかりを得ようとよく見ると、古い車の中で撮影されていた。
ミラーの所有するクラッシックカーに間違いない。
押収した車をオリビアが調べると、底に追跡装置を見つける。
追跡装置
ミラーのアパートの近くの公共公園で追跡装置は起動されていた。
公園の防犯カメラを調べると、遺体発見前に写真とは別の少女と公園のベンチに座っているミラーが残っていた。
最後にミラーを見た可能性がある少女を捜すが、その間に二件目の同じ遺体が発見される。
ミラーより発見が遅く、腐敗していたが同じ手口で、やはり被害者は過去に未成年者への性犯罪で逮捕歴があった。
玄関に置いてあった自転車からミラーと同じ追跡装置も発見された。
犯人は小児性愛者を狙って殺している。
検死によると、ノコギリのようなもので切断しているという。ジャブソーかもしれない。
Kドーム
写真の少女ノラが見つかり、聴取するとミラーはカメラマンということでノラと接触していた。利用したのは「kドーム」というアプリ。元々はドラッグ配達用に使われていたという。
そしてミラーともう一人の被害者もそのアプリを利用していた。
二人が共通して接触していたプリヴィアス・ヤムというアカウントを見つける。
登録住所の家主はジェームズ・ブロック。妻は死亡。トーリとニーナの2人の娘がいる。
ブロックを容疑者に想定して家に向かうと、妹のニーナが公園の防犯カメラに映っていた少女だった。
姉のトーリは21歳で体格が良く、ビルメンテナンス業を自営していた。留守の多い父親の代わりにニーナの世話もしている。
トーリ曰く、父はホテルの工事で長い間家を空けているという。
連絡を取っても留守電のままだった。逃走した可能性がある。
それぞれ2人から話を聞くが、ニーナはKドームの存在も知らず、ミラーには話しかけられてキモかったから姉に報告した、とだけ言った。
トーリは父は隔週で帰って来る、と言い、ニーナはいい子で、友達も全員把握していてミラーとの接点はなさそうだった。
ところがブロックの車が川沿いで発見された。6週間前から放置されていたという。
仕事に行っているはずなのにおかしい。
川を調べるとミラーたちと同じようにバラバラになった遺体が発見された。
スマホもトランクに入っていた。
トーリ
父親について嘘をついていたトーリを連行した。
確かにトーリなら仕事柄ジャブソーも使えたし、男達を殺す力もある。
そして携帯にはKドームでミラーたちとやりとりしていた証拠もあった。
恐らくニーナは囮で、あくまで無関係。
トーリが大事にするニーナの名を出し、トーリに自白させた。
トーリは殺してバラバラにすることが楽しかったという。
だがオリビアはさらなる事情を聞く。
すると父親はミラーたちと同じ小児性愛者で、トーリ自身が幼い頃被害にあっていたことを知る。
ニーナがターゲットになろうとすると、トーリが身代わりになってニーナを守っていた。
出張中だけが平和だった。戻って来ると言われて耐えきれず殺していた。
長い間刑務所に入ることになると真っ先にニーナのことを心配した。
オリビアはニーナを里親には任せられない、と一緒に暮らしてもらえる親類を見つけ、セッティングをした。
恐れ
事件解決後もトーリに同情するオリビアをフィンは心配した。
「君は共感しすぎる」
そして過去に助けたマリアの新聞記事を見ていることも知ってて言う。
「トーリやマリアは関係ない。君自身の問題だ」
フィンは助けた相手が実はそれに値しなかったら? ということをオリビアは恐れていると切り込んだ。
相手にとってはなんでもないことで、もうオリビアのことを覚えてさえいない。
オリビアは否定できなかった。
その足でオリビアはマリアの自宅に行った。
覚えていないかもしれないと思って新聞の記事を差し出す。
するとマリアは涙ぐみながらオリビアに抱き着き、オリビアを家に招いた。
つづく(SVUシーズン25 あらすじはこちら)
かんそう
オリビアの悩みが深くて重いですね……。
でもマリアは被害にあって、警官になっていることから、絶対助けられたことを忘れていないって確信できますよね。
むしろオリビアのようになりたくてその道を選んだのではないかな。
でも被害にあっておきながら、自分の過去を常に思い出すような職業を選べるのが凄い!
オリビアたちもそうなんですけど、まさに人のために犠牲になれる人ですよね。本当に普通はなかなかできないことだと思います。
SVUの扱う事件では、被害者が犯罪者になるというルートは珍しくなく、何年も見てきているオリビアだからこそ同情を覚えてしまうのもわからなくはないですが、本当に難しいテーマだと思います。
つくづく事件って未然に防いでなんとか対処できないのかな、って思いますね。
それができていたらトーリとニーナは別れて暮らす運命にならずに済んだでしょうし。
フィンが口は悪く、カリーを信頼してないって言いつつもめっちゃ面倒見が良いのが、ほんとフィンかっこいい~ってなりました。
オリビアに助言できるのも今となってはフィンだけですし、いつまでもフィンにはいて欲しい!!
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