AHS12 前半まとめ（1話～5話）
American Horror Story: Delicate | Title Sequence - Season 12 | FX
2023年12月～シーズン前半 全5話/Disney+ 日本独占配信！！
(アメリカ放送2023年9月～)
★後半放送2024年予定
前シーズン
概要
AHSシーズン12となるデリケートは完全オリジナルではなく、「デリケート・コンディション」ダニエル・バレンタイン著がベースとなっているとのこと。
2023年9月に前半5話が放送され、クリフハンガーのまま中断。
後半は現状、2024年予定となっており日本での配信は早くて、アメリカ放送＋3か月くらいでしょうか。
謎が多いため、毎度のことながら個人的な主観が多く含まれることをご了承ください。
テーマ
大きな軸は「妊娠出産」。
主人公が不妊治療、体外受精をする様子からいろんなメッセージが読み取れます。
特に現状まででアピールされていると感じるのが
・悪魔の子を産む（悪魔の代理出産）
・産んだ子供を奪う（中絶を望む人間に、産ませて子供をもらう悪魔組織の存在）
・出産否定派の存在（体外受精をするアナを邪魔する組織？）
加えて、ハリウッドを牛耳る組織？＝悪魔組織の存在。
誰がどうなのかは後でまとめます。
また作中では「悪魔」と明記されていませんが、サタン、悪魔崇拝というワードが出ていることから便宜上、関連すると思われる組織を「悪魔」と表記しています。
前半までのざっくりあらすじ
女優のアナ（エマ・ロバーツ）は体外受精を何度も試みていたが、予想外に低予算映画が当たり、第二のブレイクをしキャリアと私生活（妊活）の板挟みになっていた。
早速、2人のストーカーやアンチアカウントを確認している。
それだけでも大変なのに、薬の影響かおかしな幻覚を見始めてもいた。記憶障害なのか時間の感覚も狂っていき、夫や周囲からはあきらかにおかしく見えていた。
ある時は不法侵入者がいると大騒ぎをし警察を呼ぶが、防犯カメラにも記録はなくアナが自分で暴れたのでは？ と疑われる。
ストーカーも夫は確認していない。
そんな中、念願の妊娠をしキャリアと出産、どちらも諦めきれず時には仕事を優先する。
移籍したばかりの広報の手腕もあり、ゴッサム賞の最優秀俳優賞を受賞するが、体調不良のせいで授賞スピーチで嘔吐し一瞬で好感度を失ってしまう。
二度目の成功といえるアナは30代。決して若くはない。
やっと20代になったばかりの旬な女優バベットを一方的にライバル視し、焦ってもいる。
しばらく友人の実家に隠れて休暇をとるが、その豪邸の地下が怪しい悪魔的空間につながっているのをアナだけが見つける。
妊娠から流産、時間の感覚の狂い、妄想などアナの症状は身体の変化と共に悪化していく。
流産したはずの子供を胎内に感じ、狂気を増すが医師の診断でアナの言う通り、胎児を確認する。
妊娠に喜んだものの、出産とゴールデングローブ賞のどちらかを選ばなくてはならなくなり、今度は子供を選ぶ。
アナを信用しない夫と喧嘩をし、地下室で一人、スマホで授賞式を見るとバベットが受賞する。
そこへ広報からの着信で「子供と同じくらい大事なオスカーのためなら何でもする？」と確認されると、迷わず「やるわ」と答えた。
翌朝、バベットが事故死をしたというニュースで起こされる……。
各話のざっくりまとめ
1話 マルティプライ・ザイ・ペイン
体外受精をすすめていくとどんどん様子がおかしくなっていくアナ。
2話 ロッカバイ
（ロッカバイは子守歌のことだと思います）
アナの顎にニキビができる。
妊娠発覚。
ゴッサム賞受賞式にマドンナが91年に受賞した時のドレスを着る。
（キムの2022年メットガラで着たマリリンのドレスのオマージュ？？）
受賞前にトイレでしつこいファンを殺してしまうが実際には何も起きていないと言われる。
受賞するもスピーチで嘔吐し炎上。
シヴォーンがアナに子守歌をうたう。
「お休み赤ちゃん
木の上で揺れて風が吹いたら――ゆりかごが動く」
しばらくタリアの実家？で隠遁生活を始める。地下室が怪しい……。
出血をし、近くの病院へ行くがエコー時にもさらに大量出血をしてしまい、流産と診断される。
だがその履歴はなく、エコーを見た看護師アイビー（同じ位置にニキビがある）も病院に登録されていなかった……。
3話 ホエン・ザ・バウ・ブレイクス
（シヴォーンが歌った子守歌の続きにあると思われる歌詞、When the bough breaks。枝が折れた時、木の上にあるゆりかごは……？）
・別荘の近くの森で幻覚？ を見るが確かめに行くと何もなく白いフクロウが木に止まっていた。（のちにソニアが白いフクロウを妊娠祝いにプレゼントしている）
・アナのアンチアカウント2件が検索しても出てこなくなる。
・管理人ニコレット登場
・ビーチに悪魔（ウサギの耳のようにフェザーを頭につけた黒いドレス）初登場。
・アナ、地下室の小さなドアからつながる空間を見つける。
ホルマリン漬けの大量の胎児。手術室。壁には「サタン、主の子供たち 万歳」の文字。
悪魔に手術台に縛り付けられる。
その後、気づくとアナは流産したはずなのに赤ちゃんがお腹にいる、と言い出す。
・デックスやれやれ。
・夜、ソニアとデックスが待ち合わせているのを見てしまう。（ソニアが履いているスタッズのヒールが、以前みたストーカーのヒールと同じだった）
・スケジュールアプリでハッカー？と会話する。
？警告したい
？赤ん坊が狙われた
アナ彼らが殺した？
？赤ん坊は死んでない
・庭にウジの沸いた動物の死骸を発見する
4話 バニシング・ツイン
＜過去＞
・1555年イングランド、ハンプトン・コート宮殿でのメアリー女王の出産。
・メアリーがうたう子守歌
「ねんねしなさい見知らぬ子よ
一年前私は連れ去られた
ねんねしなさい見知らぬ子よ」
・出産後、約束したからと2人の悪魔（アシュリーズ）に鋭い爪の生えた赤ん坊を取り上げられる。
＜現代＞
・アナは動物の死骸に涎を垂らし、大事に地下室のベビーベッドに寝かせる。
・アシュリーズ初登場。
・NYの家にも勝手に防犯センサーがつけられる。（監視？）
・完全にデックスも引いているがアナの希望でヒルのクリニックに行くと、本当に妊娠していることがわかる。バニシングツインと言われる、双胎一児死亡だったと診断。
一度流産と診断されたのは、「恐らく双子だった」。
・シヴォーンとヘミッシュの契約関係、そして映画の事実発覚。（監督は脚本を渡されただけだった）
・アナのリール（短編動画）がバズり好感度を取り戻す。「私の身体だもの！」
・デックスの母親登場。母親曰く、夫は悪魔崇拝者で自分は長年の被害者だった。
・ユージニアという悪魔崇拝儀式の記憶を回復させる専門家がいる。（名前だけしか登場せず）
・アナ、動物の死骸を食べる。
5話 プリーチ
・アナがストーカーだと思い込む、プリ―チャーの過去が明らかに。
・Lafayetteのクロワッサン登場。セレブ的にも「バカ高く1人1個のはず」というレアな扱い。
・急にカマールがアナにサインを求める。
・アナ、ニキビが気になる。
・プリ―チャーがデックスの母親と接触する。
（アシュリーが監視している）
・アデラインが人間に恋をして組織抜けした悪魔だとプリ―チャーから判明する。
そのせいで、デックス、その妻のアナが狙われている。
・アナ、ソニアと和解し家に招く。（白フクロウのぬいぐるみをもらう）
・ニコレットがソニアを見て驚く。（アデラインに似てるから？）
・コーラの怪しいセラピー施術を受けたことがきっかけで、デックスはアナの話なんか信じてないとぶちまける。
「でも愛してる」
・出産を優先して辞退したゴールデングローブは、バベットが受賞し、悔しく思い、オスカーのためならなんでもするとシヴォーンに言う。
・翌朝、バベットは事故死していた。（後半につづく……）
登場人物
アナ・ヴィクトリア・オルコット（芸名）/エマ・ロバーツ
・人形が発売されるほどのティーン・アイドルだったが一発屋っぽい。シヴォーンのプッシュで30代で再ブレイク中。
（女優という職業の割にはいい子そう。そのせいかパッとしなかった？）
・夫が前妻アデラインを忘れられないでいる、と死者に嫉妬している
（そのためデックスとの子作りに執着している？？）
・スタート時は被害者のポジションだったが、5話まで進むと動物の遺体に喰らいつく変貌を見せる（多分、悪魔の子を妊娠した影響？）
・生後3週間で母親を亡くしている為、子供を産んで絆を欲しがっている（デックス談）
・スケジュールアプリのパスワードは
dex2020（ハッキングされている）
zygote1989（ハッキングに気づいて更新したもの）
デックス/マット・ズークリー（アナの夫）
・画廊オーナーのお坊ちゃま
・狂っていくアナを見捨てず優しいが、どこか胡散臭い。ポジションが謎。
・アナの通話を盗聴している？？（クリニックのコーラとの通話内容を知っていた）
（もしくはアナの記憶障害or多重人格）
・アデラインとは子供を欲しいと思わなかった。
・権力者である父親が悪魔崇拝らしい（母親がそのことに気づき、父親を虐待で訴えるがその後悪魔たちを見ている）
・父親のことをどこまで知っているのか謎。
・プリ―チャー曰く、悪魔から恨まれている。だからアナも悪魔に狙われている。
その理由は、かなり力を持っていた悪魔だったアデラインがデックスに恋をして組織を抜けたから。
・アデラインの死因は、キッチンでの焼死（事故）だが詳細は不明。
「あんな死に方したら忘れられない」
（子供を欲しいと思わなかったとはっきり言うデックスが絡んでいる可能性もある？？）
・もしかしたらアデラインが悪魔だと気づいたのかも？（だから子供を欲しいと思わなかった？）
チーム悪魔？
シヴォーン/キム・カーダシアン（アナの広報兼親友）
（キムの演技意外とちゃんとしてる！？）
・コービン広報会社（CORBYN）
・アナとは妊活中に出会い、親友になった。
・自身は流産を経験し、出産は諦めた。
・アナにビタミンB12だといって怪しいドリンクを飲ませている。
・映画「オトゥール」の仕掛人であり、落ち目のアナを抜擢した張本人。
・オトゥールを作ったことになっている映画監督へミッシュ/ドミニク・バージェスを身体で言いなりにしているがそのことはアナには秘密
・アナの出産を応援しつつ、キャリアと引き換えにその子供を狙っていそう……？
アシュレー/ビリー・ロード
アシュリー/レスリー・グロスマン
・コービン広報会社の危機管理広報の第一人者
だがそれは現代の姿で、1555年のイングランドでは女王陛下と契約をし、赤子を奪った悪魔。
・1555年の時点で、6000年悪魔の子（男児）の誕生を待っていた。
タリア（故アデラインの親友）
・デックスの画廊で働く友人
・故アデラインの親友
・ソニアのことは最初敬遠していたが、のちに作品を認める。
・子供を欲しがっているアナに対し、子供嫌いを隠していない。
・アナを心配する体で貸した家の地下には怪しい悪魔的空間が広がっている。
（そこで受胎させた）
・パートナーは同性のテオ
ニコレッタ/MJ・ロドリゲス(タリアの家の管理人)
・生後8週間のシンママで搾乳しているのにほぼ住み込みで管理人をしている。
・アナが妊娠すると絆を感じるほど喜び、アナを引かせる。
・アナがソニアにもらったプレゼントを勝手に開ける。（白いフクロウのぬいぐるみ）
カマール/Maaz Ali(タリアが手配したセキュリティ）
・住み込みでアナを守る
・NYのデックスとアナの家にも勝手に（会社が）防犯センサーをつける。
・結婚5年目で、ヴォーグ好きな妻がいる。（アナにサインを求めて発覚）
Dr.アンドリュー・ヒル/デニス・オヘア（アナの担当医）
・リバーサイドクリニック
・一見、感じがいいがアナのことは面倒に思っている。（居留守を使おうとした）
・1987年プリ―チャーの（悪魔の？）出産を担当し、しっかり名乗っている。
・クリニックにはコーラというスタッフがいる。コーラはセラピストでアナに怪しい施術をして嫌がられた。
チーム？ 出産否定派？
ソニア・ショークス（アーティスト）/アデライン（デックスの元妻）/アナベル・デクスター＝ジョーンズ
・故アデラインにそっくりだが、見た目のタイプは全然違う。
本人はアデラインを知らないといい、写真を見て「まるで双子の善良な方って感じ」と感想を述べる。
・ソニアがアデラインにそっくりなことについては、悪魔側にとっても驚きのよう。
・ソニアはアナのファンを公言していて、普段赤い口紅を塗らないことまで把握している。
・緑のスタッズヒール（ルブタン的な）を履いているのをアナは見ているが、本人は否定。
そのヒールからソニアがストーカー疑惑を持つ。
・ソニア曰く、母親からの虐待を受けて17歳でベルリンに逃げて、痛みを芸術に昇華して成功した。
「母親には感謝してる。あなたにも会えた」
・なぜソニアがアナに執着？しているのかその理由は謎。
・アナの隠れ家の側のホテルに滞在している（アナ引く）
（ソニアが白フクロウ？？？）
・出産には否定的な意見を述べるが、今のところ過激さは見せておらずアナを祝福している。
アイビー/カーラ・デルヴィーニュ(アナのストーカー、アンチ出産派？)
・看護師のふりをしてアナを流産させた疑いがある。その際にアナにアイビーと名乗っている。
・トロントから来たと言っている。
・アナと同じ口元にニキビがある。（その意味は不明）
・流産させたことから出産否定派？ 現在仲間、組織の存在は不明。
一匹狼？ 被害者の会
プリーチャー/ジュリー・ホワイト（悪魔組織の元被害者）
・体外受精は殺人だとクリニックで訴えているが、害はないとみられている。
・アナとデックスが狙われているから危ないと伝えたいらしいが、その伝え方が不気味なので全然伝わっていない。
・25歳でデザイナーとしてカール・ラガーフェルドとイブ・サンローランの弟子になり注目を浴びる。
・1987年、行きずりの関係で妊娠してしまい、中絶しようとクリニックへ行く途中で女に声をかけられ、「成功と引き換えに子供を渡す」という約束をしてしまう。
・無名時代のマーク・ジェイコブズにバッグの特許を売り、裕福。マークも有名デザイナーになっている。
・SNSアカウントはPreecher_Spe@ks
メアリー一世の恐怖伝説（悪魔の子を産んでいる）
ケルト儀式の真実
闇市場で繁殖した新種の超人
ハリウッドを牛耳る秘密結社（シヴォーン含む悪魔？）
などを訴えるが、せいぜい陰謀論扱いされるだけで誰も相手にしていない。
・デックスの母親に接触をし、「あなたの一族が狙われている」と伝える。
（アナにもびびらさずに直接そう言ってあげて……）
とくに気になる謎
映画「オトゥール」
低予算、抜擢された時のアナは落ち目のまま。
脚本はヘミッシュ監督が書いたことになっているが、実際はシヴォーンに渡されただけ。
ヒットはもちろん、数々の賞のノミネートなど誰もが想像していない状態になって、監督でさえシヴォーンに「君は何者なんだ」と聞いてしまうくらい。
そして何より面白いのが番組上、この映画の内容がほぼ語られていないこと。
ホラーで、アナが殺人をする役だということくらい？
まるで今見ているものが「オトゥール」なのではないか？ と勘繰りたくなります。
それを意識させる台詞もありました。
アナがプリ―チャーと初接触した時の会話。
「あなたを知ってるわ」
「映画を見たのね」
「見た？ あなたは彼女よ」
第1話の割と早めのシーンなのでこの段階では、「アナに凄く似た人が他にいる」「アナは映画を見たファンだと思って会話してるけど、この人は映画なんか知らなくてアナが恥をかいた？」と処理していました。
が、前半を見終わってみると、プリ―チャーは狂っているように見えてしっかりと物事をわかっている。映画も見ている可能性はある、と感じられます。
そしてアナの狂気が増していくことから、アナが殺人を犯してもおかしくはない。
今見ているものが「オトゥール」だったら……アメホラらしい！！
「オトゥール」はフランス語で影響力のある監督、みたいな感じでした。
実際に監督したヘミッシュは言われるがままに撮らされた感じなので、自分を堂々と「オトゥール」とは言えない。
オトゥールは誰なんでしょう！？ そもそもアナの実録ならある意味アナが本当の意味の自作自演をしている「オトゥール」なんですよね……。
って完全に妄想度高めだと自覚はしていますｗ
蜘蛛
クリニックの座薬を使うと髪が延々延び、クモが生まれると恐れる……。
脱皮のように顔の皮がむけたり。
アゴのニキビ
アイビーにも同じ場所にあります。そのアイビーは現状、出産反対派と思われています。
悪魔とは別の組織に思えるのですが……。
ちなみに過去の出産するプリ―チャーにはありません。
絶滅アナ（Annihillate_Anna）
めっちゃアナのアンチアカウントで「死ね」「ババア」などコメントしてるのは誰なのか？？
そしてプリ―チャーのアカウントと共に、ある時から消えていますが、何が現実なのか？
予定表のハッキング
アナのスケジュールアプリが度々勝手に書き換えられ、メッセージのやりとりまでするようになるが、その相手は誰なのか。
スタンスは、アナに妊娠させまいとしているのでプリ―チャーに思えるが、プリ―チャーにそんな知恵がある感じがしない。
また同じように花を贈って、アナがやろうとしていること（妊娠だけではなく、悪魔との契約かもしれない）を止めようとする存在の正体も今のところ不明。
恐らく同一人物（組織）と思えますが、プリ―チャーとは別のような……。アイビーなのかな？
アナ・ドール
たびたび登場するアナがティーンアイドルだった頃のアナ・ドール。
初登場はシヴォーンのオフィスで、ファンの希望だと人形のおなかにイニシャルのサインを書くが、その直後箱に入っていたはずの人形はアナのバッグの中に。
シヴォーンは自分で入れたんでしょ、とあきれるがアナには記憶がなかった。
その後も、サイン入りの人形がビーチに埋まっていたり、あちこちに現れアナを驚かせる。さらに、レアなはずなのに二体目も登場する。
時には、毛が抜けたアナと同じように毛が薄くなったりして、アナのブードゥー人形を思わせたり、はたまた妊娠するな、という警告のようにも思えたり……。
無事、妊娠したアナは２体のドールをまるで双子の子供のように扱っている。
誰が何のために？ なぜレアな人形が？？
何故アナなのか？
シヴォーンがアナに目をつけ、近づいたことはほぼ事実。
アナの性格的に「コントロールしやすそう」なのが理由なのかな？ と思いながら見ていたのですが、まず気になるのはアナの「記憶障害」。
数時間単位どころか数日飛んでいることがありました。
象徴的なのが、マンションに侵入者がいたという夜のこと。
アナはタリアからもらった赤い口紅で手をべたべたにしています。
鏡には「やめろアナ（DON’T DO IT ANA）」のルージュの伝言。
アナには何の記憶もなく、侵入者がやったと主張していますが状況証拠的にはアナが自分で書いたと匂わされています。
別人格のアナ？ がいるパターンもありそうです。
そしてキャラクターの違和感。
アナの印象は、シヴォーンの言いなりでそれほど強い上昇志向は感じられません。
ただしアナの個人的なプロフィールはまだまだ謎。
生まれてすぐ母親を亡くし、親子の絆がないとデックスは言っています。
アナがなりたくてティーンアイドルになったのかどうかも謎。
ステージママはいなかったのなら、父？ お金、生活のためでしょうか？
かなりの空白を経て、今回の映画出演は、シヴォーンが抜擢しアナ自身はヒットを意識していたわけではない。
（アナが再起をかけたというよりは、親友の推しに負けたと考えられる）
夫のデックスは超金持ち。（実年齢は一回り以上年上）
その年齢差を表すシーンがあります。
「愛じゃない。横柄だし、子供扱いしてる」とアナがデックスに訴えています。
過去はさておき、今のアナは金持ちと結婚したことでかなりいい生活ができています。
体外受精だってお金がかかりますが、アナにとってはお金の心配など無用。
いくらでも何度でも妊娠するまでやる、といった様子でした。
・・家族が欲しいアナ
・・女優として成功したいアナ
・・いい生活がしたいアナ
どれも当たり前の欲求ですが、アナというキャラクターを見ているとこの全てを一度に得ようとするような欲深さをあまり感じないんですよね……。
まるで別人格のアナが時折混ざっているような？
・・見ているアナ
・・記憶が飛んでる時のアナ
・・スケジュールアプリを書き込んでいるのもアナ？（アラート設定？？）
・・アナ人形もアナ自身が置いていたり……？（アナならレアな人形とはいえ持っていてもおかしくない）
もとからアナの中にある上昇志向の強い人格に目をつけ、悪魔としてもコントロールしやすかったのかもしれませんし、悪魔に目をつけられたのが原因で分裂しはじめた可能性もあります。
なんにせよ面白いのが、ライバルのバベットは悪魔に選ばれなかった、という点です。バベットだって母体なのに。しかもアナより多くの子供を産む時間を持っている。
AHSならではの豪華さとリアルさ
という感じで、現状気になる点を書き出してみました！
何せゴールが見えないのですべてが気になるんですけどね！
私は妊娠したことがないので想像でしかないんですが、アナの体調不良によるシーンは、実際の妊婦さんに生じる異変をオーバーにホラーに演出しているのかな？ と思いました。
そして「妊娠・出産の大変さ」を未体験ながらも身近に感じ、いたたたたってなりました。
「男の方が勇敢だって思われてるけど女はなんだってするのよ」とデックスの母親の台詞があるんですが、とても印象に残っています。
ライアン・マーフィーからの女性賛美、妊婦へのリスペクトを感じました。
それに続くデックスへの「産んであげたのに味方じゃないのね」が切ない。この切なさもライアン・マーフィー節だと思っています。
まだ前半だけですけど、世界観が現代で主人公は金持ちと結婚した女優で……と、華やかなのでそれだけでも見ていて楽しいです。
特にさすがだなぁと思うのが、エル、ヴォーグ、ゴッサム賞などなど、実在のものがそのまま使われているので説明いらずにそのスケールが感じられます。
アナが部屋着としてPradaの凄くかわいいニットを着ていたり、ハイブラのバッグを持っているのも、設定上説得力になるんですよね。ただおしゃれにしました、というだけじゃなくて。
ああ、そういう生活をリアルにしている人たちなんだ～って。
目の保養かつ、ゴージャスな生活がリアリティになっている。
キム・カーダシアンの存在も見る前までは、ドキドキしましたけどこの世界観には違和感なく「キム」から「シヴォーン」になっていると思います。
そして個人的にはエマも可愛いんですが、夫役のマットが好きなので本当に美男美女で夫婦でいるだけでうっとり～ってなります。（とはいえマット老けたな～とは思ってますけど！ｗ）
えらいクリフハンガーで終わっていますが、まだまだわからないことだらけなのでまた後半見る前に自分でもこの記事を見返したいと思います！
どーでもいい謎の解明？：ロングドレスとトイレ
裾を引きずるようなドレスの時トイレどうするんだろうって思ってたらトイレの床でもそのまま引きずってた……。そうなんだ……。さすがにまくり上げて歩かないかｗ
どーでもいい謎：使用済みのルージュをプレゼント？！
アナがタリアのルージュの色を褒めると、タリアはそのまま「あげるわ」と自分の口紅を押し付けています。
個人的な感覚ではいやいや、せめて「今度同じ色買って渡すね！」じゃないの？ っていう。
コロナ後は特に神経質になってもおかしくないのに、こういう文化ってよくあるんだろうか？ と気になりましたｗ
しかもアナはその後、口紅しっかり直接塗ってました……。
気になることがいっぱいで、ただ1話ずつあらすじまとめてもなんのこっちゃになりそうで、気になることを中心にピックアップしております。
もっと大事なことが抜けている、勘違いしている等々あると思いますが、お気づきの点がありましたらコメントなどでお知らせください～！
もちろん、番組の感想、考察なども聞かせていただけると嬉しいです！
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