ブラックリスト/THE BLACKLIST シーズン5 13話「見えざる手/The Invisible Hand (No. 63)」

2018/04/25

クライム サスペンス ジェーン洞 ブラックリスト ブラックリスト シーズン5

t f B! P L

あらすじ

Eric Liebowitz/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


2018年1月30日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。
(アメリカ放送:2017年9月27日~)


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NY州北部のハリントンの汚染地域ブレンフォードから、遺体が発見されるニュースが流れている。
レッドはサマルをペットショップに呼び出し、ひとしきり犬を可愛がった後、それが次のブラックリストの仕業だと伝える。


被害者はペンシルベニア州の悪名高き銃器会社バリスティック・ナインのオーナー、ティム・ゴーマン。
安価で銃を売る事でサマルも知る有名人だった。

犯人は、過激派グループの「見えざる手」。
法では裁く事のできない、合法を利用して犯罪にはならない犯罪者を罰する自警団だと言う。
遺体は他にもある。


サマルがFBIに持ち帰るとすぐにアラムは、エイトリア・ケミカル社の工場があった場所だから遺体遺棄にはぴったりだと言った。
レッドの言う通り、他の遺体9体もすぐに見つかった。
全員生き埋めだった。


アナ・ホプキンズ


見えざる手の次の標的は、全員一致でアナ・ホプキンズとなった。
再生可能エネルギーが売りの会社重役だが、元はエイトリア社の専務だった。
今はロンドン在住で出張でアメリカに来るという。

ニュースの遺体発覚で、5人のメンバーは動揺もしていたがアナは当初からのターゲットでもあったようで、誰も反対しなかった。
組織とはいえ、全員一致がなければ実行もしない。
1人が辞めたら全員辞める、と組織以上の繋がりがあるようだった。


アナにインタビュアーの振りをして、メンバーのボビーが接触した。
その際にバッグに追跡装置を仕込んでいるのを、壁の映り込みでアナに気づかれる。
上手く誤魔化して仕込みは出来たが、アナは警戒を強めた。


手掛かり


アラムは、環境保護庁が観察用に設置したカメラのデータから手掛かりを得る。
1日1枚写真を撮り、表土の変化を見ていたのだが、ほとんど変わり映えのしないデータの1枚に人が映っているのを見つけたのだ。
その男は、汚染区域なのにマスクもなしに歩いていた。


ゴーマンの他3人の遺体の名前が判明した。
アックス・ジェン薬品のラルフ・エリス。抗ガン剤の値段を釣り上げた会社。
引退した判事のウェイバー、弁護士のフリン。
判事は、発見された町の裁判を担当していた。
弁護士はエイトリア社の顧問弁護士。
町の汚染に関わった人物が殺されている。

アラムは判事と弁護士がグルであった可能性も先回りして調べていた。
原告の1人のスティーヴン・アルトマンが、15年前に情報開示を求めたが棄却されていた。
記録は非開示でそれ以外はわからなかった。

しかし、モニターに映し出されたスティーヴンの写真を見て、すぐに汚染区域の男だと分かった。
「見えざる手」のリーダー格の男だった。

スティーヴンは、両親をエイトリア社の汚染が原因の骨肉腫で亡くし、10代の頃エイトリア社を訴えていたが、証拠不十分で訴えが棄却されていた。

ここ2年の社会的な記録はなし。
スティーヴンが汚染地域で生活をしている事に気づく。

スティーヴンの自宅に踏み込むと、すでに逃げた後だった。
家の中にあった最新鋭の監視装置のデータからアラムが、ターゲットのアナの居場所を突き止めた。
手際の良さにサマルが微笑むと、レスラーは先回りして言う。
「分かる。かわいいよな」
サマルは微笑んだまま、否定しなかった。


実行


アナの滞在するホテルの部屋に、スティーヴンが小包配達員の振りをして訪ねた。
警戒していたアナは、ドアを開ける前にフロントに確認をして、そんな男はいないと言う事を知る。

すぐに警備員が来てスティーヴンが引き返していくのが、ドアスコープから確認できた。
警備員がノックをしたのでドアを開けると、それは警備員に扮した2人の仲間でアナは気絶させられ拉致された。

車に乗せようとしている所へ、サマルとレスラーも間に合い、銃撃戦となるがアナは攫われてしまった。
男女1名を撃ち、内1人はその場で死亡。もう1人は無傷で逮捕した。


真相


逮捕した子持ちの女性メンバーから話しを聞く。
自分達はただの仲間ではなく、親友で汚染された故郷の幼馴染だから簡単に口は割らないというが、子供をダシに使うと簡単に吐いた。

当初は、弁護士、判事、アナの3人だけのつもりだったという。
事実に蓋をして、法律に守られながら住民を殺して行った報いを受けさせる。

その後やめたくても、スティーヴンが「戻れない」と言い出す。
もう人殺しだから、他の被害者の為に続けよう、と。
スティーヴンは骨肉腫で先が長くはなかった。

アナは生まれ故郷の汚染地域に埋める。
すぐに捜索されたとしても、広大な林の中だから間に合わない。

しかし、具体的な場所を言う。
高校の西側の空き地。
それがアナの墓場だと。


その目的地に到着すると、運転していたボビーは発砲を受けていたせいでそこで力尽きていた。
最後の仕上げはスティーブン1人となった。


スティーブンがアナを埋めていると、レスラーとサマルが追いついた。
掘り返されたアナは、無事だった。

逮捕したスティーブンに悔いは何もなかった。
「たとえ合法でも正しいとは限らず、罰を受けるべき行為もある」


リズ


シングルトン刑事からトムの私物が返却された。
その際にリズは、ナヴァーロ殺しだとはっきりと言われていた。

私物の中に、セキュリティ・ボックスの鍵を見つけトムの隠していたノート等を見つけた。
「オリアンダー」と書かれたページとスベロニアのオリアンダー・ホテルの絵葉書が気になり、リズは調査する事に。

まずは、クーパーに協力を求め「オリアンダー」が冷戦中に活動したソ連のスパイの名前だと調べてもらった。
疑いのある男の住所も教えてもらう。


ドミニク・ウィルキンソン

Will Hart/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC


クーパーから教えてもらったドミニク・ウィルキンソンの住所を訪ねると、そこはリズの祖父の家だった。

ウィルキンソンは、リズを見てすぐに孫のマーシャだと気づいたが、自身については黙っていた。
オリアンダーは知り合いでもなく、一般市民のアナリストだったと言う。
だが、当時を知る事からカタリーナ・ロストヴァについて聞かれると、良く知ってたと話した。

一度だけ職場に連れてきた3歳くらいのマーシャを見たとも言った。
しかし、レッドの名前が出るとその話はしたくない、と不快を表した。

カロリーナの生存説について話題を変えると、秘密にしておきたい連中がいるのは確か。
秘密を守る為なら手段を選ばない奴らだと、リズに警告した。


リズが帰るとウィルキンソンは、レッドにリズの事を電話した。
オリアンダーの存在がバレた事。
もちろん、オリアンダーである事など余計な事は一切話してはいない。

自分からは何も言っていないが、リズが知るべき事を話せとレッドに告げた。


レッド


郵便局員のアンソニー・パグリアロがレッドに助けを求めに来た。
金欲しさに、ドラッグの拠点の配達ルートから小包を盗んだら、あっさり盗みがバレて命を狙われているというのだった。

ドラッグのディーラーは大男のビッグ・ウィリー・ウィルキンズ。
びびったアンソニーは思わず記憶にあった別のディーラー、モモ・マリネロの名前を出して罪を着せていた。
それに気づいたモモがアンソニーの命を狙っている。

金が必要な理由は、落としたい女の為の脂肪吸引だった。

レッドは、だったらビッグ・ウィリーに正直に打ち明けよう、と会いに行く。

Eric Liebowitz/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


チョコレート工場を隠れ蓑にしているビッグ・ウィリーは、レッドからいきさつを聞くとすでにモモをバラバラにしている所だった。

仕事の速さは認めるが、レッドは力の誇示だけがリーダーシップではない、とたしなめる。
自制心を示すのも大事、そういうとビッグ・ウィリーはアンソニーに銃を突きつけた。
「自制心? 騙されても殺さねえとか?」
同時にデンベがビッグ・ウィリーに銃を向ける。

しかしレッドは冷静に、そんな脅威でもない男よりもモモの仲間の報復のほうが大事だと教える。
その通り、すぐに麻薬戦争が始まり、明かりが落ちた工場は攻撃を受け始める。

暗がりの中、レッドは近寄る人物に発砲した。
だがそれはアンソニーだった。慌てて助け出す。

完全にレッドのミスだったので、お詫びに治療のついでに脂肪吸引も済ませておいた。

Eric Liebowitz/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC


白鯨


レッドは、後日ダイナーにビッグ・ウィリーを呼びつけた。
実は、アンソニーのためだけに動いた訳ではないと告白する。

もともとビッグ・ウィリーのドラッグ売買の経験に目をつけていたのだった。
ナッシュ・シンジケートを潰す為の計画に必要だから。

ナッシュの名前にビッグ・ウィリーは驚く。
確かにレッドはデカイ魚だけど、と言うとレッドは自身を「デカイ魚じゃない、白鯨だ」と言った。
だとしても、ナッシュには手が出せないと断言する。
何故ならナッシュには警察がついているから。


ボビー


レッドは逮捕された「見えざる手」のボビーに会う許可をもらっていた。
撃たれたものの、命は助かって入院していた。
だが何故会いたいのか、サマルにもリズにも言わなかった。

レッドの目的は「トイメーカー」の情報だった。
「見えざる手」が使っていた監視装置の製作者。
最初からこれが狙いだったのだ。


リズを連れてトイメーカーを訪ねると、レッドを知っているようで恐れた。
クリーヴランドと呼んでと頼み、機械オタクで武闘派ではない事をアピールした。

ナヴァーロの義眼を見せても、依頼主については何も知らなかった。
協力しないのではなく、したくても情報がないからできないのだ。

名前は名乗らない。相手にノーと言わせないタイプ。
他にも最先端の監視システムを組んでいた。

依頼主は、技術的な事にも詳しく、語り口調は刑事のようだったという。


復帰


リズは、トム殺しに刑事が関わっていると分かると、クーパーに復帰を申し入れた。
「この状況では戻るのがベストかと」
クーパーは、トムの復讐にバッジが必要なんだと気づく。
リズは相手が1人や2人ではないと思ってるから、このチームの力が必要だと言う。
「おかえり捜査官。
皆が君を待ってた」


その頃、リズの自宅にはシングルトン刑事が侵入していた。
壁一面の捜査資料を見てイアンに電話を入れた。
「全員を集めてくれ。キーンはかなり厄介だ」

イアンの腰元にも、バッジが光っていた――。



14話「ローリー・シンクレア3世/Mr. Raleigh Sinclair III (No. 51) 」へつづく


かんそう


自警団の大量殺人、といういかにもブラックリストらしい事件と思っていたら、犯人達の様子にあれれ? と。

ニュースに出たくらいで動揺し始めて、小粒感を感じていたらやっぱり今回も純粋なブラックリストというよりは、レッドが目的の為に利用した色の方が濃いタイプでした。

まあ殺人は犯罪なんですけどもね。
他のもっと利己的な目的のブラックリストと比べると、そもそもの被害者でもあったりして、何より自警団、やってる事はFBIとも変わらないじゃん、って。
免許があるかないかだけで。

そんな彼らが裁かれるのに、真の殺人組織は法によって守られてる……、と考えさせられるブラックリストでした。


今回は、ブラックリストとイアン捜しとちょっとした小ネタの3つのエピソードが実はそれぞれ、イアン捜しにすべてつながるという、まさにブラックリストらしいというか、レッドらしい仕込みがされていました。

さすが自分を白鯨だと言うだけある!
そして、その自信が格好いい~。
そんなレッドとかわいいわんこの組み合わせもいい!

アンソニーも久々出てきたと思ったら、いいキャラしてますね~。
脂肪吸引がしたくて、レッドに面倒掛けるかと思ったら実は役に立っていたという。
うっかり間違えて撃たれたのは災難でしたが、知らぬ間に脂肪吸引してもらえたしね!

レッドにとっては棚ボタだったのか、何か仕掛けておいたのかはわかりませんが……。

ビッグ・ウィリーも登場時から気合の入ったキャラだったので、気になりましたが案の定、レッド軍の仲間に選ばれていました。

イアンというボスを捜して倒す為に、レッドのパーティーがどんどん強化されていく、まさにRPG的王道進行が楽しいです。

そして衝撃の事実!
シングルトン刑事がイアン側だったなんて~。
なんか良い人そうっていう、いかにもな見た目に騙された~!!
全然疑っていなかったよ~。

さらにイアンも警察関係者だとは!
あんなサイコで変態ちっくなムードダダ漏れの奴がいたら絶対目立つでしょ!
というか、今回のブラックリストのテーマとも被っていたって事か!?
法の中にも違法が紛れているという。


それにしてもまたリズの気まぐれわがままパターンには……。
そもそも、捜査官に戻るならトム殺し以外の通常業務もやるって事??
そうじゃなきゃリズだけ特別扱いだし……。
そして突然「チームの力が必要」って。
私がサマルなら今更かよ! って絶対むかつくわー。

まあこれで、イアン軍VSFBI含むレッド軍の大戦争が決定したので、これから増々楽しみ!


14話「ローリー・シンクレア3世/Mr. Raleigh Sinclair III (No. 51) 」へつづく

登場人物はこちら


(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

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