NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン15 13話 「悩める少女たち/Family Ties」

2018/04/20

NCISネイビー犯罪捜査班 NCISネイビー犯罪捜査班 シーズン15 クライム ジェーン洞

t f B! P L

あらすじ

NCIS CBS 15x13 Family Ties Sneak Peek #1


2018年1月25日(木)~FOXジャパンでシーズン15 日本最速放送(全24話)

登場人物はこちら

前回:12話 「二重生活/Dark Secrets」へ

海兵隊員ひき逃げ事件


崖の下で上等兵ジェンキンスの遺体が発見された。
上官の話しでは、深夜にマラソンをしていたという。


プラスティックとガラスの破片から、車に轢かれて跳ね飛ばされていたようだった。
周囲にブレーキ痕はなく、事故なのか狙われたのかはまだわからない。

遺体から16メートル離れた場所で、割れたライトを発見。衝突位置を突き止める。
体重と移動距離から時速100キロで走行していたと思われる。

谷合の現場は昨夜は霧が発生していた。
しかし、人を跳ねれば減速するかその場で止まるのが普通だが……。


車特定


遺体に刺さっていたガラスの破片をアビーが組み立てて、車種と年式を特定した。
マセラティ2013年式、ブルー・ネットゥーノ色のグラントゥーリズモ。

上等兵のプレイヤーについた塗料で色も判明していた。
珍しい色のお陰で隣接3州の3台に絞り込めた。

内、現場の近くの所有者を調べる。


車の所有者


トーレスとビショップが車の所有者の家に行くと、火災報知器が鳴っていた。
慌ててドアを壊して中に入ると、オーブンのバーベキューチキンピザが焦げて煙を出していた。

車の所有者ジョン・ケンドールは泥酔してソファで寝込んでいた。

その隙にトーレスは、ガレージの鍵を使い車を調べた。
マセラティのフロントは破損していた。
「ビンゴ」


ケンドールを連行すると、かなりの大酒飲みで過去8年に3回も飲酒運転で逮捕されていたと分かる。
昨夜もバーに行っていたが、タクシーを利用したと言う。

本人の言う通り、マセラティを調べると飲酒運転の常用者に義務付けられているアルコール検知器がセットされていた。
アルコールを検知するとエンジンがかからないように。
昨夜のケンドールには運転は出来ない。

しかも、誰かが掃除をしたのか指紋も一切見つからなかった。
その代り、海賊のマークにイニシャル入りのシルバーのブレスレットが落ちているのを見つけた。

海賊といったギブスにビショップは、厳密には盗賊だという。
気を使ったマクギーは、「陸の海賊です」とややこしい事を言った。

そのマークは高校のマスコットで、愛校心の証しとして生徒が着けるものだった。
イニシャルG.L.B.の生徒は2人で、女子はジェネビーブ・L・ベルだけだった。


ジェネビーブ・ベル


ジェネビーブの自宅にマクギーとトーレスが向かった。
両親は在宅だったが、ジェネビーブはまだ学校から帰宅していなかった。
昨夜はお泊り会でマヤの家に泊まっていたという。

娘が死亡事故の証人かもしれないと伝えると、母親が慌てて娘に連絡を入れた。
父親は心配だから自分も学校へ行くと言った。


学校へ着くと教師から、ジュネビーブも親友のマヤも良い子だと聞かされる。
NCISが訪ねて来た事にも、あなたたちは誤解をしている、とあくまでも生徒を信頼していた。

部活をしているだろう2人を呼んでもらうと、居たのはマヤだけだった。
ジュネビーブは母親から連絡が来て帰って行ったという。

そういえば、学校へ行くと言った父親もまだ来ていない。
怪しんだマクギーがジュネビーブの家に戻る。

すると、家には大家だという男が来て、一家はほとんどの荷物を置いて突然引っ越して行ったと言った。
相当慌てたのだろう、家族写真まで置いて行っていた。
床には切ったクレジットカードと携帯電話も置いてあった。
まるで、追跡を避けるかのように。

その時、車の音に気づきマクギーが家の外に出た。
一家はマクギーの制止も聞かず、車を走らせた。
追いかけようとしたが、マクギーの車のタイヤはパンクさせられていた。


マヤ


マヤと父親に話しを聞くと、弁護士だという父親が娘を守ろうと過剰な警戒を見せた。
父親ではなく弁護士を主張して。

ジュネビーブに自動車運転過失致死の疑いがあると話し、ケンドールの名前を出すと父親はケンドールは隣人だと驚いて言った。

マヤはブレスレットを見て、ジュネビーブの物だと認めた。


ベル家


ベル家は、その後銀行で大金を下し、車を乗り捨てしていた。
娘が事故を起こしたとはいえ、そこまで身を隠す必要があるのだろうか?

夫婦の前科を調べると、母親は前科なし、父親には若い頃にコンサートで暴れたという逮捕歴があった。
夫婦の職業は教師。
全てを捨てる必要があるとは思えない。

するとギブスは押収した家族の写真を見て何かに気づく。
アビーに写真を送り、マヤをすぐに呼び出した。

マヤ


父親とマヤを今度は取り調べ室に呼んだ。

父親はマヤから詳しい話しを聞いたようで、すぐに「私がひき逃げした」と言った。
ケンドールの車を盗み、霧で海兵が見えなかったと自白する。
だが、ギブスはマヤに「そうなのか?」と聞く。
父親がマヤを庇っているのは明らかだった。

実は、ケンドールの素行履歴から立ち寄ったコンビニの監視映像を取り寄せていた。
そこには、ジュネビーブと運転席に乗り込むマヤが映っていた。

運転していたのはマヤだったのだ。

SNSの撮影の為に、開いていたガレージに忍び込んだ。
車のキーがあったから、勝手に運転してしまった。

何かを轢いてしまったのは、わかったが霧の中捜し回っても何も見つからず、シカだったのかと思っていた。
車をガレージに返すと、借りた事がわからないよう指紋を拭いていたのだという。

人を轢いたとは思っていなかったとマヤは泣きながら謝った。
ギブスは「海兵隊員だ」と言い直した。


理由


では何故、ベル家は慌てて逃げたのか。
ジュネビーブがした事は決して褒められないが、そこまでする程の事とは思えない。

アビーが大変だ、とトーレスとマクギーを呼び出す。
ベル家の家族写真をきっかけに、ジュネビーブと両親に血のつながりがない事が分かった。

ギブスがすぐに気づいたのは、目の色の違いだったのだ。
青い目の両親から茶色い目の子供は産まれない。
そこから、念の為歯ブラシのDNAを鑑定していたのだった。

学校に提出されていた出生証明書も偽造されていた。正式な手順を踏んでいたのなら偽造の必要はないはずだ。
考えられるのは――、ジュネビーブが誘拐された子供だと言う事だった。


実の父親


DNAから、実の父親がマーティン・カーティスだと判明した。
カーティスは、強盗や暴行で15年間刑務所の出入りをしていたのだった。
目は茶色い。
登録されている娘は、ジュネビーブ・カーティスでジュネビーブと同じ歳。
17歳で産んでいた母親ブリタニーは、出産して半年で過剰摂取で死んでいた。

ジュネビーブは、本当ならば児童養護施設に入っているはずだった。

ベル家との接点は、ブリタニーの高校の教師が母親ジュリー・ベルだった事。
養子縁組をせずに、勝手に引き取って引越しをしていたのだった。

カーティスにジュネビーブの存在を、伝えなければならない。


ブルートゥース


SNSのジュネビーブの写真から、アビーがブルートゥースのヘッドフォンに気づいた。
押収した携帯には、そのアプリがある。
アプリには使用の通知が入る。
今、ハーヴェイ・モーテルで使用していると居場所を突き止めた。


モーテルで、ジュネビーブは父親に謝っていた。
自分のせいで秘密がバレそうになっている事を。
しかし、父親はその秘密を作ったのは自分だ、とジュネビーブを責めなかった。
そんな事よりもこの先も家族として生きる為、逃走計画を練っていた。

そこへNCISの到着を知る。
窓から逃げようとする両親に、ジュネビーブはもう逃げたくない、とドアを開けた。


真相


元々、ブリタニーの仕事中、産まれたばかりのジュネビーブを預かっていた。
ところがブリタニーは毎晩のように遊びまわっていた。
ある日、迎えに来ない日が来る。
過剰摂取で死んだ時だった。

犯罪を繰り返す父親にはとても育てられない。
施設に入れられると知りながらも、すでに情の沸いていたジュネビーブを手放せなかった。

でも養子縁組は、父親の過去の暴行罪で認められない。
だから、出生証明書を偽造して自分達の娘にしていたのだった。


ジュネビーブの存在を知りながらも放っていたカーティスを呼び出すと、ベル夫妻から金を巻き上げられるかもしれないと、あくまでも自分の事しか考えていなかった。
それでも実の父親となればジュネビーブを引き取る権利がある。
両親としてふさわしいのはどう見てもベル夫妻なのに、とチームはもどかしさを感じた。

スローンはジュネビーブとカーティスを合わせる。
ジュネビーブは、カーティスにあくまでも自分の両親はベル夫妻だと言い、自由にして欲しいと丁寧に頼んだ。

最初は、娘を利用して儲けようと企んでいたカーティスも、成長した実の娘を目の当たりにして、そしてその娘が健気に願う姿に、心を動かされたようだった。

名付けたのは自分だと言い、親権を放棄する書類にサインをした。
ジュネビーブがカーティスに抱きつくと、カーティスも優しく受け入れた。


ヴァンス局長


ヴァンス局長は、娘のケイラがマンディという素行の悪い友達とつるんでいるのが気に入らなかった。

朝、迎えに来たマンディと2人きりになった時に、ケイラがマンディの大学出願の手伝いをしてる事を知る。


そんなケイラが万引きで逮捕されてしまっていた。

知らされたギブスは、心配して局長の部屋を訪ねていた。
局長は、母親がいないせいでこんな事になったと嘆くが、ギブスはそれは分からないと言う。
「君はいい父親だ」
仕事で忙しく留守がちだったせいで、外で悪影響を受けたと聞くと、なら今日はもう帰れとギブスは言った。
「君を置いて帰れない」
「俺は家で待つ者がいない。
俺が思うに、取り戻せない時間もある。
帰って親子の時間を持て」


早退して帰宅した局長は、学校帰りのケイラに何故万引きをしたのかと聞いた。
ケイラは、急に別人にでもなったかのように反抗的な態度で、初犯で17歳だから前科もつかない、謝ったんだからもういいでしょ、と部屋に逃げて行った。


局長は今度は、スローンに相談をした。
子供の為にコネを使うのは良くないと分かりつつも、断る自信もない。
スローンが自分の時にも使った、と言うと君は娘じゃないと言う。
子供の為には、正規に処理してもらう方が大事な教訓になる。

スローンは、娘の身になって考えるようアドバイスをした。
まだ10代、バカな過ちを犯し、父親はNCISの局長。
彼女は何か隠している。
局長になら突き止められる、と後は丸投げした。


夜、マンディがケイラを訪ねてきた。
局長は思わずもう来ない方がいい、と言ってしまう。
マンディは素直に聞き入れたものの、最後に文句を言って帰った。
「ケイラはいい子で私を信じてくれる。
進学を考えられたのは彼女の後押しのおかげなんだ」


ジュネビーブの事件解決後――。
局長は、ケイラにジュネビーブが無事育ての親と暮らせるようになったと話していた。

ケイラは、いい親に恵まれたねと喜んだ。
「俺もいい娘に恵まれた」
ケイラは、私は泥棒だよ、と局長をウソつき呼ばわりした。

でも気づいたのだ。
マンディは18歳。未成年の時に2回万引きで捕まっていた。
3回目が成人だと、進学に影響してしまう。

17歳で前歴もないケイラなら――。
しかも飛び級入学が決まっていて、一度の過ちは将来に影響しない。

ケイラは友達の進学の為に、罪を被っていたのだった。

それもあってケイラはやたらと処分に詳しかったのだ。
ケイラは保護観察にならなければ命じられる社会奉仕活動で、読み書きを教える事を選んだ。
「誰かの役に立てるかも」
「もう役に立ってる」

家族の絆に最初から問題はなかった。



つづく


かんそう


今回はサブタイトル原題の「Family Ties(家族の絆)」より、邦題の「悩める少女たち」が一体どんなストーリーなんだろう!? と想像力を刺激されました。

そのタイトル通り、メインの事件もサブ・ストーリーも中心になるのはティーンの女の子達でした。

最初、実行犯かと思われたジュネビーブはそうではなく、友達のマヤが運転していた。
でもマヤ自身も決して悪い子ではなく、人身事故を起こしたとその時気づけばちゃんと通報していたように思いました。

でも、気づかずにいた事と、ジュネビーブのブレスレットを見た時に自分の関与を誤魔化せると思ってしまったんでしょうね。
本当の事を言わずに、ジュネビーブに罪を被せるような態度を取ってしまった。

だけど、ちゃんと父親には真実を言っていたようで、後日父親は娘を庇い罪を被ろうとする。
でもマヤもそれに甘える事なく、自分の口から自白しようとしてました。

事件はそれだけではなく、過剰に逃げたジュネビーブ達の理由は、育児放棄されたジュネビーブをベル夫妻が事情あって書類を偽造して育てていたから。

何より驚いたのは、その事実をジュネビーブ本人もちゃんと理解していた事。
ベル夫妻が真実を隠していたのは世間に対してだけでした。
だからこそジュネビーブも本当の両親だと、血のつながりだけではなく感じていたのでしょうね。

そして局長と娘ケイラのストーリー。
すっかりちょい悪な友達に悪影響を受けたと思わせての、大逆転。
さすが局長の娘と思わせるのは、自らはどんなに局長に責められても自白せずにいた事。

もし局長が普通の職業で、気づかなかったら一生盗人娘のままだったかもしれないのに。

でもそこはケイラの方にも父親への信頼があったんでしょうね。
言わなくてもいつか気づいてもらえる。
ちゃんとした理由があったことを。

とはいえ、無茶するな~とも思いましたが。
でもマンディの事を良く思っていない事を知っていたから、言えなかったんですよね。
先に言ったら、有無を言わさずマンディの罪にしていたはず。

って、そう考えると局長と事後に会話したマンディの態度は……。
流れとしてはあそこはケイラに感謝して謝るのが王道パターンだったけど、そうすると視聴者にもバレバレだから、曖昧にするしかなかったんだろうな。
(でも局長が真相に気づくきっかけは必要)

結果、マンディのキャラに、ケイラが執着する理由が見えないと言う残念さが気になりますがw

今回は、家族の絆がテーマだけあって、ほとんどの登場人物に嫌な奴がいなくて、ほっこり出来ました。

私は出番は少なかったけど、意外とマヤ父娘も好き。
特にマヤパパは最初嫌な奴と思わせての最後の罪丸被りにはやられました。


と言う訳で、局長父娘がクローズアップされた回でもありました。
局長と2人きりの親子……。

私には絶対くつろげない!
あの顔で怒られるとか、どんだけ怖いか!
それなのに反抗的な態度を取れるケイラはさすが親子って事でw

ちらっと面白かったのは、ブレスレットの海賊と盗賊の違いの会話でした。
マークを見る限りは、三角のハットにアイパッチの私が見ても海賊のイメージでした。
いろいろあるんですねw



登場人物はこちら

前回:12話 「二重生活/Dark Secrets」へ

(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

更新中の番組


不定期更新
アメリカンホラーストーリーズ シーズン3

ネットフリックス/Netflixはこちら

新番組まとめはこちら ニュース

過去記事は「番組別記事リンク」「タグ別記事リンク」等をご利用ください。

更新をお知らせします



@fdramaqueens

このエントリーをはてなブックマークに追加

follow us in feedly

rssを購読する

ランキング

このブログを検索

ページビューの合計

QooQ