シカゴP.D.　シーズン3　8話「取引情報/Forget My Name」【CHICAGO P.D.】

アントニオが知り合いのNSA（国家安全保障局）のドミニク・グリロからドラッグ取り引きの情報をもらう。
盗聴の中に「重いブツを動かす」という会話を発見。
テロ以外に政府は関与しないので匿名でタレ込んだのだった。


ところが、もらったナンバーの車を追うと、中に隠されていたのはドラッグではなく手が切断された男の死体だった。


逮捕時に射殺していた運転手はイグナシオ・ペレス。
ドラッグ所持での逮捕歴あり。

死体には銃弾の痕もあったが、ペレスの銃とは不一致でDNAも発見されなかった。
ペレスはただの運転手だと思われたので、雇い主を捜す。


遺体はロジャー・ハリントン、ノミック・システムの社員だった。
国防総省の暗号化装置を作ってる会社で、妻のノラも勤務している。


ペレスとの関係を調べようと押収した携帯を頼るが、マウスは「何度も言っただろ」と珍しく切れ気味だった。
すぐに電源を切らなかったせいで、すでにデータが消された状態になっていたのだった。

アントニオはドミニクに連絡を取っていたが、なかなか返事がなかった。

妻のノラ

妻のノラは、夫の死を悲しみながら聴取を受ける。
ノミック・システムでは営業をしていた。
ノラは夫が会社のやり方に失望していたという。
「罪のない国に戦争を仕掛ける為に利用された」と。

武器を作っていたわけではないのに何故？

ノラは夫の死は、会社か国防総省のどちらかによるものだと思っていた。

ノミック・システム社

ノミック・システム社を尋ねると、女顧問弁護士が機密事項だといってガードを張っており、作業場を見る事は出来なかった。
すると帰り際に、ロジャーとは長いという同僚がハルステッドとリンジーを引き留めた。

実は、会社で取り扱っていた衛星電話の暗号化チップが火曜日に消えていたのだった。
それとロジャーの死と関係あるのではないかと思っているようだった。
チップを狙っているテロ組織に殺されたのではないか、と。

ドミニク

アントニオは、車の中に隠れて待っていたドミニクとやっと再会する。
すべて忘れてこの件から手を引けとドミニクは怯えていた。
ドミニクもまさか死体と国防総省のチップにつながるとは思っていなかったようだ。

国防総省とNSAは外部に漏れる事を恐れている。
許可を得ずに情報を漏らしていたドミニクは、政府の弱味を握る危険人物扱いになっていた。
こうなった以上はFBIに任せるべきだと言うが、2人の密会にボイトが割り込み、殺人事件から手を引く気がない事を伝えた。
ドミニクも一緒に事件を解決して、疑いを晴らす事に。



21分署でドミニクの身柄を守りながら捜査を続ける。
ドミニクはMEMEX（国防高等研究計画局が開発した視覚探索ツール）を持ち込んでペレスの携帯を調べた。
すると12件の連絡先が浮上する。
そこから妙な共通点が見つかった。
その番号全員がノラに一度は連絡していたのだった。


ノラとペレスのような男の接点は不明だが、チップを探す事が事件解決につながると判断した。

チップ探し

ノラの留守を狙って家に監視カメラを設置した。

5つ仕掛けるうち、1つは時間切れになってしまい2階が丸ごと死角になってしまった。

4つのカメラを監視していると、訪問者を確認する。
マウスの調べでアーロン・フランクールと判明。
海軍兵学校出身のノミック・システム社の警備主任だった。
この男がチップを盗みロジャーを殺した実行犯と思われる。


フランクールを連行し、聴取していると犯行については否定した。
詳しい事を聞き出す前に、また顧問弁護士が現れフランクールを連れ去ってしまった。


一方、ノラの家ではガス漏れ騒ぎが起きていた。
それは監視に気づいていたノラが家から逃げ出す作戦だった。


なかなか進展のない中、ノラを見失った事でドミニクはシビレを切らし、すべて上司に話すと言い出す。
なんとか落ち着かせようとなだめていると、マウスが名案を思い付く。
MEMEXで過去半年分のノラとつながりのある番号の位置情報を辿る。

それは名案だとドミニクがすぐに作業に取り掛かると、最も頻繁に使われた場所として貸倉庫が浮かび上がった。
すぐに特捜全員で乗り込む。


到着が遅かったのか倉庫はもぬけの殻だったが、倉庫内の物音から2人の男を追って捕り押さえた。
バッグの中にはチップがあった。

建物の外を逃げる車を追うと、フランクールを捕まえた。
バッグの中には取り引きで手に入れたのだろう、大金が。


フランクールの供述からノラとの親密な関係が明らかになった。
ロジャーにチップを盗ませたのはノラ。
ロジャーはノラとフランクールの仲を知り、それを独り占めしようとした。

そしてフランクールはペレスを雇い、ロジャーを殺した。
兄が持つビルの従業員という繋がりだった。


そして、待ち合わせ場所でフランクールを待つノラを逮捕した。

アトウォーター

アトウォーターは、ウィタカーから気に入られて毎週ポーカーに来いと声を掛けられていた。
しかしその歓迎には裏があったのか、ドラッグで捕まった息子のネイサンを助けろと頼まれてしまう。
捕まえていたのは、バージェスとローマンで、アトウォーターは事情を説明して保釈させる。


ネイサンを保釈させると、出来心だったからもう2度としないと反省している様子だったが、その直後すぐにまた捕まってしまう。
ネイサンはベースという有名な売人だったのだ。

バージェスとローマンは一度目は理解したが、全員を騙したネイサンを許してはいけないと意見した。
しかしアトウォーターはネイサンを再び保釈させた。

つづく