ブラックリスト リデンプション 1話「リーランド・ブレイ/Leland Bray」【Blacklist: Redemption】

2017/12/12

クライム ジェーン洞 ブラックリスト リデンプション 海外ドラマ

t f B! P L

あらすじ


Will Hart/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


2017年12月11日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。全8話。
(アメリカ放送:2017年2月23日~)


BLACKLIST シーズン4 13話はこちら (父親の死)

登場人物はこちら

父親


トムは死んだ父親の遺産の話しが舞い込むと、最初は関わる気はなかったが、リズに背中を押されてNYへ向かった。


ところが乗ったタクシーの運転手は、公衆電話の前でトムに降りるよう言う。
鳴る公衆電話に出ると、トムの素性を話す声が。

「クリストファー・ハーグレイヴ。
1988年両親が借りたビーチハウスから消えた。
フェルペス家で育ち12歳で家出。
14歳で少佐に拾われる。
驚くべきことが起きるぞ」

そのまま指示に従いワシントン・スクエア公園に向かうと、そこで待っていたのは死んだはずの父親ハワード・ハーグレイヴ(テリー・オクィン)本人だった。


ハワード曰く、飛行機事故はハルシオン・イージス社を支配するために仕組まれたもの。
それを逆に利用して死んだと思わせたと言う。

妻のスコティー(ファムケ・ヤンセン)は必ずトムに仕事を依頼するから、母親だと知らない体で受けろ、そして信頼を勝ち取れと言われる。

Will Hart/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


すぐにリズに公衆電話からおかしなことになったと報告をしていると、トムをパトカーと1台の車が囲んだ。
車から降りてきたのはスコティーだった。

「トム・キーン。捜したわよ」


リーランド・ブレイ


スコティーの目的は、CIAの非公式諜報員アンナ・コープランドとその幼い息子の誘拐捜査をトムに依頼する事だった。
トムは、1度だけだと引き受けた。


犯人は元CIAのリーランド・ブレイ。任務中に裏社会に入るようになり、諜報員を何人も殺して手に入れた情報を売って儲けている。

トムはアンナと以前組んだことがあり、同じく元CIAのブレイについても詳しかったから適任ではある。
ブレイについては、拉致や拷問に長けた人物で捜すのは幽霊のようで不可能な存在だと言った。


アンナが国の安全を脅かす情報を漏らす前に救出を目指すというスコティー。
ハルシオン・イージス社は、政府が関与せず、誰もやらないような案件を扱ってもいた。


ハルシオン・イージス社に連れて来られると、トムが撃ったはずのソロモンが生きていた。
これからは同じチームの一員としてかつての敵ら、ソロモン、ローワン、デュモントと組む事に。


作戦



トムは、過去にアンナと組んでブレイをおびき出した時ナディア・パスクというブレイの恋人を利用していた。
5年前の事だが、ナディアは水泳の元五輪代表で美人だったから今でも有効だった。
護衛付きでの移動も、ブレイと会っている事を証明していた。

護衛と引き離す必要があったが、それはプールの床を抜いてナディアをさらうという大胆な手段で実現させた。

Will Hart/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


ところが、気絶から目覚めたナディアからブレイの居場所を聞き出そうとするトムとソロモンは、因縁を引きずって小競り合いを始めてしまう。
そのせいで持っていた銃を落としてしまい、ナディアに奪われそのまま逃げられてしまった。

しかし、それこそがトム達の作戦でナディアの目にはカメラ付きのコンタクトレンズを装着しており、ナディアの見る物すべてをモニタリング出来るようになっていた。

ナディアがブレイに電話をかけた事から、住所を特定しイギリスの屋敷を突き止めた。


要塞


ブレイの屋敷を衛星の画像で確認すると、アンナ親子の姿を確認する事が出来た。
また警備が万全の重装備の要塞だとわかった。
武力での制圧をしようにも、外国への武器輸送は時間がかかる。

作戦を練っていると、トムがドーバーのトンネル利用を提案した。
ナポレオン戦争の際、ドーバー城の下に掘られたものが現存しており、屋敷に近いと思われた。

すぐにデュモントが、ミドルセックスの歴史博物館にその地図がある事を突き止める。


地図


スコティは旧友から歴史博物館のチャリティ・パーティのチケットを入手した。

ジェットでイギリスまで一っ跳びし、スコティーとトムは堂々と客として会場に入る。

博物館のセキュリティも最新のシステムで隙はないと思われたが、大容量のカードキーを約30分かけてコピーをし、複製してコントロール可能にした。

キーを入手したトム1人で地図の保管庫へ侵入するが、中に職員がいたのでデュモントが火災時の低酸素システムを発動させる。
部屋から空気を吸い出し、気絶させた。

Will Hart/NBC | 2016 NBCUniversal Media, LLC


その為、博物館側に侵入が気づかれる中、トムは急いで007のような時計型カメラで地図を撮影。
無事、データを入手し博物館から堂々と脱出した。


潜入


いよいよブレイの屋敷に潜入する為、地下道を入るとライトが設置されており、今でも使われている事がわかった。
ブレイが人質の移動に利用しているのだろう。

屋敷の中では息子の目の前で、アンナの拷問が始まっていた。

小さな球体の3Dカメラを置いて、屋敷の中の見取り図をデュモントのモニターに即席で作り出し、デュモントが3人を誘導する。
同時に隣のモニターでは、ナディアの目カメラがバスルームを映し出しておりデュモントは集中力を邪魔されていた。

その時、鏡を見るナディアはコンタクトの存在に気づいて外してしまう。
そしてすぐにブレイに電話を掛けていた。


その頃、トムはアンナを見つけ救出開始を報告していた。
息子は、仲間が見つけると説得して運び出す。


ソロモンとローワンは暗いままの地下道で、息子を連れて逃げようとするブレイを見つける。
ブレイは、裏切り者扱いに対してCIAに怒りを露わにした。 
「俺は指示に従っただけだ。なのに知り過ぎたといって、殺す為に俺のチームを差し向けてきた!」

しかし同情の余地はなく、すでに地下道を知っていたローワンとソロモンはライトを点灯した隙に、ブレイを射殺し無事息子を救出した。


指令


アンナを運んだ病院で、トムはソロモンからの電話に出て報告を受けた。
ところがその目を離した隙に、傷だらけのアンナは病室を抜け出してしまった。

検査の結果、アンナの体内には爆弾が仕込まれている事が分かった。
アンナはブレイの死も息子の無事も知らない。
爆破が息子解放の条件なのだろう。それを果たす為に標的の元へ向かったはず。


トムとの会話からスコティーが、その標的がブレイが恨みを持つ元チームだと気づき、アンナの到着に間に合い自爆を防いだ。

そしてその場でアンナの体内から爆弾を摘出し、デュモントの誘導でトムがワイヤを切って無事処理をした。
少しでもタイミングが間違えば爆発するところだった。


葬儀


解決後、ハワード・ハーグレイヴの葬儀が行われた。
スコティーは、どう見ても夫の死にショックを受けているようにしか見えない。

ハワードの死の処理と共に、ハワードが生きていると信じて死亡届を出していなかった、行方不明の息子クリストファーについても死亡証明書にサインしていた。


トムは再び父親と密会すると、飛行機事故の細工がスコティーの仕業だという証拠書類を渡された。
葬儀の様子を思い返すと、信じられないというトムをハワードは自室に招いた。


息子の捜索をライフワークにしたといい、壁一面に貼られたこれまでに集めた情報を見せる。


ハワードは、自分より先に立ち直っていくスコティ―を見て、疑いを持ち始めたという。
ひょっとしたら彼女は最初から狙って近づいてきたのではないか?
ハワードと会社を利用する為に。

それを詰め寄ると、スコティは正気ではないと訴えてハワードを会社から追いやった。
ハワードは自分はイカれたのではない、真実を見出したと訴える。

そして辿り着いた答えが、「ホワイトホール」。


ハワードはすべてが繋がっているという。
トムの行方不明、会社乗っ取りにハワード殺害、そして今日クリストファーも正式に死んだ。
スコティーは今や世界的な情報収集組織を手にした。
それを使って何か企てているのではないか?

トムは親の助けもないのに優秀な工作員となって、今目の前にいる。
偶然だろうか。

ハワードは、母親の狙いを探り阻止するという目的をトムに託した。



トムは、誰も眠っていない2つの墓参りをするスコティーにチームに残る意志を伝えた。
スコティーは気が変わった理由を聞かずに受け入れた。

「ファミリーへようこそ」



つづく


かんそう


いよいよ日本放送が始まりました!

まず本家との関係を整理すると、ブラックリストシーズン3でスコティーが登場。
20話 アータックス・ネットワーク
――リズの結婚式襲撃の回で、謎の女として存在が初登場。

21話 スーザン・ハーブレイヴ
――ブラックリストとしてスコティー登場。
リズ結婚式襲撃の黒幕でもありつつ、アレグザンダーカークが依頼主だと判明します。

22話 アレグザンダー・カーク
――リズの仇を討つという目的の為、カークをおびき出す為にスコティー軍とレッド軍が手を組む事に。
目的達成した後は、トムは仇の締めくくりとしてスコティーを殺しに行くのですが、レッドに止められそこで「母親」である事を知りました。

そこからトムの出生の秘密を探る、自分探しが始まりつつ、シーズン4 13話での父親の死を知った後から、本ストーリーに繋がっている感じです。

当然、現地で視聴していれば順を追ってみることで理解はスムーズなのですが、日本の場合は放送が離れているので、本家ブラックリスト・ファンであってもちょっと戸惑うかもしれません。(私がアホなだけ?w)


そんな感じなので、ブラックリストを知らない人にとっては第1話は結構説明不足でわかりにくいようにも感じました。勿体ない!

とはいえ、映像的にはさすがブラックリストのスピンオフと言う事でとにかく期待を裏切りませんでした。
冒頭は、飛行機から椅子に縛り付けたまま夜景の空に突き落とす……と思わせて、シミュレーターだったり。

プールの底を壊して人を攫うなんて、漫画のような世界を再現する迫力と映像の美しさ。

トム主役と言う事でスパイ色が強く、ハイテク小道具も楽しく思わず笑ってしまったり。

トムというキャラを堪能できる事は間違いないと思いました!

ただ、個人的にはトムの魅力として大事な要素として、「リズへの一途な愛」があると思うんです。
今回はゲスト的にリズもちらっと登場していましたが、基本的に登場人物ではないのでそこらへんはスパっとカットしていると思われます。

そこは大きなマイナス面なんですよね~。
騙していたという悪人の面からの真実の愛に萌えだったので。

まして、こちらでは母親とダンスしたりして、どっちかというと見たくないキモさもw
最初は、スコティー側は息子だって気づいていないんだからしょうがないかぁ、と思いきやラストでは知ってるっぽい? 感じだし!
ちょっとおえっとなりましたw


新たなトムの仲間達も、本家を見ていればお馴染みのメンバーですぐに馴染めました。
特に、ソロモンは先にシーズン4を見終わっていますから、ここでしっかり生存確認できたのは嬉しい!

つくづくブラックリストはキャラを生み出すのが上手だな~と思いました。
ソロモンは適役で登場しましたが、どこか憎み切れずこうして活躍して残っているのは、なんとなく納得できる魅力を感じます。

本家でいうアラムポジションのIT担当デュモントのキャラも大分明らかになって、いい感じです!


さて、ストーリーとしてはトムは父親に言われるとおり、スコティーに近づく為に正式にファミリー入りとなりました。
父親は「ホワイトホール」というワードも突き止めていましたが、こちらも

ブラックリスト シーズン4 12話「ナタリー・ルカ」(こちら

で、細菌兵器ラボとして登場していますが、その事なのかどうなのか。

気になるトムの出生の謎、スコティーの狙い、どこまで明らかになるのか。
これから楽しみです!


登場人物はこちら

次回はこちら

(文:ジェーン洞)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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