あらすじ
ヴァネッサ・ワトキンズ
地区検事局の元検事。多くの悪人を刑務所送りにしている。
レイプ魔、殺人犯、麻薬密売人・・・。
夫はジェレミー。凶悪犯をも無実にしてきた切れ者弁護士。
だが、その夫は今海で行方不明になり捜索中のまま2日が経つ。
親友のニコルに慰められながら道を歩いていると、突然警察に取り囲まれ、夫殺害容疑で逮捕されてしまう。
ヴァネッサが加害者という事なのか?
まさか、とフィンチは言う。
「それはない。ヴァネッサの番号が出たのは夫が消えた後だ。
脅威は今も迫っている」
NY市警
ファスコが監視している。
取り調べ担当はキャメロン刑事。
ヴァネッサには個人的恨みがあるようで、当たりがキツイ。
夫がボートから海に落ちたと通報したのはヴァネッサ自身だったが、信じるところだったと言いう。
ヴァネッサがサインした捜索願いから硝煙反応。
500万ドルの生命保険。
海に捨てた際に、目撃者が居た事から発見した使用した銃。
だが、ヴァネッサは動揺する事なく、
すべてお粗末な状況証拠ばかりで、自白させようと必死であると指摘。
それは、死体がないからだと言い当て、状況を把握してから弁護士を呼んだ。
しかも呼ばれた女弁護士は、ヴァネッサと不仲で呼ばれて不機嫌を隠していなかった。
何故そんな人間を弁護士に選んだのか?
あまりのやり手さに、やはり犯人ではないのか、とリースが疑う。
だが、まだ確定していない事からフィンチは、検事が留置所に入れば他の犯罪者に狙われる、と救い出す算段をする。
が、そんな心配をよそにヴァネッサは自力で抜け出していた。
取り調べ屋に残されていたのは、下着姿の弁護士。
服を剥ぎ取り、ヴァネッサが弁護士として堂々と。
選ばれた理由、それは年齢や体型が自分に近かったから、だった。
バス・ステーション
監視システムがフィラデルフィア行きのバスチケットを買う、ヴァネッサの姿を捉えていた。
その映像が関係者に送信されると、ファスコはすぐにフィンチに転送する。
カーターも若い相棒と任務についているが、HRのターニー刑事も居る事に気づく。
すると相棒が、「ターニー刑事って何か怖いですよね。上手くやるコツあります?」と聞いてくる。
「署内には距離を置くべき人達もいるんだよ」といい、意味を聞かれた事には無視をしてパトカーに乗り込んだ。
映像を見たフィンチは、リースにカメラには意図的に映っただけでバスに乗る気はない、と伝える。
ヴァネッサはオレンジのジャケットを着た老人から携帯をすっていた。
その携帯から足取りを掴む。
薬の売人
ヴァネッサが来るであろう場所で張っているリースとショウ。
そこに出入りしているのは薬のディーラーばかりだった。
だが、ヴァネッサはやってきてそのボス、レジナルド・リバーブ・マーシャルと抱き合い、コカインの包みを受け取っていた。
ヴァネッサに敗訴し、実刑20年になっていたのに、最近になって釈放されていたが、どうやらヴァネッサが判事に掛け合ったらしい。
そこへ、警察にタレコミがあってヴァネッサの居場所に警察が向かっているとカーターから連絡が入る。
カーターにヴァネッサの位置を知らせ追わせるが、ヴァネッサは「夫を殺していない」と言い残し、屋上からゴミ回収トラックの荷台に飛び降りて消えた。
まだ警察が残る現場で、カーターはリースと話していた。
キャメロン刑事はヴァネッサを殺してでも捕まえる気になっている事から、HRではないかと疑えた。
だが、カーターが調べた所、過去に個人的な恨みがある事がわかり、HRではないと判断。
そして、この2人の様子をカーターの相棒がしっかり見ていた。
加害者? 被害者?
ショウはヴァネッサが加害者に100ドル掛けると言い出す。
フィンチは、対象者をネタにお金を掛ける事自体に文句が言いたそうだが、事件解決を優先する。
ジェレミー殺しの犯人は誰で、ヴァネッサの危険とどう関係しているのか?
とにかくヴァネッサを探す事に。
携帯を破棄し、口座も抑えられた。
金の為にコカインを売るのか?
すると、リースが逃亡者はいつも同じミスをする、知り合いを頼るんだ、と言う。
逮捕の時に一緒にいた友人、ニコルに接触がないか調べ始める。
読書会
ニコルの家で読書会がある事をSNSで知り、それに飛び入り参加する事にしたショウ。
一度は断られるが、シャルドネ2本を見せてまんまと参加に成功する。
読書どころか、いきなりジェレミーの噂話をして盛り上がるマダム達にうんざりするショウ。
トイレを借りるといい、PCのデータを調べるが、そこでわかったのは連絡がないだけではなく、ニコルとジェレミーの不倫だった。
コカインの行方
ファスコがヴァネッサのファイルを見直して、証拠の怪しさに気づく。
掌の硝煙反応は、デッキ全体に残っていたらしく、一番反応があったのは化粧品という不自然さ。
銃を捨てたと証言したのは、マリーナの警備員でスコット・ロウリンズと言うが、リースが話を聞きに向かった時には、コカイン所持で連行される所だった。
スコットの証言の信ぴょう性を失くす為に、ヴァネッサが仕込んだのだ。
近くで見ていたヴァネッサを見つけ、リースがセーフハウスへ連れて帰る。
セーフハウス裁判
突然の拉致に騒ぎ出すヴァネッサにフィンチが言う。
「今は我々が判事であり、陪審員だ。
あなたの主張を聞かせてもらおう」
ヴァネッサを見極める為の裁判が始まった。
ヴァネッサは、夫は殺されたんじゃない、溺れたと主張。
誰かが自分を犯人に仕立てている、と。
そしてスコット・ロウリンズの家で見つけたという封筒を見せる。
中身は5万ドルで、誰かがそれでスコットに証拠をねつ造させたと言うが、カーターはそれじゃ5万ドルの出所の証明にななってない、と突っ込む。
更に、多額の生命保険はヴァネッサの手に入ると追い詰めると、生前信託によってそうはならない、と言う。
ジェレミーの死の状況が右派側しい時は、ヴァネッサにお金が入らず、全額慈善団体にわたるという契約。
今がそうよ、とヴァネッサ。
その団体は、「免罪を失くす会」だが、共同名義になっているかどうかまでは解らないと言う。
実はジェレミーは借金まみれでほとんどの口座がマイナスになっていたが、この口座にだけは金が残っていた。
カーターは浮気も殺しの動機になる、と更に揺さぶる。
だが、私も浮気をしていたから、と言い出し実際に調べてみるとその証拠も確認できた。
ジェレミーの写真を見せ、彼を愛していたと目を見て言えるか? と聞く。
その顔をぐちゃぐちゃにしたいと思った事はないの? とも。
だが、あくまでも夫を愛している事を主張するヴァネッサ。
更に不倫の相手が親友ニコルだとしても? と言うとそれは知らなかったようで、泣き出した。
その頃、コネチカットまで「免罪を失くす会」の口座について調べに行っていたファスコとショウから連絡が入る。
免罪を失くす会の口座に昨日まではあった金が空になっていて、名義人「ヘンリー・シェイン」の口座に移されたと言う。
その顔写真はジェレミーだった。
フィンチとカーター、リースが出した判決は、無罪。
ヴァネッサは夫を殺していない。
まだ生きているのだから。
そして、ヴァネッサに伝えると、海に浮いているのを見たと主張するが、夜であれば死体に見えても不思議じゃないし、そう見せるようにしたのだろうとリースが言う。
ジェレミーがヴァネッサをはめていたのだった。
だが失敗した今、命を狙われるのはヴァネッサだろう、と町を出るように進める。
再出発
再び、バス・ステーションへ行くリースとヴァネッサ。
命を狙われると不安が隠せないヴァネッサにリースは、ついお守りだと銃を渡す。
そして別れるのだが、その頃ハウスではヴァネッサが残していたジェレミーの写真に気づく。
顔が傷だらけになっていた。
これが出来たタイミングは、ジェレミーが生きていると知る前のはずだとカーターは言い、フィンチは慌てて国家安全保障認証データベースを調べる。
すると、新パスポートの取得をしたのが、ヴァネッサだと分かる。
ルース・シェインという自分用のパスポートと一緒に。
最初から2人は組んでいて、死を偽装したのだった。
だが、ジェレミーがヴァネッサを裏切った。
ジェレミーはヴァネッサを騙し、ヴァネッサはフィンチ達を騙した。
すぐにリースに連絡を取り、バスを調べるとやはりヴァネッサは乗ってはいなかった。
ヴァネッサは、マリーナに停泊している船に乗り込み夫に銃を突きつける。
そこにいるとしたらニコルだと思っていたジェレミーは驚くが、すぐに誤魔化す。
リースも追いつくが、助けるつもりなのにヴァネッサに「付きまとってる邪魔者」呼ばわりされしょぼん、とする。
痴話喧嘩となり、うんざりした夫は何故かリースに「どうにかしろよ」と助けを求める。
すると、
「あんたは妻を殺人犯にした」
「そっちは夫を殺す為に俺を騙した」
「俺の仕事は悪事を未然に防ぐことだが、今から起こる出来事が悪い事なのか判断できない」
と銃を夫の側に置いて外に出て行った。
そして、ロープを外し、船を海に出してしまう。
フィンチからどうした? と連絡が入ると
「さあな。
だが沿岸警備隊を呼んでおこう。
それとショウに100ドル」
と言い、マリーナを去る背中に2発の銃声が響いた。
HR
まるでターニー刑事とは遠いような事を言っていた、カーターの若き相棒は、そのターニー刑事と密会している。
「パートナーが俺を信用し始めています。
彼女の恋人も見ました」
リースと会話するカーターを見て、恋人だと勘違いしているのか、それともスーツの男だとわかっての暗号なのか・・・。
つづく。
かんそう
じわじわとHR VS カーターも進展しつつ、の1話完結でした。
まず、カーターの相棒はやっぱりHRの監視役だったんですね。
でもリースの事を恋人って・・・。
暗号だよねw
騙し合いの方ですが、最初から最後までヴァネッサが加害者なのか被害者なのかわからない、というちょっと変わった? 感じでした。
銃声は2発ですから、相撃ちかもしれないし、どちらか1人だけが撃たれたのかもしれないし・・・。
ただ、今回はマシンの矛盾というか、問題点が気になりました。
というのも、事件って必ず被害者と加害者という立場が揃うと思うんですけど、毎回打ち出す番号は1つ。
最初は、被害者か加害者かわからないまま、進めていきますが、これ、番号の時点で何でどっちか1つなんだろうってw
今回は、ジェレミーを殺したって進んでいたけど、だったらジェレミーの番号吐き出して助けてあげてよ、とも思えるw
なので、途中で番号の吐き出されたタイミングの話がありましたが、それより何より(番号出てないんだから)ジェレミー死んでないんじゃない? と突っ込んでしまいました。
ま、実際くまなく関わっていたらフィンチ達の方が過労で死んじゃうんで、無理なんですけどねw
でも最後の2発の銃声は、マシンが出した番号がヴァネッサという事を考えると、相撃ちではないでしょうね。
それにしてもヴァネッサが死んだのか、殺したのか・・・は、やっぱり謎のまま。
フィンチ軍がいいように、キレ者元検事に振り回されるという、パターンとしては面白かったですけど、考えるとちょっと先行きが心配になるお話しでしたw
本業での活躍は今回はちょっと大人しめだったショウさんですが、おとぼけキャラとしては大活躍でした。
あのセレブ・マダムのエピソードに良く出てくる読書会って何なんでしょうね。
それに潜入したショウさん。
結局ワイン片手に、膝の上には銃を置いていたという、らしさ。
また、よぼよぼおじいちゃんの銀行担当ののんびりさに、こらえきれずペーパーナイフを掴んで刺そうとしたところをファスコに止められたのは、今回のベスト・カットでしたw