【北欧ドラマ】私たちが隠していること シーズン1 (全6話) ネタバレまとめ

2025/06/09

ジェーン洞 ミステリー 私たちが隠していること 私たちが隠していること シーズン1 北欧

t f B! P L
警告海外ドラマクイーンズ(https://fdramaqueens.blogspot.com/)のイラスト・テキストの無断転載、無断利用、無断引用および画像への直リンクは堅く禁じます。

全6話 ネタバレあらすじまとめ

©Uma Film

2025年 5月15日~ Netflix配信 原題Reservatet(デンマーク制作)

どんなドラマ?

一言で言うならば、北欧のご近所サスペンス×オペア制度(このドラマではフィリピンからの留学生)の闇に切り込んだヒューマンホラー

若者が労働しながらホームステイするというオペアと言う留学制度があるんですね。
オペア自体は世界中であるようですが、こちらの舞台となる地域では主にフィリピンからの留学生をオペアと呼んでいました。

オペアをメイドのように扱える裕福な2組の隣同士の家庭が、このドラマの主な登場人物。
どちらの家庭も裕福で一見、似たような家庭に見えますが、実はぞれぞれ華やかな表からはわからない事情があって……。
隣の家のオペア、ルビーは何故失踪したのか?
ルビーに何が起きたのか?

全6話というコンパクトさで、テンポよくミスリード含めて容疑者が見えていきます。
だいたい見えて来たぞ……と思った時に……。
以下、ネタバレ込みのあらすじで結末までどうぞ!!!

エピソード1

裕福な二組の家族

セシリエの家にはエンジェルというオペアがいた。中学生の息子ヴィゴとまだ乳児の娘の世話を任せている。まだ幼さの残るヴィゴは特にエンジェルにべったりだった。

隣人の家にもルビーというオペアがいるが、オペア同士は関係が近く、オペアを含めて二組の家庭は家族ぐるみの付き合いをしていた。
隣人の息子オスカーとヴィゴは同級生の友人同士で、オスカーの母親カタリナとはもちろん、セシリエの夫マイクとカタリナの夫ラスムスも弁護士と大企業のCEOという立場で繋がっている。
オスカーは何かとセシリエの家に入り浸っていた。

それでも知らないことがある

長期休暇最後の日、ルビーとオスカーを含めてのセシリエの家の夕食後。
パリ帰りのカタリナも後からやってきて、オスカーを置いてパリへ行っていたと何のこともなく話した。
留守の間、オスカーの面倒はルビーが見てるから問題ないと言うカタリナにセシリアは同意できない。

カタリナたちが帰ろうとした時、ルビーはこっそりセシリエだけに声をかけた。
「助けてください。これ以上、今の家にはいられません」
セシリエは他所の家の事情に口は挟めないと、相談なら直接カタリナたちにしたほうがいい、とだけ言い、何が起きているのかまでは聞かずに別れた。

失踪

翌朝、ルビーの姿が消えていた。

セシリエは、カタリナに「何かルビーが悩んでいたとかない?」と軽く聞くが、カタリナはないない、と軽く流した。
その上、オペア制度を利用して最初から売春などを目的にする子もいる、とエンジェルの前でもお構いなしにルビーを「最初から消えるつもりだったのかも」と悪く言う。
「でも5か月もいたのよ。なんで今更?」
「先に蓄えが欲しかったのかもね。何も盗まれてないけど」

カタリナ曰く、前夜はセシリエの家から戻ってそのまま地下のルビーの部屋にこもっていたから、ルビーとは何も話してないと言う。

セシリエが警察に連絡したほうが、と言ってもカタリナとラスムスの2人はまだ1日も経ってないと重要視しない。
だがラスムスはマイクにだけ冗談で、「こういう時はホストファミリーの父親が疑われる」と言っていた。

夜になっても、まだ隣人が警察に連絡していないと知るとエンジェルは「ひどい」と泣いた。

ルビーの部屋

セシリエの希望で、ルビーの部屋を4人で見る。
地下の物置のような部屋に、私物が残っていた。やはり、計画的に出て行ったとは思えない。
セシリエは、くまのぬいぐるみの古い、ベビーモニターが置いてあるのに気づく。

引き出しにはパスポートも残っていた。

ゴミ箱

前日、セシリエはルビーが他人の家のゴミ箱に何かを捨てているのを見ていた。
そのことを隣人にも言うが、何も知らないと言われる。

ゴミ箱が気になり、夜見に行くと側に、妊娠検査薬の空き箱が落ちていた。
それを拾った時、背後から犬の散歩をしているラスムスに声をかけられ、思わずポケットに隠した。
「何かあったのか?」
「いいえ、何も」

ラスムスもゴミ箱を見に来たことをセシリエは怪しみ、マイクに話した。
「ゴミ箱を見に来たのよ。ルビーと寝たのかしら?」
マイクは憶測でゴシップを広めるんじゃない、とセシリエの説には乗らなかった。
「彼は無関係さ」

エピソード2

捜査開始

新任のアイシャ・ピーターソン刑事がルビー失踪の担当になった。
自宅を訪ねカタリナに聴取するが、カタリナはルビーの苗字すら言えなかった。

ルビーの通話記録から、失踪当日にルビーが警察に通報の電話をかけていたことがわかる。
だが動揺しているルビーは詳細を聞かれると「手遅れよ」とだけ言って切っていた。

捜査から以前、カタリナの家での家庭内騒動の通報の記録が出てきた。
通報元としてセシリエを訪ねるが、通報したのはエンジェルだった。
エンジェルに詳しく話を聞くと、その日、ルビーから「夫妻が争っている」とメールが来ていた。

セシリエは、ルビーから相談を受けていたことをそこで打ち明けたが、妊娠検査薬のことは黙っていた。


警察がきたことでセシリエはカタリナを呼び出し、通報のことを持ちだすとカタリナは「あの黒人刑事ね」と、失踪のせいで私生活を嗅ぎまわられるなんて、とキレた。

ラスムスの聴取で再びピーターソンがやってくると、カタリナは切れ散らかし、ルビーの派手な私服をつきつけて言う。
「教会へ行くって言ってこんな服を着て行く? 売春でもしてたのかも」

エンジェルから聞いた、ルビーが仲良くしていたキム・フローレスを調べるとインスタで派手な生活をしているようだった。
カタリナが持ち出した派手な服を着たルビーも映っていた。

キムの家に行くと豪邸で、隣人はいつもパーティーをして騒音で通報してると言った。
その日も家の中には、様々な人種、年齢の男女が大勢が集まっていた。
キムもオペアなのに派手な格好をして、まるで自宅のように振る舞っていた。
客たちに囲まれたピーターソンは動揺して、応援を呼んだ。

エンジェル

国にいる家族から、仕送り以上の金を要求される。
セシリエに2か月分の給料を前払いにできないか、と相談するが、いいとは思わないと断られる。

それを聞いていたヴィゴは、エンジェルが出て行かないようにこっそりと大金を渡した。

盗撮

オスカーはスマホで女性を盗撮していた。
それはリッチ・ボーイズという、2人を含む友人4人のグループに投稿するための動画だった。
彼らはそれぞれ際どい動画を投稿して競っている。

セシリエ

セシリエは、ヴィゴ出産後の産後うつが酷く、今でもヴィゴと心が通じ合っていないと感じていた。

マイク

セシリエが警察に検査薬のことを言うつもりだと言われると、マイクは「首を突っ込むことはない」と止めた。
さらにラスムスにも共有しているようで、その直後にラスムスからも「言わない方がいい」と釘を刺された。
ラスムスが関わってないと断言しながらも、表沙汰になれば富裕層が叩かれる、と。

エピソード3

疑惑

翌朝、セシリエが目覚めるとベビーモニターから、マイクとラスムスの会話が流れてくる。
昨夜のセシリエの態度をマイクに愚痴っていた。
「警察に言えば皆に迷惑だと。君がしっかり言い聞かせろ」
「わかりました」

セシリエはピーターソンに話す決意をした。
ルビーには婚約者がいて、経験なカトリック教徒でもあるので浮気をしたとは思えない、と。
「何かが起きて、姿を消したくなったのでは?」
そして付け加える。
ラスムスの家のオペアが2年もったことがない、と。
「ラスムスが怪しいと思えてならない」

それを受けたピーターソンはカタリナに言う。
「調べたところルビーは他の家に行くことが決まっていました」
「やっぱり……。ラスムスから逃げたかったんだわ」

ピーターソンは、誰かに打ち明けているはずだと教会の神父を訪ねるが、守秘義務で何も言わなかった。

エンジェルの秘密

ヴィゴから受け取った金を、知り合いを通じてフィリピンに送金してもらう。
その知り合いはルビーが今の家を出ようとしていたことを話した。
「息子が大きいからって」
「初めて聞いたわ」

ところがヴィゴの渡した金は、セシリエとマイクのへそくりだった。
無くなっていることに2人は気づいたが、エンジェルなわけがないとヴィゴを疑う。
追及するとヴィゴは認め、「ママが断ったから」とエンジェルに渡したことを打ち明けた。

セシリエは息子から金を受け取ったエンジェルを責めた。
「ヴィゴの厚意を利用しないで」
お金の使い道を訪ねると、息子がいると打ち明ける。
オペア制度のルールを破っていたのだった。
セシリエは自分の子供を置いて留学していたことにショックを受ける。
「オペアになることが息子を助けるんです。だから嘘をつくしかなかった」
「当局だけじゃなくて私にもウソを」

盗撮クラブ

ヴィゴはグループにいるものの、盗撮はほとんどしていなかった。
それを仲間に責められ、ちゃんと投稿しないならグループから外す、と脅される。

ヴィゴは仕事をするエンジェルのお尻を撮影した。

マイク

セシリエが警察に話したことでラスムスが疑われる。
そのことでラスムスはセシリエに嫌味を言うが、マイクが巻き込まれる。
「私はアジア系は好みじゃない。でもマイクはそうだろ? ルビーは可愛いって言ってたよな」
「言ってません」

手がかり

森でルビーのバッグが見つかった。

ヴィゴが森の絵を描く。

ルビーの婚約者

エンジェルはルビーの婚約者に連絡を取る。
すると、1週間前に婚約破棄されていたことを知る。
「他に好きな人ができたんだと思う。冷たい態度で理由もなく別れを告げられたよ」

マイク

何なんでもラスムスと話題を共有しているマイクを、セシリエは責めた。
妊娠検査薬のことを警察に話したというと、マイクは動揺した。
セシリエはマイクの目を盗んでスマホを見る。
するとルビーと親し気にやりとりしていた履歴が残っていた……。

エピソード4

マイク

翌朝、セシリエはルビーとのメールを知ったことをマイクに伝える。
「何か知ってるの?」
「僕が妊娠させたと? 君はおかしくなりかけてる」
マイクは激昂した。

オスカーの動画

オスカーはお前だけに見せる、とヴィゴに投稿しない動画を見せた。
内容はわからないが女性が抵抗する声が聞こえる動画に、ヴィゴはショックを受ける。

その夜、ヴィゴはおもらしをしてエンジェルに片付けてもらう。

手がかり

ルビ―のバッグに高級ホテルのカードが入っていた。
留学生には不釣り合いだと、ピーターソンが聞き込みに行く。
多くの従業員が写真を見てもわからなかったが、ウエイターの一人が何度か担当したと、覚えていた。
「いつも同じ男性と。車はポルシェのタイカン・ターボでした」

同車種の持ち主を調べると、2名だけ。
内一人は23年前のレイプの前科者で、マイクだった。

ピーターソンは神父に事態が深刻だと訴え、守秘義務を破らせる。
「彼女は妊娠を心配していました。相手は知らない。レイプされたと。中絶を望んでいたが信仰上選べない。悩んでいたので相手と話すことを薦めました」
「自分をレイプした相手と話せと??」

ピーターソンは、妊娠を告げられたマイクがルビーを殺したのではないかと考える。
ルビーが消えた夜のマイクの行動をセシリエにレイプの過去含めて聞く。
マイクが疑われていると知ったセシリエは偏見をもって欲しくないと、レイプは育った環境のせいもあると庇った。
「だから今は更生して法律を勉強して……」
失踪前夜の帰宅時間を聞かれるが、実は睡眠薬を飲んでいて知らない。
だが、それを言えず、適当にカタリナたちが帰ってから30分後、と答えた。
そしてルビーと度々ホテルにいたということを聞かされると、ショックを隠せなかった。

帰宅したセシリエはマイクに自分の知らない帰宅時間を聞くが、マイクはセシリエが聞きたいのはそんなことではなく「レイプしたかどうかだろ」とキレる。
「だって前科がある」
つい言ってしまうとマイクは「職場にいた」といい家を出て、その日はホテルに泊まった。

エンジェル

警察の動きが悪いと、エンジェルは捜索隊を組むことに。
それを知ったセシリエとカタリナも参加する。

ルビー発見

捜索隊の成果がなく、ほっとしたのもつかの間。マリーナの海に浮かぶルビーの遺体が発見された。

エピソード5

ルビー

セシリエはカタリナに頼まれて、ルビーの遺体を確認する。
その際に、ピーターソンに「睡眠薬を飲んでいてマイクの帰りの時間を正確には知らなかった」と真実を告げた。

ルビーは確かに妊娠しており、死後から数日は経過していた。
胎児のDNAから父親の特定が可能になった。

ルビー死亡がニュースに流れる。

セシリエはマイクを疑い、否定するマイクと言い争いになる。

マイク

ピーターソンに職場に押しかけられ、容疑を晴らすためにDNA鑑定を受ける。
結果は無関係で、疑いが晴れた。

DNA

マイクが無関係と分かるも、ルビーの死には事件性を感じて犯人探しを続けるが、上司は「自殺」で片付けようとする。
「自殺と言わなくても不審な点がないと言えば、勝手に自殺と結論づける」

ピーターソンはラスムスにも念を押された。
「私が何も関わっていないと、警察からはっきり言ってもらわないと困る」
「でも妊娠については根拠がありません」
「なら私もDNA検査を受けよう」
その代わり、結果が出たらホストファミリーとルビーの死には何の関係もないと声明を出すよう条件をつけた。

盗撮チャット

いよいよヴィゴは、セシリエに相談したいことがあると打ち明けるが、忙しく後回しにされてしまう。
エンジェルを頼るも、ルビーの死の後でやはり相手にされなかった。
追い詰められたヴィゴはあえて教師にスマホが見つかる行動をして、盗撮チャットを明るみにした。

セシリエをはじめ、関係者の保護者が呼び出され、問題が浮上する。
特にオスカーが中心人物だと言われるとカタリナは激昂した。
「問題児だから留年したのね」
キレたカタリナは、教師を殴って退場した。

セシリエは盗撮映像から、オスカーがルビーの部屋にあったベビーモニターで盗撮していたと気づく。あくまでもオスカーを庇うカタリナに、「もうヴィゴに近づかないで」と言った。

その後セシリエはちゃんとヴィゴの話を聞いた。
そこで、投稿されていないオスカーの動画があることを知るが、ヴィゴが動揺しているのでその内容までは聞かなかった。

投石

その夜、セシリエがキッチンにいると石片が投げられ、リビングの窓が割られる。

エピソード6(最終話)

ベビーモニター

カタリナはルビーの部屋にあったベビーモニターのメディアを取り出し、PCで確認した。
オスカーがルビーをレイプした映像が残っていたと思われる。

証拠隠滅

投石でピーターソンを呼んだついでに、セシリエは盗撮チャットについてもピーターソンに情報を共有した。
「ヴィゴの話ではこれより酷い映像をオスカーのスマホで見せられたと」
「通報があれば、オスカーのスマホを押収できます」

ところが、ピーターソンがカタリナの家に押しかけると、ルビーの部屋の荷物はすべて片付けられていた。
オスカーのPCなどからも、何の手がかりも得られなかった。

真犯人

セシリエがヴィゴが見せられた動画の内容を把握した時、警察ではDNA鑑定の結果が出ていた。
ラスムスのDNAは一部一致した。
それは本人ではなく、息子のオスカーを表わしている。

その後、オスカーは靴も履かずに泥のついた靴下のままセシリエの家にやってきて「ここにいたい」と言い張るが、マイクが連れ戻した。

ラスムスは息子を寄宿学校へ入れることにした。
息子を取り上げられることにカタリナは動揺する。

ラスムスとカタリナがルビーの葬儀に出ると、オペアたちに追い返された。

あがき

その後、ラスムスとマイクは、レイプの証拠はないと闘う姿勢を見せる。
セシリエが動画がある、と言っても実際にその動画が見つかってない以上、証拠はないという主張だった。
「オスカーは被害者であり、犯罪者扱いすべきじゃない」
ラスムスはオスカーを、性的虐待の被害者にし始める。
「レイプの証拠がなければ、ルビーが誘ったことになる」

ピーターソンは、中絶にも拒絶をする強い信仰心のあったルビーが自殺するわけがない、と上司に訴える。
「彼らにとってルビーは小さな存在で、誰も助けない。そんなの許されない」

変化

オスカーの事件でセシリエは、ヴィゴとの時間を増やすべきだと考え、エンジェルを解雇した。手厚い報酬を用意して。
「あなたが国に戻るチケットも用意したわ。お互い、子供と一緒に居られるのが一番いいでしょ」
だがエンジェルは納得しなかった。
「オスカーのせいで私はクビになるんですか? 私に必要なのはこの仕事なんです」
するとセシリエは、申請時のウソとヴィゴから受け取った金を理由にあなたとは家族になれない、と突き放した。
「あなたは私の世界を何もわかってない。あなたは運がいいだけ」

オスカーが旅立つ日がやってきて、挨拶に呼ばれる。
その時、ピーターソンからヴィゴの証言を頼まれるが、セシリエはヴィゴをこれ以上巻き込みたくない、と断っていた。
「ならば捜査は打ち切りです。お隣が、この件を隠蔽するのなら他にも罪を隠しているとは思えませんか?」
「ごめんなさい、もう決めたの」

新事実

セシリエがオスカーの家に向かうと、森の中からオスカーが現れた。ぎこちなく会話をしていると、オスカーは「あの日、俺のせいでルビーと母さんは揉めていたんだ」と言った。

セシリエは思い出した。
カタリナがあの夜、ルビーを見ないまま寝てたと言っていたことを。

カタリナに会うと、久しぶりの再会は和やかだった。
セシリエが「ルビーと話してないって言ってたわよね」と切り出すと、カタリナは吹き出す。
「その話はもう終わったんじゃないの?」
「あなたレイプのこと、知ってたの?」
カタリナはそれには答えず、自分たちはタイプが違う母親よね、と話し出す。
「私がやったと思ってる?」
そして話をごまかした。


おしまい

かんそう

リミテッドということで、基本的にはこれで終わりだと思うのですが、明確な結末には至っていません。
でも、隣の人って知ってるようで知らなくて、怖いよね……みたいな余韻が良かったと思います。

恐らくですが、ルビーを殺したのはカタリナなんでしょうね。
ルビーはセシリエのアドバイスに従って、カタリナにレイプの事実を打ち明けたんだと思います。
で、妊娠までは知ってたかどうかわかりませんが、(知ってたらDNAで結びついてしまうので殺す前に中絶させていた気がする)オスカーのためにルビーを始末した。

だからカタリナにとっても、盗撮クラブの存在は寝耳に水で、まさか証拠の映像があるとは思いもしていなかったんでしょうね。
なので証拠がある、という情報はカタリナには有益で先回りして処分することができた。

何故かオスカーやレイプ犯の男性にばかり目がいって、警察すらもカタリナに注目することはなく、セシリエも証拠があるわけではないのでこれ以上何もできない。
そもそも、捜査はすでに打ち切りになっている。

その背景には、被害者がオペアだということも深く絡んでいて、カタリナが最初からオペアに横柄で、また担当刑事を「黒人刑事」と言って差別する態度を見せていました。
また、オペアなら殺しても構わないと言いたげなカタリナだけではなく、全般的にオペアに対して「些細な事」みたいな空気が存在するのも不気味でした。
もちろん、作中には「オペア搾取は時代遅れ」という主張もあって、それがメッセージだと思います。
序盤に、職場でそう言われたセシリエは、その時は「女性が社会に出るために(家事をする)オペアが必要なだけで、男性に向かっていちいちオペア雇ってるんだって言う?」みたいなことを言い返していましたが、家庭の中に年頃の息子がいた場合にオスカーのような事件が起きると気づいて、オペアを遠ざけることを選んでいます。

でもオペア側にも、留学して出稼ぎ?する事情はあって、オペアが良くないと一括りで処理されるのも、それはそれで困るという……。
難しいテーマでした。

ミスリード

序盤からミスリードが散りばめられていて、そもそもルビーも(素行が)怪しいんじゃね?と思わせつつ、ラスムス、マイクと周辺の男性じゅんぐり容疑者と思わせての、ヴィゴもエンジェルへの依存が強くてヤバッとなって、綺麗な順番でオスカーに辿り着きます。
ただオスカーもまた序盤から、ドローンで盗撮してたりやたらセシリエの家に入り浸って、両親だけでフランスに行っていたという軽い虐待?感はあったので、危険信号はでまくっていました。
だからなんとなく子供たちも容疑者に含まれていてもおかしくはなく、やっぱりね、はあっても驚きはありませんでした。
ヴィゴがやばそう、っていうのはいいミスリードで、最後までヴィゴはいい子だったのが救い。

ただ、途中ルビーのバッグが森で見つかったってタイミングで、ヴィゴがその森の絵を凄い勢いで描いていたシーンがあったんですけど、あれはなんだったん?
あの瞬間は、てっきりオスカーが犯人でヴィゴはそれを見てしまったか、ヴィゴも無理やりつきあわされていたのかな? と思わされたんですけど、ミスリードにしては強引というか、ヴィゴが絵を描くのが好きとかそういう前振りもなく突然だし、そこへのフォローも特になし。

個人的に好きだったのは、ヴィゴとオスカーの体格差。
ヴィゴは小さくて、オスカーはめちゃくちゃデカいんですが、10代前半の子にはありがちな早生まれとかそういう感じの体格差なのかな? ってずっと見ていたんですが、盗撮がバレた時に「だから留年してる」って台詞でオスカーが年上だと判明したのが、めちゃくちゃ納得できて、いい設定だなぁ? ってなりましたw
それを知ってますます、ヴィゴが年上の隣のお兄ちゃんの悪影響を受けず、勇気を出して明るみにできる子で良かったぁってなりました。

まとめ

全体的にテーマも重いし、家庭環境とかも複雑などシリアスで、オスカーがふいに現れたりするのなんか、ホラーといってもいい怖さがありました。
でも、大きく予想を裏切るようなストーリーでもありませんし、一つ一つ紐解いていく流れはスムーズで、見やすかったと思います。

事件的な派手さはないですが、6話とコンパクトなので何かの隙間にさらっと見られるドラマでした!


(ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

このブログを検索

更新をお知らせします



@fdramaqueens

このエントリーをはてなブックマークに追加

follow us in feedly

rssを購読する

更新中の番組


不定期更新
財閥家の末息子~Reborn Rich~

ネットフリックス/Netflixはこちら

新番組まとめはこちら ニュース

過去記事は「番組別記事リンク」「タグ別記事リンク」「SITEMAP」等をご利用ください。

ランキング

ページビューの合計

QooQ