あらすじ
フガジ
オリビアが撃った15歳の少年通称フガジが目覚めた。
オスカー・パパ逮捕の大事な証人となる存在にオリビアは保護を約束し、協力を求める。
BX9加入のいきさつを聞くと、同情せざるを得ない。入りたくて入ったのではない。
NYに出稼ぎに来ていた母親に会いたくて貨物列車で来た時に知り合った男がいろいろ教えてくれた。
母親に突き放されるも、フガジは母親がレイプされ、BX9に入れと脅されていた。
「あんたに頭を撃たれていればよかった」
母親の立場としてフガジを突き放す理由があったのだろうと考えたオリビアは、フガジと母親を再会させることを優先事項とした。
それまではフガジに無理に証言させるつもりはなかった。
少年たちに強いられた過酷な実情にショックを受けつつも、オスカー・パパ逮捕にいっそう力を入れるオリビア。
ドゥアルテとは同じ目的でありながらも、因縁を引きずったまま意見はあわない。
ドゥアルテはさっさとフガジの証言を取った方が早い、とオリビアを急かした。
そして見せたいものがある、とオリビアを連れ出す。
レイプツリー
ドゥアルテが案内したのはヨナス・ブロンク・パークの山奥だった。
異様な光景が広がっていた。
おもわずオリビアが叫び出すほどの。
葉が落ちた複数の裸木の枝が、まるでツリーのように大量の下着でデコレーションされていた。
「私の想像は間違ってると言って」
「レイプは戦争の道具だ」
「ひどい」
子供たちは学校で勧誘され、一度は断っても二度は断れない。
拒否すれば母親が餌食にされる。
下着の数はざっと見ても100枚以上。すべてのDNAを調査する。
もともとドゥアルテの下にいたマンシーは、レイプツリーの存在を知らずドゥアルテを責めた。
「1年前から知ってて黙ってたなんて!信用してないの!?」
オリビアも聞き捨てならず、よく黙ってたわね、と責める。
「連中と同類よ」
「監視しようとしてたんだ。だがもう監視はいらない」
ドゥアルテはフガジにレイプツリーを誰に見せられたか聞くつもりだった。
オリビアは反対する
「フガジには厳しすぎる」
「君が母親に合わせようとするのと変わらない」
ことごとく意見が合わないドゥアルテをオリビアは用済み扱いした。
「ご苦労様。もういいわ」
ドゥアルテはオリビアを自分の事件の被害者扱いする。
「俺の管轄だ」
「局長に直談判しても今後は私のやり方でやらせてもらう」
オリビアは刑事局長に、その場でレイプツリーの画像を送り、これは「ブロンクスSVUの未解決事件です」とオスカーパパ逮捕とブロンクス署の尻ぬぐいが正式に両方実現できると報告した。
マリア
マンシーはマリアという協力者とオリビアを引き合わせた。
マリアは、弟ロドリゴがBX9殺されたことをきっかけに話す気になっていた。
ただし証言はしないと言う条件で。
話を聞くと、マリアの場合は両親ではなくマリアがレイプされたことが弟の加入きっかけだった。
だがレイプツリーの事は知らなかった。
マリアからレイプした男2人の情報を聞き出す。
実行犯
リンジー・デル・トロ、28歳、通称バグベアとヘクター・スアレス、27歳、通称サクリレジをアジトで逮捕した。
バグベアはすぐ逃げだし、失禁までしていた。
サクリレジはブルーノに銃を向け発砲しようとしていたので、ドゥアルテが腹を撃ってブルーノを助けた。
バグベアの聴取では、サクリレジは撃たれて死んだということにして脅した。
「お前がサクリレジを見殺しにしたとバレたら……」
サクリレジは病院に搬送された。命に別状はない。
するとフガジが偶然サクリレジを見つけて車いすを走らせる。
「あいつがママをレイプした!殺してやる!!」
サクリレジはとり押さえられるフガジを笑って見ていた。
だがオリビアがレイプツリーをFBIが調査中よ、というと笑えなくなる。
「あなたのDNAはない?」
サクリレジは弁護士を呼んだ。
その場に居合わせていたカリシは、フガジを証人にしようと提案する。
「ギャングの一員で信頼性が低いわ」
「でも身元を特定した」
気乗りしないオリビアになぜ襲撃犯をかばう?とカリシが尋ねるが、オリビアは何も言わなかった。
作戦
狙いはオスカー・パパだが、実行犯ではないため逮捕となる決定的な証拠がなくFBIにも疑問視される。
するとブロンクス署のチャーリッシュが「無駄にしてる」とぼやき、オリビアは聞き捨てならなかった。
「どういうこと?」
「警部の襲撃を命じたのは逮捕事由になるはず」
ドゥアルテがオリビアに言い続けていた事だった。
「フガジの話を聞こう」
フィンにまで皆の声に耳を傾けるべきだと言われる。
それでもオリビアはまずはフガジと母親を再会させたかった。
フガジの母親
居場所を突き止め、病院に母親を呼んでフガジと母親を対面させた。
フガジは泣きながら謝り、「先生にやらされたんだ、彼女を殺せって」と言っていた。
狙ったわけではないようだが、自然と情報を得ていた。
それでもオリビアは、急がず明日落ち着いたら「先生」の正体を聞きましょうとドゥアルテを待たせた。
その後、マリアから気が変わったという連絡があったとマンシーから聞いたオリビアはドゥアルテと一緒にマリアが働く食堂ラ・カピタルにいく。
するとそこにいたのはオスカー・パパだった。
マリアの顔には傷があった。
オスカー・パパ
三人でテーブルを囲んだ。
オスカー・パパはドゥアルテのことも認識していた。
「誤解を解きたい」
口がうまく、オリビア達を操ろうとしている。恐らく証拠がないから逮捕されないと余裕なのだろう。
レイプツリーについては知らなかったといい、むしろブロンクスSVUがダメだから証拠が木にぶらさがっている、とオリビア達の仕事の批判をした。
らちが明かず、オリビアは席を立ち店を出た。
「軍隊を従えたサイコパスは初めてよ」
それがオリビアがオスカー・パパに持った印象だった。
証人
レイプツリーで回収した下着をDNA検査した結果、バグベアたちが100件のレイプにかかわっていたことがわかった。
ライカーズに収監されているバグベアと面会をし、証言するか考えると別れると直後に他の囚人たちにめった刺しにされて死んだ。オリビア達の目の前だった。
オスカー・パパの命令だろう。
バグベアの死が戒めとなり、サクリレジが口を割ることはもうない。
DNAはあるが証人が消えた。
オスカー・パパ逮捕につながる証人はいなくなった。
フガジに殺しを命じた男を知ることが残された近道だった。
フガジは「先生(マエストロ)」に命じられたと言っている。
それが誰なのか、オリビアはギャングに詳しいベラスコを連れてフガジに会いに行った。
ベラスコのフォローもあってフガジはマエストロの正体を明かす。
「オスカー・パパのドライバーだ。一晩で兵士になれる方法を教えられた」
「私を殺すことね」
先生
先生と呼ばれる、ベニー・バロスを自宅で逮捕した。
ベニーは俺も刑務所で殺される、と怯え小声で「俺を殴ってくれ」と頼んできた。
オリビアは情けだと、ベニーを殴ってドゥアルテを驚かせた。
ベニーがマエストロと言われるのは、オスカー・パパの言葉を広める役目だからだった。
兵士とは正式なメンバーのこと。
ベニーは名前、日付、場所などすべての証拠を記録していた。
保護と引き換えに証言もするという。
「いとこが刺されて覚悟した」
見返りは自由。
「BX9から抜ける方法は証言台か棺だけ。俺は証言台を選ぶ」
逮捕
オスカーパパをレイプと殺人未遂で逮捕した。
オリビアは、手錠をかける役をドゥアルテに譲った。
つづく(SVUシーズン24 あらすじへ)
かんそう
これでBX9の件は一件落着?
でもオスカー・パパ、切れ者っぽさも漂わせていたのでまだ尾を引いても驚きはない……というか、悪人だけどキャラが濃いのでこれで終わりなのが勿体ない? と思わされました。
でもバグベアのしょもなさ加減からするとオスカー・パパもそんな大したことないんじゃ? と思わされたりw
レイプツリーも結局証拠の山だし……。身内殺されて裏切る人多いしw
今回も続きなのでオリビアの顔にあざがあって痛々しい!
一応、ブロンクス署の未解決事件を一度に100件! 解決したことになり、FBIは引き上げていっていました。
ブロンクス署のSVU人員も追加され、まさかこれでブロンクス署もおしまい??
ともあれ次はオリビアのあざが消えてますように!
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