The Good Fight/ザ・グッド・ファイト シーズン5 のあらすじ・ネタバレ
The Good Fight/ザ・グッド・ファイト シーズン3までの主な登場人物はこちらです。
2023年4月6日~/毎週木曜日 スーパー!ドラマTV 日本独占放送(全10話)
(アメリカ配信2021年6月~)
休暇のはじまり
休暇をとってカイルと旅行にいくはずだったダイアンだが、「STRローリーが視察にくる!」と急にリズからオフィスに呼び出されてしまう。
予定では二週間後だったはずだが、悪い噂を聞いたと繰り上げてきたのだった。
財務計画はまだ決められてない。
せめてその内容を決めるためにもダイアンは出社するしかなかった。
ダイアンとリズはオフィスで話し合うが、人種とジェンダーの問題で意見がまとまらない。
あと43分でまとめないとSTRローリーが来てしまう。
切羽詰まってダイアンが出した妥協案は、事務所を二分化すること。
「お互いに弁護士を半分ずつ雇う」
「あなたは白人、私は黒人を?」
リビ
どこかに投獄されていたリビを、カルメンが慌てて捜しだし保釈手続きを行う。
リビはもう起業家なので逃亡の危険はない、と大麻アイスビジネスの説明をすると提携の契約書を見せろと判事に言われリズに連絡をする。
そこへ提携相手のプラム・メドーがリビ逮捕を聞きつけて、契約を白紙にしようとオフィスにやってきた。
リズはひどい噂だとごまかしながら時間稼ぎをアレグラにさせ、自分は契約書を持って裁判所へ急ぐ。
しかしプラム・メドーが「契約していない」と言っていると相手側の検察が言い出して、リズ、カルメン、リビは困惑する。
アレグラに連絡をすると、プラム・メドーが急に強気になって契約を白紙に戻そうとしている気配がうかがえた。
リズとカルメンはそれで確信をする。
「リビを切ってナンバー2と契約しようとしている。だからリビを服役させたがっている」
リズとカルメンはリビがキレるだろうと警戒しながらも、考えを伝えた。
「うちにはナンバー2なんかいない!」
「奥さんがあなたの服役中に仕切っていました」
それを確かめるため、リビに「夫婦財産契約」を持ち掛けさせた。
税金対策だと言って事業の権利を分ける提案は不自然ではない。
だがイザベルがリビを出し抜くつもりなら、断るだろう。分担した権利では提携を結ぶことはできない。
「あの女を殺す」
「だめです。任せてください」
カルメンはキレるリビをなだめて、リビのために契約がうまくいくよう進める。
イザベルが証言台に座った。
イザベルがリビを恐れて州検事局に「殺される」と電話をしていたと検察から聞かされる。
リビは目の前にいるイザベルを見ながら、夫婦財産契約書をちらつかせた。
するとイザベルはその場で意見を変える。それには検察も驚いた。
「脅されているんじゃないですか?」
「夫は私を殺害しようとしたりしません。私の過ちを赦してくれた。どうか釈放を」
リビとカルメンは手を取り合って喜んだ。
法廷の行方
「州税が払えない」という農場からの訴えが、ワックナーの法廷に持ち込まれた。
納税しても農家への還元は少なく主に発展していくのはシカゴ。これではただ破産に向かっているだけだからと、州の分割を求めている。
マリッサは正気じゃないと中断させるが、コードは意に介さなかった。
「皆に信じさせればそれが現実になる」
そのための番組だ、と主張する。
どのみちマリッサはリビの手下の法廷に行かなくてはならないとそのまま離脱するが、別にも民間法廷があると聞いたコードはいい顔をしなかった。
「番組なんだぞ。IP侵害だ」
行方不明になっていた古いラテン語の分割合意書が発見された、と証拠として画像が提出された。
「イリノイは2つに分かれるはずだった」
だがマリッサはその証人がいい加減だと、ラテン語の翻訳ツールを駆使して反論した。
「これはあなたが作った偽物では?」
その証拠に原本を見せろというと、もろいからと急に消極的になるがワックナーも要求した。
現物を目の間にすると、コピー屋の裏の法廷だけあってワックナーは紙に詳しかった。
「この紙はホールマーク・パーチ5だ」
やはり古く見せた偽造品だった。
するとそれまでワックナーに好意的だった野蛮な農民たちが、否定的に騒ぎ出す。
マリッサはコードに尋問をした。
「なぜこの訴訟を?」
「この国は個人主義から社会主義へ向かっている。共通点のないものが相手のことを決めるのはおかしいだろ。なぜ19世紀に引かれた線に縛られる?」
「では判事の裁定は? なぜ判断を委ねるのですか?」
大いなる実験だと前置きをしてコードは答えた。
「市民がクック郡の司法制度に不満だからだ」
「ではこの法廷が不満なら別のを始める?」
「だろうな」
「ではこの法廷の意味は?」
「意味があるという考えにみんなが賛同する限り、意味はある」
コードは自分が気に入らない判定を出すなら新法廷を作るまでだ、とワックナーの前で答えた。
「だが私の気に入る判断をしてくれるだろう」
そしてワックナーは倉庫で裁定に入った。
いつもならマリッサに相談をするが、この時は一人になった。
かなりの時間が経っていたが誰一人帰らずワックナーを待っていた。
「コードの法廷支援には不純な動機もある。そして私がどう裁定を下そうと、州南部を新しい州にはできない。だがコードの主張にはうなずける。この国は自ら切り開いた人々により築かれたものだ。しかし我々が個人主義のみに従えばその道は混沌へと通じる。当法の目指すところではない。少なくとも私はそう思わん」
被告の勝訴を宣言すると、農民たちが暴動を起こす。
ワックナーとマリッサは在庫部屋に急いで隠れるが、警察を呼ぶにも圏外だった。
コードは暴動の中、首を振りながら出て行った。
しばらくして静かになったので外へ出ると法廷はすっかり荒らされていた。
ワックナーが仕事に戻ると言うとコピー屋のエプロンをつけて、掃除を始めた。この店で働いて10年だという。
マリッサは初めて知って驚いた。
「また様子を見に来ます」
「ああ、コピーを半額にしてやる」
その後「ワックナーが行く」に暴動シーンも使われ、番組のイメージは一層過激になった。
そしてアメリカ中に民間法廷が広まっていた。
一つの町にも複数あり、住民の追い出しが話し合われている。
裁定の仕方も腕相撲、じゃんけん、様々で個人間でのルール作りが無数に広がっていった……。
ヴィネッタの法廷
リビの手下マテオが町を危険にさらした、と訴えられた裁判でマリッサが弁護をすることになった。
マテオはただ売人と一緒にいただけだったが、「彼の銃を持っていたけど捨てた」と正直に言ってしまう。
それを聞いた検察は、麻薬所持ではなく殺人の訴訟に変更すると言いだす。
「麻薬絡みの殺人が2件起きてる。共犯とみなすべきだ」
民間法廷で殺人は扱えないとマリッサが言うとヴィネッタは、聞き捨てならないと感情をむき出しにする。
「警察は何もしてない。これは自衛なのよ。そっちの法廷と何が違う?」
「あれはお遊びです。あなたはそれを……」
「アイデアを盗んだのは向こうよ!」
ヴィネッタは突然、ワックナーが私の法廷を見てパクったと言い出した。
マリッサは容疑が殺人になってしまったと、ダイアンに尻ぬぐいを頼んだ。
するとちょうどいいことにSTRローリーの到着が数時間遅れるとの連絡が入り、ダイアンはマリッサのためにヴィネッタの法廷へ向かう。
ダイアンはジェイから教えられたヴィネッタがキリスト教だという情報を元に、マテオに宗教的理由を主張しろ、とアドバイスをした。
「偽の法廷だから偽証罪はない」
しかしそれはデイケア用の録音機で盗聴されていた。
「偽証教唆で逮捕します」
ダイアンも地下室のケージに入れられた。
ダイアンからの連絡を受けたカートはヴィネッタの家へ行き、夫婦面会の許可を得る。
マテオは移動させられ、二人きりになれるよう気は使われた。
「ダメよ、帰ってバカげてるわ」
「休暇の初日だぞ。一緒にいよう」
カートはオフィスから酒を持ってきていた。そしてダイアンもオフィスから大麻グミを持ってきていた。カートは大麻は初体験になる。
「それじゃあ休暇を楽しむとするか」
二人はハイになって楽しんだ。
その後、階上が騒がしいことに気づくと警察がやってきて二人は救出された。
コードが「IPを盗んだ」と通報していたのだった。
ヴィネッタには警官から銃が向けられていた。
休暇
無事ダイアンは休暇を取り直した。
すっかりSTRローリーの相手を忘れていたが、実はカートが偶然オフィスで知り合い、意気投合して結果的にはもてなしていたのだった。
ダイアンはリズに結論を出した。
「ただのパートナーに戻るわ」
ダイアンはこの事務所への恩義を語った。
「どん底からここに拾われた。二分化したくないし、代表には人望が必要よ」
リズもダイアンが不可欠な存在であることを伝える。
これからは他のメンバーにもそう思われなくてはとダイアンは前向きだった。
ダイアンはロビーで待っていたカートに「今、代表を辞めてきた」と伝えた。
それが正しいのかどうかダイアンにもまだわかっていない。
するとカートはすっかりSTRローリーの2人と仲良くなっており、鹿狩りの約束をしているという。
「口添えしようか? 君も来るかい?」
ダイアンは驚きながら喜んだ。
シーズン6へつづく
かんそう
わーん、終わってしまった!
法廷については終わるのかな? なんて思っていましたがこんな終わり方!?
ちょっとショックでした。
結局、ワックナーはコードの駒でしかなかったんですね。どこか特別なように匂わせて、ただのコピー屋のおっちゃん。
その代わり番組の影響で各地に広がっていって、もうワックナーの法廷がなくなっても誰も気にしないんでしょう。悲しい……。
マリッサとワックナーの信頼や友情だけが最後まで本物で、それが続いたらいいなぁと思いました。
でも面白かった!!!
民間法廷と二本立てのようになっていた「新人カルメン」については、最後まで見てみるとカルメンへのフォーカスかな? と思いきや「カルメンとリビ」みたいな感じでした。
そういえば、マリッサとワックナー、カルメンとリビ。
どちらもまだ社会的に出たばかりの若い娘とおっちゃんという組み合わせですね。
リビはワックナーとは違い、いろいろトラブルはありつつも最終的にはカルメンの献身的なバックアップによってビジネスを奪われずに済みました。
ワックナーは偽物が舞台でカルメンは本物が舞台。
終わり方を見ているとどことなく、やっぱ本物でしょ! って言われているようにも思えますね。
でもマリッサは偽物を通じて、本物ではありえない体験をしてそれは経験値として役立つはず!
ただ最後にワックナーがコピー屋のエプロンをするまでコピー屋の店員だと思わなかった、っていうのはマリッサの未熟な部分が感じられました。
狙いなのかどうかはわかりませんが。
それくらい確認したり、想像したりしないのかな? みたいな。
そしてもう一つ、メインストーリーともいえるダイアンとリズの不協和音については、無事解決しました……と見せかけて、最後にダイアンのたくらみ? ワクワクします!
ダイアンとカートが仲良いのが本当に好きで、もう最後これこれ! と思っちゃいました。
ダイアンのために動くことを全然苦にしてないカートかっこいいんですよね~。
頼もしいし、それを恩着せたりしないし。
リズと和解した後で、しれっとSTRローリーの根回しでパートナーに戻ってたら面白いな~!!
ほんとに大人のコメディって感じで個人的には、なかなか他に類を見ないタイプのドラマだと思うので大好きです。
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