あらすじ
レスラーとパク
薬は抜いているが、抜けきるまでに時間がかかるため、レスラーは二度目の薬物検査を乗り切るために、パクのクリーンな尿をもらう。
長年プロスポーツチームのドクターをしていた医師に相談して、カテーテルを使い尿を膀胱に入れてもらった。
結果、厳しい試験をクリアしたが、尿の数値にホルモンバランスの異常が見られた。
それはパクに癌の疑いがあるということで、パクに伝えた……。
クーパー
クーパーはある朝、記憶のない状態でデュポンサークルの駐車場に留めた車中で目覚めた。
帰宅すると一晩連絡が取れなかったと妻に心配されるが、それは妻の元不倫相手のダグ・コスターが射殺された事件のせいでもあった。
気になったクーパーは自分の銃を調べると、撃った覚えがないのに弾が一発減っていた。
そしてコスターの自宅を見に行ってしまう。
そこで殺人課のヒーバー刑事に野次馬は困ると注意されるが、怪しんだヒーバーはクーパーの車のナンバーを記録していた。
それからクーパーは、独自にコスターの事件を調べ、友人に自分の銃を渡して弾道検査を頼む。
その結果、一致してしまう……。
レッドとデンベ
森の中のトレーラーを利用しているレッドの元に、デンベが呼ばれた。
二人は、ヴェスコ逮捕の件で気まずい雰囲気になっていた。
レッドは、デンベに「復讐の天使」の資料をブラックリストとして渡す。
元々は義賊だったが、やり方が過激になっているという。
「あなたは同意していたはずでは?」
「我々の間に何かが起きた」
その台詞は、レッドとデンベの関係にも当てはまっていた。
ブラックリスト「復讐の天使」
つい最近の犯行は、IT企業の知的財産横取りトラブルで、横取りした側は殺され、被害にあった側の元にすべて戻っていた。
利益を受けたフリーソンに聴取をすると殺されたのは幼馴染で、確かに何もかも奪われ裁判でも負けてはいたが、殺すまでではないと主張した。
殺害当時のアリバイはネットで愚痴っていた、という書き込みの記録だった。
アラムがフリーソンの書きこみを調べると「神の裁きを求めるスレッド」を利用していたことがわかった。
スレ主は「復讐の天使1317」。
このスレッドで復讐の天使は、ターゲットを選んでいたと突き止める。
絵
レッドは復讐の天使がある絵を欲しがっている事を知っていた。
FBIには知らせず、その絵を入手して独自に復讐の天使との接触を企てる。
絵の持ち主は、レッドの取引き相手で、別荘であるNYのペントハウスに忍び込むが、空き家のはずが息子がパーティーをしていた。
レッドはいつもの口の上手さでその絵を高額で買い取った。
実は絵は二重構造になっており、本当の狙いは隠された絵だった。
ゴッホの「タラスコンへの道を行く画家」。
レッドは古買屋ジェリコを通じて絵を売りに出すと、同時に本来の持ち主に返すべき手配をした。
元々ナチスが盗んでいた絵で、90代でデスメタルバンドのボーカルをしているエイダは絵を受け取ると喜んだ。
天使
アラムが天使のアカウント情報からアジトを突き止める。
天使の正体は、ミケーラと言う女性だった。
アジトにあった資料からまた次の復讐の手掛かりを得る。
世界で100位以内に入る大金持ち、デレク・ハントリー。
ウォルター・コンラッドという病院経営者。
ウィリアム・グリーンは地元の労働者で接点はすぐには不明だった。
三人はすでに拉致された後で、行方不明になっていた。
オペ
天使が三人を拉致したのはオペの為だった。
三人の共通点は、ペースメーカー。
ハントリーは権力を使って、グリーンが移植するはずだった心臓を横取りしていたのだった。
その舞台となったのがコンラッドの病院。
小児科病棟と引き換えにハントリーは移植リストのトップに割り込んでいた。
グリーンの余命は数ヶ月だった。
ミケーラはオペの準備をし、その場でグリーンに心臓移植をしようとした。
直前、レッドが餌として売りに出した絵にミケーラが食いつき、売主であるレッドをオペをしている倉庫に呼び出していた。
ミケーラに会う前に、レッドはクーパーから天使がハントリーを狙っていると聞いていた。
レッドは会うなり、オペの開始を止めた。
「絵の件ではない。君は心を病んでいる。
秩序、調和、均衡を保つため、勧善懲悪を人は期待する。そうしてるなら邪魔はしない」
天使はハントリーのしたことを主張して反論した。
「だが彼は他の事もやっている。グリーンを犠牲にはしたが、彼が建てた小児病棟で多くの命が救われている。君は悪い面だけを見て断罪する」
レッドは自分はグリーンも犠牲にしない、とミケーラに銃をつきつけた。
ミケーラがグリーンに適合する可能性は調べてあった。
天使と悪魔
アラムがグリーンのペースメーカーから居場所を突き止めた。
FBIが到着した時にはすでに手術は終わっていた。
グリーンは新たな心臓で生きている。
ミケーラはその隣で死んでいた。
クーパーはなぜレッドが天使に目をつけたのかはわからず電話で聞いた。
「目的なんてなかった。ハントリーの名を聞くまではね。有力者に恩を売れば何かと役に立つのでね」
「君と天使の違いはなんだ」
「私と彼女は真逆だよ。彼女は最も悪い日、重い罪を基準にする。それでは誰も合格できなくなってしまう。私なら一日おきがいい。みんなの心に悪魔がいる。だが天使のいる日もあるんだ」
今のクーパーには響いたかもしれない。
レッドはその夜初めてデスメタルバンドのライブを体験した。
90代でデスメタルバンドのボーカルをしているエイダがとても素敵でしたー。
バンドも格好良かったです。90代だからシックな装いに椅子に座ってのライブ!
歌詞はホロコーストの体験で凄味がありました。
レスラーの薬物は単なる通過フラグに過ぎなかったのかな?
パクのガン疑惑? ホルモンと聞いて妊娠なんじゃ? と思ったのですが……。
せっかく再始動したのにどうなるのかな。
クーパーも急に「記憶がない」って、どういうこと?
銃で人殺してそんなことある? 何かの陰謀かな??
やっぱりレッドとブラックリストのシンプルなストーリーは面白くて集中しやすくていい!
それにしてもレッドは自分で大天使を罰するつもりだったら、FBIを絡める必要あったの? ってそこは疑問でした。
今回はほぼレッドだけで大天使に接触できているし……。
でもレッドが格好良くて、ブラックリストらしさ満喫できたので面白かった!
登場人物はこちら
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