あらすじ
襲撃
前夜、警官仲間と思われる集団の襲撃を受けたアトウォーターは、自宅のセキュリティを強化した。
車にも極力乗らず、警戒を続けるが、嫌がらせは終わるどころか増々あからさまになっていく。
無線、データへのアクセス拒否など、締め出しも始まる。
襲撃や嫌がらせを知ったボイトは、相談に乗ろうとするがアトウォーターはまたしてもそれを拒否していた。
「自分でなんとかします」
だが、アトウォーターの周囲には明らかな監視の目が光っていた。しかも顔馴染のマッケンジーだった。
その後、弟のジョーダンからの連絡で、自宅に盗聴器が仕掛けられていた事に気づく。
追い詰められているアトウォーターにルゼックが友人として取引きをしろ、と助言をするが、アトウォーターには一切悔いはなく、引き下がる気もなかった。
市会議員の息子
ビリー・ブラッデムという市会議員で元警官の息子を殺人の容疑者で逮捕した。
逮捕時ハイで、血まみれのナイフを持って18歳の被害者女性アイラに抱きついていた。
アイラは逮捕歴のある薬物依存症で、住所不明で遺体の引き取り手もいなかった。
ビリーも更生施設の出入り記録があり、ブラッデム議員はその存在を公にはしていないようだった。
議員の息子の逮捕という事態にミラー副本部長は目ざとく、21分署に顔を出しボイトに忠告をする。
「これはシカゴ警察の公平性を示せる事件よ。議員の息子でも優遇はしない」
ところがビリーはハイ状態で、薬が抜けるまではなんの役にも立たなかった。
アイラが死んだことすら認識できず、会わせろと言う。
その上、殺人があったのなら犯人は自分ではなく、白人男性だと事細かに証言をするが、それはその時部屋のテレビで流れていたニュースの情報だった。
ボイトは慌てず、シラフになるのを待った。
その間、議員がやってきてボイトを責めた。
「弁護士ナシでハイな息子の取り調べをしたのか!?」
その様子に、今度は副本部長がボイトを責める。
「犯人に決まってるのに、何もせず放置しておいたせいよ!」
だがボイトはまだ何の手がかりもない状態で、そうは思っていなかった。
「彼が黒人で裕福ではなく、議員の息子でもなかったら確実だとわかるまで逮捕するな、というのでは?
新任早々マスコミに非難されるのを恐れてる。
俺は父親が誰であろうと関係ない」
すると納得したのか副本部長は48時間の猶予を与えた。
手掛かり
シラフになったビリーは殺人を否定し、また父親が用意した弁護士についても「やってない」と拒否をした。
アイラとは施設で知り合い、薬物を断つために励まし合っていたという。
実際、ビリーは昨夜まで1年間断っていた。アイラも生活を立て直していたはずだったが、突然メールが来てアイラのアパートを訪ねていた。
ビリーが部屋に入るとすでにアイラはハイになっていて、黒いバッグにはヘロインが入っていたという。
そしてビリーも誘惑に負けてしまい、それ以降は記憶にない。
ただ、男の怒鳴り声は薄っすら覚えていた。
しかし現場から黒いバッグは見つかっていない。
その後アイラの携帯の位置情報から、ビリーにメールした時にはレイクフォレストに居たことが分った。
その住所を訪ねると、立派な家で品の良いハドリーという女性が応対したが、アイラの事は知らないと言った。
しかし、家の周囲をチェックしていたルゼックが過剰なセキュリティがしてあることに気づく。女性は借りてるだけ、とシラを切ったが家の中はドラッグ製造所になっていた。
黒いバッグ
ビリーはハドリーの顔を知らず、アイラがどこからドラッグを入手したのかも知らなかった。それでも何か思い出せと追い詰めると、黒いバッグの中にあったドラッグの袋にはある印が付いていた事を思い出す。
「バッグの中はこの袋で埋まっていた」
そしてハドリーのSNSからアイラとある男が一緒にいる画像が多数見つかった。
ティム・ロリンズ。おそらく元彼のようでアイラがティムから薬物を盗んだ可能性が浮上した。
逮捕
ロリンズを追っている際に応援を頼むが、アトウォーターへの嫌がらせの影響で応援は誰も来なかった。そのせいもあって、ルゼックがロリンズに撃たれてしまう。
幸い防弾チョッキに守られたが、肋骨は折れただろう。そしてロリンズにも逃げられてしまった。
アトウォーターはすべて自分を責めると同時に、いやがらせの手を止めない警察への怒りを積もらせる。
そして監視役でもあったマッケンジーに詰め寄るが、マッケンジーも逆ギレをした。
「望んでやってると? 上の命令だ! ノーランはチームのボスだ。姿も見せず、証拠も残さず追い詰めて、お前を潰す気だ」
特捜班は応援に頼らず、ロリンズを逮捕するとルゼックは改めてアトウォーターに言う。
「君が謝る必要はない。僕は君の味方だ。チーム全員がな。君は1人じゃない」
副本部長はまたボイトを訪ねた。
「私はあなたを敵視してない。役目を果たすために来た。新しい世界のために」
ボイトは半信半疑なのを隠さなかった。
決意
その夜、アトウォーターがノーランに文句を言いに行くと、真正面から言われた。
「俺は諦めないぞ。なんだってやる。お前のバッジを奪うまで」
アトウォーターは次にボイトを呼び出した。残された選択は取引きか辞職しかないのだろうか。仕事に支障が出ている現状のままではいられないことはわかっていた。
ボイトはあらかじめノーランと話をつけていたが、アトウォーターにはどんな提示であっても納得はできなかった。
「ボスなら? 黒人で同じ状況なら取引きに応じます?」
「俺か? いいや。だがお前はいい警官で善良な人間でもある。お前がそうでなくなったら連中の勝ちだ。お前の決断がなんであろうとも、俺はお前の味方だ。お前はどうしたいんだ?」
そしてアトウォーターは、ノーランの自宅に忍び込んだ。テーブルには銃と警察バッジを置いて。
「決着をつけに来た」
アトウォーターは自らの選択肢を伝えた。
「辞職することになったら、あんたとシカゴ警察を訴える」
されたことをすべてバラす。証拠はなくとも証言する奴がいないとも限らない。そしてマスコミの前で差別主義者だと言う。
「特捜班全員が俺の味方をする。あんたが生きている間にあんたからすべてを奪ってやる」
それが辞職との引き換え条件だった。
アトウォーターはこれみよがしに、テーブルにおいたバッジを首にかけ、銃を持ってノーランの家を出た。
そして夜道でバスケットボールで遊ぶ子供達を見つけ、ボールを拾って近寄るが、胸のバッジを見ると皆黙って散っていった……。
うーん、引き続きアトウォーターのストーリーで、一応完結? なんでしょうかね。
脅して終わるなら、今じゃなくてももっと前に終わらせられた……と思ってしまって、ちょっとすっきりとはしませんでした。
ボイトの出番がないのも、つまらない感を増していると思います。
新副本部長はお色気担当でもあるのか、ボイトに濡らしてしまった白いシャツ透けてる?
なんて聞いてましたけどあれ、完全なセクハラ、パワハラじゃないんでしょうか?
新副本部長、今のところあんまり好きじゃないです。
ボイトとやり合うにはなんというか、小粒過ぎて……。
とりあえず次はアトウォーターへの嫌がらせは終わってる世界かな?
シンプルにボイトや特捜班の活躍が見たいな~。
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