あらすじ
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ウィリアムとの再会(過去)
家族で行ったスーパーマーケットで、ランダルは見ず知らずの黒人夫婦に舌を丸めて見せていた。
学校で舌を丸められるのは親ゆずりだと習い、舌を丸めて見せて本当の親を探していた。
それを知りジャックはランダルを不憫に思う。
レベッカは出来る限りのことをしてきたのに何が不満なんだとイラついていた。
イヴェット(プールで知り合った黒人女性)が家に来たとき、ランダルには黒人男性のお手本が必要なのかもと聞かされる。
そしてイヴェットの紹介で黒人の空手教室に通うことになった。
レベッカは再びウィリアムの家を訪れる。
ウィリアムは未だにそこに住んでいて、レベッカに薬物をやめたことや楽器店で働いていることなどを話した。
レベッカからは名前をランダルに変えたことやランダルが優しい子だと言うことを。
ランダルが実の親に会いたがっているとレベッカが言うと、ウィリアムはいつでも自分に会いに来ていいと嬉しそうに言って何かを探し始めた。
ホコリをかぶった本を見つけ振り返ると、そこにレベッカの姿はなかった。
ジャックは探偵をやとってランダルの実の親を探そうかとレベッカに相談するが、レベッカは猛反対。
レベッカは色々と理由をつけ親探しを反対し、ジャックは「探す前から反対するのはなぜだ」と聞いた。
もし実の親がいい人で、ランダルを返してと言ったらどうするのかとレベッカが訴える。
「私はあの子を手放せない、無理よ」
レイが言う。
「ジャック、あなたの背中は死ぬまで息子を背負い続けていくためにある」
そしてその覚悟があるかを聞かれ、ジャックは「はい」と答えて腕立てをする。
その様子をレベッカが見守っていた。
レベッカはウィリアムに手紙を書いた。
中にランダルの写真を入れて。
手紙にはやはりランダルをウィリアムに会わせることはできないと書かれていた。
「ランダルには素晴らしい父親がいて彼は全てを差し出してる」という理由で。
ウィリアムは泣きながらその手紙を探し出した手作りの本に挟んだ。
表紙には「息子に寄せる詩、ウィリアム・ヒル」と書かれていた。
思い出の山荘へ
感謝祭の翌日になっても、ランダルはウィリアムの存在を隠していたレベッカが許せない。
リストにレベッカの許せないことを書き出していた。
ケイトとケヴィンは3人が子供時代に家族で過ごした山荘をレベッカが手放すことを知り、ランダルと3人で山荘に行くことになった。
山荘を楽しもうとするケイトとケヴィンだがランダルはレベッカに対する嫌味ばかり。
するとそこへオリヴィアが劇作家のスローンと男友達のアッシャーを連れてやって来た。
ケヴィンはケイトにオリヴィアと仲良くしてくれと頼む。
しかし皆でしていたゲーム中にアッシャーがオリヴィアの元カレだと分かると、ケイトはオリヴィアを責めた。
その後ケイトはオリヴィアと2人だけで話す。
ケイトはオリヴィアに文句を言うが、逆にオリヴィアに言い負かされてしまう。
「痩せても何も変わらないかも」
そうオリヴィアに言われたとケイトはケヴィンに話す。
「言えてるかも」とケヴィンが言い、ケイトはオリヴィアの味方をしたケヴィンに怒ってどこかへ行ってしまった。
ジャックが目の前に現れ……
アッシャーが持ってきたマジックマッシュルーム入りのドリンクを気づかず飲んでしまったランダル。
外で音が聞こえると言い1人で出ていった。
(Ron Batzdorff/NBC|2016 NBCUniversal Media, LLC)
するとそこには雨どいの修理をするジャックの姿があった。
目の前のジャックに、レベッカがウィリアムのことを隠していたことを話すランダル。
ジャックはそんなはずはないと答えた。
ふと見るとジャックは消えていた。
今度は別の場所にいたジャックに、ランダルが胸の内をぶつける。
「なぜ僕が完璧に優秀でいようと頑張っていたのか、その理由が分かる?」
「怖いからだ」
「気を抜くと自分は望まれない子供だと思い出しそうだからだ」
ジャックはランダルは死んだ子の代わりではなく運命だった、と言った。
部屋から鍵をかける音が聞こえ、ランダルは窓から部屋を覗き込んだ。
ケヴィンとケイト
ケヴィンとオリヴィア、それにアッシャーが3人でケヴィンたちの子供時代のビデオを見ていた。
するとケヴィンがビデオを止め話し始める。
アッシャーにはケイトや山荘をバカにするなと。
オリヴィアには本物の経験がなく、人として空っぽだ、哀れなもんだと話した。
オリヴィアはスローンを置いてアッシャーと帰り、ケヴィンはケイトに謝った。
(Ron Batzdorff/NBC|2016 NBCUniversal Media, LLC)
孤独な36年間
山荘の中ではジャックとレベッカが子供たちと一緒にゲームをしている。
レベッカに思いをぶつけるランダル。
しかしその声はレベッカには届かない。
外に出るとジャックから「お前の見方が間違ってるのかもよ」と言われたランダル。
ジャックに言われたように、窓の外からぼんやりと部屋にいるレベッカを見つめる。
すると家族でゲームをしていたはずのレベッカが暗闇の中で1人座っているのが見えた。
レベッカはドアの鍵を閉め、一人で叫んだり怯えたりしていた。
ジャックは、レベッカにはそれぞれ問題ある3人の子どもがいて、結婚生活も完璧ではななく、彼女自身にも問題があった、それでもいつもみんなの無事を守ってくれたと言った。
窓を叩いて自分たちがここにいることを部屋の中のレベッカに伝えるランダル。
翌朝、ランダルは雨どいの修理をした。
帰り道、レベッカの家をランダルが訪ねた。
そこで例のリストをレベッカに渡す。
「母さんが36年間もウィリアムを隔したことが僕を打ちのめした」
「それから……」
「36年も秘密を抱えて……ものすごく孤独だったろう」
それを聞いたレベッカは泣き崩れた。
そして「クリスマスに会おう」と言い、ケヴィンとケイトが待つ車へと戻っていった。
かんそう
今回、絶対ないと思っていた大人ランダルとジャックの共演がありました!
なるほど、こういう形で共演させるとはね~。
今回邦題は「家族旅行」となっていますが、原題は「The trip」。
トリップはトリップでもあっちのトリップの意味もありました。
そしてランダルも少しだけレベッカを許すような気持ちになったみたいですね。
まぁあれだけ会いたいと言っていたのに隠されていたらブチ切れるのは仕方ない。
日本では「生みの親より育ての親」て言葉があるけどアメリカにはないのかしら?
日本人的な感覚だと、育ててくれた親に悪いから本当の親に会いたいと思っても心の奥底にしまっておくような気がするんだけど……。
人種の違いということもあって、余計ホントの親が知りたかったのでしょうかね。
ウィリアムのあの詩集をランダルが読むのはきっと……の時ですよね。
考えたくはないけれど。
そう言えばウィリアムの飼ってた猫ってどうしたんだろう?
誰かに預けた??
来週は「クリスマス」だそうで、ランダルはママンと仲直りできるかな。
(イラスト:SiMoom、文:ぼぼち)
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