あらすじ
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
2017年12月11日~ スーパー! ドラマTVで日本初放送。全8話。
(アメリカ放送:2017年2月23日~)
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ジャーナリスト拉致事件
エンパイア・タイムズ紙の記者のケヴィン・ジェンセンはカルキスタンという国に取材に行っていたが、突然CIAの諜報員だと疑われて拘束されてしまう。
少しでも反大統領だと疑いを掛けられれば誰もがすぐに捕まるという不安定な情勢の中、ケヴィンも警戒をしていたのか、隣人サリーブの家にラップトップをこっそり隠した直後の出来事だった。
Virginia Sherwood/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC.
ケヴィンの母親メリンダとスコティーは親しい友人で、ケヴィン自身もトムと同級生だったことから失った息子の代わりに可愛がっていた。
そんなケヴィンにスパイ容疑が掛けられ拉致されたというのに、政府は政治的理由からケヴィンの救出に協力的ではなかった。
スコティーはそんな時こそハルシオンの出番だと救出を買って出るが、CIA副長官ウィルモットに直接手を引けと脅されてしまう。
しかし、外交に任せていては知らぬまに拷問を受けて処刑されるとスコティーは救出を決行する。
救出作戦
EUの会合を利用して、ソロモンとネズが特使に成りすましカルキスタンに入国する。
トムは武器の持ち込み担当となり、出入りする運送会社の車を乗っ取り武器を隠して持ち込む。
ソロモンとネズは無事入国したものの、トムは失敗していた。
デュモントがロチェスター・クロークを進化させた、鏡とレンズを複数使って光線を屈折させて積荷を空に見せるというシステムが、気温の変化で凝結が起きてバレてしまいトラックを置いて単独入国せざるを得なくなっていた。
代わりの武器の手配として現地のスコティーの友人を訪ねる。
裏社会の実力者だが、大統領のせいで今は自由がなくなっておりトムは歓迎されなかった。
しかし、歌手になりたいオンチな娘のアメリカ・デビューを条件に武器を分けてもらう。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
ところがいざ受け取ると、ライフルがたったの2丁だけだった。ほとんどが没収されたので仕方ないのだが、あまりのお粗末さにソロモンは不満をまくしたてる。
大統領が目を光らせる中、これでも命がけで用意したのにと言われてトムは別の案を閃く。
看守が大統領の対立候補を推していると通報して、一斉検挙させる。
その際に、警官に紛れ込んで堂々と刑務所内に潜入する事に。
作戦は見事成功。
トムとソロモンがケヴィンを見つけて、車で待機するネズと合流を目指すが、やはり銃撃戦なしではいかなかった。
6桁の暗証キーに手間取った最後の出口は、結局ネズがドアを車で引っ張って壊して開けて、無事奪還する事が出来た。
ほっとしたのもつかの間、ケヴィンはこのまま帰国する訳にはいかないと、目を離した隙にサリーブの家にラップトップを取りに行ってしまう。
当然ニュースでスパイだと報道されているケヴィンは通報され、警察に追われる。
すぐに3人も追いかけてそのままアメリカ大使館に逃げ込むが、あと少しの所で追いつかれ銃撃戦となりケヴィンは撃たれてしまった。
大使館内に傷ついたケヴィンを運んで逃げ込むと、トムはソロモンが止める中、車に戻ってケヴィンが命を掛けていたラップトップを回収した。
ケヴィンは、そのまま目覚める事はなかった。
Will Hart/NBC | 2017 NBCUniversal Media, LLC
真実
一度は救出したという報告を受けて母親と共に喜んだ後にケヴィンの死を知り、スコティーは言葉なく涙を流した。
後日ラップトップを持ってスコティーとトムはエンパイア・タイムズの編集長に呼ばれて行くと、そこには大統領首席補佐官とCIA副長官のウィルモットが居た。
すぐにトムはケヴィンがただの記者ではなかったという事に気づく。
ウィルモットはケヴィンがCIAだという事は今日まで知らなかったとスコティーに説明する。
結局、彼が何をしていたのかは明らかにされなかったが、ラップトップを取りに戻ったトムの行為は大勢のアメリカ人が救われる、と感謝された。
しかし公に諜報員と認める事は出来ず、2人も口止めをされる。
母親は真実を知るべきだと訴えていたスコティーだが、結局母親に真実を告げずにいた。
ケヴィンがそう望んでいる気がしたから、と。
「我が子が何者か母親が知らなかったのよ」
スコティーは、トムと自分の関係を重ねているのか、それともまだ本当にトムの事を知らないのか。
トムには顔を伏せるしかなかった。
つづく
かんそう
今回はトムの過去の謎に関する話題はほぼゼロでした。
ケヴィンという同級生がいたって事は新事実でしたが、確率的にはかなりあり得ないような……。
ケヴィンもCIAのスパイだなんてw
とにかく展開がスピーディーで、誘拐されたぞ! 救出するぞ!! と余計な事を考えずに作戦を楽しむ……という感じでした。
本家と比べるとかなりカラっとした印象ですが、政府にも反抗する姿勢や無理難題、窮地をさくっとクリアしていく様子は、ブラックリストのマインドのまさにディフュージョン版といった感じはしました。
2回目にしてソロモンとトムの関係もなんだか息ぴったりって感じでw
テンポが良いです。
スコティーの母親の顔を垣間見せる事件でしたが、トムを息子だと知ってての演技だとしたらかなり怖いです。
でも、知ってそうなんですよね~。
父親ハワードの情報もほとんどないですが、今回作中で自分のやりたい事を押し切ろうとするスコティーをCIA副長官が「ハワードに似てきた」みたいな事を言っていました。
ハワードも政府とぶつかることがあったと思えました。
作品自体のテンポは良いですが、トムのストーリー的には今回はほとんど足踏みって感じでした。
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(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)
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