あらすじ
2017年7月24日~FOXジャパンで放送!(全10話)
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番組の性質上、不快な表現が含まれる場合があります。
ご観覧にはご注意ください。
シーズン2
2015年に放送された「ロアノークの悪夢」は、最終回で視聴者数は2300万人を達成。
NFL中継等を上回る人気となった。
シーズン2は完全リアリティにすると決めた番組担当のシドニー(シャイアン・ジャクソン)。
視聴者は途中経過に関心を持っている事から、今回はTV局との契約風景に始まり、番組のすべてを撮影する。
シーズン2のタイトルは、「ロアノーク2 地獄の3日間」。
モデルになった3人と演じた俳優たち全員をあの屋敷に集めて、今度は24時間、隠しカメラで全てを撮る。
関係者の素の姿を見せるリアリティ番組。
屋敷はシーズン1の時点ですでに、撮影用にマットから半額で買い取っていた。
だが、ミラー夫妻の体験を信じてはいないシドニーは、ブラッドムーンの期間に恐怖体験もしてもらう為の仕込みも用意していた。
幽霊が撮れるとは思っていないとは明言はしないが、心の中では思っているのだ。
リアリティは解釈次第。
オンエア後は内容の真偽について語らない。
ライセンス料は全作の2倍、全13話で契約完了した。
TV局の女性からつっこみが入る。
「あの屋敷に戻る事を承諾するのかしら?
恐ろしい所なのに」
シェルビー
一度は出演依頼を断っていたというシェルビー。
シドニーとの単独インタビューに答えつつ、ある条件を出して出演を承諾する。
それは、マット役のドミニクを外す事。
実は、シェルビーとマットの関係は、シーズン1の時点で破たんしていた。
もちろんあの屋敷での出来事のせいで。
番組出演は、立ち直りのきっかけになるかと思ったのだが、恐怖体験の記憶を強めただけだった。
挙句、マットが話しをしてくれない孤独から、シェルビーはドミニクと密会する。
それをパパラッチに撮られ、結果別居中のマットに無視され続けているのだ。
だから、本当はあの屋敷に戻るのは嫌だけど、この企画で大勢で顔を合わせればマットと話ができるかも、と個人的な目論みにすり替えた。
シドニーは、ドミニクを外す事に即答で同意し、シェルビーと契約をする。
もちろん、シドニーにそのつもりはない。
シドニーの目的
屋敷では、着々と撮影の準備が進んでいる。
家中に出演者から目立たない位置にカメラを仕込み、恐怖体験の仕込みをする。
誰もいないのに蛇口から水が出たり、物が動き出したり、オーブンから火が吹く等。
それを見せられたシドニーのパートナー、ダイアナはシドニーを批判した。
もともとリアルで人気だった番組なのに、仕掛けを使うなんて。
シドニーの目的は別にあった。
TV局の事前の調査で分かっていたシーズン1の不満要素は、メイソン殺しの犯人が野放しになっている事だと、TV局の社長に指摘されていた。
シドニーはそれを逆に利用するつもりだった。
ホラーを利用して真実を暴く。
この撮影中に、リーにメイソン殺しの罪を認めさせたいのだ。
「真実を知る者たちが、四六時中顔を合わせる。
誰かが口を滑らせるはずだ」
そこにADから呼ばれ2人で見に行くと、早速ロアノークの軽い挨拶を受ける。
木の影に、血まみれのブタの胎児の死骸を並べた、小さなサークルが作られていた。
ブタと言えばポーク家だが、彼らの姿は数週間見ておらず、雲隠れしているはずだった。
アグネス・メアリー・ウィンステッド
ブッチャー役をしていたアグネスの自宅で、シドニーが単独インタビューをする。
アグネスは、ブッチャーという役に惚れこんでいた。
「生涯で最高の役。
特別なつながりを感じた」
サターン賞にノミネートもされていた。
そんなブッチャーを、実在の人物として語るアグネス。
ただの悪人ではない姿を、正しく伝える責任を感じたとまで言うのを、シドニーは最初は好意的に聞いていた。
だが、アグネスが起こした事件に触れると雰囲気が変わって行く。
素顔にブッチャーの衣装を着て、ピカチュウやバッドマンがいる観光地であるハリウッド大通りで包丁を振り回して暴れていたのだった。
「私の土地だぞ」とブッチャーそのままの形相で。
結果、6か月間施設に収容されていた。
アグネスは、当時は統合失調感情障害と診断されていたが、カウンセリングで乗り越えたから今は問題ないと焦る。
シドニーは、そんなアグネスを責める。
撮影の小道具を盗んでノースカロライナに引越しもした。
あの屋敷の近くという、異常な執着っぷり。
シドニーはアグネスの仕業と思っていたのだった。
アグネスは、写真を見ても全く身に覚えがないと言うが、シドニーはその場で撮影所への接近禁止命令を出した。
それでもまだ、シーズン2に出演すると思ってるアグネスだったが、ブッチャーは生身の人物ではないからそもそも出演はない、と言ってシドニー達スタッフは引き上げていく。
すると、アグネスは彼らを追うように、家を飛び出しブッチャー口調になって叫び出す。
「お前らを八つ裂きにしてやる」
問題発生
演者の契約が済んで行く中で、シドニーの心配は殺人犯だと思っているリーがまた撮影中に殺人を犯すかもしれない、という事だった。
弁護士に確認すると、法的に番組には責任がないよう署名をもらってるから大丈夫だと言われる。
それよりも、気になるのはリー役の女優、モネ・ツムシーメの方で、実際にアルコール依存症だった。
番組が故意に酒を飲ませれば責任を問われてしまう。
だから、「故意」じゃないよう自主的に飲ませれば問題ない、とシドニーはアドバイスを受けていた。
そこに、また現場から作業員の事故の連絡が来てシドニーとダイアンは飛んで行く。
記録ビデオを見ると、何故かチェーンソーの作業中に自分の首に刃を当てている姿が写っていた。
通常はスタッフの為に1日休暇をとると組合に言われるが、シドニーは4時間後には出演者が到着すると聞くとこのまま続行を決めた。
その判断にブチ切れたのはダイアンだった。
そのまま車に乗り込み、もう降りると宣言して現場を去った。
ダイアンは、車内にセットしておいたカメラで、証拠として記録をしながら運転する。
「シドニーは信じていないようだけど、不気味な事ばかりで耐えられなかった」
途中、真昼の森の中で怪しい人影を見てカメラに収める。
どう見ても時代の違う古いドレスを着た女性が立っている後ろ姿だった。
「でももう知ったこっちゃない」
ダイアンは立ち去る事だけしか考えておらず、再びカメラを自分に向けて車を走らせる。
その時、後部座席からブタ人間が飛び出してきて、襲われて死んだ。
この記録データは、3か月後に警察が発見していたが、遺体はいまだ見つかっていない。
出演者たち
シェルビーを演じた、オードリー・ティンダルとモットを演じたローリー・モナハンは、シーズン1の撮影がきっかけで出会い結婚していた。
その2人が最初に屋敷に到着した。
早速、窓の外に人影を見るローリー。
スマホで撮影しているとブッチャーが現れ包丁で窓を割っていった。
オードリーはサターン賞を受賞した事でアグネスにいやがらせを受けていたから、これもまたアグネスの仕業に違いないと思った。
外に出ようと玄関に向かうと、ちょうどそこにシドニーとモネを含む、番組スタッフ一行が到着した。
シェルビーも加わり、顔を合わせる出演者4人。
アグネスについては、スタッフ総出で周囲を調べたが見つからず、次に見たら通報する事に。
シェルビーは結婚したオードリーに祝いの言葉を掛けるが、ふとした言葉のあやでオードリーを怒らせる。
愛に遅すぎる事はない、と言ったのが年上のオードリーをディスったととられたのだった。
全く悪意がなかったと言うが、やっぱりシェルビーは人をイラつかせるのが得意なようだった。
そこへ、マットとリーが到着して出演者が揃った。
撮影開始
シドニーは、何かあればすべて記録するように、と出演者に指示を出す。
マットはシェルビーと同室だと言われると、拒否して地下で寝るといった。
話しをしましょうと声をかけるシェルビーにリーが怒り出す。
「弟にかまうな。
ウジウジして自分のことだけ考えて周りの迷惑を考えない。
マットを傷つけた上、私を人殺しだと世間に思わせた!」
しかしシェルビーは、散々謝ったのにいつまで根に持つの、と逆切れもうこの話はおしまい、と自分に都合よくまとめると、マットに「あれは1回だけよ」となんとか許してもらおうとまとわり続ける。
そんな3人に役者たちは、距離を置いているようだった。
やはりシドニー同様、3人が体験したと言っている事を信じていないのだった。
もしあの恐怖体験が本当なら、この家に戻ったりはしないだろうし、8週間撮影してて幽霊も人肉も見てはいない。
そう役者達がキッチンで語っている所に、マットがやってきた。
「撮影の時期が夏だったからだろ」
今は窓の外には赤い月が見えている。
ブラッドムーンが近づいている。
ブラッドムーンの謎の死
夜、それぞれ自由に過ごす。
リーが廊下を歩くと、その背後には焦げたメイソンが通り過ぎていた。
シェルビーは人目を避けて、マットのいる地下室に行った。
マットは危険を分かってて何故ここに戻ってきたとシェルビーに聞くと、カメラもあるし人も大勢いるから今度は大丈夫と、また謎の余裕だった。
マットはそんな呑気なシェルビーとは違い、また何か起きると神妙だった。
「今度は助かるかどうか」
シェルビーが「今すぐ2人で家に帰りましょう」とマットに寄り添い、和解の雰囲気に近づいた時、玄関をノックする音が聞こえた。
シェルビーが出迎えると、来ないはずのドミニクだった。
すぐにマットが飛びかかりもみ合いになる。
その頃、1人で露店風呂にいたローリーも騒ぎを聞いて屋敷に戻ったが、その背後の森の暗闇に複数のたいまつが揺れているのには気づかなかった。
1人先にシャワーを浴びていたオードリーは、早速バスルームの鏡に映るブタ人間を見て悲鳴を上げる。
全員で駆けつけ、ローリーが1人で2階の部屋を調べに行く。
オードリーはシドニーの仕込みだと信じて疑わず、泣きながら文句を言う。
1人で人が隠れそうな場所を1つ1つ捜していくローリー。
シャワーカーテンの中、ベッドの下、クローゼットの扉の中、どこを調べても誰も隠れてはいない。
シドニーと叫んで、クローゼットのドアを閉めるとその陰からサイコ看護婦姉妹が登場し、ローリーをめった刺しにして殺した。
マットが、あの悪夢を見た部屋に近づくと、壁には赤いスプレーで描かれた「MURDER」の文字が完成していた。スマホで撮影する事も忘れなかった。
キッチンでローリーの戻りを待つ出演者のもとに、マットが行って告げる。
「RORY(ローリー)の”R”」
つづく
かんそう
さすがアメホラ!
こんな展開、予想なんて出来るはずない!
今度は、再現ドラマの役者がその役者として登場!
しかも、ミラー夫妻+姉の体験者と共に、あの屋敷で過ごすというリアリティ番組として!!
もう面白すぎて、大興奮!!
こんな番組本当にあったらいいのに!!w
同時に、こんがらがりすぎるw
こんな設定、今まで見た事ない!
でも語彙力がなさすぎて、相応しい言葉が出ない><
とにかく、すげーーー!! (アホ丸出し)
そんな中でシェルビーは、マット役の役者と不倫とか、ほんっとに面白すぎる!
なんか、リアルに説得力あってすごいわ~。
あの番組の中では、「それでも幸せですv」な体になっていたけど、本当はすでに別居していたんですね。
その後の動向にパパラッチがつくなんて!!
ミラー夫妻は、あの番組きっかけでセレブ扱いになっているんでしょうね。
架空の番組に、今度は視聴者という見えない出演者が大量にいる存在感が伝わってきました。
ミラー夫妻に興味を持つ人、リーを殺人犯だと思う人、とにかく「ロアノークの悪夢」が大フィーバーしている世界!
でも、番組担当者は「ヒット」すれば良いだけで、真偽は気にしてない。
というか、むしろ信じていない。
私が特に気になったのは、視聴者が気にしてるのはメイソン殺しっていうけど、クリケットもイライアスも死んでるし、ポーク家とかも気にならない?
保護された子供どうなった? とかさ!
あとシェルビーは実際に足に怪我したんだから、ポーク捕まえたっていいよね?
むしろメイソン殺しをリーが犯人だと思ってるなら、単なる殺人なんだから一番単純な出来事のはずじゃんw
もっと気にする事いっぱいあるじゃーん!!
と思うんだけど、視聴者もやっぱり信用はしていないって事なのか、な?
人が死んでるの……に?
クリケットはFBIと仕事してたのに??
まあ、とはいっても全部再現ドラマだもんねw
信用できないかw
なんかその辺の、こちらのスタンスもよくわからなくなっていくというwww
まさに、新しいドラマを体験してる感じ!! 「体験談」って邦題、じわじわ来る!!
そして、安定のシェルビーとマットの周囲をイラつかせ具合w
特に今回はシェルビーが、人をイラつかせる天才でしたね。
役者陣が、ミラー・ファミリーと距離を置くのは、理解できるw
そして、あのミラー家が金の為に恐怖体験をデッチあげしているって思って、ちょっと軽蔑もしているんでしょうね。
2度番組内で出ていますが、「あの体験が本当なら戻らないでしょ」というツッコミ。
アホなシェルビーは自分の目的にすり替えちゃったからまだしも、マットはなんで戻って来ちゃったんでしょうね。
森の魔女に会いたかったとか?w
リーは、子供の為に金が必要と仄めかしていました。
制作側は、リアルさでウケていると判りつつも、自分達の作っている番組そのものをイマイチ信用してないっていう、これもまたリアルな感じなんですよね。
視聴率の為なら、なんでもアリ! みたいな。
内容よりも結果。まあTVはショー・ビジネスですもんね。
ともかく、ミラー・ファミリーが結果的に嘘っぽい振る舞いをしてしまってるせいで、周囲の人間にとっては全部ウソとしか思えないのも仕方ないのかも。
お陰で、何が起きても演出だと思って「シドニーの奴め!」って考えてしまうんだから、ある意味平和なんですね~。
でも、最後にはしっかりローリーが殺されて終わりましたので、次回はどうなることやら。
すでに番組内で告知されていますが、ほとんどの出演者が撮影中に死ぬようですw
最後に残るのは誰なのか!?
この嘘のような体験が、かなりリアルに取り上げられるという構成で、次回もまた頭の中がこんがらがってしまう事に期待!
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(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)
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