あらすじ
2017年3月31日~FOXjapanにてシーズン5日本初放送(全21話)
銃殺事件
処刑スタイルで自宅で射殺されていたのは、トム・チャンドラー。
シリコンビーチ拠点の世界的な防衛技術会社、ウェスコット社の技術者で政府の機密事項も扱っていた。
それで狙われたのか、妻と息子は運よく不在。
妻は、サンタバーバラの妹に会いに。
息子は実父とカタリナ島へキャンプに行っていたらしい。
防犯カメラは、妻の意向で切っていた。
自宅は、11か月前に再婚した妻の前夫リチャード・ブルームが2000年に購入しており、リチャードが出資している会社の防犯アプリ、オフ・キーでドア・ロックを管理していた。
試しに、サイクスが自分のスマホで写真を撮り、アプリをDLしてIDとパスワードを聞いて操作してみる。
すると目の前にいる妻のスマホに、ログイン通知が届いた。
新しいデバイスが使われた時に、通知される仕様だった。
昨夜はその通知はなかった。
妻から事情を聴取した所、犯人は元夫のリチャードだと言う。
トムとリチャードは息子ダニーの教育方針で揉めていて、殴る程の喧嘩を隣人に見られてもいた。
部活を止めさせようとするトムには、ダニーも恨みを持っていたかもしれない。
息子ダニー
まだ10代の息子を呼び出すと、家庭を壊した原因だと、新しい父親トムを憎んでいた。
だが、カタリナ島でのアリバイがはっきりした。
殺害された直前には、ハーバー・グリルで食事をしていた。
リチャードが充電が切れたといい、息子の携帯を借りて店の外に出たという。
だが、電波が届かなかったので結局、店の固定電話を借りていた、と。
おそらく、息子の携帯で見たのは、最新のオフ・キーのIDとパスワードだったのだろう。
しかし、新しいデバイスでログインした通知がなかったのは何故……?
容疑者リチャード
しかし、ハーバー・グリルで電話を借りるのに店員に50ドル払っていた事から、相手が顔も覚えていた。
通話記録を調べると、ロスの公衆電話に掛けており、息子が言う時刻とも合っていた。
追い詰めると、いよいよ弁護士を要求した。
リチャードを容疑者として裁判が行われるが、今だ実行犯の目星や物的証拠は上がっていなかった。
リチャードは、財力とコネを使い裁判を早め、その間に無罪に持ち込むつもりだった。
さらに、立場を優位にしようと、サイクスが餌食になってしまう。
個人のスマホにある画像や、アプリを証拠開示されておらず隠匿だ、と指摘されたのだ。
裁判は一時閉廷となり、判事に検討をする事に。今や誰もが持っているスマホで、現場や証拠品を撮影しそれで捜査が捗っている事は紛れもない事実。
サイクスだけのスマホにデータがある訳ではないし、他の事件のデータだってあった。
だが、規則と技術の進歩の歩みは必ずしも揃ってはいない。
結果的には、サイクスに意図的な不正行為はないと見なされ、1日ロスしただけになったが、陪審への印象は残ってしまった。
もちろん、サイクスもうっかりしてしまったが、その事実を被告側に知らせた人物への怒りは収まらない。
マーク・ヒックマン
事件後にリチャードが調査員として、マーク・ヒックマンを雇っていた。
重犯課とは因縁のある元刑事で、とくにサイクスは過去にも捜査で絡み、ヒックマンとの接触をチームに黙っていた事等があり、個人的にも警戒する存在だった。
そのヒックマンがサイクスに接触し、弁護士がリンダ・ロスマンであったり、リチャードが金を使って裁判を早める事等を伝える代わりに、自分が調査出来ない範囲の情報をサイクスに要求していたのだった。
それで見せたのが、サイクスのスマホにあるオフ・キーのアプリや、ドアを撮影した画像だった。
サイクスはヒックマンに切れると、そんなつもりはなかったと謝られるが、信じるはずがなかった。
公衆電話
明日までに進捗がなければ、このまま無罪で逃げられてしまうと焦る重犯課。
夜になると次々と仲間が帰宅していく中、サイクスは1人残っていた。
裁判の件で、シャロンに注意をされ落ち込むと同時になんとかしたいと言う気持ちが強いのだろう。
何度も防犯カメラの映像を見たが何も掴めていない、リチャードが掛けたという公衆電話の現場に向かっていた。
その公衆電話は、もともと周囲に防犯カメラがなく、その為に選ばれたと思える場所だった。
だが、側を通るバスの防犯カメラに公衆電話を使う男が写っていた。
猫背になり電話をしている。
そこへ、ヒックマンが突然現れた。
ストーキングされているようで、驚いたサイクスは慌ててスマホの録音をオンにした。
ヒックマンが言うには、男の猫背はバスの音に身長を誤魔化す為、身を屈めたから。
この場所を選んだ事で、かえってリチャードが選んだという事を示している。
リチャードの手堅い金儲けのスタイルが表われている。
でも殺人には賭けも必要だ、と。
賭けに出ない男
翌早朝、サイクスは今度こそ隠すことなく、録音データをプロベンザとシャロンに聴かせた。
プロベンザは報告を褒めながらも、朝7時の早さと、その内容からそこまで重要じゃないけどと嫌味を言うが、シャロンは違った。
シャロンにとっては、十分気になる会話だった。
新しい証拠が見つかりそうだと、審理延期を要求し、24時間の猶予を貰った。
リチャードの過去の投資状況を調査する。
すると、ヒックマンの言う「賭けに出ない」という意味がわかった。
リチャードは完璧主義者で、投資は流行に乗って素早く手堅く稼ぐスタイルを徹底していた。
そんな中、際立って目立つ100万ドルの損失を見つける。
事件の1ヶ月前に、元ソムリエの兄、ポールが開業したワイナリーへの投資だった。
ワイナリー準備には3年以上はかかる。
ポールが土地を買ったのは、トムが死ぬ数日前だった。
しかも、ポールの起業はこれが初めてでもなくすべて失敗していたが、関与したのはワイナリーが初めてだった。
これまで賭けなどしていない男が、何故結果も出していない兄にいきなり投資をしたのか?
ポールの身長は190センチで、猫背にするとちょうど公衆電話の男と重なる。
そしてポールは、元家族の1人になる。
オフ・キーも使っていただろう。
共犯者
兄ポールを呼び出し、自宅から公衆電話の男と同じ服が見つかった事を告げる。
それでも服なんてどこにでもある、とシラを切ると、犯罪情報課のメイソン警視がポールのスマホを操作してみせた。
メイソン警視は、未だ席の空いている副本部長候補の1人だが、現状維持のシャロンと思惑が同じ事から、デイビス排除に向かって手を結んだばかりで、今回も情報協力してくれていた。
アプリを削除しても復旧する方法がある、といいオフ・キーの画面を出して見せた。
ウソでもそう見せればいい。
協力しないなら弟は無罪だが、兄は第1級殺人罪というと、協力を選んだ。
もう1人のマーク
裁判になり、リチャードの兄、ポールの登場にざわめく。
ポールは100万ドルで殺害を頼まれた、銃のありかも白状するが、それでもリチャードはウソをついていると足掻き、醜い兄弟喧嘩が始まるが、もう言い逃れはできないだろう。
事件は解決となり、サイクスはヒントを与えてくれたヒックマンに感謝を述べ、和解した。
ほっとした重犯課で、プロベンザがまた事件だとばかりにフリオを呼びつけた。
何事かと向かった先に居たのは、一時期預かっていた子供のマークだった。
フリオの姿を見て思いっきり飛び込んで抱き着く。
マークは引き取ってくれた祖父が入院し、祖母が留守がちになった事でお腹が空いたからと、フリオの家に勝手に行ってしまったのだった。
またフリオと暮したいと望むマークだが、今は児童保護局に委ねるしかない……。
かんそう
サイクス回でした。
今回再登場したヒックマンは、シーズン4の19話「重い十字架 パート1」が初登場でした。
シーズン4はちょうどFOXで再放送中なので、記憶に新しくて「あれこの人前回も出てたっけ?」と一瞬ごっちゃになりましたw
サイクスってすんごい美人さんなんですけど、重鎮達がどーんと幅を利かせる重犯課唯一の若き女子なので、孤立無援感が強くってそのせいか、いつも怖い顔してるイメージなんですよね。
職業柄へらへらしてても、マズイのかもしれませんがw
ちょっとヘマをしてしまって凹むんですけど、やっぱりサイクスは強いですね。
そこでただ落ち込むだけではなく、責任を感じて諦めずに解決への手がかりを見つけました。
ヒックマンのヒントだけどw
しかもそれに気づいたのは、シャロンだけだったけどw
今回は、事件そのものよりも、事件に絡むサイクスがフィーチャーされていたように感じました。
他のおじさま達もその間、一休み的な。
おじさまメモリーとしては、スマートなメイソン警視を見て「あいつムカつかね?」と嫉妬を燃やしたフリンさんに全員が「いいえ」と味方しなかった所が面白かったですw
ラスティは、スーツ姿でシャロンらと一緒に裁判傍聴していましたが、判事に「がんばれ」って声掛けられたりして、すっかりお気に入りになっていました。
そういえばラスティのスーツ姿って、今更ですけどすごい七五三感があるw
フレッシュマンを超えてw
あのななめ掛けバッグのせいかな、すごいおこちゃま感があるんですよねw
おこちゃまといえば、マーク再登場!
やっぱりなんか可愛い!!
「フリン戻ったよ~」ってフリンの胸に飛び込む姿を見ると、本当に子供の駆け引きのない素直さって凄いな~と思いますね。
でも、これも大人が書いてるシナリオなんで、きっと作家さんが素直な気持ちを持ち続けてるって事なんでしょうね……。
私も、見習わなきゃ。
次回はこちら
登場人物はこちら
前回はこちら
(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)
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