【最終回】シカゴP.D./CHICAGO P.D. シーズン10 第22話「憎しみの標的」A Better Place【シーズンファイナル】

2025/01/18

クライム ジェーン洞 シカゴPD シカゴPD シーズン10 バイオレンス

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あらすじ



©2024 NBCUniversal Media, LLC

2024年8月16日~日本初放送(全22話)
(アメリカ放送2022年9月~)

登場人物はこちら

終焉

ルゼックが潜入を続けているものの、詳細がつかめないまま、計画は3週間後に迫っていた。
そんな中、サマンサから電話では言えないと呼び出され、家に向かうと焦って荷物を車に詰めこんでいた。
「学校にいるカラムを拾って街を出る。あなたは?」
まるでルゼックも事情を知っているような口ぶりだが、ルゼックがわからないでいるとサマンサは言った。
「連絡なかった? 予定を早めた」
しかもその予定は「今日」だった。
サマンサは16時に作業場に呼ばれているというがルゼックは完全に蚊帳の外にされている。
だがサマンサも具体的なことは知らなかった。
「ただ大勢が死ぬってだけ」
そのまま去ろうとするサマンサにルゼックは思わず銃を向け、身分を明かし連行した。

サマンサ

内部事情を知るサマンサをカラムと逃がすわけにはいかない、と計画を止めるための行為だった。
ボイトは時間がないことから、チャップマンを呼び出す。
本来ならば引き受けなくてもよいのだが、透明性を条件にチャップマンは引き受ける。

結果、リチャードに関するすべての情報と引き換えに免責という、取り引きができることになった。
サマンサの免責にはルゼック以外、すぐに納得できなかったが、大量の犠牲者を出すわけにはいかない。
ボイトの一声で取り引きを進める。

ところが簡単にサマンサは取り引きには応じない。
「父は簡単に私を殺すわよ。何を見てきたの?」
だがボイトの「取り引きでカラム共々守ることができる」、という一言がきっかけになりサマンサはやっと取り引きに応じた。

確実にリチャードを捕らえるために、サマンサからありとあらゆる内部情報を聞き出す。
施設、関係者の名前とその役割等々。

カラム

リチャードに怪しまれないよう、再びルゼックはサマンサと共に、潜入に戻った。

サマンサの自宅ではカラムが待っていた。
サマンサはキャンプに行くわよ、と説明してカラムを街から連れ出すつもりだった。
「おじいちゃんは?」
「今回は来ない」

その間、ルゼック以外の特捜班はサマンサから得た情報でリチャードがいるだろう、施設に突入していた。
ところが、まるで来ることがわかっていたかのようにリチャードの姿はなく、爆弾が仕掛けられてた。

そしてルゼックがカラムの様子を見に行くと、部屋の奥で携帯を使っているのを見つける。
「誰の携帯だ?」
ルゼックが声をかけると、カラムはルゼックに銃を向けた。
「あんた誰だ?」

カラムはあらかじめリチャードから言われていた。サマンサが出て行こうとしたら連絡をするように、と。
ルゼックは「彼も誘おう」と取り繕うがもう遅い。
「もうママも信じるなって言われた。あんたらは僕を騙す気だって」
カラムにとってリチャードは想像以上に絶対の存在になっている。
「世界を変えるんだ。あんたが邪魔を……」
そしてルゼックはカラムに真正面から撃たれた。

銃声に気づいたサマンサは、血を流して倒れているルゼックを放置してカラムを連れ出す。
「許して。息子のためなの」

ルゼックはなんとか倒れたまま身体を動かして、ボイトからの電話に出ようとするも、血ですべってうまく出られなかった。
すぐにバージェスにかけ直したが、バージェスとの通話の途中でもう話せなくなっていた。

ルゼック

意識を失う寸前でルゼックは搬送された。
救急車の中でバージェスは「カラムを……リチャードより先に……」というルゼックにそうする、と約束をした。

カラムはリチャードのプリペイド携帯に連絡をしていた。
カラムの位置情報を追い、判明するがバージェスは手術中の病院を離れたくなかった。
そこをプラットに説得される。
「アダムの為に行くのカラムのためじゃない」
病院はプラットに任せてバージェスは現場に向かった。

結末

バージェスが車を乗り換えようとするサマンサとカラムを見つける。
サマンサにバージェスが銃を向けた。
「アダムからリチャードより先にカラムを見つけろ、と」
サマンサはカラムがしたことを私のせいにして、とバージェスに頼む。
「私が悪いの、全部」
「カラムは守るから手を上げて!」
サマンサに手錠をかけようとした時、リチャードの車が突っ込んできてカラムをさらう。
そして銃を向けられたリチャードは、カラムを盾にした。

その時ボイトたちも到着した。
「子供を盾にするような人間がお前の理想の姿か?」
サマンサはカラムをリチャードから守ろうと暴れている。
「孫は俺の一部だ。俺達は一心同体。このまま行かせないのなら孫を殺して俺も死ぬ」
そしてこれはカラムの望みでもあるという。
「俺達は命をささげる覚悟だ、そうだろ?」
「うん」
カラムに車のドアを開けさせ、中に入ろうとした時――。
別の方向からアトウォーターがリチャードの頭に命中させた。
即死だった。

ボイトがカラムに声をかける。
カラムはアトウォーターをにらみ続けた。


その夜、ボイトはチャップマンとバーにいた。
だが二人とも暗い表情をしていた。


今回のトレスの不在理由は「母親の健康診断で土曜まで」とのことでしたw
いちいちセリフで説明してくれるのがそもそもおかしいのに、その理由もだんだん「葬式する親戚いなくなった」的なずる休みの理由みたいになってきてて面白過ぎるんですけどw

さすがPDといった、重いシーズン・ファイナルでした。
ルゼックの状態はクリフハンガーです。まあ心配はしていません。

ベック家のストーリー、人種差別的な過激な思想を取り扱っており、それ自体はドラマのテーマとして珍しいものではないのですが、PDとしてどう味付けをするんだろう、と気になっていたのですが、最後にまるでホラーを見たような気持ちにさせられました。
この手の問題に終わりはなく、もぐらたたきのよう、ってことは頭では理解できますが、こうして具体的にその連鎖の背景を見せつけられると、本当に何も言葉が出ませんね。

アトウォーターは、サマンサの免責にも強い抵抗を表わしていました。
ベック家と潜入で一緒に行動するルゼックは、ダイナーで隣のテーブルに黒人ファミリーが来ただけで食事途中でも席を立つというシーンがありました。
カラムは子供で、ただおじいちゃんのいうことをおじいちゃんが言うんだからきっと正解なんだって聞いていただけだったんでしょう。
今回の件で、もしアトウォーターがリチャードを撃っていなければ。
祖父の間違いを聞き入れる余地があったかもしれない。
でももう黒人はカラムにとって尊敬するおじいちゃんの敵になってしまった。

サマンサはカラムを産んだ時に、父親の言うことはおかしいと感じるようになったと言っています。

カラムが成長したらどうなるのか。
考えると怖いですね。

そして、短い期間とはいえ側にいたのにカラムの異常さに気づけなかったルゼック。
同じ年齢のマケイラがいることで、逆に見る目が鈍ってしまった?
それともルゼックだから??

実際にリチャードが何をしていたか、が軸ではなく、そこがぼやかされたまま終わりましたが、それもヒューマンドラマよりのPDだからの切り口かな、と思いました。

制作の背景としては、コロナがあり、予算削減があり、と近年決して良いとは言えない中、そして個人的に他のウルフシリーズがどんどん劣化していくと感じる中、PDは個性とクオリティを保っていると思いますので、このまま変わらず続いて欲しいです!



アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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