後半まとめ 5話~9話
American Horror Stories | Huluween 2024 Official Trailer | FX
2024年10月30日~ Disney+ 日本独占配信!!(全9話)
(アメリカ放送2024年10月~)
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すっかり忘れていたアメホラストーリーズシーズン3の後半がしれっと?
配信されました!
各話それぞれのオープニングや雰囲気の違いがアメホラブランドのクオリティで楽しめるのは贅沢……な面もありながら、本家の濃厚さと比べてしまうと一話完結のお手軽感は否めません。
特に後半は比較的退屈な作品が続いているので、ざっくりまとめで失礼します!
5話 ブラックルームズ
息子が行方不明になった有名シナリオ作家のダニエルが、おかしな空間に迷い込むようになる。そこにはお面を被った息子が現れ何かを言いたそうだった。
迷い込んでいる間に、息子は遺体で発見されていた。本格的な検証はこれからだという。
犯人を見つけて殺してやる! と息巻き、空間が気になりネットで検索すると、自分が見たのと同じ空間の動画を見つける。
配信した男にコンタクトを取ると、男は刑務所にいた。
不思議な空間(リミナルスペース)は現実と向こう側の隙間のようなもので、現実に留まれなくなると迷い込むと男はダニエルに仮設を伝える。
「社会のルールを破ると、存在の危機にさらされる」
男は信号無視で交通事故を起こしていたが、相手が虫の息だったことから「突っ込んできた」と嘘をついて罪を免れていた。
すると空間に入り込むようになった。
「この地獄から抜け出したければ正しいことをしろ」
男はその罪を告白し、服役していた。
夜、帰宅したダニエルの家は警察に包囲された。
意味もなく息子を殺して埋めたのはダニエルだった。もともと仕事に夢中で子育てを放棄していた。
それでもダニエルは罪を認めようとせず、警察にも銃を向けて抵抗した。
現実ではハチの巣にされているダニエルは、空間に迷い込んでいた。
そこで息子を抱く血まみれの人物に「すべて話すから出してくれ」と懇願するが、どうせ嘘だろと信用はされていない。
「いきたいならいけば」
すると出口が現れ無人の待合室にたどり着く。置いてある雑誌は「父親」がテーマのものばかり。整理券を発券して待つと20桁以上の番号で現在の数字は1、だった。
かんそう
☆☆☆
父親が実は犯人っていうのは面白い所だと思うんですが、子を殺しても罪から逃れようとする父親のサイコさと、不思議な空間というどっちの要素がホラーなのかってのがぼやぼやしてた気がして。
サイコな父親がどんな目に遭っても別に……ってなってしまう。
6話 クローン
年老いた大富豪と若い教師ジョンは、富豪の大豪邸で同棲していた。
傍から見れば教師の財産目当てと思えるが、愛はある。
歳のせいで大富豪は大分衰えていたからジョンは介護しているようでもあった。
ある日、富豪が倒れたと連絡が入る。かなり危険な状態と言われてショックを受ける。
ところが、富豪は必ず回復して戻ると言われる。
本人も予感していたため、生前に法外な金額をつぎ込んで肉体回復治療を発明していたのだった。
ただしそれには時間を要するため、その間1人になるジョンのために富豪は自分のアンドロイドも用意していた。
「寂しさを紛らわしつつ、アンドロイドにジョンが愛を教えて完璧にしてくれ」
最初はクローンを気味悪がり、無視しようとしたが、ある時ジョンを狙っていた同僚をクローンが殺したことを知る。
ジョギングの帰りに、寝室で襲われかけたのを追い出していた。
クローンを責めると「愛する人を守るのは当然だ」と言われジョンは困惑する。
プログラムされているだけだろう、と。
「君が望んでいる私になりたい」
歳の差で、肉体年齢では勝っていても精神年齢で子供扱いされることも多かった。
ジョンはクローンの言葉が染みたのか、クローンに抱き着き受け入れ始める。
するとよぼよぼだった本人とはできないようなクラブ・デートを楽しむ。
どんなに遊んでもクローンは疲れることなく、ジョンのことだけを心配する。
初めて富豪と通じ合ったような気持ちにさえなった。
すると富豪の回復が伝えられクローンの回収の日がやってくる。
嬉しいはずなのに見舞いよりも、クローンとの最後の時間を優先してしまう。
クローンが回収され、ジョンはラボへ行った。
富豪はクローンと同じようにしっかりと立ってジョンを迎える。
「愛しいジョン!」
ジョンはただ喜べず、なぜこの話を黙っていたのかと富豪を責めた。
「僕はロボットの訓練をしただけか? まるで僕も君の投資対象に思える」
対等なパートナーになりたい、ジョンがそう言うと富豪は命令を下す。
「残念だよ」
そしてジョンは手下にビニールをかけられ窒息死させられた。
富豪は肉体を操って生還したことで考えを改めていた。
「老人の面倒を見て食わせてもらってるダメ男め! 私が求める男は私だ!」
そして帰宅すると自分のクローンとベッドに入った。
クローンからはジョンの記憶は消された。
かんそう
★★★
この世界観、ライアン・マーフィーならではって感じで好きでした!
途中までは本家アメホラNYを彷彿とさせるようなどこか切ないラブストーリーに思わせて、でもアメホラだから何かあるんだろうな、王道のジョンが実は財産目当てで富豪を殺すのかな、とか覚悟はして見ていたんですけどまさかの!!
切ないラブストーリーがしっかりアメホラになってて、さすがでした!
こういうのがあるからストーリーズも無視できない!
7話 エックス
看護師のクレアは、ゾンビのようになった患者が院内をうろついているのを見つけて世話をした。
本人から渡されたIDバンドでアリス・テイラーだと知るが、アリスは他の看護師を殺して姿をくらましている。
クレアは以前勤めていた病院で不正があり、それに気づかないふりをしていたことを悔やんでいた。
今回も何かある、と気になったクレアは警察に言わず、同僚と一緒にアリスのファイルを探す。
すると別人のような人間らしいアリスの写真がついたカルテが見つかる。
皮膚がん患者だった。担当者は殺された看護師になっている。
そしてアリスは手術中に死んだと記録されていた。
さらにウォードXに転医されていた記録もあった。そこに記名されていたのは今目の前にいる同僚の名前。
クレアが驚くと知らなかった、と言って屋上へ向かい、同僚はカルテと共に身を投げて自殺した。
「人助けだと思ったのに。誰も退院しないことに気づいた時には遅かった。話せば私もX病棟行きになる」
ところが遺体からアリスのカルテは抜かれていた。
クレアは駆け付けたノストラム医師に打ち明けると、ノストラム自身がその計画の張本人だった。
X病棟では患者を実験台にし、そのため表向きは死んだことにしてゾンビ化させて利用していた。
「世のためになる」
理解しないクレアに注射器を向けるが抵抗して逃げ出す。
追われたクレアはアリスの案内でX病棟にたどり着く。
盗んだノストラムのIDで中に入ると、延々と続く檻の中にゾンビ状態の患者が入れられていた。
そこには入れられたばかりのまだ意識のある警備員もいて助けようとすると、クレアも捕まってしまう。
手術台で目覚めたクレアをノストラム医師が迎え、クレアもゾンビ化しようとする。
するとアリスが現れ、クレアを助けようとその場にいた看護師を殺し、ノストラムを襲った。
その隙にクレアは自力で拘束を解き、ノストラム医師を殺し、アリスに礼を言った。
その後、クレアは病室で目覚め、刑事に聴取される。警備員も無事保護されたという。
アリスはメスを持って徘徊していたため、警察に殺されていた。
「他の患者は?」
「他にもいるのかい?」
クレアがX病棟を刑事に案内すると、檻の中にアリスがいた。
そして保護されたはずの警備員もすでにゾンビになって檻の中にいた。どういうことかとクレアが驚くと、刑事は娘が白血病で、できることならなんでもすると言いグルだった。
クレアは自らX病棟に戻った形になってしまい、今度は出られそうになかった。
かんそう
★☆☆
ホラーらしい、誰も救われない? 落ちの定番感。
アンソロならではで、本作は白黒のフィルムノワール的な雰囲気があるのは良かったけど、お話としてはあるあるのような……。
8話 レプラコーン
失業中の溶接工のコリンは、妊娠中の妻と町を出たいと夢見ていた。
妻は一族経営の銀行の支店長だが、決して裕福ではない。
そして失踪者が多かった。
ある日高校時代からの悪友チームでバーに集まり、銀行強盗をもちかけられる。
しかも狙うのは妻の銀行だという。
悪友の彼女の弟デクランが自宅で銀行のリモート警備をしていたことから仲間に入れ、計画した。
側で飲んでいた男が、昔からレプラコーンのせいで行方不明が多いと話しかけてきた。
「あいつらは血を吸い、搾取する」
だがそんな話を真に受けることはなく、本当の苦しみは仕事もなく搾取されるだけの現実だ、とバカにした。
コリンは最初は断っていたが、金の財宝が隠されていると聞かされると指揮を執る条件で参加を決める。
妻が実家に帰る夜に決行した。
デクランが銀行前に止めたバンの中でカメラ映像を見ていると、潜入した3人以外の人影に気づく。
助けに行かなきゃとバンを出ようとするとするどい爪でバンに穴が開き、デクランは何者かに襲われ殺された。
3人は銀行の地下の奥に檻の中に置かれた金の山を見つける。
大当たりに浮かれていると、仲間の一人が暗闇の中で殺されたことに気づかない。
コリンが檻を切っている間に悪友は人骨を踏みつけたことに気づき、焦り出す。
すると人影が近づき身を構えると、やってきたのはコリンの妻だった。
支店長だから気づかれてもおかしくはない。
妻をなんとか丸め込もうとするが、妻は「捕らえて」と命令をする。
するとコリンの悪友は暗闇から現れたレプラコーンに襲われて血を吸われた。
妻はコリンに説明する。
「私たちは代々、欲望を抑えられない人間だけを襲ってきた。あなたが金に触れて居なければ襲わないで済む」
だがコリンの手には金があった。
コリンたちは血を吸われ、新たな失踪者となった。
かんそう
☆☆☆
レプラコーンが唐突過ぎるっていうか、どっちかというと銀行強盗のハラハラの方がメインになってて、素人の強盗行為と謎の吸血生物? の乖離感。レプラコーンと失業ってよくよく考えるとほぼ関係なくない?失踪者が多かったらその分、仕事もありそうな??
あと嫁が銀行の支店長なのに、金がないっていうのも直感的に説得力がなくて無理やり設定っぽく感じた。
9話 ザ・シング・アンダー・ザ・ベッド
ジリアンは決まった悪夢に悩まされていた。
見知らぬ少女がベッドの下の何かに襲われそうになったところで目が覚める。
ある夜、夫がベッドの下に引きずり込まれて消えてしまった。
当然それを言っても誰も信じず、警察や世間から夫殺しの容疑者扱いをされる。
特に妊活中なのに隠していたピルが発見され、本当は妊娠を望んでいなかったことが殺しのもっともらしい理由にされていた。
ところが、殺人者は出ていけ、などの苦情の手紙の中に一通、あなたを信じるという手紙が混ざっていた。
差出人のナイルズを訪ねると、看護師で自身が担当している患者を案内される。
10年間植物状態のメアリー。いわば夢を見続けているような状態で、悪夢を見ると脳波に違いが出るという。
その時、ナイルズはベッドの下に何かがいるのを見ていた。
「でも理論的には説明もつかないし何もなかった」
2人には子供の頃から悪夢が多いという共通点もあった。
「でもあれは現実だった」
悪夢の記録と夫が消えた日を照らし合わせると一致した。
メアリーの悪夢が失踪事件と結びついている。
ジリアンは悪夢から逃れるためにも、メアリーの実家を調べる。
そこで父親に会い、自分がメアリーを夢で見たことを伝える。その詳細な内容に父親もジリアンを信じ、悪夢の結末を教えてもらう。
「メアリーはベッドの下に何かがいるとずっと言っていた。でも医者に診せても治らなかった。ある夜、助けてと叫んでいるので部屋にいったら襲われていた」
脱走した精神病患者が実際にメアリーのベッドの下に隠れていたのだった。
「男は俺が殺した。メアリーの目の前で。それ以来、娘は変わった」
ジリアンはメアリーを変えたのが恐怖だけなのかどうか見極めようと、事件のあった家に滞在することにした。
夢の中でジリアンはメアリーと会話をする。
メアリーは自分たちを進化した人間と称した。潜在意識の中で共存している。
「夫が消えた日も見てたの?」
それには答えない。
そこで見知らぬ子供の姉弟が喧嘩しているのを見るとうなされて起きた。
ジリアンはナイルズに連絡をしてまたメアリーが悪夢を見てると伝える。確かに脳波は悪夢状態だった。
すると、同じような失踪事件が発生したので現場に行くと、残されていた少女は夢の中で姉弟喧嘩をしていた少女だった。
メアリーの悪夢を止めれば失踪事件も起きないと気づいたジリアンは、ナイルズの自宅を訪ね投薬でなんとかしてと頼む。
するとナイルズはベッドの下に引きずり込まれて消えた。
確信したジリアンは自分でメアリーを止めるとナイフを持って病院へ向かう。
その頃メアリーは10年以上の植物状態から目覚めていた。喜ぶ父親。病室も開放的な部屋に移動した。
でもメアリーは長い眠りが必要だといい、また寝てしまう。
その頃、メアリーの元の病室に到着したジリアンは、ベッドの下に引きずり込まれようとしていた。
必死で抵抗するとメアリーが現れ、言う。
「妊娠したくないあなたを助けるために夫を消してあげたのに!」
そしてジリアンは気づく。これはメアリーだけの力ではない。死んだ精神病患者も夢の中に存在し、そいつがメアリーを支配していた。
ジリアンは姿を現した精神病患者に引きずり込まれて消えていった。
その頃、メアリーは再び目を覚ました。
かんそう
★☆☆
このエピだけキャストの豪華さが目立っていたような。やっぱり知ってる顔が出てくるとアメホラブランド感があってテンションあがりますね!
ジリアン可愛い! どこかで見たような~って思ったら「欲望は止まらない」の子(デビー・ライアン)だった! 髪の色が違うけど可愛さは変わらない!
アメホラ劇団員のいい味を出している、ナイルズはジェフ・ヒラー。
脇役の刑事にはあちこちで見かけるマシュー・デル・ネグロ。でもこれといった知ってる作品はなかったw シカゴファイアにちょろっと出てたくらい?
キャストの豪華さで見ることはできるんですが、メアリーと精神病患者のつながり? がよくわからなかった。
何かいる、のが単なる怖がりではなくて本当にいた、というのは面白いんですけど、それを殺してそこからなんでメアリーが植物人間になって、精神病患者が夢の中にいるのか~とか、まあ雰囲気ホラーといえばそうなんでしょうけど……。
まとめ
ストーリーズ シーズン3の後半は、前半から約1年経ってから、アメリカの放送とはほぼ時差なしでの配信のようです。
時差なしはありがたい!
ストーリーズは、どのシーズンも満足度といえばどうしてもエピソード毎の差が出てしまって全体的な期待感はあんまりないんですが、シーズン3の後半は特にこれアメホラブランドでやる必要ある? みたいな印象ばかりでした。
まあ本家もここ近年では「え?これアメホラでやる必要ある?」が多くなっているので、それを考えたらスピンオフはお察し……ってことなのかもしれません。
でも単体の利点は、中には気に入るエピソードが見つかる可能性もあるということ。
今回は「クローン」がアメホラ感があって個人的にツボでした。
なので文句を言いつつもまた次のシーズンも楽しみにしてます!
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