【最終回】アメリカン・ホラー・ストーリーズ/American Horror Stories シーズン1 7話「ゲーム・オーバー/Game Over」【シーズン・ファイナル】

2022/01/19

アメリカンホラーストーリーズ アメリカンホラーストーリーズ シーズン1 ジェーン洞 ホラー

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あらすじ

American Horror Stories | Game Over - Season 1 Ep. 7 Preview | FX


2021年12月15日~/毎週水曜日 Disney+ 日本独占配信!!(全7話)
(アメリカ放送2021年7月~)



殺人館からの脱出

殺人の館にまた新たな訪問者が到着する。
アメホラマニアのカップルで、「殺人館からの脱出体験」で一泊しに来たという。
中に入ると、アメホラ版ヘイライドと言った感じで様々な仕掛けが用意してあった。

二人は、何か起きてもすべてイベントだと思い、ただ楽しんだ。
何かの音がして、声が聞こえ、赤いボールが転がって来る。
階段には看護師が死んでいて、近づくと起き上がって歩き出すが驚くよりも喜んだ。

その看護師を追って地下室に行くと奥の檻に監禁されて助けを求めている3人の女を見つける。
だが二人はアメホラのキャラにこの三人の覚えがなく、頭をひねる。

それは最近のハロウィンの夜に家をノックしてお菓子を強請っていた3人組だった。
ここには近づくな、と言われていたにも拘らず家に忍び込んで、殺されていた。

もちろん二人はそんなことを知るわけもなく、これもアトラクションの一環だろうと三人の救出を考える。
すると誰もいないはずなのに突然カップルの男が切りつけられ、本当に出血して驚く。
「やりすぎよ!」と女が叫ぶと、牢の中にラバーマンが現れ、中の女達を切りつける。
そして、次々に歴代のキャラ達が現れ女を襲った。

女が殺されると、そこにクレジットが表示される。
「ゲームオーバー」

ゲーム

これは「殺人館からの脱出」というゲームだった。
プレイしていたのは製作者ミシェルの息子ロリ―で、操作性が最悪、と文句を言っている。

ロリ―はアメホラマニアで、母親が良く知らずに作っていると責めた。
「本当にドラマを見た?」
だが母親は怖ければ細かいことはいいでしょ? とそのファン心理を理解しない。

このゲームにはミシェルの人生がかかっていた。
家を担保にいれ、プログラマーを雇った。
そして息子の好きなドラマを扱い、絆を深めたいという理由もあった。
「僕はそんなの頼んでない、全然作品の空気感を分かってない」
ロリ―は、2週間くらいパパの家に泊まる、と出て行った。
「最近この辺りは気味が悪い」

その後、ミシェルは1人でアメホラを見返した。

館購入

数日後、ミシェルは実際の殺人の館へ行き、10万ドルのいい値で購入した。
それもゲームの為、息子ロリ―の為だった。

ミシェルが元夫スティーヴンの家にいるロリ―に会いに行くと、その日はハロウィンで息子は仮装していた。
ロリ―はあえて嘘をついて、館の事は何も言わなかった。

そしてミッシェルが館に入ろうとすると中からゴーストたちが外出し始めるところだった。ハロウィンは唯一館から出られる日だった。
「何か御用?」
ミシェルは玄関でルビーに呼び止められる。
そこへスカーレットが訪ねてくる。
「行こう! 時間がもったいない」
ルビーは嬉しそうに、まずは中に入ってよ、とスカーレットと家の中に消えて行った。

ミシェルは全員、アメホラのファンだと思い家に入って二人を追うが、どれだけ声を出して探しても誰もいなかった。

出会い

キッチンにいたミシェルの足元に赤いボールが転がってくる。
声を掛けても返事はない。
するとセラピー室のソファで泣いているベン(ディラン・マクダーモット)を見つける。
「不動産業者と話してた人?」
実は契約不成立で、購入には至っていないという。
「ここに入りたかっただけなの」
ゲーム作りのひらめきを得る為だと説明をし、ベンが何をしているのか尋ねる。
「罪の報いを受けてる。他の皆と同じだ」

ミッシェルはベンを、ハロウィンの夜に忍び込んで来た人を脅かそうとしている、とジョークだと捉えひとしきり会話をするが、ベンはネガティブな事を言うだけで部屋を出て行った。
ミシェルは、その先の廊下を見て声をかけようとするが、そこにはもう誰もいなかった。

呆然としていると背後から声がかかる。
「何かお困り?」
ルビーと、ラバースーツに着替えたスカーレットが立っていた。
「ここの空気感を理解したいんだけど……、だいぶイカれてるってのは分かって来たわ。もうトゥルーブラッドとか普通の題材のゲームを作る」
すると、ルビーに刺され、ミシェルは館の住民の仲間入りとなった。

1年後のハロウィン

家を出られる唯一の夜がまたやってきた。ミシェルは息子ロリ―に会いに行く。

ミシェルは行先を言っていなかった為、死後1週間で遺体が発見されていた。
ロリ―はバカな妄想のせいで殺された、と母親を責める。
「特別なものを作って自慢の母親になりたかったの」
「それなら精神科にでもいってくれたらよかった。殺されるよりマシだ」
「もう遅いの。ママは殺人の館に閉じ込められてる。出る方法はない」
「火だよ。火は全てを浄化する。あの館を焼き払えばいい。僕がその役を引き受ける」
「でも、私は消えてしまう。もう会えなくなるのよ」
「ずっと前からママはいない。あの家の不幸も終わらせる時なんだ。クソくらえだ」
ミシェルは手を出さないで、と約束をさせた。
ロリ―はハロウィン嫌いになっていた。


ところが夜が明けると、ロリ―は館にガソリンを撒きだした。
気付いたルビーは止めようとするが、この状況から抜け出したい他のゴーストたちに邪魔される。
ルビーは襲われた後、スカーレットに助けを求めるテキストを送った。

ロリ―は館の周りにガソリンを撒き終わると、母親に別れを言い、火をつけようとするが、間に合ったルビーがロリーを狙う。だがまたしてもベンやマヤ達の妨害を受ける。
そうこうしているうちにスカーレットも間に合い、ロリ―を止めるが、火は放たれてしまった。
その瞬間、ルビーはスカーレットに一緒に死んで、と頼む。

炎に隔てられ、ロリ―は母親に別れを告げ、ゴーストたちは炎を見て微笑んだ。

スカーレットは首を横に振り、館を離れた。

3年後

スカーレットは高級分譲マンションの内見をしていた。
そこは殺人の館のあった場所なのに、いわくつきの話を伏せて売っていた。
半年以上前から住民がいるが、いまだ怪しい話は聞いていないという。
「オカルトは浄化されたんでしょうね」
スカーレットは最後の一部屋を現金100万ドルで購入した。
「私、プロの殺し屋なの。セミリタイヤ中だけど、復帰するかも」


スカーレットはバスタブに入ってルビーに話し掛ける。
「やっと一緒にいられるようになったよ、永遠に。でも遅すぎたね。あなたはもういない」
返事も気配もないことに涙した。

ところが、夜寝ているとラバースーツを着たルビーがやってくる。
他の皆は他の道に進んだ、という。
「ほとんどのゴーストは」
ルビーはスカーレットの為に残っていた。
すると画面にチープな花火が上がり出す。

それはミシェルの作るゲームのバージョン2の脱出成功エンディングだった。
テストプレイをするロリーの評価も高い。

二人は何か食べに行こうと家を出る。
ロリ―はふと母親に聞く。
「あの家のゴーストたちは何処に行ったと思う?」
「残りたい人は残って前に進みたいゴーストは天国か地獄へ行った」
「この世に放たれた人とかいるのかな?」
「それは困る」

ドアを閉め、無人になると赤いボールが床を転がっていた――。


ゲーム設定と現実が交差してアメホラらしい、ファイナルにも相応しい見応えのあるエピソードでした。

ざっくり感じたのは、ゲームと現実の明確な仕分けができなくても全然面白いです。
何より、1話&2話のルビーとスカーレットの恋物語のハッピーエンドが見れた事に幸せ感がありました。

あくまで主観ですがゲームと現実の区別をしてみました。

①ゲーム 冒頭~ロリ―がプレイを終わるまで

②現実 母親の家「最近この辺気味が悪いから父親の家に行く」(伏線)

③現実 ミシェルがアメホラを見る

④現実 ミシェルの内見(不動産屋)

⑤ゲーム 父親の家を訪ねてから→館へ
★白いブラウスのミシェルがゲームのミシェルではないかと。

⑥現実 火事のニュース
★この火事を元にミシェルはゲームをテコ入れした? あるいは作成することにした??

⑦現実 3年後
スカーレットが火事跡地のマンションを買う(④の不動産屋と同じなので現実かと

⑧ゲーム スカーレットが引っ越してくる所
★シーンが切り替わっているから(この辺は曖昧です

⑨現実 ゲームクリア後 
ミシェルの家の床を赤いボールが転がっている

って感じでどうでしょうか? ちょっと曖昧な所もあるんですが……。

こう考えると、スカーレットとルビーの恋物語もゲームとリアルの違いがあるはずでこんがらがるのですが、そこら辺はミシェルがアメホラを見まくって理解を深めてかなり説得力のあるものを見せてくれている、と思えばいいと思います?w

ていうかスカーレットとルビーはスピンオフのキャラなので、そもそもそこも曖昧なんですけどね。
だけどとにかくあの二人のストーリーのハッピーエンドが見れたというだけでもいいじゃないですか。

そして、館が燃えてしまったという設定。
アメホラのアイコンとも言える存在をいともたやすく? 消した事の狙いが必ずありそうで、その解き放たれた先のストーリーがまた気になりますね!!
しっかりと新たな種が撒かれ、それがシーズン2に影響するのか、しないのか。

正直、アンソロらしいアンソロで、エピソードによる差も、個人的な好みもあって人それぞれあったのではないかと思います。
でもキャストやキャラなど、アメホラらしい美味しさが生かされる期待はありますし、ルビーとスカーレットのようなインパクトのある逆輸入しそうな新キャラも生まれていますから、シーズン2も期待したいです!!
あの二人が仲良いだけでいいやw



(文:ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)

アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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