パーソン・オブ・インタレストS3#10「悪魔の取り分/THE DEVIL'S SHARE」

2017/03/22

NY Simoom サスペンス ジェーン洞 パーソンオブインタレスト パーソンオブインタレスト シーズン3

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あらすじ

パトリック・シモンズ


シモンズに銃撃されたリースとカーター。
その後、リースは病院のベッドで寝ていた。
重症のようだ。


そんなリースを外した仲間達や元夫、息子そして警官など大勢に見守られカーターの葬儀が行われていた。

新聞の一面では、FBIがシモンズの捜索を始めた事を告げている。

街の公衆電話の受話器を取るフィンチ。

マシンが伝えた番号は、シモンズだった。


2010年 フィンチ


セラピーを受けている。

悲しみに意味があるのか知りたい、というフィンチ。

自分のせいで親友を亡くした後だった。

悲しみは人を進化させるか。
過去の選択を振り返って思うのは、もっと良い道を選ぶべきではなかったか。
すべて失ってやっと気づいた。

友人への経緯の証しに、大胆な計画を考えているというフィンチ。

それは生存者罪悪感だ、とセラピストに言われる。

親友の死を自分のせいにして、あなたは辛い真実を避けている。
あなたは神ではない、という真実。
人の生死には関与できない。

だから親友の死は、あなたのせいではない、と。

時と共に罪悪感は消えるからと言われて、念を押すフィンチ。

「罪悪感は本当に消えますか?
起きた出来事が実際に自分のせいでも」


手負いのリース


ショウはシモンズを探す為、街で暴れまわっていた。
そして入院していたはずのリースも、病院を抜け出しシモンズを探していた。
ショウよりも手段を選ばず過激な手口で。

売人達が運転する車をトラックで横から追突し炎上させる事件が起きる。
その連絡をフィンチはファスコからもらう。
もうフィンチにはこれがショウの仕業なのかリースの仕業なのかもわからなかった。

ファスコにリースだ、と言われ狙われた売人は紙も扱っていた、と聞く。
紙とは、身分証やパスポートの偽造だ。
シモンズは逃亡の為、偽造パスポートを買っていたのだった。

2人は、すぐに売人のボスであるシーマス・ヨークを追う事に。

するとヨークは、すでに拉致されて吊るされていた。
そこに居たのはショウ。

足が折れているヨークを見て指摘すると、それはリースがビルの屋上から落としたせいだと言う。

「私は倒れているのを、見つけただけ。
次は腕ね」

フィンチはショウにリースの居場所を聞くが、すでに消えていたと言う。
クズ警官1人が死ぬだけなんだから放っておけばいいじゃない、と言うがリースが致命傷を負っていると聞くと素直にフィンチに従う事にする。

リースを見つけるには、シモンズの先回りをしないといけない。
ヨークはシモンズの逃亡計画の詳細はクインしか知らない、と言う。

クインの居場所は、クインの弁護士であるジミー・ランソンが知っているだろう、とランソンのオフィスへ向かう。
ヨークを吊ったまま、置き去りにして。


フィンチをセーフハウスに残して、ショウとファスコがランソンのオフィスに着くと、すでに入口から荒らされていた。
リースの仕業だと思って入ると、弁護士は死体になっていた。
さすがに、やりすぎだとファスコが言うが、ショウは死体が灰皿代わりにされていた事や、やり口からリース(プロ)の仕業ではない、と言う。

ファスコが監視カメラを見つけ確認すると、確かにリースは映っていたが、退室後にロシア人が銃を持って侵入していた。
クインを恨むものは沢山いるのだ。

監視カメラに映るリースは、生きてはいたが傷の具合は良くなさそうだった。

リースとロシア人は居場所を入手したと思われ、先を急がないといけないのに、行き先を知る弁護士はすでに死んでおり、手がかりは消えてしまった。

だが、ショウはこの状況に表情を変えなかった。
それは彼女が感情を持たないからというだけではなく、手段があるからだった。

「あの人がいる」

ルートの出番だった。


2005年 ショウ


医者だった頃のショウ。
上司に呼び出されているようだ。

腕は良いのに、チョコバーを食べながら患者の死を遺族に伝えた事を責められていた。
それはショウには感情がないせいだった。

多くの医師は生死に頓着しないふりをしているが、ショウの場合は「ふり」ではないだろう、と。
だがショウはそんな自分だからこそ医師に向いている、と主張する。

「他の医師たちは怯えます。それでミスを犯す。
私にはない恐怖心を持つ彼らの方が私より医者として優れていると?」

でも、上司は言う。

「治す事、と癒す事は違うんだ。
君は頭がいいサミーン、才能に恵まれてる。
だが医者にはなれない」


ルート参戦


ショウの説得を決してすんなり聴いたわけではないが、フィンチはルートを仲間に迎えた。
早速マシンからルートへコンタクトが始まる。

ルートの参加に不満を隠さないファスコだが、ルートはマシンの情報からファスコの個人情報を次から次へと話しだす。
ファスコの知らなかった自身の名前の由来まで。
何も言い返せず大人しくなるファスコ。


そのまま、いとも簡単にクインのいる部屋をつきとめるルート。
非常口の数や配置の保安官の数も。
そして今リースが中に入ったところだと言う。

本当にリースが? とファスコが言うと外で爆発が起きる。
全員がリースの仕業だろうと思い、それがファスコの質問への返事にもなっていた。


2007年 リース


軍の特殊チーム? の面接を受けている。

情に厚すぎる、君はまだ青い、と言われているリース。

感情を殺す覚悟は出来ているのか、等あれこれ厳しく問い、悪く思うなこれも仕事だ、と言う。
それを「わかっています、経験済みですから」と返事し、相手を驚かせる。
一度外されたら二度は選ばれる事がないはずなのだ。
だが、外されていません、と更に驚かせる。

「3年前からこの計画にかなり深く関わっている。
そして中国の諜報機関に我々の名前を売ってる人物を探してた。

やっと突き止めた。
自分の仕事だけしていればよかったのに」

そして机の下で発砲し、撃ち殺した。


アロンゾ・クイン


クインのいるモーテルの前。
リースの仕業で車が炎上しており、保安官が数名が外へ出る。

室内にいる隊長が部下から航空支援を要求されるが、車が炎上しただけだ必要ない、とあしらう。
それを見ていたクインは、応援部隊を呼ぶべきだと言うと、守りに自信がある事にドヤ顔でやはり相手にしない。
その矢先に、また部下から連絡が入る。

「何者かが侵入!!」

リーダーがやられモーテルの入口には内側から鍵がかけられ、部下数名は締め出されたままになる。
その知らせに、ほれ言っただろ、なクイン。
するとモーテル内の電気が消える。

「あんたの人気を甘く見てた」

部屋の外へ移動しようとするが、再びクインに言われる。

「無駄だよ。私を追ってきた男は止められない」

その通り、あっという間に武装チームを1人で抑えていたリース。
あまりの勢いに廊下の外でやり合う敵は、3人か4人だと隊長は勘違いする程だった。
部屋の外へ出たところ、リースが隊長に銃をつきつける。

「悪い」
「チームを全滅させて悪いではすまん」
「部下は殺してない。中に戻れ」

リースは、部屋に入るとすぐに隊長を気絶させクインに銃を向けると、シモンズの居場所を教えろとメモとペンを渡す。
殺すと脅されても、忠誠心を売る事は出来ないと、断るクイン。
だがリースは、

「脅してるんじゃない。
殺すんだ。
居場所を言うかどうかで、気は変わらない。
3分後にはお前は死人だ」

と言い、メモの側に腕時計を置く。

「いつもラクに死ねる方法で殺した。
そっちが、吐かないならそんなポリシーは忘れる。
人生最後の3分間を苦しみたいか?」

するとクインはあっさりメモに書き始める。
それをちぎってから銃を向けるリース。

そこへフィンチ達が到着する。
カーターの為にクインを殺しても彼女は喜ばない、と止めるがリースは痛みに崩れ落ちながらも引き金を引く。

だが、空砲だった。

クインの引き渡しを見守る為にファスコだけを残して、フィンチ達はリースを連れて外へ出る。

車内でシモンズを追わないととショウが言うと、今はそれよりリースの命を助けるほうが優先だ、とフィンチは言う。
それでもシモンズを逃す事を悔やむショウ。
するとルートが言う。

「シモンズを狙うのはリースだけじゃない」

フィンチははっとした。


ファスコは連行されるクインを見ていた。
すると、床にメモが落ちているのに気づき拾う。
リースが落としていたのだった。


2005年 ファスコ


銃でジュールズを撃ち殺した後のセラピーを受けている。

ジュールズは1年前に新人を殺していたが、あっさり釈放されていた。
正当防衛のはずだったが、守秘義務があるから何でも話しなさいとしつこいカウンセラーに、うんざりしたのか真実を語り出す。

「何週間も尾行して1人になるのを待った。
そしてあの日。
用心棒はナシ。
俺を見てやつは察した。目で分かった。
胸に2発ブチこんだ」

それは殺人だ、とカウンセラーは思わず言う。

「違う。
悪魔の取り分だ。
クズ野郎は相応の罰を受ける。
天は公平ってことだ。

当然の報いさ。
お陰で俺はぐっすり眠れるよ」


シモンズvsファスコ


空港に現れたシモンズ。
つかの間の逃亡成功に喜ぶかのように笑っている。
が、すぐに目当ての飛行機がない事に気づく。

そんなシモンズを、乗り遅れたなとファスコが迎える。
丸腰のシモンズをすぐには撃たず、この日を待ってたと殴り合いを選ぶ。
しばらく殴り合った後、地面に倒されて、やっぱりお前は人殺しだというシモンズ。
だがファスコはまくし立てる。

「カーターに合えたおかげで変わった。
善人になれると教えてもらった。
俺は救われた。
カーターが信じてくれたから。

お前の為に無駄にはしない」

そして正規の手順を踏んでシモンズを逮捕した。


リースはセーフハウスで治療を受けている。
ショウにルートはどこ? と言われ、ドキっとしながら部屋を見に行くフィンチ。

ルートはちゃんと部屋に居て、やっと慣れたベアを撫でていた。

「君は自由なのに何故戻った?」
「大きな戦いが待ってると言ったでしょ。
その時、一緒にいたほうがいい」
「ありがとう」

そして鉄格子のドアを閉めた。


悪魔の取り分


病室で目を覚ましたシモンズは、部屋の隅の人影に気づく。


イライアスだ。
自分達野蛮人とは違う高等な人間であるカーターが好きだった、と言う。
HRらの野蛮人には嫌われていたが。
だから、そんなカーターを殺したシモンズを処理する責任があると感じてると続ける。

「お前が俺を殺せるのか?」
「いや、殺すのは友人にやってもらう。
私は見てるよ」

影からイライアスの手下が出てきて、シモンズの首を絞めて殺した。


つづく


かんそう


とうとうHR編完結、となりました。よね?
しかも、ファスコがシモンズをちゃんと逮捕するというのが、すごく良かった!!

そしてイライアスのキャラ萌えなので、誰にも頼まれずにカーター愛で汚れ仕事を引き受けるイライアスが格好良かったですね~。
あ、実際に手を下したのは右腕さんでしたけどw

フィンチ達は決してカーターのような高等な人とは言えない、どこか欠落している者の集まりだとわかるような過去シーンもすごく効果的でした。

だからこそイライアスをして高等と言わしめた、真っ直ぐなカーターに惹かれていったんでしょうね。
決して、HRのように反発するのではなく。

そして今、過去のままであればどうなっていたかわからないけど、そんなカーターの影響をしっかりと受け、良く変わっている人もいる事が明確になりました。
ファスコとかね!

そうなりつつあったリース君は、カーターの恨みで逆行して覚醒しちゃったみたいですが……。

それにしてもクインは、最初格好良い事を言っていたのに、リース君に脅されたら? あっさりシモンズの居場所を教えるとか、どこまで腐っていたんでしょうね~。
まさか急に改心して良い人になった訳でもないだろうし。
まだ生きていますから、HR完全抹殺ではありませんがさすがにもう懲りたでしょうね。

今回は、あらすじもほとんど余計な編集ナシで、うっかりすると台詞も削らずに書いてしまうくらい、無駄な部分がありませんでした。

ずっと追い続けていたHRの最期であり、カーターの弔い合戦だと思うと、この濃密さは納得ですし大満足でした。

計らずも、ルートも大人しくカーターの代わりという事でチーム入りし、またこの先の大きな戦いというのが楽しみです。


(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)




アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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