シカゴP.D./CHICAGO P.D. シーズン10 第11話「不都合な再会」 Long Lost

2024/10/26

クライム ジェーン洞 シカゴPD シカゴPD シーズン10 バイオレンス

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あらすじ


©2024 NBCUniversal Media, LLC

2024年8月16日~日本初放送(全22話)
(アメリカ放送2022年9月~)

登場人物はこちら

再会

Gパークのボスの葬儀が行われた。
参列者にはGパークの関係者が集まる。
バージェスとアトウォーターがバンの中から監視していると、アトウォーターが意外な人物を発見する。

次にファインダーを覗いた時には消えていたが、20年前に刑務所に入ったきりの父親ルーだった。

その直後、通りかかった車が参列者たちを狙い銃撃して逃走する。
Gパークの後継者候補のアレンだけではなく牧師も巻き沿いを食らい、死亡した。

一瞬の出来事で目撃情報はなかったが、撃たれる前にアレンが大男と口論していたのを子供が見ていた。
その証言からもう一人の後継者候補のリードが容疑者として浮上するも、人を雇った可能性もある上、状況証拠しかなかった。

父親

父親を調べると、模範囚で仮出所していた。
連絡がないのは面会を拒絶されたことから想定内だった。

アトウォーターはそのまま接触するつもりはなかったが、防犯カメラから銃撃の前に教会を去っていたルーが唯一の目撃者だと判明する。

アトウォーターはボイトに父親のことを初めて打ち明けた。
「12歳まではいい父親でした。でもなぜか犯罪に手を染めた。以降、口を利いてません」
やりにくいなら代わる、というボイトの申し出を断り、アトウォーターは父親の元へ聞き込みに行く。

ルーは小さなワンルームで生活をしていた。
再会はあっさりしたもので、アトウォーターもすぐに聞き込みをするが、ルーは最初は協力を拒んだ。
「やっと出所したんだ」
だがアトウォーターは仮釈放違反をちらつかせ、ルーに協力をさせる。
用意した画像に見た人物はいなかった。
「犯人は若者。ボクサーの耳をしていた」

用が済むと背を向けたアトウォーターに弟と妹の様子を聞く。
アトウォーターはそっけなく元気だ、とだけ言って出て行った。

ボクサー

ボクサーの情報からすぐに容疑者がわかった。
アマチュアボクサーのセドリックの家に向かうと、セドリックはすでに殺されていた。
犯行に使われた銃は銃撃事件と同じものだった。リードの隠ぺい工作だろう。

ボイトはボスになるつもりなら、薬物取り引きで手下を喜ばせるだろうとリードにおとり捜査を仕掛ける。
「まずは薬物取り引きの現行犯で逮捕する。その後吐かせる」

協力

アトウォーターとバージェスが、ブツの隠し場所のロージーのタイヤショップを張っているとそこへまたルーが現れ、車を乗り換えていった。

再びルーの部屋へ行き、アトウォーターは追及する。
するとリードの子供の送迎役をしているという。
「うたぐり深く、常に警戒心を持っている。だから送迎係が必要なんだ」
刑務所の中での恩があり、その借りを返していた。

アトウォーターはルーを署に連れて行き、本格的に捜査に協力させる。

ボイトをはじめ仲間たちが気を使う中、アトウォーターはルーをおとりに使ってくれと、頼む。
「もう死人は出したくない」

おとり捜査

トレスが売人になり、ルーに薬物取り引きの仲介をしてもらう。

だがリードはルーが言う通り疑り深く、まず勝手に自分のことを話題にしたことが気に入らなかった。
そしてルーを追及する。
「1か月で消えるって話だったろ? 借りを返して縁を切るって豪語してたよな? 裏の仕事も好きじゃなくて、そもそも罪をかぶっただけだろ? なのにどういうことだ?」
ルーはピオリアで人生をやり直すと言っていた。
「矛盾してるよな?」
リードに責められても、顔色一つ変えず「こいつにも借りがある」とだけしか言わなかった。

連絡する、とだけ言われてその場を去る。

署に戻ると盗聴で聞いていたアトウォーターはルーに尋ねた。
「罪を被ったって?」
だがルーはもう終わったことだと口を閉ざした。

取り引き

リードから連絡があり、取り引きが決まった。
特捜班監視の中、到着するとリードは来なかった。
信頼の証に金を運ばせろ、と言われトレスは断るがルーが俺が行く、と金を持って車に乗り込む。

トレスを残して発進する車を特捜班が尾行するが、途中で車を乗り換え、撒かれてしまう。
その上、ルーに仕掛けていた盗聴器の信号も途絶えた。

乗り換えたと思われる車を発見し、後を追うとルーの信号を受信する。
信号を追っていくと、見張りのいる廃倉庫を発見。

状況がわからないものの、ルーが生きている確証もなく、アトウォーターの判断で突入する。
すると、ルーは無事で、リードを捕り押さえたものの取り引き中ではなく、ドラッグの持ち主と特定できず、銃の不法所持だけになってしまった。

借り

結果的には失敗で終わった。
署に戻り、アトウォーターはルーを解放する。
「あんたは疑われていない。帰っていい」
さっさと立ち上がるルーにアトウォーターは本音をぶつけた。
「残念だよ。やっと話ができるかと。ずっと心に蓋をしてきた。でもわかりたい」
ルーは無理だという。
「俺は善人じゃない。買い被っている」
「俺は弟と妹を育てた。俺にこそ借りがあるんじゃないか?」
アトウォーターは真実を求めた。
するとルーは初めて事件のことを語った。
「うちは貧しかった。稼ぐ必要があったがその方法を間違えた。ただの見張りだったんだ。でも警察が来て……」
誰の名前も言わず罪を被っていた。
「俺達家族はいいのかよ。俺は会いたかった」
「見せたくなかったんだ。いい父親の記憶を守りたかった」

アトウォーターの思い出にある父親との真夜中の散歩。
それをルーも忘れてはいなかった。
「もう手遅れだ」
涙ぐんでルーは背中を向ける。
ピオリア行きを尋ねると嘘ではないと振り返る。
アトウォーターは自分のビルに住め、と声をかけた。
「資格がない」
「そのとおりだ。でも構わない」



くぅーーーーー、しびれました!

この渋さ! ルーが実行犯じゃないんだろうな~というのはもうエピソードが始まった時点で予測できるんですが、その王道でいいんですよ!
ルーの役者さんが凄く良かった! いかにもそういうことしそう! って顔してる!!

アトウォーターも大人になって今ならルーを理解できるのかもしれないって、すべてが説得力に満ちていました。

親子って「時」のせいで、どこかで必ず力の下剋上っていうか、関係が逆転しますよね。
ルーは、方法は間違ってしまったけどルーなりのやり方で家族を守りたかった。それは失敗してしまったし、ある意味不器用な人なんでしょうね。
人が変わり、突き放されたようにしか思えなかったアトウォーターにも、今ならルーの想いが理解できるのかな。
「借り」という言葉で、自分自身を責める父親に大義名分を与えたのがマイベストシーン!
今度はアトウォーターがルーを守っていくことになるんでしょうね。


そしてボイトひいきな私は、今回地味ながらもアトウォーターのフォローに徹していた頼もしいボスの姿もかっこよかったです!
となりにこんなボスがいてくれるだけで、めっちゃ安心できるんだろうな~~。

シカゴPDは唯一無二の個性もありながら、10年経った今でも回を増すごとにクオリティも上がってて本当に凄い!!
このまま突き詰めて欲しい!


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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