あらすじ
パーティーレイプ事件
ホワイト&ジャンセン証券に勤める数学の天才マギーは、パーティーとは無縁の地味なワーカホリックだった。
会社の上司スペンサーは、その日の夜のパーティーに同伴してくれる部下がいないことから、マギーを強引に誘っていた。
「パーティー会場で仕事してもいいから」
会場に入るとすぐに別行動になっていた。
その翌朝、マギーは口から下着を吐き出して道で倒れたところをホームレスに助けられ病院に搬送されてしまう。
首を絞められた痕と一定量で意識が朦朧となるドラッグが検出されたため、SVUが呼ばれた。
マギー
マギーはほとんど記憶がなかった。
ただ、子宮頸がんを患っていて組織が損傷しているから性行為はできないとレイプ検査は拒否していた。
「性的暴行なんて不可能なの。会社が20億ドルで買収されるから私のことなんてどうでもいい」
迎えに来たボスのスペンサーに話を聞くと、昨夜のパーティーはよくある権力者が集まるビジネスパーティーで主催は知らないという。
「でも会場は覚えてるでしょ」
ロリンズはマギーに名刺を渡して別れた。
西10丁目を縄張りにしてるホームレス、ウィルソンがマギーを助けていた。
フィンが話を聞くとおかしなことを言う。
「デカいカラスに追われてた」
害はないが、あまりアテにできそうもなかった。
会場
病院の帰り際、フィンとロリンズが不動産屋と一緒に会場を確認すると空き家で、すでにパーティーの痕跡は残っていなかった。
「高額だからしばらく買い手がつかないまま。管理人も鍵を持ってるけど誰にも貸してないわ」
現在の所有者は大手の資産運用会社だった。
カラス
西10丁目付近の防犯カメラにマギーを助けるホームレス、その後ろを歩くカラスの面をつけた男が映っていた。
ウィルソンはおかしなことを言っていたわけではなかった。
マギーにもカラスの男の映像を見せると、男に酒をおごられたことを思い出す。
言われてみればパーティーは普通ではなく、性的なムードが漂っていたという。
「声を覚えてる。優しい声よ。君の首はまるでモディリアーニの絵のようだ、と」
その他は薬のせいで覚えていなかった。
口に入っていた下着のことなどを説明するとマギーはやっとレイプ検査に承諾した。
スペンサー
「マギーは大事な人材だから傷つけるわけがない」
スペンサーはあくまでもビジネスパーティーだ、とマギーと言うことが食い違う。
カラスの男の映像には、覚えがないといった。
会社が買収前に面倒なことになってもいいのか、とフィンが脅すと今夜別のパーティーがあると打ち明けた。
リナ・ヘス
スペンサーからDNAを採取する様子はガラス張りのオフィスで、外に丸見えだった。
そこへ買収する予定のリナ・ヘスが通りかかる。
「スペンサーは買収したら直接の部下になるから、犯罪に関与したなら教えて」
捜査情報は教えられないというと、理解し個人的な協力を惜しまないとマンシーに名刺を渡した。
下着のDNA
マギーの口に入っていた下着に付着していたDNAはスペンサーとは一致せず、データベースにもなかった。
マギーはレイプとは無縁だと落ち着いていたが、検査の結果別の個所でのレイプ被害が確定し、マギーは予想外の出来事にショックを受ける。
改めて失われた8時間の記憶と被害にあっていた事実が重くのしかかり、マギーは事実の解明に執着するがオリビアは任せて、と宥めた。
パーティーの被害者を食い止めようと次のパーティーにSVUが突入した。
ドラッグ、若い女。隠し部屋にはセキュリティのためのカメラモニターかと思いきや、トイレの中まで監視していたことがわかった。映像を押収する。
客を聴取するとパーティーには異性同士の同伴参加が必須条件だった。
スペンサーがマギーを無理やり誘った理由でもある。
カラス男は有名で、何度も目撃されていた。
「名前は知らないけど、首を絞めるのが好きらしい」
だがマギー以外はどうやら同意の上だった。
そして徹底しているのが、パーティーのスタッフも雇い主を知らなかった。
「匿名で依頼が来て暗号通貨で支払われる」
狙い
報告を受けたオリビアは、単なる性的パーティーではないと仮説を立てた。
「わざわざ手間をかけて陰の実力者たちの性癖を撮ってる」
目的は信用失墜だろう。
西10丁目の会場もきっと録画されているはず。
所有者
マンシーが二つの物件の所有者を調べると、テクトニク社、マギーに名刺を渡したリナ・ヘスだった。
買収と脅迫、動機としてつながった。
フィンとオリビアがヘスのオフィスを訪ねる。
ヘスはパーティーについては知らず、鍵は管理人に預けてるとしらを切った。
「こっちも警備責任者に調べさせてる」
隠しカメラについては高額物件だから警備の一環だともっともらしいことを言った。
「脅迫の一環では?」
「私も何度もされてる。食うか食われるか。大規模なビジネスは圧力をかけ合うゲームなの」
オリビアはヘスの主張を鵜呑みにはしない。
「あなたが間接的にでも関与してたらギフトを持ってくる。ペアの腕輪を」
カラス男
マギーが暴行を受ける映像を見つけた。
カラス男は7回もマギーの首を絞めて窒息させていた。
犯罪的性行為と殺人未遂になる、と映像を見たカリシも呆れる。
そしてマスクを外した素顔も映っていた。
他には下着姿で四つん這いになっているスペンサーの映像もあった。
スペンサーはパーティーにはまっていたようだった。
スペンサーにカラス男の素顔を見せると知っていることを認める。
「NYオーケストラのティンパニ奏者だといってた」
カラス男、本名イーサン・シュミットを逮捕した。
前歴のない妻子もちで、自宅にマスクがあった。
マギーに声を聴いてもらい特定する。
カラス男は、逮捕されたことに安堵した。
「自分の衝動にずっと苦しんできた。止めて欲しかった。主催者を教える、助けてくれ」
主催はオーケストラの支援者で街の有力者の女性だという。
「僕の欲求を満たす場所を提供してくれた。薬も」
それはリナ・ヘスだった。
恨み
リナ・ヘスの会社を家宅捜査した。
やってきたオリビアにヘスが悪びれもなく言う。
「最も凶悪な犯罪者たちの共通点は? あなたなら分かるでしょ。男がいなくなれば戦争は起きない」
オリビアは極端な考えだと前置きして同情しそうだわと言った。
「でも私の息子はとてもいい子よ」
「当然だわ、あなたは一人親でしょ? 父親がいないからよ」
ヘスは男への恨みを晴らそうとしているようだった。
「私は強制してない。燃えそうなものを与えれば勝手に火をつける」
「そしてマギーは燃やされた」
ヘスを逮捕した。
ヘスの会社には大量のハードドライブがあった。
「犯罪の宝庫だわ。NY市の有力者である男たちを破滅させられる」
オリビアはおそらくヘスも被害者の1人だと考えた。
マギーの映像もわざと残していたのだろう。
完全に賛同はできないが、ヘスのいうとおり性犯罪者のほとんどが男なのは否定できない。
ペアの腕輪
ヘスの罪状認否が行われた。
犯罪的性行為、盗撮、重窃盗罪。
GPS足輪を着け公判まで自宅軟禁となった。
イーサンは取引したものの、長い間収監される。
マギーは証言台に立たずに済んだ。もちろんヘスの逮捕により会社の買収はなくなったが、元の職場に戻るつもりはなかった。
マギーが傷を治す手術を受けることにしたとオリビアに報告すると、術後にまた来てと声をかける。
「トラウマを克服する手助けをしたい」
そこへヘス逃亡の知らせが舞い込んだ。
ヘスを乗せたタクシーの中に足輪が残っていた。
何も知らない運転手は空港で降ろしたという。
後部座席は電話番号の書いたマッチも残されていた。
オリビアが掛けるとヘスはすでに機上の人だった。
「ペアの腕輪をどうも」
行先はドバイかブリュッセルだという。
「あなたみたいな女性なら映像を託せるわ」
「私と言う女を分かっていない。火遊びは止めて」
「それじゃ面白くない」
ヘスが電話を切った。
フィンに何だった? と聞かれるとオリビアは答えた。
「間違い電話よ」
つづく(SVUシーズン24 あらすじへ)
かんそう
マンシーがリナ・ヘスから受け取った名刺をいい匂いだからって鼻を近づけて嗅ぐシーンがかわいかったです。
マンシー、見た目以上に若い設定なのかな?素朴でかわいい。
ただ前部署での経験もあることを考えたらそんなに社会に出たばかりの野生児?みたいな扱いしなくてもwとも思ってしまいますがw
初登場時にはとてもしっかり見えていたので尚更w
SVUらしい事件に加え、新キャラ? リナ・ヘスの登場にはワクワクしました。
とはいえこの先頻繁に出てくることはなさそう? ですけど、また出てきて欲しい~。
オリビアが完全に同意することはできないけど、目指すところは一緒だろうし、多分ヘスも被害者だろうからその辺の話とか、二人の追われ、追いかけながらの協力体勢みたいな関係めちゃくちゃ面白そう! ハンニバルみたいな関係にならないかな~。
オリビアと対等にやり合える? 強い女子キャラかっけー! ってなりました。
もしくはオリビアが同性と恋愛するタームに入るのかなぁ。でも絶対女子人気ありますよね~。
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