Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン5 第14話「理想の男性」

2017/07/01

MajorCrimes重大犯罪課 MajorCrimes重大犯罪課 シーズン5 Simoom クライム サスペンス ジェーン洞

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あらすじ


2017年3月31日~FOXjapanにてシーズン5日本初放送(全21話)

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被害者アリー・キング


高層ビルから逃げ惑う人々。
鳴り響く銃声。
プロベンザを先頭に、重犯課のメンバーも銃を構え犯人を追う。



途中、逃げ出た人質を間違えて撃つ事もなく、犯人の居場所を聞き、プロベンザが1人こっそりと室内に侵入した。

だが、頭上から犯人の銃が向けられていた……。
銃声と共に、プロベンザが右上だ! と叫ぶ声も響いた。

サイクス、タオ、ノーランが部屋に突入するが、もう遅かった。

撃たれたはずのプロベンザは倒れてもいない。
訓練とはいえ、死んだ人がヒントを言ったと犯人役にも注意される。
ズルをして訓練は失敗に終わったのに、悪びれもせず事件だからと仲間を引き連れて、出て行った。


胎児の姿勢で捨てられていたのは、青い高級そうなワンピースを来た20代の女性だった。
発見者が車のタイヤ音を聞いていた事から、車で運ばれて捨てられたのだろう。
失踪届が出ていないか、調べるがすぐには見つからなかった。
遺体は隠されていたので、発見した事を犯人には気づかれないようにする事に。


モラレスの検死によると、絞殺と見られたよりももっとひどい、脊髄切断が発見された。
強い力からは犯人の激しい怒りを感じる。
それと、死後に出来た妙な線の痕が腕にあった。

検死の最中、フリンはシャロンにプロベンザの訓練不正でデイビス本部長補佐が怒っている事を聞いたと言い出す。
自分が参加していたら違っていた、と悔しがるが病み上がりなフリンは、シャロンに大人しくするよう釘を刺される。
フリンの心配はそれだけではなく、この事が原因で副本部長候補から外されるかもしれない事だった。
だが、シャロンは現状に満足していて、ハワード本部長補佐を推しているようだが、デイビスが濃厚のようでそれが皆には不満だった。

モラレスは、被害者の着ていた青いワンピースから、問い合わせの電話があった事を思い出した。
私立探偵が彼氏の依頼で26歳のアリー・キングを捜しているといっていたのだ。
探偵はクラーク・ファーマン。

すぐにアリーのフェイスブックも見つけて非公開だが、顔写真から遺体との一致が確認できた。


探偵クラーク・ファーマン


呼び出したものの、守秘義務があるといって何も言わないファーマン。
アリーの居場所を知りたければ、依頼人の名前をと言っても口は堅かった。
呼びつけたのはまだ見つけていないからだ、と言い出て行った。

今の所、探偵からは何も手掛かりが得られなかったので、真相を伏せたままアリーの自宅をノーランが捜索した。

ブロペンザはシャロンに、訓練不正について叱られながらも、とぼけるようにノーランをいじった後、自分を仕切り直し考えをまとめた。
ファーマンは安っぽい探偵ではない。
顧客は金持ちだろう。


彼氏ジェフリー・デイ


タオが、SNSからアリーの彼氏ジェフリー・デイを突き止めた。
ハワイ、パリなど世界中のあちこちで撮った2ショットがSNSに上がっていた。
ノーランは「ダサくてアリーには不釣り合いだ」と厳しい事を言う。
しかし、プロベンザの読み通りデイはIT系で成功している大金持ちだった。


デイとファーマンが揃って現れた。

デイは意外にもファーマンに見つけられていないんだからプロに任せて黙ってろ、と重犯課に協力的な素振りを見せた。

こんなに長い間アリーと連絡が取れないのはおかしい、とアリーを心配している。
アリーは契約しているコンサルティング会社の社員で、会議にも一緒に出ていたという。
最後に見た服は、青いワンピースに青いヒール。
シルクの水色のバーバリーのコートも。
26歳の誕生日に贈ったものだ。結婚するつもりだったからそれなりの物を買っていた、という。

更に、アリーは元恋人トレント・マイヤーズからDVを受けていたと言う。
すぐにトレントをデータベースで調べると、確かに接近禁止命令が出ていた。
アリーの死を伏せて会いに行く事に。


元恋人トレント・マイヤーズ


アリーを探しているといってマイヤーズの家を訪ねると、目にアザをつくって出迎えた。
驚きながらもここには居ない、といい家の中は素直に調べさせた。
テーブルには医療用だというマリファナが置いてあった。
目のアザについては話すと長いと言い、アリーがいつ失踪したかとノーランに聞いてきた。

サイクスがクローゼットでアリーのだと思われるバーバリーのコートを発見。
こっそりスマホで撮影する。
連絡先を渡して退散するが、その後の行動を監視する事に。
犯人であればコートを処分する可能性がある。


夜になると、車で出掛けるマイヤーズを中継しながら複数台で追跡した。
途中、危うい運転のせいでパトカーに止められてしまう。
無線でシャロンが捜査中だから解放して、と頼んだが明らかな泥酔状態だからと断られてしまった。
この一件でも、シャロンはデイビスの怒りを買ってしまう。


マイヤーズを取り調べすると、マイヤーズの言う元カノはアリー以外の人物である事が分かった。
マイヤーズが言うには、アリーとは確かに過去、自分の性格が問題で別れていたが、今ではアンガー・マネージメントもし、反省を伝え寄りを戻した所だった、と。
目のアザは、アリーの為に別れを告げたダイアナ・べレスから受けたものだという。

それがウソではない事は、ダイアナを調べて判明した。
過去に2度のDVでの逮捕歴があったのだ。

だけど、マイヤーズはアリーにデートをすっぽかされたと言う。
それで尚更気づいた。自分で考えるよりも、自分がアリーにしていた過去は根深いのだろう、と。
マイヤーズはアリーの死を想像もしていなかったようで、遺体写真を見てかなり驚き、目を背けた。
アリーは約束をすっぽかしたのではなく、死んだから行けなかった。


ダイアナ・ベレス


突然容疑者として浮き上がったダイアナを呼び出す。
だが、アリーの事は知っていて、超リッチな彼からマイヤーズに乗り換えるなんて、ありえないとそもそも寄りを戻した事を信じていなかった。
と言う事は、ダイアナにアリーを殺す必要はない。

ダイアナにとっては、マイヤーズはクズのままで、何をしても変わる事はないと言う。
そして、そんなクズが好きだ、と言った。


デイの愛車


情報を整理していると、サイクスがデイの愛車はベントレーとテスラと言った。
それを聞いたタオが、テスラで胎児の姿勢に説明がつく、と気づいた。
フランクだ! という聞き慣れない言葉にクエスチョンが浮かぶと、テスラにはフロントにトランクがあるとバズが補足した。

その為狭く、胎児のポーズにしないと収まらなかったのだろう。
そして腕についた謎の痕についても説明が出来そうだ。

そこからデイのカード履歴も見直した。
アリーが失踪した夜、高級レストランで200ドル支払っている。
食事としては安い上に、キリが良いのが気になると、それは1人100ドルのキャンセル料だった。
9時の予約をキャンセルしていたのだ。
もう1つはハリー・ウインストンでの60万ドルの買い物。


挑発


再びデイとファーマンを呼び、今度はアリーの死を伝えた。
2人を別々にして話を聞くが、ファーマンの方は、立ち話を隠し撮りしていた。
デイの取り調べと同時に確認できるように、モニターに映っている。

だが探偵は変わらず守秘義務を主張し、デイは白を切る。
2人にはアリバイもなければ決定的な証拠もないと、停滞したかと思われた時シャロンが動いた。

デイの部屋に入り、デイの怒りを挑発したのだ。
お金を使ったのに、断られたんでしょ。
だから殺した。
コートはトレントをハメる為のウソ。
トレントと寄りを戻す為にプロポーズを断られ、コートを突き返された、と煽ると、デイは首を真っ赤にしてシャロンの顔を殴りつけた。
別室で見ていたラスティは、シャロンと容疑者の距離の近さを心配していたが、その通りになってしまった。

すかさず捕り抑えられ、手錠をかけられるデイに思わず掴みかかるフリンをシャロンが止めた。
これで、警察官への暴行でしばらく拘束できる。


その後、テスラからも証拠が出た。
シャロンは、仮釈放つきの第2級殺人罪だろうと、ハワードから報告を受けた。
その際に、シャロンはデイビスに気を付けて、と言った。

とにかくデイビスは喧嘩腰で、ことある事にシャロンに言いがかりをつけて来ていた。
訓練の不正は確かに事実だが、何を言っても戦闘態勢を崩さなかった。

ハワードは、君も気を付けろとシャロンに言う。
フィリップ・ストローが帰国したかもしれない、と資料を渡しながら。
つながりは薄いかもしれないが。

過去は決して変わらない、シャロンはつぶやいた。


バズの手紙


バズの元に1通の手紙が届いた。
その手紙を受け取ってからバズの様子がおかしかった。

ラスティが声を掛けても「仕事中だから」といつも以上にそっけなく、ラスティが何か不快な想いをさせたのか、と気にする程に。
だが、それは手紙のせいで、ラスティのせいではなかった。

バズが受け取った手紙の宛名は、「ワトソン刑事へ」。
父親殺しで逮捕した、ジョーンズの息子が「パパを許して欲しい」という懇願を込めた手紙だった。

それを知った時、ラスティは「バスのせいではない」と慰めた。


ラスティ


検事局でのインターン初日だというラスティは、フレッシュなスーツ姿で重犯課に現れていた。
早速、お使いであちこち行かされているのだという。
そんなお使いの合間にシャロンに相談があると声を掛けていた。
ラスベガスにいるガスから妙なメールが届いて不安だと言うのだ。
将来について話そう。電話では話せないから直接話す、と。

とはいえ、何かやらかした記憶はないと言うと、シャロンはいい話かもしれない、心配しないでと静かに励ました。


夜、自宅で家族3人の食事の前。
ラスティはあちこちうろつきながらガスと通話していた。
フリンは、何やら不穏な様子のラスティとは正反対に、嬉しそうに「子供と暮らすのはいいね」とシャロンに微笑かけていた。
すでに落ち着ききった2人には、若い年頃の恋愛はただ懐かしく、微笑ましいだけのようだった。

イライラするといいながらも愛してるといって電話を切ったラスティ。
昼間同様の相談をすると、フリンも直接じゃないと言えないといえばプロポーズでは、とポジティブな意見を言った。
ラスティはすぐに真に受けてまだ早いし……と戸惑いながらも考え始める。
どうやら今のラスティにはその先にあるのは別れでしかないようだった。
そんなラスティを見ていて、シャロンはまた何か事件について閃いたようだった。
「相手に対してどれだけ本気かによる……」


そして事件解決後。
ガスは重犯課までラスティを迎えに来た。
その表情は明るく、ラスティはすぐに別れ話ではないと分かりホッとすると同時に、これまでの不安さをぶちまけた。
それでもガスは嬉しそうだった。
恐らく自分の想いを伝えられる喜びが自然と溢れているのだろう。
そしてエレベータに乗り込むと言った。
「一緒に暮らそう」



かんそう


本国では、中休み明けの初回でした。日本だと週一放送で見れたので、精神衛生的には助かりました。
前回は「フリン、倒れる」というクリフハンガー状態で終っていましたが、案の定フリンは大事にはなっておらず、でも血圧図ったりして、無理はしないで職場におりました。
ほんと、人が悪い!

冒頭の訓練シーンも、騙す気まんまんでしたしね!
フリンの事を何も告げずに今度はプロベンザさんが!! とビビらせておいて、訓練でしたよ、みたいな。
こっちの心臓に悪いわ!

そしてほっとさせておきながらの、新キャラ、デイビス本部長補佐という超悪役の登場!
パーソン・オブ・インタレスト好きには、コントロールでお馴染み!



出てきた瞬間嫌な感じがw
それだけ演技が凄いって事でもありますけどね。

とりあえず重犯課とは犬猿の仲のようで、全員で副本部長候補には反対! って感じでしたが、本人はむしろ「私が今こそ乱れた重犯課を正す時!」といった感じで、使命感バリバリにむき出していました。
どどどーなっちゃうんでしょうかね。

その上、また因縁の犯罪者、ストローの名前が。
落ち着く暇がない~って思ったけど、犯罪ドラマなんだから当たり前かw
それでも、プロベンザさんの不正に始まり、口の悪さ等普段の重犯課の雰囲気が大分戻っておりました。
ノーランは、そんなプロベンザさんの集中攻撃にも動じずに、黙々と職務をこなしていました。
これまたいいコンビになったら面白いな!

今回の事件は、複数の人に重なるような「過去」がテーマとなっておりました。

過去を反省する彼を信じ、やり直そうとしたカップル。
変わるなんてあり得ないという元カノ。
バズは父親を逮捕した子供から涙の手紙を受け取るけど、やっぱり過去は変えられない。
ストローはまた過去と共に、戻ってくる。
デイビスのあの喧嘩腰には過去に何かあったのかもしれません。

そんな中、明るい? 未来を感じさせてくれたのが、ラスティとガスのカップルでした。
ガスからの同棲の申し入れ。
見ているこちらとしては、せっかくラスティはフリン父さんも加わった、家族の光景が見られるようになったので、もっと見ていたいんですが……。

いっそ、ガスも一緒に暮らして二世帯になればいいのに!
そんな展開に期待しつつ。

次回はこちら

登場人物はこちら

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(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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