ホワイト・ロータス 諸事情だらけのリゾート/THE WHITE LOTUS シーズン3 まとめ【全8話】

2025/05/24

コメディ ジェーン洞 ホワイト・ロータス ホワイト・ロータス シーズン3

t f B! P L
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あらすじ&登場人物

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(2025年2月~ HBO放送、日本ではU-NEXT他で配信)

登場人物

ラトリフ一家


Jason Isaacs/ジェイソン・アイザックス

父ティモシー

金融関係でリッチな一家
デジタル・デトックスに抵抗してスマホを持ち歩くが、入って来た連絡で休暇どころではななくなるが、家族には言えず……。

妻はビクトリア(Parker Posey/パーカー・ポージー)

Patrick Schwarzenegger/パトリック・シュワルツェネッガー

長男サクソン

父と同じ仕事をする嫌味なぼんぼん。イケメンなのに態度が悪くてムカつかれがち。
妹パイパーと弟ロクランと違いリッチでイケメンな生活を謳歌している。
度々、自分とは違う真面目な妹と弟をからかう嫌な奴。
弟には自分のような勝ち組になって欲しいとプロテインを与えるなどの面倒を見ていたが……。(プロテインがシュワちゃんメタファー?w

Sarah Catherine Hook/サラ・キャサリン・フック

長女パイパー

勝組物質派ファミリーの中ではスピリチュアルよりで異端な存在
今回のタイ旅行もパイパーが卒論に仏教を選んだからだったが本当の目的は……。
嫌味な兄サクソンとは気が合わないが、大人しい弟とは割と気が合う。


Sam Nivola/サム・ニボラ

次男ロクラン/ロキー、ロク

大人しくて優しく真面目なため、父と母、兄と姉との板挟み的になりがち。
言い換えるとどっちにもいい子でいたい、どっちつかず?
とにかく、一家の良心的存在。
この旅で兄はロクランを男にしようとしているが……。

アラフォー女子旅

Michelle Monaghan/ミシェル・モナハン

ジャクリン

若い俳優を夫に持つ女優。
3人の中では一番イケてる自負がある(はず)。
友人2人の旅費も出している。

Leslie Bibb/レスリー・ビブ

ケイト

女優であるジャクリンに引けをとらないスタイルを維持している。
そんなに悩みはないけど、トランプ支持がバレて気まずくなるが、基本的にフラットでさほど問題はない。

Carrie Coon/キャリー・クーン

ローリー

私生活がボロボロなせいか2人と比べると見た目にお疲れがでてしまっている。
何もかも2人には敵わない現状にイラだちがち。
バツイチで唯一のシングルなので、ホテルの担当イケメンと寝ちゃえ寝ちゃえと焚きつけられるが「私なんて……」となかなかハジけないでいると……。

歳の差カップル

Walton Goggins/ウォルトン・ゴギンズ

リック

何かの目的があってホワイトロータスへやってきたようだが、それが何なのかは同伴している恋人チェルシーにも言っていない。やたらシタラを気にしている。
そしてチェルシーを邪険に扱いつつも、なんだかんだチェルシーに甘えている……。


Aimee Lou Wood/エイミー・ルー・ウッド

チェルシー

下手すれば親子にも見える年上の恋人リックにベタ惚れしている。
リックはかなり偏屈なのに、チェルシーはまるで母親のようにリックを包んでいるが……。

セックス・エデュケーションのエイミー!!
今回のキャストで一番嬉しかったかも! エイミーがかわいくて、お話が終わるのイヤでファイナルシーズンまだ見てないw
チェルシー役は、エイミーのイメージの延長線上にあるような、まるで親戚だかパラレルのエイミーの未来だかって感じでめちゃくちゃ合っていました!
なので結末は!!!!!(ネタバレなのでまとめまで匂わせつつ伏せます)

ホテル関係者

Lalisa Manobal/ラリサ・マノバン(BLACKPINK)

ムーク

美人すぎる健康メンター。
見た目はピュアっぽいけど意外と向上心強め? ガイトクが昇進しそうだとわかると目の色を変える。
なかなかいいキャラをしている。

Tayme Thapthimthong/テイミー・タプティムトーン

ガイトク

優しすぎるゲート係。いまいちパっとしない。
ムークに惚れていて一生懸命アプローチをしているが……。

Lek Patravadi/レック

シタラ

ホワイト・ロータス・タイの共同オーナーの1人。
元女優。急に歌ったりする。

因縁

Natasha Rothwell/ナターシャ・ロスウェル

ベリンダ

シリーズを繋ぐタニアが消えて寂しい……と思っていたところへのベリンダ再登場に浮かれました!

スパ情報交流を目的に、ハワイからタイのホワイトロータス支店にやってきたベリンダ。
仕事というよりは宿泊客扱い? 3か月滞在の予定とのこと。
息子も来ることになっている。


Jon Gries/ジョン・グリース

ゲイリー(グレッグ)

で、でたーーー!!
シーズン2でてっきり終わったかと思ったタニア・ストーリーでしたが、今度はゲイリー/グレッグのストーリーとなって再登場! このキャラの活かし方がホワイトロータスの良さだと思います!!
ゲイリーと名乗り、すっかり別の人物となってホワイトロータスの近くの屋敷に若い自称モデルの恋人と住んでいる。度々ホテルを利用しているとベリンダに気づかれて……。

各話あらすじネタバレまとめ

第1話 同じ精神、新たな形

銃声と遺体

池に囲まれたタイのホワイト・ロータスで、ザイオンという青年がアムリタとの初セッションを受けてようとしていた。
そこへ突然、銃声が聞こえてくる。
流れ弾が飛ぶ中、ザイオンは池に飛び込んで母親を案じて探す。
すると遺体が浮いているのを見てしまう……。
一体誰の遺体なのか!?

一週間前

タイのホワイトロータスに4組の客がやってきた。
リッチなラトリフ一家、歳の差カップルのリックとチェルシー、女優のジャクリン率いるアラフォー女子3人組、そしてホワイトロータス・ハワイのベリンダ。

ジャクリンたちの健康メンターはヴァレンティンというマッチョなイケメンロシア人だった。

ベリンダはそれまで電話でやりとりしていたポンチャイと初対面する。

ラトリフ一家

タイを選んだのはパイパーの卒論のため、ということで到着早々、サクソンを代表にデジタルデトックスに文句を言う。
ティモシーだけは仕事の電話があるかも、とスマホを預けなかった。

コテージにあるポンポンの実の種が猛毒だから食べないように、と担当メンターから注意を受ける。
「死にます」

サクソンはロクランにパイパーにはなるな、と念を押す。
パイパーは恐らく処女で、こじらせて仏教にはまっている、と。
「尻込みするなヤリまくれ。全てを手に入れろ」

早速ティモシーの携帯に、仕事の電話が残っていた。ウォールストリートジャーナルからの緊急で折り返すと2018年にケネス・グエンと作ったショーケルという基金についての記事を出すと言われる。
旅先だからと何も答えず電話を切り、グエンの留守電に残すが思い当たる不安があった……。

歳の差カップル

リックのわがままでタイになったというが、その理由をチェルシーは知らない。

到着早々、リックはホテルの共同オーナーの1人であるシタラに興味を持ち、担当メンターのムークに夫がいるか尋ねた。
「夫も有名人です。ジム・ホリンジャー。病気で入院してましたが昨日バンコクに戻りました」
「クソッ」
リックはジム・ホリンジャーを捜しているようだった。

リックがタイを選んだくせに、全てに文句をつける。何を考えているのかわからないチェルシーは、アムリタのストレス管理瞑想セッションを予約する。
「あなたは問題を抱えているわ」
どんなに邪険に扱われてもチェルシーは明るく、めげなかった。

1人放置されているチェルシーはバーで自称モデルのクロエと知り合う。
お互い彼氏に放置されている同志とわかり意気投合する。
モデルはホテルの近くにある彼氏の家に一年の予定で滞在しているという。
「あそこで食事してる」
チェルシーの視線の先にいるのは死んだタニアの夫、グレッグだった。

アラフォー女子3人組

元々同級生だったが、今ではそれぞれLA、オースティン、NYと離れて暮らしているため、久しぶりの再会だった。
旅費は女優のジャクリンが出している。
ローリーは1人遠い部屋になるが、文句は言えない。

ジャクリンとケイトがお互い歳をとらないと外見を褒め合うが、ローリーは自分だけ年相応なのがわかっている。
そして2人が自分たちは勝ち組で幸せよね、と言い合うのに賛同できない。
ついでのように褒められるのは「凄い仕事をしている」「娘さんは凄い」
でも実はそのどちらもうまくいっていない。
「この度は勝利の旅よね」
「いいわね」
ローリーは先に寝ると言って部屋に戻り、いつまでも楽しそうに話す2人を見て号泣した。


第2話 スペシャルトリートメント

アラフォー女子3人組

ローリーがいなくなると、ジャクリンとケイトはローリーを話題にする。
最初は褒めから入るが、結局はゴシップになる。
元々養っていた上、離婚で元夫に慰謝料を払っていた。
ついさっき褒めた娘は実は問題児になっている
「NYで子育てする人の神経を疑うわ。でも仕事が生きがいだからいいのかしら?」
「ローリーの仕事、ダメだったみたいよ」
「だから憔悴してるのね」
最後に「ローリーが好き」「だから心配なの」で〆れば問題はない。
そこへローリーが忘れ物をしたとやってきて、2人は飛び上がって驚く。
「今あなたの噂をしていたのよ。今も凄く素敵って」

翌日は、ボディチェックをするがその結果でいかに若い結果になったかの、マウントの取り合いになる。

その夜はジャクリン抜きの2人が残った。
するとローリーがジャクリンの悪口を言い出して盛り上がる。
「競争心の塊」
「昔からそうよ」
成功してるのに余裕がない、ナルシスト、顔は整形しすぎ、自慢の若い俳優夫と本当にうまくいってるの? 等々……。

ラトリフ一家

プロテインのために、サクソンはミキサーを手配する。

ティモシーは緊急の電話の件が気になってしかたなく連絡を取っていると、大事になっていることを知る。だが時差のため、思うようにグエンと連絡が取れずイラ立つ。
やっとグエンと連絡が取れると、内部の裏切りものがタレ込んだと興奮していた。
基金を利用して資金洗浄と贈収賄をしていたのだが、ティモシーもそれに絡んでいる。
「君も弁護士を雇え!」
「私はお前のクソ計画で1000万ドルしか稼いでない!」
すぐに弁護士を手配した。

歳の差カップル

リックは嫌々、アムリタのセッションを受ける。
母親は過剰摂取で死に、父親は記憶のないうちに殺されて死んでいた、というストレスがあって当然な人生を語った。

チェルシーとクロエがホテルのショップで買い物をしていると強盗の被害に遭う。
クロエは試着室の中にいて気づかなかったが、チェルシーは銃を向けられ怖い思いをする。

夜、クロエとチェルシーはそれぞれの恋人連れで食事をした。
そこでゲイリーは、引退生活をしていて以前の仕事はいろいろ、とぼやかした。
クロエとの出会いはドバイのデートアプリ。クロエはカナダ人だが、フランス人だと紹介して喧嘩になる。

リックはクロエを娼婦だとチェルシーに伝えた。

ベリンダ

ポンチャイと施術をし合うが、ポンチャイがいい身体をしていたので意識する。

ディナーの席で、ゲイリーを見かけてどこかで見たように思う。

ガイトク

あらためてムークをランチに誘い、好意を伝えるがムークに特別な恋愛感情はなかった。
「私たちデートもしてないのよ」
「じゃあデートしよう」

ショップに入った強盗が出て行くのを止めようとして、殴られて気絶する。ムークはそんなガイトクを勇敢だと見直す。

第3話 夢の意味

ラトリフ一家

ティモシーはスマホから目が離せなくなり、休暇どころではないが家族には逮捕されて破産するかも、なんて言えない。

睡眠不足で調子が悪そうな夫にビクトリアが、副作用がないからと愛飲している抗不安剤を薦める。
仕方なく飲むと、久々にぐっすり寝込んだ。
以降、妻には何も悟られまいと、抗不安剤に頼っていることも伏せて勝手に飲んだ。

サクソンがクロエに声をかけて知り合い、ゲイリーの船のパーティーに誘われる。

歳の差カップル

リックは朝食をとるシタラを見つけると、突然「昨日のショーは良かった」と声をかける。
実際は何の興味も示さなかったのに。
そして自分がエンタメ業界だと偽り、シタラをバンコクにいる監督に合わせたいと、名刺をもらう。

衝動的に出かけたリックは、草を吸いながらコブラショーを見つけて、見に行く。
するとらりったせいで、施設のヘビの檻を開けて開放してしまう。
チェルシーがヘビに噛まれて病院に運ばれる。
大事にはいたらなかったが、ここ数日で2回死にかけた。

アラフォー女子3人組

担当ヴァレンティンがヒーリング施術を勧めた。
ジャクリンはローリーだけがシングルなんだからやりなさいよ、とけしかける。ローリーが躊躇してるとジャクリンが予約をした。

施術後、ヒーリングの話題になると、ケイトはニューエイジをうさんくさいと否定した。そんな話の流れからケイトがオースティンで毎週教会に行っていると言い出す。
「みんな保守的よ。NYやLAに比べたらね」
ジャクリンはトランプ支持者に囲まれて疎外感はないの? と心配したが、ケイトは気にしておらず気まずい雰囲気になる。
「私は無党派だけど、夫は共和党」
「トランプに投票してないわよね?」
「トランプの話を続ける?」
そこで話を終わらせた。

夜、ケイトが目を覚ますとジャクリンとローリーが話す声が聞こえた。
今度はいないケイトの悪口だった。

ガイトク

シタラ直々に勇敢だと褒められ、野心を出す。
「バンコクで人手が必要ならいつでも言ってください」

ベリンダ

ポンチャイとの食事中、ベリンダはタニアとの出来事を打ち明けた。
「ここへ来る前は落ち込んでたの。上司で友達だった人が仕事中に亡くなって、ある裕福な女性に約束をすっぽかされた」
タニアの話をしていると、ベリンダはグレッグのことを思い出した。

ベリンダとポンチャイは親しくなっていく。

ゲイリー(グレッグ)

クロエがチェルシーにゲイリーについて語った。
「ゲイリーは秘密主義なの。元妻のことも話さない。心の病で自殺したそうよ」

ゲイリーはベリンダに見覚えがある、と声をかけられ人違いだと答えた。
「グレッグですよね?」
「ゲイリーだ」

第4話 隠れる者と探す者

ラトリフ一家

サクソンが頼んでいたミキサーがやっと届き、嬉々としてプロテインジュースを作る。

ビクトリアが抗不安剤の数が合わないと気づくが、ティモシーはとぼける。その上、ビクトリアがバッグから目を離している隙に薬の瓶ごと盗んだ。

サクソンの希望で、ゲイリー&クロエの船上パーティーに一家全員でいやいや参加する。

パイパーはタイを希望した本当の理由をロクランに打ち明ける。
「卒業したらタイに一年住みたいの。瞑想センターへ行ってわかった。ここが私の居場所だと」
夕食の席で両親に言うからフォローして、と頼まれるがパイパーと離れるということにロクランはショックを受ける。
そのせいか一度船上パーティーがお開きになった後、若者だけのフルムーンパーティーに兄と参加すると言い出し、パイパーをがっかりさせた。

家族が今の生活を恵まれいて幸せだと言う度に、ティモシーはそれがもう維持できない事態にいたたまれなくなっていく。しばらく手離していたスマホを確認すると大量の通知が入っていた。
グエンはすでに取り引きして罪を認めているという。
弁護士はティモシーにもそうしたほうがいいと勧めた。
「捕まるなら死んだほうがマシだ!」

アラフォー女子3人組

ジャクリンは夫に電話をするが留守電で、折り返しもなかなか来ず、友人たちに「夫が音信不通なの」と打ち明けた。
そのうさを晴らすように、出かけたいと言い出す。
ヴァレンティンに近くにアガれるプールはないか、と尋ねて教えてもらう。
ところがそのおすすめのプールへ行くと客はシニアだらけで、ジャクリンはすぐにホテルに戻ってヴァレンティンに文句を言った。
そして無理やり仕事中のヴァレンティンを連れ出し、案内をさせる。
夜まで水かけ祭りでも見ててと街で別れるが、3人は子供に目をつけられびしょ濡れにされた。

仕事が終わったヴァレンティンが、友人のアレクセイとヴラドを連れて合流する。

歳の差カップル

2度あることは3度あるで、死にかけたチェルシーはクロエに招待された船上パーティーへの参加を躊躇するが、タイへ行く直前のリックも乗船すると約束させると気にせず参加した。

リックがしばらくタイに行くことを知ったアムリタは、リックが行き詰ってはいないと教える。
「自分の物語を手離して。カルマの輪から抜け出して、今の人生で平穏を探して。あなたならできる」
リックは初めて心を動かされた。

バンコクへ行くリックにしびれをきらしたチェルシーが、船上で問い詰めるとリックは初めて真実を打ち明けた。
「ホテルを所有する男が俺の父親を殺した。だから来た。奴はバンコクにいる。だから俺もバンコクへ行く」
リックは会ったことがないが、父親は慈善家でタイで人助けをしていたという。
「タイ人の土地を悪い米国人から守ってたんだ」
母親から敵の名前は聞いていた。タイの約半分を持っている男。
チェルシーは驚いた。
「なんてこと……。プリンセス・ブライド・ストーリーみたいな感じ?」
「……分からない」

チェルシーが意味のないことは止めてと止めても聞かず、リックはバンコクへ経った。
1人になったチェルシーは、フルムーンパーティーに参加し再び船に乗る。

ベリンダ

息子のザイオンと連絡を取り、明日タイにやってくる確認をする。

グレッグの事が気になり、タニアの名前を検索して初めてタニアが死んでいたことを知る。
そしてゲイリーは間違いなくグレッグで、事情聴取に応じないまま姿を消していたことがわかった。

ゲイリー(グレッグ)

ゲイリーもまたベリンダをSNSで調べていた。

ガイトク

上司に呼ばれ、セキュリティ強化で銃を渡される。
「終業後に撃ち方を教える」

銃を出して見ていると、ムークがショーの衣装を見せに来た。
「どう?」
ムークに気を取られたガイトクは銃をデスクに置いたまま、ムークを送るとオフィスを出てしまう。
そこへ、刑務所に入ったほうがいいと聞かされたティモシーがやってきて銃を盗んでいった。

第5話 フルムーンパーティー

ラトリフ一家

パイパーは食事の席で両親に、タイ移住の希望を話す。
母親は猛反対したが、帰国しても厳しい生活が待っていることを知るティモシーは否定できなかった。
ビクトリアの希望で、寺院の責任者と話すことに。

ティモシーは手に入れた銃で自殺を試みるが、偶然に止められていた。

サクソンとロクランは、クロエの誘いで夜の船上パーティー、フルムーンパーティーに参加して一泊する。

アラフォー女子3人組

ヴァレンティンとその友人たちとクラブへいきはっちゃけるアラフォー3人。
すると地元の女たちに見つかって騒ぎになったので、先にホテルに戻る。
その時にあとでコテージでと約束をした。

ヴァレンティンと友人たちは約束どおりコテージにやってきて、騒ぎが再開される。
盛り上がったローリーがプールで水着を脱いでケイトをドン引きさせる。

ケイトが無理やりお開きにさせたが、ジャクリンの部屋にはこっそりヴァレンティンが戻っていた……。

ガイトク

銃が盗まれていることに気づいたガイトクは、防犯カメラの映像からティモシーが犯人だと突き止める。
なんとか大事になる前に銃を回収しようと、本人に尋ねるが無視された。

ベリンダ

支配人からゲイリーがベリンダのことを気に入っていると教えられ、身の危険を感じる。
「あなたのこと、いろいろ聞かれましたよ」
支配人のファビアンは天然で、ゲイリーは危ない人物だと説明しても埒があかなかった。
「お客様の噂を流すのはよくありません。通報はしませんよ」

怖くなったベリンダは、ポンチャイに事情を話し部屋に泊まってもらう。

歳の差カップル

リックはバンコクで古い友人フランク(サム・ロックウェル)に会った。銃の手配を頼んでいた。
久しぶりに会ったフランクは、タイで心を入れ替え断酒をし女遊びも控えているという。
そもそもアジア系の女性が好きで移住していたが、遊びまくった結果、あることに気づいていた。
「何人とやっても満足しなかった。それで俺はアジアの女になりたかったんだと気づいた」
アジア人になって自分と同じような白人にやられたい。それを実際に試してもいた。
「そこから仏教にはまり、すべてを断っている。禁欲は難しいけど」
フランクの告白に度肝を抜かれる。

第6話 否定

ラトリフ一家

ティモシーは自殺を考えるものの、行動には移せずいったん銃を部屋の引き出しにしまった。そんな不安定さを、妻はパイパーのタイ移住のせいだと勘違いする。

ロクランとサクソンはパーティーでクロエと関係を持った。が、酒と薬のせいでサクソンにあるのは弟の手でイカされたという記憶だけで気持ち悪くなる。

パイパーは両親とロクランを連れて、瞑想センターへ行く。
ティモシーが導師と話し、苦しみからは逃れられない、と言われる。
「死ぬときは何が起きますか?」
「生まれた時の人間は一滴の水に似ている。
巨大な意識から離れて上に向かっていく。
歳をとると下に向かう。死ぬと、着水し、水の中に戻る。
再び海とひとつになる。離れることも苦しむこともない。一つの意識になる。
いわば帰郷」
ティモシーは感銘を受けた。
だが施設を見学していたビクトリアは賛同できず、最後の確認をパイパーに与える。
「今晩一晩ここで泊まらせてもらいなさい」
ここの質素な暮らしに耐えられないだろう、という目論見だった。
ロクランも自ら希望して一緒に泊まる。

ティモシーはパイパーの行動が悪いことではないと妻に言ってみた。
「質素な暮らしに慣れるのも悪くない。もしも全てを失ったらどうする?」
「全てを失うことはない。そんなことになったら生きるのが嫌になるかも」
妻にこの年齢で不快な生活を強いられるなんて無理、と言われティモシーは不安しかない。

アラフォー女子3人組

ジャクリンが目覚めると、夫から連絡が入る。仕事で電話できないだけでラブラブだった。

ケイトはヴァレンティンがジャクリンの部屋に泊まったとローリーにチクる。
ローリーは私に勧めておきながら結局横取りするのね、とキレた。その様子にケイトは笑うところじゃないのか、とどん引きする。
ローリーはヴァレンティンにもそっけなく当たり、ジャクリン本人にも感情をぶちまけた。
だがジャクリンはあくまでもやってないとシラを切った。
ローリーのせいで3人はバラバラになる。

歳の差カップル

リックはシタラとコンタクトを取って、嘘のオーディションで自宅へ行く算段をする。

フランクにさらなる協力を頼むが、悪事から足を洗っていることもあり消極的だった。
それでもリックの頼みに、銃を使うなと約束をして映画監督のふりをする。

ガイトク

銃を取り戻せないまま、上司に射撃場にいくぞと声をかけられ焦る。
一家が留守の間にコテージに忍び込み、ティモシーが戻って来るギリギリで銃を取り返す。

上司に銃の腕前を褒められるが、実際に撃つ度胸があるのか疑われる。

ベリンダ

ポンチャイと一緒に寝ているところへ、息子のザイオンがやってくる。
ベリンダを気に入ったポンチャイは、ベリンダの夢を一緒にタイで叶えないかと提案した。ベリンダもその気になる。

ザイオンにグレッグのことを打ち明けた。

突然グレッグに声をかけられ、自宅に招待されてびびる。

第7話 殺しの本能

ラトリフ一家

ハイパーとロクランは瞑想センターで過ごす。
夜ハイパーがロクランの様子をうかがうと、ロクランは変わりたいから自分も一緒に参加したい、と言い出しハイパーを困惑させる。

サクソンは両親を連れて、ゲイリーの自宅パーティーへ。
さすがにティモシーの様子がおかしいのに気づき、サクソンは父親に「大丈夫?」と確認する。
「俺は父さんに人生の全てを預けてるんだ」
ティモシーはますます今起きてることを言えない。

夜、ティモシーは家族を殺して自殺しようと、再び銃を手にしようとするが、銃はなくなっていた。

アラフォー女子3人組

すっかりギスギスになった3人。
ローリーは15年前の出来事まで持ち出して、ジャクリンに不満をぶつける。
そんなローリーにジャクリンとケイトは、「常に不満ばかり、不満を作ってるのは自分」と問題はローリー自身にあると痛い所をついた。
キレたローリーはその場を離れ、1人でヴァレンティンに誘われていたムエイタイを見に行く。

ローリーはムエイタイでヴァレンティンの友人たちと再会し、一緒に試合を見て盛り上がる。そしてアレクセイの家へ行き、関係を持つがその直後に金をせびられて、現実を思い知る。
「タイに母親を呼びたいんだ。助けてくれる? 金持ちだろ? ペイパルある? なんでもいい」
そこへ地元の恋人がやってきて、騒ぎになったのでローリーは窓から逃げた。
その際に、部屋の中に沢山の宝石があるのを見る。

歳の差カップル

リックはとうとうシタラの自宅で親の敵のジムと対面する。
フランクは最初はノンアルを貫いたが、映画監督を演じているうちに酒を飲んでしまう。

ジムの書斎で2人きりになると、リックが真相に迫る。
「グロリア・ハチェットを覚えているか? 彼女の夫はあんたに殺された」
ジムは黙って驚いていた。
「覚えてないのか? 俺が父を知らないのは貴様がクズだからだ」
銃を向ける。
「俺の人生を返せ」
だが引き金を引けず、殴ることもできず、椅子から突き落として逃げだした。
「勝手にイメージをしていたが、ただの老人だから撃てなかった」
とフランクに語り、一区切りついたことを認めた。
そして禁酒を破り調子づいたフランクはリックを祝うといって、今まで禁じていたことをすべて暴走させる。

ベリンダ

ゲイリーに消されると怯えるが、ザイオンに行かなきゃ問題は解決しないと背中を押され、揃ってゲイリーの自宅パーティーへ行く。

息子と一緒ならと、ゲイリーに誘われ別の部屋で話をする。
ゲイリーは自分がグレッグだと認め、タニアの死には関わってないと言う。
「法的なゴタゴタや噂話に振り回される余生は嫌だった」
タイでこのまま静かに余生を終えたいから、ゲイリーで居させてくれと頼む。
「タニアから君の話は聞いていた。彼女も喜ぶだろう」
口止め料として、10万ドルが提示されるが、ベリンダは考えたいとだけ言って去った。

ベリンダはザイオンと10万ドルについて話し合った。

ガイトク

念願のムークとの初デート。ガイトクはムークに自分が職場で軟弱だと思われ、この先昇進も難しいだろう、と打ち明ける。
「人を殺すのは無理だって言われた」
「間違ってるって証明すればいい」
誤解の問題ではなく、ガイトク自身がブッタの教えから暴力を望んではいないのだが、ムークは防衛のためだと賛同しなかった。
「分かってるけど人を傷つけたくない」
ムークは全否定はしないものの、ガイトクに野心がないとわかりあからさまにがっかりした。

そのまま、ヴァレンティンから誘われていたムエイタイの試合へ行く。
ムークは戦いも自然な姿だとガイトクを鼓舞する。
ガイトクは試合会場でヴァレンティンを見かけるが、一緒にいた友人たちを見て彼らが強盗だと気づく。
この試合の話をヴァレンティンがした時、強盗の車が無許可でホテルに入っていたのを思い出す。
ヴァレンティンが強盗の手引きをしていた……。

第8話 運命の愛

ラトリフ一家

最終日の朝、ハイパーとロクランは瞑想センターで目覚めた。
すっかりその気になってるロクランにハイパーは「あなたの人生の責任まで背負いたくない」と、はっきりと歓迎しなかった。

コテージで家族が揃う。
母親にどうだったと聞かれるが、パイパーはロクランを気にして言えない。
朝食の席で改めて話すが、パイパーは食べ物が合わないと文句を言いだす。
「菜食だけどオーガニックじゃないの。味もしないし一年間あれを食べる自信がない」
たったそれだけのことでパイパーは、センターが嫌になっていた。
「自分をそう思いたくなかったけど、そうみたい。エアコンのない汚い部屋も無理だった」
そして泣きながら言う。
「私はお姫様で快適じゃないと生きられない。気づいちゃった」
娘一人だけでも、帰国後の生活に耐えられそうだと思っていたティモシーに、パイパーの告白は重すぎた。
反対にビクトリアはそれ見たことか、と娘がこちら側の人間であることに大喜びした。
「私たちにできるのは楽しむこと。楽しまないと叶わぬ無数の人たちに失礼よ」

ティモシーがコテージに戻ると、ロクランが一人でいた。
そういえばロクランの気持ちは聞いていない。
「ロキ、金がなくても、生きていけるか?」
ロクランは少しだけ考えると「うん、いけるとおもう」とあっさりと答えた。
ティモシーはほっとして、ロクランを最後の日なんだから外で遊んで来い、と送り出す。
その時、メンターから聞いた猛毒の実を思い出し、再確認する。
「種が猛毒なんで食べちゃだめですよ。自殺の実って言われてますから」
メンターが去るとティモシーは種を集め、ミキサーにかけて棚に隠した。

夕食後、ティモシーは最後の夜だからと家族に、毒入りピニャコラーダを振る舞う。
ただし、未成年のロクランには飲ませない。
何があっても生きていけると言ったロクランを残して、心中を図る。

変な臭いがする、と文句が出ながらも「そんなことはない」と言って飲ませるが、飲んでいる姿を見てティモシーは気を変え、「ココナッツミルクが腐ってるから飲むな」と止めた。
誰一人、具合が悪くなることもなく終わった。

翌朝、ロクランは1人でプロテインを作ってみることにした。
兄とはあれ以来ぎくしゃくして、自分で作れと言われている。
ミキサーは昨晩から洗っていない。底には猛毒の種がまだ残っているがロクランは気にせずそのまま使った。
プールサイドに出たロクランの様子がおかしいことに気づかず、ティモシー以外が出かけて行く。

遅く起きたティモシーがミキサーが使われているのに気づく。
慌てて倒れているロクランに走り寄った。唯一生きていけるロクランが死んでしまう。

ところが致死量には足りなかったようで、しばらくしてロクランは目覚めた。
ティモシーは嬉しくて泣いて抱きしめた。

帰りの船で、預けていたデジタルアイテムが返却される。
家族が状況を知るのも時間の問題になった。
それでもティモシーは家族の絆を信じることにした。
「物事は変わる。皆で乗り越えよう!」
真実を知った家族がどんな反応をするかはまだわからないが、波のしぶきを見て心を落ち着かせた。

アラフォー女子3人組

朝、ジャクリンはローリーを起こすついでに謝罪をした。
「友達でいたい」

目覚めたローリーは、プールでセルフィーを取り合って楽しそうな二人を見る。

最後のディナーでやっと3人が揃った。
ローリー以外の2人は何事もなかったように「楽しい旅だった」と言い合う。
「友達といるのが最高」
ローリーはうなずけなかった。
「笑っちゃうわ。私は1週間ずっと悲しかった」
あなたたちといると自分の選択が間違ってたと感じる、と言いながらも2人を責めているのではない。
「私の人生に意味を与えるのは宗教や神じゃなくて、積み重ねた時間。あなたたちが意味をくれた」
バカげた話をしてる時が満たされる。
最初は驚いていた2人も話を聞くと笑顔になった。
「あなたが美人でよかった。あなたが幸せでよかった。私はここにいるだけで幸せ」
3人は大好き、と言い合った。

ベリンダ

息子と朝食をとっているとポンチャイがわざわざ挨拶に来た。
ザイオンは、ポンチャイと店を出すならゲイリーの金が必要だとベリンダをその気にさせる。正直、10万ドルでは店は出せないとベリンダは思っていた。
「金額の交渉をしよう。僕が同席するから」

ベリンダは再び、息子とゲイリーの家に行く。
親子で巧みに交渉をし、秘密を守る条件で息子に500万ドルを要求させた。
「あなたの儲けの1%で死ぬまで運命を共にする。1%で心の平穏が手に入る、惜しくない金のはず」

翌朝、500万ドルが振り込まれていた。
グレッグとも電話で話し、秘密を守ると約束した。
大金を手に入れたベリンダは予定を切り上げて、タイから出て行くことにする。
「彼の気が変わる前に離れなきゃ」
「でも母さん、一緒にスパを開く人は?」
ベリンダはもう、ポンチャイのことを考えていなかった。
「少しは富豪の気分に浸らせてよ」

ザイオンが予約していたアムリタのセッションに行っている間に、ベリンダはポンチャイに別れを告げる。
「急なんだけど、明日、タイを経つの」
「君と僕とのビジネスの話は?」
「素敵な話だけど、状況が変わったの。ごめんなさい」

歳の差カップル

リックが目覚めるとフランクは朝からノリノリで女をさらに呼んでいた。
リックは「お前が始めたんだぞ」と引き留めるフランクを置いて、ホワイトロータスに戻った。

ホテルでリックとチェルシーが再会した。
殺しはしなかったと知りほっとするチェルシー。

チェルシーはリックの留守中、若者同士の乱痴気騒ぎの中でもリックを裏切りたいと思うこともなく帰りを待っていた。
「いいことも悪いことも受け入れる。私たちは永遠に一緒よ」
「そのつもりだ」
ずっと悪態しかついていなかったリックも、抱えていた因縁を断ち切ったせいか素直にチェルシーと向かい合う。
チェルシーは泣いて喜んだ。

翌朝、朝食をとっているとホテルに来たジムに見つかり声をかけられる。
「また会ったな」
「俺はもう帰る。お前に用はない」
リックは絡むつもりはなかったが、ジムは違った。
「お前の母親を覚えている。酒におぼれた尻軽女だった。ウソつきとは知らなかったが。お前に父親を尊敬させようとした。彼女の話はおとぎ話だ。お前の父親は聖人ではなかった。会う価値のない男。それが真実だ」
そして脇に仕込んだ銃を見せる。
「殺す気か? 不可能だ」
一度はテーブルに戻ったが、母親を侮辱されて動揺する。
チェルシーはもう終わったことだとなんとかリックを気にさせまいとする。
「得られなかった愛じゃなくて目の前の愛を見て。愛してる。私はここにいる」
リックはアムリタに会いたい、と立ち上がった。

アムリタを見つけるが、ザイオンが予約しているので終わるまで待つことにした。
すると帰国前のジャクリンと記念写真を撮るために、すぐ近くにジムとシタラがやってきた。
セキュリティが離れていくのを見て、リックは居ても立っても居られなくなる。
そこへチェルシーがやってきて止めたが、リックはジムに近寄り服に入れていた銃を奪って撃った。
シタラが何故と叫ぶ。
「父の敵だ」
「彼があなたの父親よ!」
そこへ騒ぎに戻ってきたセキュリティが発砲して撃ち合いになる。
リックはチェルシーを連れて逃げた。

セキュリティを撃ち、撃ち合いは終わった。そこで振り返るとチェルシーが撃たれて倒れていた。
リックは叫ぶ。
「誰か助けてくれ!!」
そしてすでに死んでいるチェルシーを抱いてホテルの庭をさまよった。

ガイトク

出勤するとムークに強盗の犯人がわかったから報告する、と打ち明けた。
「ほんと? あなたの評価が上がるわね! 結果を教えてね」

報告の前に、ヴァレンティンに声を掛けられ、ガイトクは友人2人に気づいたことを仄めかした。一度はとぼけたものの、ヴァレンティンは気づかれたと思いガイトクに口止めを頼む。
「通報されたら友達も俺も死ぬ。彼らは稼ぐ方法がないんだ」

悩んだガイトクは仕事を止める決意をしたことをムークに伝える。
「俺には向いてない。暴力は嫌だ」
ムークは昇進どころじゃなくなったガイトクに興味を失ったように、その日の約束をキャンセルし、次の約束も誤魔化した。

ガイトクは上司に辞めたいと打ち明けるが、お前は優秀だ、と話を先延ばしにされる。

銃声を聞いたガイトクが銃を手にして到着した。
完全に背中を向けて、隙だらけのリックを目にしても「止まれ!」と警告するだけで撃てない。
シタラは「殺して!」と叫んでいる。
「殺して! 撃ちなさい!!」
ガイトクはリックを撃ち、リックはチェルシーと一緒に池に落ちた。
2人は並んで浮かんだ。

その後、リックを撃ち殺したことでシタラの運転手になった。
昇進したガイトクにムークも満足そうだった。


おしまい

かんそう

コメディというよりメリバ?

シーズン増える度に話数も増えるルール?w
面白かったのは間違いないんですが、8話は少し長く感じてしまいました。

それと、見終わって一番最初に思ったのが、いよいよブラックが強すぎて、コメディって言っていいのかな? でした。もはやメリバの域では? もともと、金持ちと庶民、客とホテル側のような対極的な関係から生まれる、ハッピーエンドとバッドエンドの両方を見せていたと思うんですが、いよいよバッドエンド味が強くなっているような。

でもあらすじをまとめていたら、クスッてなる部分もあるにはあって、でもコメディって分類じゃなくてもそれくらい普通にあるから、やっぱりあえて「コメディ」って言われてみたらちょっと「ん?」ってなる人もいるだろうな、って心配になりましたw
でもコメディ感が薄いのは置いておいて、今シーズンも面白いことは確か!
ただバッドエンド味が増したことで、作品から感じる「意地の悪さ」が強まっていて、この辺りは好き嫌いあるかなーと。私は意地悪なのでそこの意地悪さこそが残された「コメディ」を担っていると思っているんですが、平和な笑いを求める方にはもしかしたら不快かもしれません。

見えてきた「お約束」

基本の枠組みはシリーズ通して一貫していて、ホテルとその客と関係者の一週間。
そして死人が出たと分かるところからのスタート!
シーズン3になって、新たな枠組みと言って良いのが、シーズンごとのエピソードとは別軸の繋がるストーリーの存在。
まさかこんなテンポよくグレッグが登場するなんて! 最高!!
このテンポの良さもいいところなので、面白いけど話数増やして欲しいってわけでもないんですよねw
ともあれ、この枠組みが分かりやすいお約束でシリーズのいいところだなぁと気に入っています。

裏テーマ?

基本的に群像劇なので、そりゃそうだろうってなるかもしれませんが、裏テーマかと思うくらい「それぞれの関係」にフォーカスされていたと思います。

ラトリフ一家は家族の絆。
女子旅は女子3人の友情の形。
歳の差カップル、ガイトクとムークは2人の関係。

ベリンダ、グレッグは別軸に位置している、と認識しているのでいったん置いておきます。

ラトリフ一家は、人数も多いだけにボリュームはあるんですけど、よくわからない部分もありました。
とくにロクランは、最初やたら兄の尻ばかり気にしていたので「ゲイなのを隠している??」のが悩み?なのかなと思いきや、ただの自分がない子だったのかな?
兄には勝ち組の男になれ! と言われて素直に童貞を捨て、スピリチュアル志向の姉には合わせてタイに住みたいと言い出す。
でも姉の想いが大したものではなかったとわかると、ロクランはそれまで手を出さなかったプロテインを自分で作ろうとするんですよね。
お手本がいないと何もできない??
タイプとしては姉よりに見えたんですが、本質的には自分がない、みたいな。

サクソンは、あらすじからは後半ざっくり省いちゃったんですけど、最初、嫌味な勘違い金持ちおぼっちゃんかと思いきや、チェルシーとリックを見ているうちに魂の絆みたいなものにちょっと憧れて出していきました。
チェルシーの薦めで、パイパーが好むような本を読み、あながち理解できなくもない。
そしてグレッグとクロエから3Pのメンツとして白羽の矢が立てられるんですけど、とんでもない!って断るんですよね。
実はかなり真面目でマトモ?

ただ、丘仏教なパイパーも含め、この3兄妹全員がちょっとズレてるのは確か。
この一週間で揺らぎはあったけれど帰っていく姿は来た時と大差ないような。
むしろ帰国して待つ事実にどうなるのか。
ティモシーは1人で滞在中あれこれ悩んで、その結果として受け入れる覚悟を持ったようですが、果たして4人はどうなのかな? っていうのが気になりました。
個人的にはあまりハピエンの香りはしなかったです。

女子旅はもうほんと、このシナリオ担当は絶対女性でしょ!! ってなるほど女子あるあるまみれで、一番コメディ感ありました。
でもまあ人によっては笑えないだろうなぁ、とも。
どちらにせよホワイトロータスのブラックさがたっぷり感じられました。
一番何も変わらない旅だったという印象です。
そんな感触すら狙いなんじゃないかなって思えるほど、シナリオの意地悪さを感じましたw

共感っていうとなんか嫌なんですけど、ローリーみたいな人いるよねぇ~ってほんともう何もかもあるあるでしたw
3人の誰とも友達になりたくはない。でも見てる分には面白い!
特に好きなのは、シニア向けプールを勧められるところとローリーの金目当てだってわかるところ!
私も自分で性格悪いと思いますw
この女子旅は、わりと箸休め的な存在だったと思います。

映画を見たような満足感

そして!!!
まさか2人とも死んで終わるというリック&チェルシー。今回のメリバ感を強めたのはこのカップルのストーリーですね。

この2人も最初はよくわからなくて、ハテナがずーっと付きまとうんですけど見ているうちに、どんどんこの環境の中で一番まとも? な結びつきをしていたのね、ということがわかっていきます。
それはサクソンが羨むほどに。

ホワイトロータスの裕福なおじさんって大抵若い女を連れてるんですね。
で、リックが裕福かどうかは明らかではないんですが、(あんまりそうは見えない)ホテルに来てる時点で他人からは「金持ち親父とアプリでひっかけた若い女」という組み合わせに見える。
そんな若い女性は、他に金持ちがいれば目移りするし、簡単に浮気もする。
ゲイリーの恋人クロエは、親父探しを一からするのが面倒なのでゲイリーが厄介でも生活を気に入っているから手離せない。
ところがちゃらんぽらんに見えるチェルシーが、浮気なんてする気配もなければ興味もない。
リックが厄介な人でもそれを含めて愛している。
なんてできた子なの!!!
で、リックは自分の運命に縛られているうちはどうしてもチェルシーを二の次にしてしまうんですが、それさえも包み込み、リックがしがらみを断ち切るのを待っている。

で、やっと断ち切ったと思いきや、束の間の幸せでリックはなぜか実の父親に煽られて父親殺しになるという。
この2人のストーリーだけで一本の映画みたいな重さ!
そう感じるには、リックの友人のフランクの気合の入ったキャラ設定もあったと思いますw
フランクってただの脇役で済ませられるのに、まず役者がサム・ロックウェルだしめちゃくちゃ濃い設定ついてるし、という謎の拘りようw
そういえばせっかく人生を改めていたフランクが、リックのために酒も女も解禁しちゃって大丈夫? ってなりましたが、最後にちゃんと寺院でお祈りする姿が出てましたので、また一生懸命立て直しするんだろうなって窺えてよかった。
リックのドラマの中での唯一の救い、かな?

と脱線しましたが、チェルシーのキャラが本当に可愛くて愛すべきキャラで、チェルシーを見てるだけで和むんですが、まったく報われなかった。
そもそもホワイトロータスに来て2度も命の危険があって、三度目の正直で本当に死んでしまうなんて。
そろそろホワイトロータスって呪われたホテルって噂になってそうですけどw
ただ救いは、リックも同時に死んだこと。
リックにとっては実の父とはいえ、ジムを殺したのは大したことないはずなんですが、その先の未来にチェルシーがいないことは大ダメージだと思うので。
死んで終わるならバッドエンド? って気もするんですが、あの二人は凄くごちゃごちゃしてたから一緒に死んで池に浮かんで、まさに揃って水に帰って今度こそずっと一緒に居られる……みたいな印象がメリバ感になりました。

私にはメリバ

もう一つ、メリバな印象だったのがガイトク。
ガイトクはめちゃくちゃ光の存在で、セキュリティの仕事をしていながらもブッタの教えから暴力を受け入れられない。だから銃を持たされた時に、人を撃つイメージができず転職を考えたくらい。
一方ガイトクが惚れたムークは、そんなガイトクの考えに賛同できないタイプで、どちらかというと光を感じない。
ガイトクのことも、将来有望かどうかだけで判断している打算さを持っているのですが、ムークがただの闇にならないのはそんな考えを隠さないところ。
ガイトクのことも特別誘導したり、焚きつけたりはしていないんですね。
ただ聞かれたから自分の考えを言うだけで、それに勝手に振り回されているのはガイトク。

勝手に外野から見てるとガイトクには光な人と幸せになって欲しい。
多分、ムークでは本当の意味でガイトクらしく生きていけないのでは?
でもムークのそんな内面ではなく、外見だけを見てるのもガイトクなんですよね。
2人がカップルになっても、どこかよかったねってならない。
そもそも人殺しと一番遠い存在のはずだったガイトクが人殺しになって、それが褒め称えられている状況。
ハッピーエンドとは思えませんでした。

メイン?サブ? 繋がっていくストーリー

個人的なホワイトロータスの大きな魅力に、シーズン2から始まった続いていくストーリーがあります。
しかもその見せ方が、本当にくぅーーーーって声が出るほどトリッキーというか、うならされています。

始まりはシーズン1ですが、その時点では作り切りということでシーズン2で初めて、タニアがタニアのまま再登場しました。
タニアはいるだけでコメディ感が増す便利キャラとも言えるので、納得のチョイスですし今後もタニアとグレッグがちょろっと出てくるだけで満足できたと思います。
なのにそのシーズン2ですっぱりタニアを殺してしまった!
何度もくぅーーーー! って言わされているんですが、今回シーズン3で早くもグレッグのその後が登場!
しかも因縁のシーズン1のベリンダをぶつけてきて、冒頭の銃撃戦の被害者はベリンダなの?? というミスリードも交えながら、なんとベリンダがポンチャイに対してタニアと同じことをする、というね。
これはベリンダの闇落ち?? 
結局、金なんだなぁ。
どう考えてもベリンダ、このまま平穏に暮らせると思えない(ドラマ的に)ので、更なるストーリーが気になります!
グレッグがこれで終わらせると思えないんですが、お金を回収するのは簡単なことではないので、これまでのパターンから推測するとグレッグのストーリーはこれで終わり?
次は大金を手に入れたベリンダが、どこかのホワイトロータスの客として登場してまた新たなストーリーに発展する……とかかな?

ともあれ、本当に面白くておすすめなんですが、とにかく意地の悪さが許容できるか、共感できるか、がポイントですかね?

遺体発見から始まりますが、いわゆる事件物として見るとほぼ事件に関係ないドラマが続く感じなので群像劇が好きな方にお勧め!
でも、細やかに「死ぬのこの人かな?」っていう伏線とかミスリードがちりばめられているので本当によくできていますし、いろんな角度から楽しめると思います!

シーズン4は恐らく来年になると思いますが、その時は配信と同時に視聴したいです!


(ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)


アテンションプリーズ!!

当サイトは、ネタバレ全開しております。
また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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