あらすじ
議員のシンシア・パナベイカーがレッドに助けを求めた。
息子の妻シーラが失踪して3週間。ニュースにもなっている。
それが昨夜、森のキャンプ場で発見された。
瀕死状態、やせ細り、拷問の痕跡。
今は薬で眠らせている。
「万策尽きたから犯人を見つけて」
クーパー達に丸投げされる。
シーラの太ももには人名が二人分掘られていた。
名前を調べるとパナベイカーには見覚えがあった。
シーラも含め、三人は難病の子供とその家族の支援する、タイニー・ファイター基金の取材を受けていた。
なぜこの共通点が見落とされていたのかといえば、アメリカには年間60万人の失踪者がいる上、時期、状況がバラバラだったからだろう。
タイニー・ファイター基金
運営者エミリー・ライトに話を聞いた。
登録者の情報はボランティアを含め、大勢が見られる状態だった。
情報のアップと失踪の日を比べると、三人とも公開から一週間以内だとわかる。
犯人が見ているのは確実で、今週の更新分をチェックする。
4人の中の1人、メアリー・サットンが発作を起こした娘と病院にいると知り、保護に向かう。
その頃、メアリーは病室で看護師のふりをした犯人に鎮痛剤を撃たれ、襲われていた。
しかし、娘のサラが目覚めて気づき、大声を出していた為逃げ出し、レスラー達とはすれ違いで終わっていた。
犯人は中肉中背の白人の女性だった。
狙われる理由はわからない。
「私は娘の世話に人生を捧げているのよ」
手掛かり
現場に残された鎮痛剤を打ち込む機械は特殊なものだった。
圧縮空気を使って、薬剤を皮下組織に打ち込む。
恐らく違法品で追跡はできない。
闇市場の医療資源ならレッドだろう、とレッドを頼り、機械が送られた住所を突き止める。
アジト
そこは廃墟となった病院だった。
レスラーとデンベが向かうと、広い病室で失踪していた女性達がベッドに拘束されて苦しんでいるのを見つける。
そしてレスラーを襲おうとした一人の看護師ビンストック(リー・デラリア)をデンベが捕まえた。
共犯者
調べからビンストックには共犯者がいて、メアリーを襲ったのはもう一人だとわかった。
院内からは遺体も発見された。
全員がメアリー同様、重病の子を持つ親だった。
そしてその母親たちは全員子供と同じ症状にさせられていた。
シーラの娘も心臓が悪かった。
ビンストックは弁護士を要求し、口を割らなかった。焦ったパナベイカーは一線を越え、レッドに委託をする。
そしてブリムリーの拷問によって真実がわかった。
「でもきっと信じない」
「大丈夫よ、もうどん底だもの」
そこでブリムリーから信じられないことが告げられる。
「あんたの義理の娘シーラは、被害者じゃない」
シーラは代理ミュンヒハウゼン症候群で、わざと自分の娘に薬を飲ませて病気にさせていたのだった。そうしてずっと娘を献身的に看病しつづける母親像のままでいる。
「でたらめにも程がある」
「やっぱり、信じないだろ?」
レッドはパナベイカーを落ち着かせ、それを意識してみて不審な点がなかったか、と問う。
そういえば権力を使って有名心臓医の予約をねじ込んだ時、あまり喜んでいなかった上、当日ドタキャンされた事を思い出す。
「でもそういうことだってある……!」
そこへシーラが目覚めたという連絡が入る。
どうしたらいいのか、と慌てるがレッドは落ち着いていた。
「ここには最高の情報源がいる」
代理ミュンヒハウゼン症候群
レッドからの連絡により、捜査は大きく進んだ。
ビンストックがすべて吐き、拉致した母親たちは全員加害者だったと判明した。
彼女達は、被害に遭っている子供達を助けるため、拉致して引き離し、同じ苦しみを与えていたのだった。
看護師のビンストックが過去、訪問看護をしていた先の子供が、代理ミュンヒハウゼン症候群の被害者だったのがきっかけだった。
少女の死後、看護師を辞めている。
その少女の姉、イーヴァは医療過誤で多額の和解金を入手している。でも実は母親が病気にしていた。
そのイーヴァこそが、ビンストックの相棒で、イーヴァの目的は子供を傷つける母親への復讐。
そして、イーヴァはタイニー・ファイター基金のボランティアでもあった。
増えた容疑者
すぐに保護しているメアリーから娘のサラを引き離す指示を出すが、母子は病院から姿を消していた。
メアリーの夫に事情を伝えると、信じられず動転する。
医療費で生活も苦しく、夫は兼業もしていた。
デンベは家からタイニー・ファイターと書いてある取材DVDを借りた。
廃墟の病院には精細な医療記録が残っており、母親たちの犯行の証拠には困らなかった。
「誰を逮捕すればいいの?」
パクが思わず口にした。
デンベが取材DVDからメアリーが、デラウェアのプリムローズ・ホテルが好きと話しているのを見つける。
その頃、ホテルに映っていたメアリー達の部屋にイーヴァが辿り着いていた。
イーヴァはメアリーに銃を向け、サラを助け出そうとする。だがサラにとってはイーヴァが悪人でしかない。
サラはメアリーのバッグにあった銃を取り出し、イーヴァに向けた。
そこにレスラーが到着する。
イーヴァはサラに真実を告げる。
「この女はイカれてるの。ママがあなたを病気にしてるの」
ショックを受けつつも、次第に興奮するイーヴァにサラが発砲した。
それをきっかけに母親とイーヴァを捕り抑えた。
そしてパナベイカーの息子の嫁も逮捕された。
リズの追跡装置
リズの体内にあった追跡装置の新たな機能が発見された。
位置情報の発信と服薬の監視だった。
しかし、リズに服薬の痕跡はなく、そもそもが医療機器の可能性があるとレッドは捜査の軌道を変更する。
ハービー
レッドとウィーチャは一人で子育てをしていて連絡を無視し続ける、ハービーの自宅を訪ねた。
レッドは簡単に赤ん坊をあやして、ハービーに仕事をさせる。
するとリズの体内にあった追跡装置は、服薬を管理する為のものだと判明する。
患者がちゃんと決められた時間に決められた薬を飲んでいるか、を管理するのは難しい。
ハービーが知る限り、最先端の技術で試験運用の話しか聞いたことはなかった。
精神科クリニック ジャンセン医師
レッドは装置を運用していたジャンセン医師を訪ね、装置を見せた。
銃を見せられた医師は話が早く、すぐに情報を渡した。
「今は、患者のプライバシーが問題となって計画は頓挫している。製作者はアンドリュー・ケニソン」
↑ケニソン登場回
ケニソンの名前が出て、クーパーのストーリーとメイン?ストーリーが繋がりました!!
でもまだその目的はもやっとしたまま、です。
レッドが知りたいことを知っている(と思われる)ケニソンをクーパーに保護させる??
口封じではなく保護なので、ある意味レッドのために答えを用意したような……?
でもレッドの味方なら、そんな遠回りな事をする必要はない。
うーん……。
何故犯人?はバーテンやその他の人は簡単に殺すのに、ケニソンを殺さないのか。
謎ですね~~。
今回の事件、代理ミュンヒハウゼン症候群といえば私は「ブリッジ」シーズン2を思い出します。ドラマでは時折見かける設定何だとは思いますが。
でもこれ、犯人のやり方が完全に間違っていますよね。
代理ミュンヒハウゼン症候群を証明できる資料を持っているなら、母親を拷問せずにそれを突き出してなんとかならないんでしょうか?
一応イーヴァは妹の被害を訴えても誰も聞いてくれなかったと言ってるんですが、子供の頃と今とは違う……って、そんなマジツッコミしても意味はないんですけどねw
ただ、いいことしている……のとイーヴァの狂気のバランスがスカっとしない…でもその後味の悪さが狙いなんでしょうけど。
看護師ビンストックのリー・デラリアさんは、オレンジ・イズ・ニュー・ブラックのブーでした! その特徴的な見た目で、ビンストックの方が狂ってるのかな、と思いきや暴走するイーヴァを止めようとして、ある意味この人がいなかったらこんな犯行できてなかった…と思わせる、見た目どおりのヤバイ奴? とも思えて面白かったです。
でも扱いはイーヴァが主役?でした。
これが新ブラックリストなのかな? と思える形が見えてきた気がします。
今回は闇医療情報に詳しいハービーのところにレッドがいる時に、闇機器の画像が送られてきて何か知らないか? と聞かれて上手く作用していました。
そんなリンクもわくっとできて面白かった!!
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